ブルーバナナ
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ブルーバナナ(フランス語: Banane bleue、ドイツ語: Blaue Banane、英語: Blue Banana、「青いバナナ」)は、ヨーロッパにおいて社会・経済的に中核となる地域のことである[1]。バナナ型の湾曲した形状をなし、人口密度の高さや大都市の多さなどの特徴をもち[1]、ヨーロッパを牽引する工業地域で[2]、大企業等の本社が所在し金融や情報の中心となっている[3]。
ヨーロッパのメガロポリスにあたり[4]、対象地域として、イングランドからベルギー(フランドル)、オランダ(ランドスタット)、ドイツ(ルール地方、フランクフルト、シュトゥットガルトなど)、スイス(バーゼル、チューリッヒなど)、イタリア北部(トリノ・ミラノなど)が含まれる[2]。
ブルーバナナの名は、フランスの地理学者のロジェ・ブリュネにより命名された[2]。この名前は、地域の形状とEUの旗の色からとられている[2]。また、ブルーバナナはヨーロッパの背骨ともよばれる[1]。
初出
[編集]- Brunet, R. 1989. Les Villes européennes, Rapport pour la DATAR, Délégation à l’Aménagement du Territoire et à l’Action Régionale. Paris: La Documentation Française. ISBN 2110022000
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 伊藤徹哉 著「都市の形成と発展・維持」、加賀美雅弘 編『ヨーロッパ』朝倉書店〈世界地誌シリーズ〉、2019年、62-75頁。ISBN 978-4-254-16931-7。
- 小田宏信 著「工業化の展開と空間的構成」、加賀美雅弘 編『ヨーロッパ』朝倉書店〈世界地誌シリーズ〉、2019年、45-59頁。ISBN 978-4-254-16931-7。
- 加賀美雅弘 著「ヨーロッパ――EUによる地域統合に着目した地誌」、矢ケ﨑典隆、加賀美雅弘、牛垣雄矢 編『地誌学概論 [第2版]』朝倉書店〈地理学基礎シリーズ〉、2020年、138-147頁。ISBN 978-4-254-16820-4。
- 手塚章「ヨーロッパ中軸国境地帯における空間組織の変容――アルザス・ロレーヌ地方を中心として」『人文地理学研究』第27巻、2003年、33-47頁。