ホスホイノシチド-5-ホスファターゼ
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ホスホイノシチド-5-ホスファターゼ(Phosphoinositide 5-phosphatase、EC 3.1.3.36)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- 1-ホスファチジル-1D-ミオイノシトール-4,5-ビスリン酸 + 水1-ホスファチジル-1D-ミオイノシトール-4-リン酸 + リン酸
従って、この酵素の基質は1-ホスファチジル-1D-ミオイノシトール-4,5-ビスリン酸と水の2つ、生成物は1-ホスファチジル-1D-ミオイノシトール-4-リン酸とリン酸の2つである。
この酵素は加水分解酵素に分類され、特にリン酸モノエステル結合に作用する。系統名は、1-ホスファチジル-1D-ミオイノシトール-4,5-ビスリン酸 4-ホスホヒドロラーゼ(phosphatidyl-myo-inositol-4,5-bisphosphate 4-phosphohydrolase)である。この酵素は、イノシトールリン酸の代謝とホスファチジルイノシトールのシグナル伝達に関与している。
構造
[編集]2007年末時点で、4つの構造が解明されている。蛋白質構造データバンクのコードは、1UFW、1W80、2DNR、2QV2である。
出典
[編集]- Dawson RM, Thompson W (1964). “The triphosphoinositide phosphomonoesterase of brain tissue”. Biochem. J. 91 (2): 244–50. PMC 1202879. PMID 4284485 .
- Roach PD, Palmer FB (1981). “Human erythrocyte cytosol phosphatidyl-inositol-bisphosphate phosphatase”. Biochim. Biophys. Acta. 661 (2): 323–33. PMID 6271223.
- Cockcroft, S. (Ed.), Biology of Phosphoinositides, Biology of Phosphoinositides, Oxford, 2000, p. 320-338.