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ペンホー城

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ペンホー城 
種類城郭
所在地ウェールズの旗 ウェールズ
ニューポート郡区ペンホー 英語版
座標北緯51度36分49秒 西経2度50分01秒 / 北緯51.6137度 西経2.8337度 / 51.6137; -2.8337座標: 北緯51度36分49秒 西経2度50分01秒 / 北緯51.6137度 西経2.8337度 / 51.6137; -2.8337
建設12世紀以降
管理者個人所有
指定建築物 – 等級 II*
登録名: Penhow Castle
登録日1963年3月1日
登録コード3078
指定建築物 – 等級 II
登録名: Barn to south-west of Penhow Castle
登録日1976年2月24日
登録コード3056
指定建築物 – 等級 II
登録名: L-shaped Byre Range to south-west of Penhow Castle
登録日1976年2月24日
登録コード17079
指定建築物 – 等級 II
登録名: Stable Block to far south-west of Penhow Castle
登録日1995年12月19日
登録コード17081
指定建築物 – 等級 II
登録名: Five bay Barn and attached Byre to far south-west of Penhow Castle
登録日1995年12月19日
登録コード17080
ペンホー城の位置(ニューポート内)
ペンホー城
ペンホー城の位置

ペンホー城(ペンホーじょう)はウェールズニューポート郡区ペンホー英語版にあり、12世紀初頭に遡る。12世紀初頭以降、殆どすべての世紀において拡張と再建を繰り返しており、ウェールズにある城の中で最古の継続居住の城であるといわれている。この城はウェールズの第2*級指定建築物になっている。

歴史

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ペンホーのマナー・ハウスノルマン人のウェールズ侵攻英語版の時期に、グウェント王国英語版の王子であるカラドグ・アブ・グラフィド英語版によって維持された[1]。不動産権はイギリス貴族の家系であるシーモア家(Seymour family:昔はSt. Maur)が獲得し、1129年までにロジャー・ド・シーモア卿(Sir Roger de St Maur)がこの場所に要塞化したマナー・ハウスを建設した。15世紀と17世紀に邸宅は拡張され、さらに要塞化された[1]。16世紀にマナー・ハウスはイングランド貴族のサマセット公に譲渡された[2]。1674年、城はサンピエール・ホテル・ゲートハウス英語版のルイス家に買収された。1914年、実業家およびウェールズの古代建築の修復管理者である初代ロンダ子爵のデイヴィッド・アルフレッド・トーマス英語版に買収された[3][4]。20世紀中頃、映画監督のスティーヴン・ウィークス英語版に買収および修復されるまで、城は老朽化に悩まされてきた。ウィークスの保有権期間中、城はウィークスの住居としての役割を果たしている間にも一般に開放されていた。2002年、城は売りに出され、個人住宅として再生された[5]。ペンホー城はウェールズにある城の中で最古の継続居住の城であるといわれている[注釈 1][7][4]

建築様式と説明

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建築史家のジョン・ニューマンは『ペヴズナー建築ガイド英語版 /「グウェント州 / モンマスシャー州」編(Gwent/Monmouthshire)」』の中でペンホー城について「規模が小さく、守備に説得力がない[8]」と記述している。

城は地元の旧赤色砂岩で建造された[1]。城の中で最も古い部分はシーモア家所有時に建てられた西側の塔である。2階にある大広間はのちの14世紀から15世紀に増築された[8]。より快適なカントリー・ハウスとして改造された17世紀から18世紀に大規模な模様替えが行われた。ウェールズ政府の遺産管理機関であるカドゥ英語版の一覧表記録には「格別に素晴らしい復古調英語版の装飾」と言及されている。ベンホー城は第2*級指定建築物である[1]

重要な農業に関する2つの付属建造物群には城のすぐ南西にある納屋[9]や馬小屋[10]が含まれており、独自の一覧が作成されている。さらに城の南側にある別の納屋[11]、さらに遠くにある馬小屋[12]や厩舎棟[13]も含まれている。

参考文献

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  • Newman, John (1995). Glamorgan. The Buildings of Wales. London: Penguin Books. ISBN 9780140710564. OCLC 231881843 
  • (2000). Gwent/Monmouthshire. The Buildings of Wales. London: Penguin Books. ISBN 0-14-071053-1. https://books.google.com/books?id=knRf4U60QjcC&dq=The+Buildings+of+Wales%3A+Gwent%2FMonmouthshire&pg=PA2 

脚注

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注釈

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  1. ^ 建築史家のジョン・ニューマンは他にカーディフ城英語版フォンモン城英語版、およびセント・ドナート城英語版を候補として挙げている。[6]

出典

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  1. ^ a b c d Cadw. “Full Buildings for Listed Buildings#3078”. National Historic Assets of Wales. 22 March 2020閲覧。
  2. ^ Penhow Castle”. www.castlewales.com. Castles of Wales. 22 March 2020閲覧。
  3. ^ Penhow Castle (The Gatehouse Record)”. www.gatehouse-gazetteer.info. The Gatehouse Gazetteer. 22 March 2020閲覧。
  4. ^ a b Staff writer (16 April 2003). “Has Penhow Castle got American owners?”. www.southwalesargus.co.uk. South Wales Argus. 22 March 2020閲覧。
  5. ^ Castle closes gates to visitors”. BBC News (December 31, 2002). 22 March 2020閲覧。
  6. ^ Newman 1995, p. 552.
  7. ^ Penhow Castle”. www.castlexplorer.co.uk. Castles of England, Scotland & Wales. 14 April 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。25 May 2018閲覧。
  8. ^ a b Newman 2000, pp. 464–465.
  9. ^ Cadw. “Full Report for Listed Buildings#3056”. National Historic Assets of Wales. 22 March 2020閲覧。
  10. ^ Cadw. “Full Report for Listed Buildings#17079”. National Historic Assets of Wales. 22 March 2020閲覧。
  11. ^ Cadw. “Full Report for Listed Buildings#17080”. National Historic Assets of Wales. 22 March 2020閲覧。
  12. ^ Cadw. “Full Report for Listed Buildings#17082”. National Historic Assets of Wales. 22 March 2020閲覧。
  13. ^ Cadw. “Full Report for Listed Buildings#17081”. National Historic Assets of Wales. 22 March 2020閲覧。

外部リンク

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