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ペンタボラン(11)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ペンタボラン(11)
識別情報
CAS登録番号 18433-84-6 チェック
ChemSpider 34987102
UNII 79Z6OH65UV チェック
EC番号 242-307-4
特性
化学式 H11B5
モル質量 65.14 g mol−1
融点

-123 °C, 150 K, -189 °F

沸点

63 °C, 336 K, 145 °F

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ペンタボラン(11)(Pentaborane(11))は、化学式B5H11無機化合物である。特に、研究がかなり進んでいるペンタボラン(9)と比べると、不明瞭な水素化ホウ素クラスターである。nido-型のペンタボラン(9)と比べて水素原子が2個多いペンタボラン(11)は、arachno-型のクラスターに分類される[1]

合成

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多くの水素化ホウ素クラスターと同様に、ペンタボラン(11)は元々はジボラン熱分解により得られていた。より系統的な合成法としては、[B4H9]-三臭化ホウ素での処理がある。ルイス酸が水素を除去して不安定なB4H8とし、これがB5H11の前駆体となる[2]

[B4H9]- + BBr3 → B4H8 + HBBr3-
2 B4H8 → B5H11 + "B3H5"

出典

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  1. ^ グリーンウッド, ノーマン; アーンショウ, アラン (1997). Chemistry of the Elements (英語) (2nd ed.). バターワース=ハイネマン英語版. ISBN 978-0-08-037941-8
  2. ^ Toft, Mark A.; Leach, J. B.; Himpsl, Francis L.; Shore, Sheldon G. (1982). “New, Systematic Syntheses of Boron Hydrides via Hydride ion Abstraction Reactions: Preparation of B2H6, B4H10, B5H11, and B10H14”. Inorganic Chemistry 21: 1952-7. doi:10.1021/ic00135a048.