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ユニオン駅 (ピッツバーグ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ユニオン駅
Union Station
所在地 1100 Liberty Avenue
Pittsburgh, PA 15222
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
北緯40度26分40秒 西経79度59分30秒 / 北緯40.44444度 西経79.99167度 / 40.44444; -79.99167
駅番号 PGH
ホーム 3面2線
乗車人員
-統計年度-
409人/日(降車客含まず)
-2015-
開業年月日 1903年
乗入路線 2 路線
所属路線 キャピトル・リミテッド
コネルズビル
Connellsville
所属路線 ペンシルベニアン英語版
備考 [1][2][3]
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ユニオン駅英語: Union Station、あるいはペンシルベニア駅 Pennsylvania Station、ペンステーションと地域では呼ばれている)は、ペンシルベニア州ピッツバーグ リバティ・アヴェニュー1100にある[4]

歴史

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複数の鉄道事業者が使用するために建設されたアメリカ合衆国の他のユニオン駅と異なり、ピッツバーグのユニオン駅はペンシルバニア鉄道とその子会社が使用していた。このため、駅は1912年に他のペンシルベニア駅と揃えて改称された。

駅舎はシカゴの建築家ダニエル・バーナムによる設計で、1898年から1903年にかけて建築された。材料は褐色砂岩に似た、灰色がかったテラコッタ煉瓦である。バーナムは詳細の設計者ではなく全体のプランナー、オーガナイザーであるとされており、詳細設計はピーター・ジョゼフ・ウィーバーのような設計者に任されていた。この象徴的な駅舎のもっと大きな特徴は、ウィーバーによって設計された方形の角付ロタンダである。通りの高さでは、ロタンダが広く低い丸天井の下に車両の転回場を覆っており、これまでにないスタイルである。その上では、ロタンダは壮大な旅客待合室を覆っている。バーナムの会社はピッツバーグで当時10以上のプロジェクトを進めており、とても目立った場所にあるものもある。このロタンダも、アメリカ合衆国国家歴史登録財として登録されている[5]

1980年代半ばに行われたユニオン駅の修復工事により、オフィス棟は集合住宅に改装され、1988年5月23日から居住開始され「ザ・ペンシルベニアン」と呼ばれている。一般公開されなくなったコンコースは1階の商業スペース用ロビーとして改造され、塗装により大きな中央の天窓が綺麗にされている。

現在の旅客使用

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ユニオン駅は鉄道駅として使用され続けているが、建物のうちリバティ通り側の狭い旅客エリアのみを使用している。アムトラックの「ペンシルベニアン号英語版」の西側の終着駅であり、また「キャピトル特急(キャピトル・リミテッド)」の中間駅である。2005年まで、ピッツバーグへは1日に3本の「スリー・リバーズ英語版」が運行されており、これはシカゴまで走る「ペンシルベニアン号」に相当した。またこの列車は有名な「ブロードウェイ特急」の後継列車であった。その運行中止後は、「ペンシルベニアン号」「キャピトル特急」のみとなり、1日にそれぞれ1往復ずつ2系統のみ旅客列車が運行されている。

かつての「ブロードウェイ特急」の通った路線は旧ペンシルバニア鉄道本線にあたり、有名な鉄道史跡であるホースシューカーブも含まれる。この経路は深夜早朝時間帯の乗り換えとなるが、前述の「ペンシルベニアン号」と「キャピトル特急」を当駅で乗り継ぐ[6]ことで辿ることができる。

ユニオン駅のアムトラック駅コードはPGHである[7]

ペンステーション

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アレゲーニー郡港湾局英語版は、ピッツバーグライトレール英語版のうち1985年に開通した中心部の地下鉄をマーチン・ルーザー・キング・ジュニア・イーストバスウェイ英語版と連絡するために、1988年にペン・パーク駅までの短い支線を開業した[8]。しかし、この路線はかつてのペンシルバニア鉄道の単線鉄道トンネルの一部を利用している関係で、他の系統と運行を連携することが難しかった。このトンネルはUSスチールの事務所の下を通っており、建物の基礎がトンネルの両側にあるために複線化することができなかった。この駅は地下鉄のレッドラインの一部としてリストには載せられているが、1993年から定期運行がなくなっている[9]。2001年時点で、この路線は運行されるとしても、午後のラッシュ時に2本の列車が走るだけである。この区間の運行がなぜ中止されたのかはっきりしていないが、前述したような構造上の制約と乗客数の少なさであると思われる。それに加えて、ペンステーションは港湾局の無料乗車区間内にあり、この駅へ列車を運行しても運賃収入が増えるわけではないということがある。

この駅は特に限定的な状況ながら使われており、たとえば2011年2月6日の第45回スーパーボウルの際に港湾局が迂回経路の一部として使ったことがある[10]

画像

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脚注

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  1. ^ 英語版を参照
  2. ^ Amtrak Destinations Northeast Stations”. Amtrak (July 2016). 2016年7月15日閲覧。
  3. ^ Amtrak Fact Sheet, FY2015, Commonwealth of Pennsylvania” (PDF). Amtrak (November 2015). 2016年7月17日閲覧。
  4. ^ Pittsburgh, PA. Amtrak. 2016年7月15日閲覧
  5. ^ National Park Service (15 April 2008). "National Register Information System". National Register of Historic Places. National Park Service. {{cite web}}: Cite webテンプレートでは|access-date=引数が必須です。 (説明)
  6. ^ アムトラック公式時刻表の両列車のページに「ピッツバーグでの接続列車」と記されている。(2011年春・夏版P.73,74より)
  7. ^ アムトラック公式時刻表 2011年春・夏版 P.18
  8. ^ The Antique Motor Coach Association of Pennsylvania - The 80's at PAT - 1980 - 1989” (2008年). 2009年8月30日閲覧。
  9. ^ Port AUthority Information - Penn Station”. 2007年12月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月30日閲覧。
  10. ^ TransitBlog - Port Authority of Allegheny County: Super Bowl Night Service Detours”. TransitBlog. Port Authority of Allegheny County (4 February 2011). 4 February 2011閲覧。

外部リンク

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