ペピート
ペピート(Pepito)は、牛肉、豚肉や鶏肉から作るサンドイッチで[1]、スペインに起源を持ち、ラテンアメリカでも良く食べられている。ベネズエラでは一般的なストリートフードで[2]、アメリカ合衆国のレストランでも食べられる。牛肉のものは様々な部位が使われ、多くの材料が追加される。
作り方
[編集]主材料として、グリルしたテンダーロインやフランクステーキ、リブアイステーキ、ストリップステーキ、またフリホレス、黒いんげん豆、うずら豆、パンとしてはソフトロールやバンズ、バゲット等を用いる[3][4][5][2][6]。鶏肉が用いられることもある[7]。
他に、卵、チーズ、レタス、トマト、アボカド、ワカモレ、グアササカ(アボカドのレリッシュ)、ニンニク、コリアンダー、オリーブ、ハラペーニョ、タマネギ、マヨネーズ、バター、オリーブオイル、ライム果汁、ウスターソース、ホットソース、マスタード、クミン、食塩、コショウ等を追加で用いることがある[3][5][2][6][8]。
トッピングや飾りをかなりの量加えるものや[7]、基本の材料と若干の追加材料のみのシンプルなものもある[3][4][5]。
ラテンアメリカ
[編集]ペピートは、ベネズエラでは一般的なストリートフードで、ララ州の州都であるバルキシメトが起源である。ベネズエラで最も人気のあるストリートフードの一つであり[2]、メキシコシティのいくつかのレストランやデパートでも提供される[3]。露天商では、しばしば様々なソースをかけて提供する[7]。ベネズエラでは、材料やトッピングを指定して注文するのが一般的である[7]。
スペイン
[編集]キッチンを備えるバーでは、注文を受けるごとにpepito de ternera(牛肉のサンドイッチ)を調理して提供することが多い。この名前は、他のサンドイッチにも用いられる。燻製したポークテンダーロインを用いたものは、montado de lomoとも呼ばれる。プレスハム、チーズ、ベーコン、フライドポテト、トウガラシを用いたものも一般的である。料理史研究家で料理人のTeodoro Bardají Masは、週刊誌Ellasの中で、ペピートの発祥について次のように書いている[9]。
また、スペインでは、クリームやチョコレートを詰めた細長いバンズのこともペピートと呼ばれている[1]。
アメリカ合衆国
[編集]マイアミ、シカゴ、イリノイ州、カリフォルニア州、アトランタやその他のアメリカ合衆国の都市のいくつかのレストランで、ペピートが提供されている[4][6][8][11]。
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ a b pepito in the Diccionario de la lengua española, Real Academia Española, 23.ª ed. Madrid: Espasa, 2014.
- ^ a b c d Lukins, S. (1994年). All Around the World Cookbook. Workman Pub. p. 448. ISBN 978-1-56305-237-8. 2016年5月24日閲覧。
- ^ a b c d Santibanez, R.; Goode, JJ; Coleman, T. (2012年). Tacos, Tortas, and Tamales: Flavors from the Griddles, Pots, and Streetside Kitchens of Mexico. Houghton Mifflin Harcourt. p. 73. ISBN 978-0-544-18831-0. 2016年5月24日閲覧。
- ^ a b c Levine, E. (2011年). Serious Eats: A Comprehensive Guide to Making and Eating Delicious Food Wherever You Are. Clarkson Potter. p. 137. ISBN 978-0-307-72087-0. 2016年5月24日閲覧。
- ^ a b c "Pepito Recipe by Pati Jinich – The Chew". ABC. 2016年5月24日閲覧。
- ^ a b c Hoekstra, D.; Von Housen, A.; Levy, L. (2009年). The Unofficial Guide to Chicago. Unofficial Guides. John Wiley & Sons. p. 234. ISBN 978-0-470-37999-8. 2016年5月24日閲覧。
- ^ a b c d Kraig, B.; Sen, C.T. (2013年). Street Food Around the World: An Encyclopedia of Food and Culture. ABC-CLIO. p. 391. ISBN 978-1-59884-955-4. 2016年5月23日閲覧。 (要購読契約)
- ^ a b Cox, Greg (2016年4月28日). "Dining review: At EpaChamo, Argentinian tradition gets local tweaks". The News & Observer. 2016年5月24日閲覧。
- ^ Eduardo Martín Mazas, (2008), «Teodoro Bardají Mas, el precursor de la cocina moderna en España».
- ^ Teodoro Bardají Mas, (1933), "Lord Sándwich y Pepito Fornos", Semanario Ellas, 7 de mayo
- ^ Leta, Joseph (2016年1月11日). “Starters: At Ranchos, Buffalo finally gets arepas”. The Buffalo News. 2016年5月24日閲覧。