ベン・ゴードン
シャーロット・ボブキャッツでのゴードン | |
引退 | |
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ポジション | SG/PG |
基本情報 | |
愛称 | Gentle Ben |
国籍 |
アメリカ合衆国 イギリス イングランド |
生年月日 | 1983年4月4日(41歳) |
出身地 | イングランド ロンドン |
身長(現役時) | 191cm (6 ft 3 in) |
体重(現役時) | 91kg (201 lb) |
ウィングスパン(現役時) | 196cm (6 ft 5 in) |
キャリア情報 | |
出身 | コネチカット大学 |
ドラフト | 2004年 3位 |
選手経歴 | |
2004-2009 2009-2012 2012-2014 2014-2015 2017 |
シカゴ・ブルズ デトロイト・ピストンズ シャーロット・ボブキャッツ オーランド・マジック テキサス・レジェンズ (Dリーグ) |
受賞歴 | |
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Stats Basketball-Reference.com | |
代表歴 | |
キャップ | イギリス |
ベンジャミン・ゴードン(Benjamin Gordon、1983年4月4日 - )は。ロンドン生まれ、ニューヨーク州マウントバーノン育ちのバスケットボール選手。NBAのシカゴ・ブルズなどに所属していた。身長191cm、体重91kg。ポジションはガード。
経歴
[編集]生い立ち
[編集]ゴードンの両親はジャマイカ人であり、ロンドンで生を受け、その後ニューヨーク州のマウントバーノンで育った。大学はコネチカット大学に進し3年間エメカ・オカフォーらとプレイした。2004年のNCAAトーナメントではチームを優勝へと導き、ファイナル4のオールトーナメントチームに選ばれた[1]。
NBA
[編集]大学3年を終えた時点でアーリーエントリーを宣言、2004年のNBAドラフトでシカゴ・ブルズから1巡目3位で指名を受けNBA入団した(マイケル・ジョーダンがちょうど20年前に同じくブルズから3位指名を受けており、少なからず運命めいたものを感じたようである)。
ルーキーイヤーとなる2004-05シーズンは、82試合全てに出場し平均15.1得点、2.6リバウンド、1.9アシストと上々の成績を残し、新人選手としては初めてシックスマン賞(もっとも優秀なベンチプレーヤー)を受賞[2]。さらにオールルーキー1stチームにも選出された。特に第4クオーターにおける2桁得点の試合数ではレブロン・ジェームズに次ぎ第2位(21試合)であり、新人らしからぬ驚異的な勝負強さを披露した。その一方で、ターンオーバーが多く、またスタミナ不足の問題もあった。
2年目以降、ゴードンはブルズのエースとして活躍。2005-06シーズンは、80試合中47試合で先発出場となり、出場時間も増え、成績も向上した。翌2006-07シーズンは82試合中51試合で先発出場。スターターの座も掴み、平均得点も20点超えを果たすなど更なる成長を遂げた。
2008-09シーズン、ブルズはレギュラーシーズンを7位で通過し、レギュラーシーズン2位で昨季王者のセルティックスとプレーオフ1回戦で対戦する。下馬評では、主戦力のケビン・ガーネットを欠くも、セルティックス絶対有利との見方であったが、ブルズは4回の延長、7回のOTというNBA新記録の大激戦を繰り広げ、勝負を第7戦まで持ち込んだ。第7戦でブルズは惜しくも敗れてしまうも、ゴードンは第4戦の1度目のOT残り4秒で同点の3Pを決めるなど、プレーオフ平均24.3得点、2.9リバウンド、3.0アシストの活躍だった。しかし、一方では、FGのパーセンテージが低すぎるとの批判もあった。 同シーズンオフ、ゴードンは再建中のデトロイト・ピストンズにFA移籍することとなり、ブルズを去った[3]。
2009-10シーズン、2010年1月9日に76ERS戦で、前半残り3分51秒に、NBA史上通算10000得点目をマークした。
2012年6月26日、コーリー・マゲッティとのトレードでシャーロット・ボブキャッツに移籍した[4]。2014年3月2日に解雇された[5]。
2014年7月11日、オーランド・マジックと契約[6]。2015年6月28日、マジックはゴードンの2015-16シーズンの契約 (チームオプション) を更新しないことを発表した[7]。
2015-16シーズン開幕前は、ゴールデンステート・ウォリアーズのキャンプに参加するも、シーズンを待たずに解雇。以降は無所属の状態が続いたが、2017年1月20日にDリーグのテキサス・レジェンズと契約した[8]。
NBA 成績
[編集]略称説明 | |||||
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GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | PPG | 平均得点 | 太字 | キャリアハイ |
レギュラーシーズン
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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2004–05 | シカゴ・ブルズ | 82 | 3 | 24.4 | .411 | .405 | .863 | 2.6 | 2.0 | .6 | .1 | 15.1 |
2005–06 | シカゴ・ブルズ | 80 | 47 | 31.0 | .422 | .435 | .787 | 2.7 | 3.0 | .9 | .1 | 16.9 |
2006–07 | シカゴ・ブルズ | 82 | 51 | 33.0 | .455 | .413 | .864 | 3.1 | 3.6 | .8 | .2 | 21.4 |
2007–08 | シカゴ・ブルズ | 72 | 27 | 31.8 | .434 | .410 | .908 | 3.1 | 3.0 | .8 | .1 | 18.6 |
2008–09 | シカゴ・ブルズ | 82 | 76 | 36.6 | .455 | .410 | .864 | 3.5 | 3.4 | .9 | .3 | 20.7 |
2009–10 | デトロイト・ピストンズ | 62 | 17 | 27.9 | .416 | .321 | .861 | 1.9 | 2.7 | .8 | .1 | 13.8 |
2010–11 | デトロイト・ピストンズ | 82 | 27 | 26.0 | .440 | .402 | .850 | 2.4 | 2.1 | .6 | .2 | 11.2 |
2011–12 | デトロイト・ピストンズ | 52 | 21 | 26.9 | .442 | .429 | .860 | 2.3 | 2.4 | .7 | .2 | 12.5 |
2012–13 | シャーロット・ボブキャッツ | 75 | 0 | 20.8 | .408 | .387 | .843 | 1.7 | 1.9 | .5 | .2 | 11.2 |
2013–14 | シャーロット・ボブキャッツ | 19 | 0 | 14.7 | .343 | .276 | .810 | 1.4 | 1.1 | .5 | .1 | 5.2 |
2014–15 | オーランド・マジック | 56 | 0 | 14.1 | .437 | .361 | .836 | 1.1 | .9 | .3 | .0 | 6.2 |
Career | 744 | 269 | 27.4 | .432 | .401 | .857 | 2.5 | 2.5 | .7 | .2 | 14.9 |
プレーオフ
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004–05 | シカゴ・ブルズ | 6 | 1 | 25.5 | .405 | .318 | .800 | 2.7 | 2.5 | .8 | .3 | 14.5 |
2005–06 | シカゴ・ブルズ | 6 | 6 | 40.8 | .406 | .366 | .676 | 3.3 | 3.0 | 1.0 | .0 | 21.0 |
2006–07 | シカゴ・ブルズ | 10 | 10 | 39.5 | .415 | .436 | .921 | 3.8 | 3.8 | .9 | .1 | 20.4 |
2008–09 | シカゴ・ブルズ | 7 | 7 | 43.4 | .388 | .370 | .875 | 2.9 | 3.0 | .4 | .1 | 24.3 |
Career | 29 | 24 | 37.9 | .403 | .384 | .840 | 3.2 | 3.1 | .8 | .1 | 20.2 |
プレースタイル
[編集]高い得点能力がゴードンの最大の売り。運動能力は非常に高く、1オン1に絶対の自信を持つ。積極的なドライブインからアウトサイドシュートもこなす。リーグ屈指のクラッチ・シューターとして知られ、特に評価が高いのは第4クォーターでの勝負強さ。第4クォーターだけで何度も二桁得点を挙げチームに貢献した。また3Pシュートについては、2006年4月14日のワシントン・ウィザーズ戦では、放った9本の3Pシュートを全て決めるというパフォーマンスを披露したようにアウトサイドシュートに長けており、高い爆発力を持っている。他にミスなしで9本の3Pシュートを決めたのはラトレル・スプリーウェルのみ。その勝負強さはあのマイケル・ジョーダンにも似ているとシカゴのファンの中でも評価が高い。一方で、シューティングガードの選手としてはややアンダーサイズで元々あまりディフェンスを得意としていないため、主にシックスマンとしての起用が多い。
エピソード
[編集]- ニューヨーク・ニックスの本拠地マディソン・スクエア・ガーデンでしばしば活躍したことから「マディソン・スクエア・ゴードン」と呼ばれた。
- 前述のようにジョーダンを髣髴とさせる強さを見せることから「Ben Jordan」と呼ばれることもある。
脚注
[編集]- ^ “Prospect Profile:Ben Gordon”. NBA.com (2014年). 2015年9月28日閲覧。
- ^ “Ben Gordon Named 2004-05 NBA Sixth Man”. NBA.com (2005年). 2015年9月28日閲覧。
- ^ “Sources: Gordon, Villanueva to Pistons”. ESPN.com (2009年7月3日). 2015年9月28日閲覧。
- ^ “Bobcats Acquire Ben Gordon, Future First-Round Pick From Pistons Charlotte Sends Corey Maggette to Detroit”. NBA.com (2012年6月26日). 2015年9月28日閲覧。
- ^ “Cats Request Waivers on Ben Gordon”. NBA.com (2014年3月2日). 2015年9月28日閲覧。
- ^ “Magic Sign Ben Gordon”. NBA.com (2014年7月11日). 2015年9月28日閲覧。
- ^ “Magic Waive Ben Gordon”. NBA.com (2015年6月29日). 2015年9月28日閲覧。
- ^ Ben Gordon joins Texas Legends
外部リンク
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