ベンノ・ベッカー
表示
ベンノ・ベッカー Benno Becker | |
---|---|
ロヴィス・コリントによる肖像画(1892年) | |
生誕 |
1860年4月3日 プロイセン王国、メーメル |
死没 |
1938年9月5日 ドイツ国 ミュンヘン |
ベンノ・ベッカー(Benno Becker、1860年4月3日 - 1938年9月5日)はドイツの画家、美術評論家である。
略歴
[編集]現在のリトアニアのクライペダ(ドイツ語名、メーメル)で生まれた。1884年から1885年の間、ミュンヘン美術院で風景画家のオットー・フレリッヒャー(Otto Frölicher: 1840-1890)に学んだ。同時にミュンヘン大学で考古学、美術史を学んだ。
1886年からしばしばイタリアを旅した。画家としては象徴主義のスタイルの画家、アルノルト・ベックリンやフランスの風景画家、ジャン=バティスト・カミーユ・コローやバルビゾン派の画家の作品に影響を受けた。初期の作品はバルト海の風景を描き、後にはイタリアの風景を描いた。
ミュンヘン分離派とベルリン分離派の創設メンバーになった。コラムニストとして、演劇雑誌「Freie Bühne」や美術雑誌「Pan」に記事を書いた。1900年頃に画家として成功し、有名な建築家、トルーストの設計でミュンヘンにスタジオと邸を建てた。この邸は、ベッカーの没後、アドルフ・ヒトラーの側近・個人秘書のマルティン・ボルマンが1945年まで所有することになった。
東洋の美術品の収集家でもあり、1909年にベルリンで開かれた「日本と東アジア美術展」に収集品を貸与した[1]。
作品
[編集]-
オリーブの木立 (c.1914)
-
イタリアの風景
脚注
[編集]- ^ Cäcilie und Oscar Graf, Verzeichnis der Sammlungen und Aussteller, in Ausst. Kat.: Japan und Ostasien in der Kunst, Offizieller Katalog der Ausstellung, München 1909, S. 103
参考文献
[編集]- Dankmar Trier: Benno Becker. In: Ulrich Thieme, Felix Becker (Hrsg.): Allgemeines Lexikon der Bildenden Künstler von der Antike bis zur Gegenwart. Begründet von Ulrich Thieme und Felix Becker. Band 3: Bassano–Bickham. Wilhelm Engelmann, Leipzig 1909, S. 145.
- Reichshandbuch der deutschen Gesellschaft – Das Handbuch der Persönlichkeiten in Wort und Bild. Erster Band, Deutscher Wirtschaftsverlag, Berlin 1930, ISBN 3-598-30664-4
- Hans-Peter Bühler: Becker, Benno. In: Horst Ludwig (Hrsg.): Bruckmanns Lexikon der Münchner Kunst. Münchner Maler im 19./20. Jahrhundert. Band 1, Verlag F. Bruckmann, München 1981, S. 72
- Benno Becker. In: Allgemeines Künstlerlexikon. Die Bildenden Künstler aller Zeiten und Völker (AKL). Band 8, Saur, München u. a. 1993, ISBN 3-598-22748-5, S. 155.