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ベリンダ・ベンチッチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベリンダ・ベンチッチ
Belinda Bencic
ベリンダ・ベンチッチ
基本情報
愛称 ヒンギス2世[1]
国籍 スイスの旗 スイス
出身地 同・フラウィル
生年月日 (1997-03-10) 1997年3月10日(27歳)
身長 175cm
体重 63kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2011年
ツアー通算 6勝
シングルス 4勝
ダブルス 2勝
生涯獲得賞金 12,222,332 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 4回戦(2016)
全仏 3回戦(2019)
全英 4回戦(2015・18・23)
全米 ベスト4(2019)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 2回戦(2016)
全仏 3回戦(2015)
全英 2回戦(2014・15)
全米 1回戦(2014-16・19)
国別対抗戦最高成績
ホップマン杯 優勝(2018・19)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 7位(2016年2月22日)
ダブルス 59位(2016年2月1日)
獲得メダル
テニス
オリンピック
2020 東京 女子シングルス
2020 東京 女子ダブルス
2019年9月6日現在

ベリンダ・ベンチッチBelinda Bencic, 1997年3月10日 - )は、スイスフラウィル出身の女子プロテニス選手。これまでにWTAツアーでシングルス4勝、ダブルス2勝を挙げている。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。WTAランキング最高位はシングルス4位、ダブルス59位。

来歴

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ベンチッチは4歳でテニスを始める。マルチナ・ヒンギスの母親であるメラニー・モリターの指導を受けていて[2]、2012年よりフェドカップにスイス代表として出場している。

2013年全仏オープン2013年ウィンブルドン選手権のジュニア女子シングルスで優勝し、9月の東レ・パンパシフィック・オープンでは主催者推薦で出場し、1回戦でダリア・ガブリロワを 6-2, 5-7, 7-5 で破り、2回戦で優勝したペトラ・クビトバに 5-7, 4-6 で敗れた。10月のHPオープンでは予選を突破し、2回戦でサマンサ・ストーサーに 4-6, 2-6 で敗れた。

2014年全豪オープンで初めてシニアの4大大会に出場した。予選を勝ち上がり1回戦では27歳年上のクルム伊達公子と対戦し 6-4, 4-6, 6-3 で勝利した[3]。2回戦では優勝した李娜に 0-6, 6-7 で敗れた。4月のファミリー・サークル・カップでは予選から勝ち上がり、準々決勝でサラ・エラニを 4-6, 6-2, 6-1 で破りベスト4に進出した。準決勝ではヤナ・チェペロバに 4-6, 7-5, 6-7(7) で敗れたが大会後のランキングで91位になりトップ100入りを果たした。

全米オープンでは2回戦で第31シードの奈良くるみを 6-4, 4-6, 6-1 、3回戦で第6シードのアンゲリク・ケルバーを 6-1, 7-5 、4回戦で第10シードのエレナ・ヤンコビッチを 7-6(6), 6-3 で破り大会初出場でベスト8に進出した。準々決勝では彭帥に 2-6, 1-6 で敗れた[4]。10月の天津オープンではツアー初の決勝に進出しアリソン・リスクに 3–6, 4–6 で敗れ準優勝となった。2014年の最終ランキングでは32位を記録しWTAアワードの年間最優秀新人賞を受賞している。

2015年は6月のエイゴン国際で、決勝でアグニエシュカ・ラドワンスカに勝利しWTAツアー初優勝を果たすと、8月のロジャース・カップでは決勝でシモナ・ハレプが途中棄権しツアー2勝目を挙げ、年間最終ランキングを13位まで上げた。

2016年は2月のサンクトペテルブルク・レディース・トロフィーでは決勝でロベルタ・ビンチに敗れて準優勝となったものの、2月15日付のランキングで9位となり、2009年のキャロライン・ウォズニアッキ以来となる10代でのトップ10入りを果たした。しかしその後は怪我で全仏オープンを欠場、復帰後も調子は上がらず年間最終ランキングは42位まで急降下してしまった。

2017年4月に左手首の手術を受けた。2018年1月のホップマンカップではロジャー・フェデラーと組み優勝している。

2019年は復活のシーズンとなった。2月のドバイ・テニス選手権でツアー4年ぶりの優勝を果たすと、その勢いでプレミアマンダトリー大会の上位に定着。全米オープンでは4回戦で、同世代で先に世界ランキング1位になった大坂なおみに勝利し5年ぶりのベスト8、準々決勝ではドナ・ベキッチに勝利しグランドスラムで初のベスト4進出を果たす。準決勝で18歳のビアンカ・アンドレースクに敗れた。クレムリン・カップでも優勝した。WTAファイナルズではラウンドロビンを2勝1敗で突破するも、準決勝で途中棄権した。

2021年12月21日、自身のツイッターで新型コロナウイルスに感染したことを明らかにする[5]

WTAツアー決勝進出結果

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シングルス: 9回 (3勝6敗)

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大会グレード
グランドスラム (0–0)
WTAファイナルズ (0–0)
プレミア・マンダトリー (0–0)
プレミア5 (2-0)
WTAエリート・トロフィー (0-0)
プレミア (1–2)
インターナショナル (0–4)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2014年10月12日 中華人民共和国の旗 天津 ハード アメリカ合衆国の旗 アリソン・リスク 3–6, 4–6
準優勝 2. 2015年6月14日 オランダの旗 スヘルトーヘンボス イタリアの旗 カミラ・ジョルジ 5–7, 3–6
優勝 1. 2015年6月27日 イギリスの旗 イーストボーン ポーランドの旗 アグニエシュカ・ラドワンスカ 6–4, 4–6, 6–0
優勝 2. 2015年8月16日 カナダの旗 トロント ハード ルーマニアの旗 シモナ・ハレプ 7–6(5), 6–7(4), 3–0 途中棄権
準優勝 3. 2015年9月28日 日本の旗 東京 ハード ポーランドの旗 アグニエシュカ・ラドワンスカ 2–6, 2–6
準優勝 4. 2016年2月14日 ロシアの旗 サンクトペテルブルク ハード(室内) イタリアの旗 ロベルタ・ビンチ 4-6, 3-6
準優勝 5. 2018年10月20日 ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク ハード (室内) ドイツの旗 ユリア・ゲルゲス 4–6, 5–7
優勝 3. 2019年2月24日 アラブ首長国連邦の旗 ドバイ ハード チェコの旗 ペトラ・クビトバ 6-3, 1-6, 6-2
準優勝 6. 2019年6月23日 スペインの旗 マヨルカ アメリカ合衆国の旗 ソフィア・ケニン 7–6(2), 5–7(5), 4–6

ダブルス: 2回 (2勝0敗)

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結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2015年5月1日 チェコの旗 プラハ クレー チェコの旗 カテリナ・シニアコバ ウクライナの旗 カテリナ・ボンダレンコ
チェコの旗 エバ・ハルディノバ
6–2, 6–2
優勝 2. 2015年8月8日 アメリカ合衆国の旗 ワシントンD.C. ハード フランスの旗 クリスティナ・ムラデノビッチ スペインの旗 ララ・アルアバレナ
スロベニアの旗 アンドレヤ・クレパーチ
7–5, 7–6(7)

4大大会シングルス成績

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略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2014 2015 2016 2017 2018 2019 通算成績
全豪オープン 2R 1R 4R 1R 2R 3R 7–6
全仏オープン 1R 2R A A 2R 3R 4–4
ウィンブルドン 3R 4R 2R A 4R 3R 11–5
全米オープン QF 3R 3R A 1R SF 12–5
  • 2019年全米オープン3回戦の不戦勝は通算成績に含まない

脚注

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外部リンク

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受賞
先代
カナダの旗 ウージニー・ブシャール
WTA年間最優秀新人賞
2014
次代
ロシアの旗 ダリア・ガブリロワ