ベリコフスキー島
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ベリコフスキー島(ベリコフスキーとう、英Belkovsky Island、露Бельковский остров)は、ロシア北東部ラプテフ海のノヴォシビルスク諸島のアンジュー諸島に属する島。
概要
[編集]島の東にはコテリヌイ島があり、島とはザーリャ海峡(エドゥアルト・トールが乗船した砕氷船ザーリャ号に由来)によって隔てられている。また、島の南にはストリジェヴァ島(Ostrov Strizhëva)と呼ばれる小島がある。
面積は約500 km2で、最高点は120 mである。
地質
[編集]ベリコフスキー島の地層は、デボン紀前期から石炭紀後期のものが緊密に折り重なり構成されている。デボン紀前期の岩は砂岩・礫岩・石灰岩が粘土質になったもので形成され、石炭紀後期の岩はシルト岩、アージライト石、砂岩、礫岩などで組織され、少量ながら流紋岩や溶岩も含んでいる。[1][2]
動植物相
[編集]ベリコフスキー島には大きな鳥のコロニーやセイウチの繁殖地がある。島の大部分はツンドラが覆っているが、それ以外の土地のほぼ全域にはとても背丈の低い草や雑草、隠花植物、コケ、地衣類、苔類などの植物が生えている。島の土壌は全体的に湿気を含み、木目が細かいのが特徴である。[3]
歴史
[編集]島はベリコフというロシア商人によって1808年に発見された。
脚注
[編集]- ^ Kos’ko, M.K., B.G. Lopatin, and V.G. Ganelin, 1990, Major geological features of the islands of the East Siberian and Chukchi Seas and the Northern Coast of Chukotka. Marine Geology. vol. 93, pp. 349–367.
- ^ Fujita, K., and D.B. Cook, 1990, The Arctic continental margin of eastern Siberia, in A. Grantz, L. Johnson, and J. F. Sweeney, eds., pp. 289-304, The Arctic Ocean Region. Geology of North America, vol L, Geological Society of America, Boulder, Colorado.
- ^ CAVM Team, 2003, Circumpolar Arctic Vegetation Map. Scale 1:7,500,000. Conservation of Arctic Flora and Fauna (CAFF) Map No. 1. U.S. Fish and Wildlife Service, Anchorage, Alaska.
外部リンク
[編集]- ラプテフ海の半島や島
- ベリコフスキー島の小石の海岸(写真)
- ベリコフスキー島の海氷の残物(写真)(2002年8月撮影)