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ベニトンボ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベニトンボ
ベニトンボ(オス)
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: トンボ目 Odonata
: トンボ科 Libellulidae
亜科 : ベニトンボ亜科 Trithemistinae
: ベニトンボ属 Trithemis
: ベニトンボ T. aurora
学名
Trithemis aurora
(Burmeister, 1839)
英名
Crimson Marsh Glider

ベニトンボ (Trithemis aurora) は、トンボ科に属するトンボの1種。

分布

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南方系の種で、台湾以南の中国中南部や、東南アジアなどに分布している[2]。日本では1954年に鹿児島県で初めて発見されたが、1980年以降は沖縄本島や鹿児島県以外の九州各地でも記録されるようになった[2]。また、2000年代以降は高知県や徳島県など四国の各地からも記録され、日本における生息域が北上していることが明らかとなった[2]。この分布域の北上については、地球温暖化などが原因として考えられている[3]

形態・生態

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湖沼や湿地などで見られる中型。体長は約4cm[4]。胸部には黒い縞模様があり、尾の先は黒くなる[5]。羽の基部は茶褐色に色づく[6]

オスの成虫は体色が赤紫色になるが、メスの体色はオレンジ色となる[6]

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ Subramanian, K.A. & Dow, R.A. (2010). "Trithemis aurora". IUCN Red List of Threatened Species. Version 3.1. International Union for Conservation of Nature. 2013年2月22日閲覧
  2. ^ a b c 豊﨑勲・山田量崇・大原賢二 (2009) 「徳島県におけるベニトンボの調査記録」徳島県立博物館研究報告 19 pp.39-44
  3. ^ 朝日新聞「トンボ、熱帯・亜熱帯の珍しい種続々 地球温暖化の影響か 県内と徳島 /高知県」(高知全県・1地方版、2005年10月15日朝刊、28面)
  4. ^ 読売新聞「温暖化の影響か、県内にベニトンボ 東南アジアなどに生息=徳島」(大阪版、2009年6月21日朝刊、29面)
  5. ^ 読売新聞「5月に「ベニトンボ」確認 四万十市・中筋川沿い 亜熱帯性=高知」(大阪版、2010年5月28日朝刊、29面)
  6. ^ a b 朝日新聞「ベニトンボのメス、四国で初めて採集 田野川小6年の武田君 四万十市 /高知県」(高知全県・1地方版、2006年8月29日朝刊、29面)