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ベニツケダコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベニツケダコ
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 軟体動物門 Mollusca
: 頭足綱 Cephalopoda
: 八腕形目 Octopoda
: マダコ科 Octopodidae
: Amphioctopus
: ベニツケダコ A. mototi
学名
Amphioctopus mototi
(Norman, 1993)
シノニム[2]
  • Octopus mototi Norman, 1993
英名
Poison ocellate octopus

ベニツケダコ (学名:Amphioctopus mototi)は、マダコ科に分類されるタコの一種。

南太平洋に分布し、縞模様と腕の付け根の眼状紋が特徴である。

名称

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ラパ島では「fe'e mototi(毒のタコ)」と呼ばれており、「fe'e」はタコ、「mototi」は毒を意味する。種小名はこの呼び名に由来する[3]

分布と生息地

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日本からオーストラリアまで、南太平洋の温暖な海域に広く分布する[4]。日本では南西諸島八丈島から記録があるが、捕獲されることは稀である[5]。オーストラリアではクイーンズランド州から珊瑚海まで分布する[2]。浅瀬から水深50mまでのサンゴ礁、砂地に生息する[4]。沖縄では水深150-200mの深海から記録されている[5]

形態

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最大全長32cmの中型種[6]。腕の付け根には黒色の斑紋があり、青色の輪が重なる。両眼の上には円形の暗色斑が複数ある。体色は褐色で、6本の暗褐色の縦縞がある[3]。興奮時には体色が白色に変化し、縦縞がはっきりと表れる[4]。体の派手な模様は、咬毒を持つ事を知らせる警戒色とされる。

生態

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貝類ヤドカリを獲物としており、貝殻に穴を開けて毒を注入し、麻痺した獲物を捕食する[4]。小さな卵を大量に産み、幼生はプランクトンである[6]

脚注

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  1. ^ Allcock, L.; Taite, M.; Allen, G. (2018). Amphioctopus mototi. IUCN Red List of Threatened Species 2018: e.T163236A988390. doi:10.2305/IUCN.UK.2018-2.RLTS.T163236A988390.en. https://www.iucnredlist.org/species/163236/988390 30 August 2024閲覧。. 
  2. ^ a b Species Amphioctopus mototi (Norman, 1993)”. Australian Government. 2024年8月30日閲覧。
  3. ^ a b Norman, M.D. (1992 [1993]). “Ocellate octopuses (Cephalopoda: Octopodidae) of the Great Barrier Reef, Australia: description of two new species and redescription of Octopus polyzenia Gray, 1849.”. Memoirs of Museum Victoria 53 (2): 309–344. https://oceanrep.geomar.de/id/eprint/50867/1/3054.pdf. 
  4. ^ a b c d Poison Ocellate Octopus”. Australian Museum. 2024年8月30日閲覧。
  5. ^ a b ベニツケダコ”. 沖縄美ら海水族館. 2024年8月28日閲覧。
  6. ^ a b Amphioctopus mototi (Norman, 1992)”. sealifebase. 2024年8月30日閲覧。

関連項目

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