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ベティ・コムデン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ベティ・コムデンBetty Comden, 1917年5月3日 - 2006年11月23日)は、アメリカの作詞家、映画の脚本家。

1944年ブロードウェイ・ミュージカル『オン・ザ・タウン』の作詞と脚本がMGMの名製作者アーサー・フリードの目にとまり、1947年頃から「作詞ができる」脚本家としてアドルフ・グリーンと共に二人三脚で活躍する。

グリーンとはしばしば夫婦に間違えられるほどの名コンビで、数多くの脚本を共同執筆した。ショウビジネスの舞台裏を描いたコメディタッチのミュージカル作品を得意とし、機知に富んだ軽妙な台詞のやりとりに特色がある。代表作として『踊る大紐育』(1949年)、『雨に唄えば』(1952年)、『バンド・ワゴン』(1953年)など。

また、コムデン=グリーンのコンビは作詞家としても有名で、特に日本劇場未公開ながら『私を野球につれてって』(1949年)などにも作詞している(一番有名な "Take Me Out to the Ball Game" 自体は古い既存曲であったが、このミュージカル映画で一躍有名になる)。

後に20世紀フォックスに動いて、通常のコメディ作品の脚本も手がけ、また一般映画の挿入歌やブロードウエイミュージカルの作詞も数が多い。例えば『レオン』(1994年)の "I like myself" の作詞は彼らである。特にミュージカルの舞台部門において、7個のトニー賞を獲得している。

執筆した脚本と同じくジョークとユーモアを愛する人柄で、『ブロードウェイのバークレー夫妻』の打ち合わせで、フレッド・アステアジュディ・ガーランドを前に、グリーンともどもできあがったばかりの脚本を朗読したときには、二人が笑いころげるほどの「名演」であったと言う。『バンド・ワゴン』に出てくる脚本家のマートン夫妻(オスカー・レヴァント、ナネット・ファブレイ扮)は、コムデンとグリーン本人をモデルとした役である。

心臓疾患のため91歳にて死去した。

主な作品

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