ベタニア
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ベタニア(ヘブライ語 בֵּיתעַנְיָה)とは新約聖書に登場するエルサレム近郊の地名で、マリア・マルタ・ラザロ兄弟の住んでいた土地である。現在オリーヴ山の南東麓にあるパレスチナ人の村アル=エイザリヤal-Eizariyaに当たるとされている。
イエスはエルサレムに入る前にベタニアに滞在したとされており、福音書にラザロを生き返らせる話(ヨハネ11:38)や葬りのための香油を塗られる話(ヨハネ14:3)が書かれている。
また、ベタニア(辺り)は、ルカによる福音書と使徒言行録において、イエスが天に昇った(昇天した)地とされている。
下って中世には1138年、十字軍により作られたエルサレム王国の女王メリザンド(フールク・ダンジュー王妃)がこの地に修道院を創立した。メリザンドはここで没し、孫娘のシビーユもここで育った。
その他のベタニア
[編集]→詳細は「アル=マグタス」を参照
「ベタニア」という地名は別にヨルダン川東岸(上記ベタニアの30kmほど東)にも存在し、ヨハネ福音書1:28で洗礼者ヨハネが洗礼を授けていた場所とされる。欽定訳聖書ではここはベタニア(Bethany)ではなくベタバラ(Bethabara)となっている。これは士師記7:24のベト・バラ(Beth-barah)、あるいはヨシュア記18:22のベト・アラバ(Beth-arabhah)と同じともいわれている。