ベスト・デュエット〜タスキーギ
『ベスト・デュエット〜タスキーギ』 | ||||
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ライオネル・リッチー の カバー・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | カントリー、R&B、ポップス | |||
時間 | ||||
レーベル | マーキュリー・レコード | |||
プロデュース |
ライオネル・リッチー(all songs) トニー・ブラウン(#1, #2, #3, #4, #8, #11, #12, #13, #14) ケニー・チェズニー(#5) バディ・キャノン(#5) ダン・ハフ(#6, #10) ネイサン・チャップマン(#7, #9) | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ライオネル・リッチー アルバム 年表 | ||||
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『ベスト・デュエット〜タスキーギ』(原題:Tuskegee)は、アメリカ合衆国のR&B歌手ライオネル・リッチーが2012年に発表したアルバム。リッチーが過去に発表したオリジナル曲を、カントリー・アレンジでリメイクし、カントリー界のゲスト・ミュージシャン達とデュエットした内容である[1]。
背景
[編集]アルバム・タイトルはリッチーの故郷であるアラバマ州タスキーギにちなんでおり[19]、リッチーは2012年のインタビューにおいて「昔のアラバマ州では、カントリー・ミュージックこそがポップ・ミュージックだったんだよ」と語っている[20]。なお、リッチーは以前の活動においてもカントリーとの接点があり、「レイディ」は元々ケニー・ロジャースに提供された曲で、本作のリメイク・ヴァージョンでもロジャースが本人参加した[20]。また、「ディープ・リヴァー・ウーマン」のオリジナル・ヴァージョンにはアラバマがゲスト参加したが、本作ではリトル・ビッグ・タウンと共演した[20]。
日本盤CDでは「エンドレス・ラヴ」のデュエット・パートナーがCrystal Kayに変更されており[1]、ボーカルは別録りだが、ミュージック・ビデオはリッチーの自宅で一緒に撮影された[21]。リッチーはCrystal Kayの歌唱に関して「彼女たち(ダイアナ・ロス、シャナイア・トゥエイン)のコピーではなく、自分自身で臨んでくれたんだ」と称賛している[22]。
反響
[編集]母国アメリカでは発売初週に約19万9千枚を売り上げ、リッチーのアルバムのうち1991年(サウンドスキャンの集計が開始された年)以降の作品としては最大の初週売り上げを記録したが、総合アルバム・チャートのBillboard 200における初動順位は、マドンナの『MDNA』に敗れて2位となった[23]。しかし、最終的にはBillboard 200で2週にわたり1位に達して[24]、リッチーにとって『セイ・ユー、セイ・ミー』(1986年)以来26年ぶりの全米1位獲得アルバムとなった[2]。また、『ビルボード』のカントリー・アルバム・チャートでも1位を獲得した[25]。本作からのシングル「ディープ・リヴァー・ウーマン」は、『ビルボード』のカントリー・ソング・チャートで60位を記録した[26]。
デンマークでは、本作からの先行シングル「セイ・ユー、セイ・ミー」(ラスマス・シーバックとのデュエット・ヴァージョン)がシングル・チャートで3位に達し、本作は2016年3月16日付のアルバム・チャートで初登場6位となって、翌週には2位を記録した[5]。
全英アルバムチャートでは7位に達し、自身11作目の全英トップ10アルバム(ベスト・アルバムも含む)となった[8]。スウェーデンのアルバム・チャートでは10位に達し、『トゥルーリー』(1998年)以来14年ぶりに、同国におけるトップ10入りを果たした[12]。
評価
[編集]Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「どれほどフィドルやスティール・ギターが追加されていても(決して過剰には追加されていないが)、各曲とも原型を認識できないほど大きく変化したわけではなく、メロディは常に堂々と突出しており、土臭さは微塵たりとも感じられない」と評している[19]。Mikael Woodは『エンターテインメント・ウィークリー』誌のレビューでAマイナスを付け、「スタック・オン・ユー」におけるダリアス・ラッカーとのデュエットと、「ディープ・リヴァー・ウーマン」におけるハーモニーを聴き所として挙げた[27]。また、Rob Tannenbaumは2012年3月27日付の『ローリング・ストーン』誌のレビューで5点満点中3点を付け「ナッシュビルのカラオケ・バーに入ったら、ライオネル・リッチーが彼の柔和なR&Bヒットを、大勢のカントリー系のスター達と一緒に歌っている、そんな光景を想像してほしい。なんと素晴らしい休日か!」と評している[28]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はライオネル・リッチー作。
アメリカ盤
[編集]- "You Are" (Lionel Richie, Brenda Harvey Richie)
- with ブレイク・シェルトン
- "Say You, Say Me"
- with ジェイソン・アルディーン
- "Stuck on You"
- with ダリアス・ラッカー
- "Deep River Woman"
- with リトル・ビッグ・タウン
- "My Love"
- with ケニー・チェズニー
- "Dancing on the Ceiling" (L. Richie, Carlos Rios, Michael Frenchik)
- with ラスカル・フラッツ
- "Hello"
- with ジェニファー・ネトルズ
- "Sail On"
- with ティム・マグロウ
- "Endless Love"
- with シャナイア・トゥエイン
- "Just for You" (L. Richie, Paul Barry, Mark Taylor)
- with ビリー・カリントン
- "Lady"
- with ケニー・ロジャース
- "Easy"
- with ウィリー・ネルソン
- "All Night Long"
- with ジミー・バフェット&コーラル・リーファー・バンド
日本盤
[編集]- ユー・アー "You Are" (L. Richie, B. Richie) – 5:00
- with ブレイク・シェルトン
- セイ・ユー、セイ・ミー "Say You, Say Me" – 5:09
- with ラスマス・シーバック
- スタック・オン・ユー "Stuck on You" – 3:21
- with ダリアス・ラッカー
- ディープ・リヴァー・ウーマン "Deep River Woman" – 4:09
- with リトル・ビッグ・タウン
- マイ・ラヴ "My Love" – 5:33
- with ケニー・チェズニー
- ダンシング・オン・ザ・シーリング "Dancing on the Ceiling" (L. Richie, C. Rios, M. Frenchik) – 4:20
- with ラスカル・フラッツ
- ハロー "Hello" – 4:30
- with ジェニファー・ネトルズ
- セイル・オン "Sail On" – 5:05
- with ジル・ジョンソン
- エンドレス・ラヴ "Endless Love" – 4:20
- with Crystal Kay
- ジャスト・フォー・ユー "Just for You" (L. Richie, P. Barry, M. Taylor) – 4:11
- with ビリー・カリントン
- レイディ "Lady" – 4:09
- with ケニー・ロジャース
- イージー "Easy" – 4:30
- with ウィリー・ネルソン
- オール・ナイト・ロング "All Night Long" – 4:57
- with ジミー・バフェット&コーラル・リーファー・バンド
- エンジェル "Angel" (L. Richie, P. Barry, M. Taylor) – 3:59
- with ピクシー・ロット
- エンドレス・ラヴ(リミックス) "Endless Love (Remix)" – 3:37
- with Crystal Kay
参加ミュージシャン
[編集]フィーチャリング・ゲストに関しては上記「収録曲」参照。
- ライオネル・リッチー - ボーカル、キーボード、バックグラウンド・ボーカル
- ゴードン・モート - キーボード、ピアノ
- ジョン・ジャーヴィス - キーボード
- マイケル・アトリー - キーボード
- スティーヴ・ネイサン - キーボード
- チャーリー・ジャッジ - キーボード、スティール・ギター
- ランディ・マコーミック - ハモンドオルガン
- ジョン・ホブス - ピアノ
- ティム・ラウアー - ピアノ、ハモンドオルガン
- ブッチ・カー - シンセサイザー
- Ilya Toshinsky - ギター、バンジョー
- ケニー・グリーンバーグ - ギター
- マック・マカナリー - ギター、バックグラウンド・ボーカル
- ピーター・メイヤー - ギター、バックグラウンド・ボーカル
- トム・ブコヴァック - ギター
- ジョン・ウィリス - ギター
- ジョン・ジョーゲンソン - ギター
- パット・ブキャナン - ギター
- ダン・ハフ - ギター
- ブライアン・サットン - ギター、マンドリン
- ジェリー・マクファーソン - ギター
- ダン・ダグモア - スティール・ギター
- ドイル・グリシャム - スティール・ギター
- ポール・フランクリン - スティール・ギター
- ジム・メイヤー - ベース、バックグラウンド・ボーカル
- ジミー・リー・スロアス - ベース
- マイケル・ローズ - ベース
- ラリー・パクストン - ベース
- ティム・マークス - ベース
- チャド・クロムウェル - ドラムス
- ロジャー・グース - ドラムス
- ポール・レイム - ドラムス
- クリス・マクヒュー - ドラムス
- Nik Buda - ドラムス
- ネイサン・チャップマン - キーボード、ウクレレ、ギター、ベース、ドラムス、プログラミング
- ラルフ・マクドナルド - パーカッション
- ロバート・グリニッジ - スティール・ドラム
- ミッキー・ラファエル - ハーモニカ
- Jonathan Yudkin - フィドル
- ジョン・ラヴェル - トランペット
- ジム・ホーン - サクソフォーン
- クリス・ロドリゲス - バックグラウンド・ボーカル
- キム・キーズ - バックグラウンド・ボーカル
- Nadirah Shakoor - バックグラウンド・ボーカル
- ペリー・コールマン - バックグラウンド・ボーカル
- ティナ・ガリクソン - バックグラウンド・ボーカル
- クリス・カーマイケル - ストリングス・アレンジ
脚注・出典
[編集]- ^ a b c “ライオネル・リッチーのデュエット・アルバム『Tuskegee』が日本でも発売に”. amass.jp (2012年10月9日). 2019年6月2日閲覧。
- ^ a b “Lionel Richie Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2019年6月2日閲覧。
- ^ “Lionel Richie Chart History - Billboard Canadian Albums”. Billboard. 2019年6月2日閲覧。
- ^ australian-charts.com - Lionel Richie - Tuskegee
- ^ a b danishcharts.com - Lionel Richie - Tuskegee
- ^ ultratop.be - Lionel Richie - Tuskegee
- ^ charts.org.nz - Lionel Richie - Tuskegee
- ^ a b LIONEL RICHIE | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ Lionel Richie - Tuskegee - dutchcharts.nl
- ^ Offizielle Deutsche Charts
- ^ Lionel Richie - Tuskegee - austriancharts.at
- ^ a b swedishcharts.com - Lionel Richie - Tuskegee
- ^ norwegiancharts.com - Lionel Richie - Tuskegee
- ^ Lionel Richie - Tuskegee - hitparade.ch
- ^ italiancharts.com - Lionel Richie - Tuskegee
- ^ spanishcharts.com - Lionel Richie - Tuskegee
- ^ ultratop.be - Lionel Richie - Tuskegee
- ^ lescharts.com - Lionel Richie - Tuskegee
- ^ a b Erlewine, Stephen Thomas. “Tuskegee - Lionel Richie”. AllMusic. 2019年6月2日閲覧。
- ^ a b c Ragogna, Mike (2012年3月26日). “Back to Tuskegee : A Conversation With Lionel Richie”. Huffpost. 2019年6月2日閲覧。
- ^ “クリスタル ケイさんが2度目のご来店♪”. J-WAVE (2018年6月9日). 2019年6月2日閲覧。
- ^ “ライオネル・リッチー、名曲「エンドレス・ラヴ」のデュエットにCrystal Kayを指名”. BARKS. Japan Music Network (2012年11月7日). 2019年6月2日閲覧。
- ^ Caulfield, Keith (2012年4月3日). “Madonna Debuts at No. 1 on Billboard 200, Lionel Richie at No. 2”. Billboard. 2019年6月2日閲覧。
- ^ “Lionel Richie Tuskegee Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2019年6月2日閲覧。
- ^ “Lionel Richie Chart History - Top Country Albums”. Billboard. 2019年6月2日閲覧。
- ^ “Lionel Richie Chart History - Hot Country Songs”. Billboard. 2019年6月2日閲覧。
- ^ Wood, Mikael (2012年3月23日). “Tuskegee review - Lionel Richie”. Entertainment Weekly. Meredith Corporation. 2019年6月2日閲覧。
- ^ Tannenbaum, Rob (2012年3月27日). “Tuskegee”. Rolling Stone. 2019年6月2日閲覧。
外部リンク
[編集]- ベスト・デュエット〜タスキーギ - Discogs (発売一覧)