ベイ・シティ・ブルース
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(ベイシティ・ブルースから転送)
『ベイ・シティ・ブルース』は、宝塚歌劇団によって制作されたミュージカル作品。花組[1][2][3][4]公演。宝塚・東京における本公演と中日公演の形式名は「ミュージカル」[1][2][4]。宝塚・東京における本公演と中日公演は17場[1][2][5]。作・演出は小池修一郎[1][2][4]。宝塚・東京における本公演と中日公演の併演作品は『イッツ・ア・ラブ・ストーリー』[6][2][4]。
公演期間と公演場所
[編集]- 1993年8月6日 - 9月13日(新人公演:8月24日) 宝塚大劇場[1][3]
- 1993年12月2日 - 12月26日(新人公演:12月14日) 東京宝塚劇場[2][3]
- 1994年2月1日 - 2月13日 名古屋・中日劇場[4]
ストーリー
[編集]※『宝塚歌劇100年史(舞台編)』の宝塚大劇場公演[7]参考。
1940年代後半のアメリカ合衆国・西海岸の大都市を舞台に展開するマフィア版「ハムレット」。大都市の陰の帝王の家に生まれた青年が経験する愛と葛藤の物語。これを当時のスイングジャズやブルースに乗せて描いている。
エルノシア一家の首領が暗殺され、息子のハーヴェイJr.は除隊して帰郷。父の葬儀で後妻のグロリア、幼馴染みのレオナード、その妹のオリヴィアと再会する。ハーヴェイはオリヴィアと恋に落ちるが、ある夜、父の亡霊が現れ、彼の運命を変える。
スタッフ
[編集]※氏名の後ろに「宝塚」「東京」「中日」の文字がなければ全劇場共通。
- 作曲・編曲:吉田優子[1][4]/甲斐正人[1][4]
- 音楽指揮:岡田良機(宝塚)[1]、清川知巳(東京)[2]
- 録音音楽指揮:岡田良機(中日)[4]
- 振付:尚すみれ[1][4]/前田清実[1][4]
- 装置:大橋泰弘[1][4]
- 衣装:任田幾英[1][4]
- 照明:勝柴次朗[1][4]
- 音響:加門清邦[1][4]
- 小道具:伊集院徹也[1][4]
- 効果:三尾典正[1][4]
- 演出助手:中村一徳[8][4]/加藤誠[6][4]
- 装置補:新宮有紀[6][4]
- 衣装補:有村淳[6][4]
- 舞台進行:赤坂英雄[6][4]
- 制作:久保孝満[6][4]
- 製作担当:津村健二(東京)[2]
主な配役
[編集]宝塚・東京
[編集]※氏名の前に「宝塚」、「東京[2]」の文字がなければ両劇場共通。「()」は新人公演・配役(主な人物のみ)。
- ハーヴェイJr.(キング・ハーヴェイの息子。父の死が暗殺であることを知り、復讐を決意する) - 安寿ミラ [6](匠ひびき [3])
- オリヴィア(ペリーの娘。ハーヴェイと恋に落ちる) - 森奈みはる [6](月影瞳 [3])
- レオナード(オリヴィアの兄で、ハーヴェイJr.とは幼馴み) - 真矢みき [6](夏城令 [3])
- ホールデン(ハーヴェイJr.の級友。今は刑事をしている) - 愛華みれ [6](初風緑 [3])
- クラーク(キングの補佐役で、キング亡き後はファミリーの実権を握る) - 海峡ひろき [6](香織ゆたか [3])
- キング・ハーヴェイ(夜の街の帝王で、エルシノア一家の首領) - 磯野千尋 [6](貴月あゆむ [3])
- ペリー(クラークの配下) - 未沙のえる [6]
- エレノア(ペリーの妻) - 一原けい [6]
- グロリア(キング・ハーヴェイの後妻) - 美月亜優 [6](妃宮玲子 [3])
- エリック(キング・ハーヴェイの腹心) - 天地ひかり [6]
- ヘレン(エリックの妻) - 町風佳奈 [6]
- ダイアナ(クラブの歌姫。レオナードの恋人) - 詩乃優花 [6](渚あき[3])
- マクガバン(市警察当局長) - 宝塚:宝樹芽里 [6]、東京:箙かおる [2]
- エリザベス(ホールデンの恋人) - 渚あき [6]
- ファルコ(エルシノア一家と対立するブラス一家の首領の息子) - 紫吹淳 [6]
- ロイ(エルシノア一家の若者) - 匠ひびき [6]
- ジョージ(エルシノア一家の若者) - 夏城令 [6]
- パティ(エリックの娘) - 月影瞳 [6]
- コーネリアス - 大伴れいか
- オズリック - 香織ゆたか
- マイラ - 九重はるか
- マリオ - 初風緑
- ルイジ - 貴月あゆむ
- トニー - 伊織直加
中日劇場
[編集]- ハーヴェイJr. - 安寿ミラ[5][4]
- オリヴィア - 森奈みはる[5][4]
- レオナード - 真矢みき[5][4]
- ホールデン - 愛華みれ[5][4]
- クラーク - 海峡ひろき[5][4]
- キング・ハーヴェイ - 磯野千尋[5][4]
- ベリー - 未沙のえる[5]
- グロリア - 美月亜優[5][4]
- ダイアナ - 詩乃優花[4]
- エレノア - 一原けい[5]
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 80年史 1994, p. 360.
- ^ a b c d e f g h i j 80年史 1994, p. 362.
- ^ a b c d e f g h i j k 80年史 1994, p. 364.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad 90年史 2004, p. 34.
- ^ a b c d e f g h i j 80年史 1994, p. 369.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 80年史 1994, p. 361.
- ^ 100年史(舞台) 2014, p. 170.
- ^ 80年史 1994, pp. 360–361.
参考文献
[編集]- 企画・構成・執筆:橋本雅夫、編集統括:北川方英『夢を描いて華やかに -宝塚歌劇80年史-』宝塚歌劇団、1994年9月9日。ISBN 4-924333-11-5。
- 編集:森照実・春馬誉貴子・相井美由紀・山本久美子、執筆:國眼隆一『宝塚歌劇90年史 すみれの花歳月を重ねて』宝塚歌劇団、2004年4月20日。ISBN 4-484-04601-6。
- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3。
- 実況CD「TMPC188~189(収録日:1993年8月26日)」宝塚音楽出版