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ヘヴン (小説)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヘヴン
著者 川上未映子
イラスト 鈴木成一デザイン室(デザイン)
発行日 2009年9月1日
発行元 講談社
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判
ページ数 254
コード ISBN 978-4-06-215772-8
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ヘヴン』は、川上未映子による日本小説

概要

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作者初の長編小説。いじめを題材にし善悪の根源を問う作品。講談社の『群像』2009年8月号に掲載された。単行本刊行の際に加筆されている。

本作の刊行に当たって、川上が師と仰ぐ哲学者永井均との対談青山ブックセンターで行われた。永井によると、本作はそれぞれ「友情の問題」「倫理の問題」「宗教の問題」を抱える三者を軸に物語が進むと学術的に分析している[1]

平成21年度芸術選奨新人賞、第20回紫式部文学賞受賞作。

2022年、ブッカー国際賞にノミネートされたが、[2]受賞は逃した[3]

あらすじ

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斜視が原因でクラスメイトたちからいじめの標的にされている「僕」はある日、『わたしたちは仲間です』と書かれた手紙を受け取る。差出人は、同じクラスの女子たちからいじめを受けているコジマだった。

それ以来、2人の秘密の通信が始まり、「僕」はコジマの言葉を支えに感じ始め、少しずつ友情を育んでいく。

登場人物

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14歳。斜視を理由に「ロンパリ」と呼ばれ、クラスの男子たちから日常的に暴力的ないじめを受けている。
コジマ
「僕」と同じクラスの女子。家が貧乏で、容姿が「不潔」という理由から、女子たちにいじめられている。
二ノ宮(にのみや)
クラスの中心的存在で、「僕」をいじめるリーダー格。「僕」と同じ小学校出身。
百瀬(ももせ)
「僕」と同じクラスの男子。二ノ宮と一緒に「僕」をいじめる一員。

脚注

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  1. ^ IN★POCKET』2009年12月号「対談 川上未映子×永井均」
  2. ^ “川上未映子さんが最終候補 英ブッカー国際賞”. 時事ドットコム (時事通信社). (2022年4月7日). https://web.archive.org/web/20220407123912/https://www.jiji.com/jc/article?k=2022040701200&g=soc 2022年4月8日閲覧。 
  3. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2022年5月27日). “川上未映子さん、英ブッカー国際賞受賞逃す 長編小説「ヘヴン」”. 産経ニュース. 2022年7月1日閲覧。

外部リンク

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