ヘルンリ小屋
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ヘルンリ小屋(ヘルンリごや、ドイツ語: Hörnlihütte)は、スイスヴァレー州のマッターホルン北東側、標高3260 mにある山小屋である[1]。ヘルンリ稜を経由する登山の拠点である。ヘルンリヒュッテとも呼ぶ。
歴史
[編集]ヘルンリ小屋は1880年にスイス山岳会により建てられた17人が宿泊できる小さな山小屋だった[2]。1911年、ツェルマットの市民共同体(Burgergemeinde)が隣接してベルグハウス・マッターホルン(Berghaus Matterhorn)を建設。2つの山小屋は拡張を繰り返し、1982年の合計収容人数は170となり、1987年に管理が統合された。
2013年から2015年にかけて行われた大改修[1]では、部屋を2~9人用[1]に区切り、収容人数140[3]となった。また、トイレとシャワーが各階に設けられた。環境への配慮から、バックアップ用ディーゼル発電機を持つ太陽電池と蓄電池で構成される72 kVAオフグリッド電力供給システムが導入された[4]。給湯のための太陽熱集熱器、排水の浄化システムも備えられた。改修後の供用開始は、マッターホルン初登頂150周年の2015年7月14日[3]である。
参考文献
[編集]- ^ a b c “ヘルンリヒュッテ(ヘルンリ小屋)”. スイス政府観光局. 2021年5月23日閲覧。
- ^ “Hörnlihütte”. Hörnlihütte. 2021年5月23日閲覧。
- ^ a b “Matterhorn: Hörnlihütte eingeweiht”. ALPIN. 2021年5月23日閲覧。
- ^ “Off-grid system at the Hörnlihütte”. Studer Innotec. 2021年5月23日閲覧。