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ヘキソベンダイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヘキソベンダイン英語:hexobendine)は、血管拡張薬の1つである。なお、同様の作用を示す薬物で、かつ、構造が似ている薬物としては、ジラゼプが知られる。

作用機序

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ジラゼプの構造。

ヘキソベンダインは細胞から放出されたアデノシンを、細胞内へ取り込む事を阻害して、血管拡張作用を発揮する[1]。例えば、低酸素の状態に置かれた際や[2]、細胞での代謝活動が亢進した際に、アデノシンは細胞外へと放出され[3]、この細胞外へと放出されたアデノシンが、血管平滑筋に作用して、血管を拡張させる[2][3]。ここでヘキソベンダインは、細胞内へのアデノシンの取り込みを阻害するために、アデノシンの細胞外での濃度が低下し難くなるため、血管が拡張した状態を保ち易くする。

出典

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  1. ^ Kolassa N, Pfleger K (01 1975). “Adenosine uptake by erythrocytes of man, rat and guinea-pig and its inhibition by hexobendine and dipyridamole”. Biochemical Pharmacology 24 (1): 154-156. doi:10.1016/0006-2952(75)90331-7. PMID 1168469. http://ukpmc.ac.uk/abstract/MED/1168469. [リンク切れ]
  2. ^ a b 森本 武利・彼末 一之(編集)『やさしい生理学(改訂第5版)』 p.32 南江堂 2005年10月1日発行 ISBN 978-4-524-23967-2
  3. ^ a b 小林 静子、馬場 広子、平井 みどり 編集 『新しい機能形態学 - ヒトの成り立ちとその働き(第2版)』 p.254 廣川書店 2007年3月25日発行 ISBN 978-4-567-51561-0