プロジェクト:翻訳検証/コンテンツ翻訳の機械翻訳廃止について
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この文書の要旨: コンテンツ翻訳内の機械翻訳機能が廃止されましたが、編集の参考として外部の翻訳サイトを使うのは問題ではありません。 |
2022年11月30日、コンテンツ翻訳拡張機能(以下、コンテンツ翻訳)の機械翻訳機能が廃止されました。
経緯
[編集]コンテンツ翻訳とは、利用者が他言語版Wikipediaからの翻訳をスムーズに進めることができるように開発されたツールです。このツールを使用することで、翻訳元原文と訳文を対照させながら翻訳が行えるため翻訳を効率よく進めることができるとされています。しかしながら、今まではコンテンツ翻訳内の、Google翻訳などの自動翻訳ツールを用いることにより1クリックで訳文を生成することが可能でした。結果として、十分に修正されておらず日本語として成り立っていない質のコンテンツ翻訳使用記事が大量に通常名前空間に公開されることになってしまい、長い間利用者の悩みの種となっていました。
この問題については、今よりも機械翻訳の品質が悪かった2016年から井戸端で議論されたり、2018年には削除の方針の改訂が行われたりしました。しかし、機械翻訳に大きく依存した記事の立項は後を絶たず、2022年には実際に明確に機械翻訳を過度に使用した記事が削除の対象になるように削除の方針が改訂されました。 しかしながら、このように削除の方針を改訂するだけでは記事が公開された後の対処しかできず、機械翻訳による質の悪い翻訳記事が作成されるのを根本的に止めることはできていませんでした。
このような状況の元で、2022年6月、井戸端とプロジェクト:翻訳検証のノートページにてコンテンツ翻訳の機械翻訳を廃止する議論が開始され、数か月に渡る議論の結果、10月にメディアウィキのコンテンツ翻訳のトークページでコンテンツ翻訳チームに直接廃止の要請をすることが決まりました。交渉は難航したものの、約1ヶ月後チームの方により機械翻訳を廃止するPhabricator(解説)のタスクが作成されました。これにより、コンテンツ翻訳の機械翻訳機能が廃止されました。
これから
[編集]コンテンツ翻訳内の機械翻訳機能は廃止されましたが、改訂されたWikipedia:翻訳のガイドラインにあるように、参考程度の外部機械翻訳の使用は許容されます。ただし、くれぐれも機械翻訳を微修正のみでそのまま投稿するのは絶対におやめください。
機械翻訳機能廃止に至るまでの関連議論群
[編集]phabはPhabricatorを意味します。
- 2016年1月 - 削除の方針 ケースHおよびI(またはG-2およびH)新設の提案→議論停止
- 2018年5月 - 即時削除の方針 コンテンツ翻訳ツールによる機械翻訳をそのまま投稿した記事を新たなケースとする提案→意見なし
- 2018年6月 - 削除の方針 ケースGの改訂提案→一部改訂
- 2019年4~5月 - (phab) インドネシア語版がコンテンツ翻訳内の機械翻訳ツール使用禁止を申し入れ→しきい値を設定することで妥協
- 2019年7~12月 - 井戸端/subj/コンテンツ翻訳ツールにおける日本語への機械翻訳をツール側で禁止する提案→インドネシア語版の議論を見て直接禁止からしきい値の設定へと議論がシフトするも、議論停止
- 2020年6月 - (phab) アラビア語版が機械翻訳ツールの非自動巡回ユーザー使用禁止を申し入れ→無視される
- 2021年5月 - 井戸端/subj/機械翻訳による無添削の記事投稿について
- 2022年1~3月 - (phab) ベトナム語版が機械翻訳ツールの拡張承認未満ユーザー使用禁止を申し入れ→実行
- 2022年2月 - 井戸端/subj/コンテンツ翻訳内の機械翻訳機能を制限できないか→プロジェクト‐ノート:翻訳検証/コンテンツ翻訳レビュースペース 設立
- 2022年3月~6月 - 削除の方針 ケースGの改訂提案(機械翻訳)→削除の方針 ケース G-3: 機械翻訳の濫用が疑われる記事 制定
- 2022年5月 - プロジェクト:翻訳検証 発足
- 2022年6月 - 井戸端/subj/コンテンツ翻訳における自動翻訳機能について→開発元とのミーティング実施
- 2022年6~7月, (2か月間議論停止), 9~10月 - プロジェクト‐ノート:翻訳検証#コンテンツ翻訳の機械翻訳機能廃止に向けて―議論提起と今後の構想のお知らせ
- 2022年10月25日 - 日本語版 開発元に機械翻訳機能廃止を申請→11月30日 廃止
- 2022年11月1日 - (phab) チェコ語版が機械翻訳ツールの拡張承認未満ユーザー使用禁止を申し入れ→議論中