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プロジェクト‐ノート:ライトノベル/日本以外のライトノベル関連記事のカテゴリについて

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日本以外のライトノベル関連記事のカテゴリについて

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2010年12月末に、台湾角川ライトノベル大賞受賞作の日本語版が刊行されました(外部リンク「角川書店 : 台湾からライトノベルを逆輸入 「華葬伝」翻訳本を11年1月1日発売」(2010年12月16日、MANTANWEB - 毎日新聞デジタル)参照)。今後、このように日本以外のライトノベル(と呼びうる)作品が日本語で刊行されることは必ずしも多くないだろうとは思いますが、そろそろライトノベル関連のカテゴリ構造について再考が必要かと思います。

現在までに、日本以外のライトノベル関連記事としては以下のようなものがあります。

(これらの内、林達永以外はすべて私が立てた記事ですので、責任を果たす意味でも、今回議題を立ち上げることにしました)

以下、日本以外でのライトノベル文化について説明するために、通常の議論ではありえないほど「前提」部分が長くなってしまったことをお詫びします。

前提:日本以外の国・地域に「ライトノベル作家」と呼べる作家はいるのか

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日本以外の「ライトノベル」の扱いについては、今までにこちら(「Category‐ノート:ライトノベル#Category:日本の小説の付与にあわせた変更提案」 2009年4月)とこちら(「Wikipedia‐ノート:ウィキプロジェクト ライトノベル/過去ログ2#カテゴリについて」 2008年9月)で話題になっています。現状では、「Category:ライトノベル」は「Category:日本の小説 (ジャンル別)」の下位カテゴリとなっており、日本以外のライトノベルについては後に日本以外のライトノベルに関する記事が増えてから考えるとされていました。今までの議論では、小学館の女性向けライトノベルレーベルルルル文庫で刊行されている翻訳作品(ルルル文庫#翻訳作品一覧参照)が「日本以外のライトノベル」と言っていいかどうかやや微妙な作品として挙げられていました。

日本以外のライトノベルの扱いについて今まで議論があったことに気付かず、先日新たに「Category:台湾のライトノベル作家」と「Category:韓国のライトノベル作家」のカテゴリを作ってしまいました。まず、根本的な問題として、現状で「台湾のライトノベル作家」、「韓国のライトノベル作家」のカテゴリが付されている作家たちを「ライトノベル作家」と呼んでいいかどうかという問題があるかと思います。日本では基本的には刊行レーベルによって判断されると思いますが、日本以外の作家についても個人的には以下の似たような基準で判断できると考えています(以下で台湾と韓国について示す基準はあくまで個人的なものです。Wikipedia内でこのような基準を適用しようという提案ではありません(明確な基準を作るべきだとも思っていません))。

台湾
  • 日本の出版社角川書店の台湾での現地法人台湾国際角川書店が主催する台湾角川ライトノベル大賞(台灣角川輕小說大賞)を受賞し、同社のレーベル「Fantastic Novels」から刊行されている作品は「ライトノベル」と呼んで構わない。(受賞作家は、ライトノベル作家と呼んで構わない)
  • 日本の文芸誌『ファウスト』をきっかけに創設された「浮文字新人賞」(旧・浮文誌新人賞)の受賞作のうち、ライトノベル部門(軽小説部門)受賞作はライトノベルと呼んで構わない。(受賞作家は、ライトノベル作家と呼んで構わない)

例えば台湾では、『風動鳴』(zh:風動鳴)(外部リンク)など、表紙にアニメ的なイラストが使用されたファンタジー小説が刊行されていますが、これなどは、従来のファンタジー小説の延長だとも考えられるので、ライトノベルと呼んでいいのか議論が分かれるところだと思います。判断基準として良いのかは分かりませんが、Wikipedia中国語版の記事「zh:台灣出版輕小說列表」(台湾オリジナルのライトノベルリスト)では、『風動鳴』もリストに掲載されており、「軽小説」(ライトノベル)であるとの認識もあることが分かります。

この『風動鳴』のようなものだと微妙ですが、台湾角川ライトノベル大賞浮文字新人賞の受賞作は、明確に日本のライトノベル文化が現地に伝わったものだと考えることができると思いますので、ライトノベルだと言っていいと思います(そしてその受賞作家は、ライトノベル作家と言っていいと思います)。浮文字新人賞の受賞作はまだ刊行されていませんが、台湾角川ライトノベル大賞の受賞作は、かつては日本のライトノベル作品だけを刊行していた台湾角川のレーベル「Fantastic Novels」で一緒に刊行されているので、その点から見ても、台湾角川ライトノベル大賞の受賞作は日本のライトノベル文化が台湾にまで及んだ、台湾版のライトノベルだということができると思います。

また、台湾の作家久遠については、外部リンク「角川書店 : 台湾からライトノベルを逆輸入 「華葬伝」翻訳本を11年1月1日発売」で分かる通り、日本国内でもライトノベル作家だと認識されています。

韓国
  • 「韓国ライトノベル」(한국 라이트노벨、Hanguk Raiteunobel)の出版をスローガンに掲げる(外部リンク シードノベル公式サイトの1番目の記事「韓国ライトノベルの開始、シードノベルが切り拓いていく」(韓国語)参照)レーベル「シードノベル」の刊行作品はライトノベルと呼んで構わない。(このレーベルで作品を刊行している作家はライトノベル作家と呼んで構わない)
  • その他、日本のライトノベルをメインに刊行している韓国のレーベルで、日本の作品とともに一緒に刊行されている韓国オリジナル作品はライトノベルと呼んで構わない。(その作家は、ライトノベル作家と呼んで構わない)

シードノベル(2007年7月 - )は、韓国オリジナルのライトノベルのみを刊行しているレーベルです。たとえばこのレーベルから作品を刊行しているチェ・ジインパン・ジェウォンの記事の出典先を見ると、彼らが日本のライトノベルを読み、明確に日本のライトノベルを意識しながら作品を執筆していることがうかがえます。このシードノベル刊行作品は、日本のライトノベル文化が韓国に及び、あるいは現地の伝統的なファンタジー文学などと混じり合って生まれた、韓国版のライトノベルだといって構わないと思います。

後者については、たとえば大元 C.I.テウォンメディアも参照)の新人賞を受賞し、イシューノベルズ(ko:이슈 노벨즈)(主に日本の女性向けライトノベルを翻訳刊行している)から刊行されている『ko:월하의 동사무소』(「月下の洞事務所」または「月下の洞役所」)などがそれに当たります。これも、日本のライトノベルに混じって刊行されているオリジナル作品であることから、韓国版のライトノベルだと言えると思います。

補足:中国

中国の作家では、夏生の『zh:蜀山的少年』が現地で「軽小説」(轻小说)と呼ばれることがあるようです(外部リンク)。この作品については、日本のライトノベル文化の波及という点が見て取れないので、ライトノベルと呼び得るかは微妙なところかと思います。Wikipedia中国語版では、この作品には軽小説(zh:分类:輕小說)のカテゴリも付されています。

ほかに、現地ではなく日本で「中国のライトノベル作家」と呼ばれることがある作家に郭敬明がいます(福嶋亮大『神話が考える』(青土社、2010年)pp.179-183 参照)。郭敬明は例えば西尾維新の作品を読んでいることをインタビューで語っており(外部リンク、中国語)、日本の漫画・アニメ・ゲーム文化の影響も指摘されてはいますが、中国国内では「軽小説」作家とは見なされていないようなので(この辺りは、詳細を知っているわけではありません)、郭敬明をWikipedia日本語版内で「ライトノベル作家」にカテゴライズしていいかどうかは微妙なところかと思います。

補足:ルルル文庫の翻訳作品

小学館の女性向けライトノベルレーベルルルル文庫で刊行されている翻訳作品(ルルル文庫#翻訳作品一覧)は、過去の議論でもライトノベルと言っていいかどうか微妙な作品として挙げられていました。日本のライトノベルレーベルから刊行されている以上、その作品の記事がもしあれば(現在はない)「ライトノベル」のカテゴリを付して問題ないと思いますが、その作家(現在項目があるのは、タニス・リーナンシー・スプリンガーパトリシア・A・マキリップ)を「ライトノベル作家」に分類するのは違和感があります。現地ではおそらくライトノベル作家とは認識されておらず、また日本のライトノベル文化の影響も受けてはいないと思われるからです。

まとめ

長くなってしまいましたが、「現地でライトノベル(ライトノベル作家)だと認識されている」(中国語圏では、「軽小説」、「軽小説作家」だと認識されている)、「日本のライトノベル文化の影響が見て取れる」という辺りが、日本以外の国・地域の作品・作家を「ライトノベル」、「ライトノベル作家」にカテゴライズできるかどうかの根本的な部分になるかと思います。

本題:カテゴリ構造について

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以下、本題のカテゴリ構造についてです。

先にも書きましたが、日本以外のライトノベルの扱いについて今まで議論があったことに気付かず、「Category:台湾のライトノベル作家」、「Category:韓国のライトノベル作家」のカテゴリを作ってしまいました。また、それにともなって、「Category:ライトノベル作家」の上位カテゴリのうち「Category:日本の小説家」を外しました。もともと上位カテゴリとして「Category:小説家」もあったので、現在は「Category:ライトノベル作家」は「Category:小説家」と「Category:ライトノベル」の下位カテゴリになっています。

一方で、「Category:ライトノベル」は「Category:日本の小説 (ジャンル別)」の下位カテゴリなので、これによりカテゴリ構造は現在、

という矛盾した状態になってしまっています。(「Category:日本のライトノベル作家」のカテゴリは現在なく、日本のライトノベル作家は「Category:ライトノベル作家」の下位に直接来ている)

最も基本的な解決案としては、以下の「案1」が考えられると思います。

この方法であれば全体の整合性はとれるようになると思います。あるいは、「ライトノベル」はあくまで日本発祥のものであるということを重視するのであれば、ほかではあまり見たことのない方法ですが、以下の「案2」のような方法も考えられると思います。

案2は、あくまでも「ライトノベル」は日本発祥の文化であるということを重視したものですが、ほかのジャンルでは例を見ないやりかただと思いますし、「ライトノベル作家 (世界)」の下位カテゴリとして「ライトノベル作家」(=日本のライトノベル作家)、「台湾のライトノベル作家」、「韓国のライトノベル作家」が並ぶことになるので、初めて見る人には分かりづらいかもしれません。

(また、案1を採用するのであればボットを使うことになるかと思いますが、私はその辺りには疎いということを最初に告白しておきます。申し訳ないです。)

個人的には案1がいいかと思っています。皆さんのご意見をお願いいたします。--River-run 2011年1月1日 (土) 06:45 (UTC)[返信]

賛成 案1におおむね賛成します。できればCategory:各国のライトノベルCategory:各国のライトノベル作家を作成して
といった構造にするのがいいと思います。漫画家のカテゴリも
となっています。--雛鳥(Hinadori) 2011年1月3日 (月) 10:33 (UTC)[返信]
はじめまして。韓国語版から来ました。こんな立場には当然案1を 賛成 しますが、私は意見を述べて来たのじゃないで、情報を知らせるためです。今、韓国語版にはライトノベルのカテゴリを、次のようにしています。
  • Category:ライトノベル > Category:ライトノベルレーベル > Category:日本のライトノベルレーベル、Category:韓国のライトノベルレーベル(大部分の作品の記事はこのカテゴリにだけ入っています。)
  • Category:ライトノベル > Category:ライトノベル作家 > Category:日本のライトノベル作家、Category:韓国のライトノベル作家(台湾のカテゴリは、まだ記事がありません。)--Hijin6908 2011年1月14日 (金) 15:19 (UTC)[返信]
1を 賛成 --Altostratus 2011年1月23日 (日) 07:04 (UTC)[返信]

賛成 いまさらですが、案1で賛成いたします。既にライトノベルという分野は日本だけの文化ではなくなっているとも考えられますし、国際的に活動が認められる作家、作品も増えていることからカテゴリの変更は必要不可欠でしょう。雛鳥さんのおっしゃるとおり、各国のライトノベル(作家)のカテゴリを新設した上で、張替え作業を行うのがベストだと考えられます。もし、このまま反対がなければ2週間ほど見てカテゴリの変更を行います。--アルトクール(/) 2012年1月7日 (土) 07:26 (UTC)[返信]

報告 各国のライトノベル以下を作成、及びライトノベル作家以下を作成。Botによる張替の依頼を行いました[1]。なお、各国のライトノベル作家は分類するであろう記事数が少ないことと、ライトノベル作家で代用可能なため、今回は作成を見送りました。各国のライトノベルに関してはライトノベルでの代用が難しい(ライトノベル関係で一番上位に当たる)ことから、作成しています。ご了承ください。--アルトクール(/) 2012年1月22日 (日) 16:27 (UTC)[返信]