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プリンス・ウィリアム (護衛空母)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プリンス・ウィリアム
基本情報
艦歴
起工 1942年5月18日
進水 1942年8月23日
就役 1943年4月9日
退役 1946年8月29日
その後 1961年にスクラップとして売却
要目
排水量 9,800トン
全長 495.66 ft (151.1 m)
最大幅 69.5 ft (21.2 m)
吃水 26 ft (7.9 m)
最大速力 18 ノット
乗員 士官、兵員890名
兵装 5インチ砲2門、40mm機銃2基
搭載機 21
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プリンス・ウィリアム (USS Prince William, AVG/ACV/CVE-31) は、アメリカ海軍護衛空母ボーグ級の1隻。艦名はアラスカ州南岸、アラスカ湾にあるプリンス・ウィリアム湾に因んで名づけられている。

艦歴

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プリンス・ウィリアムは海事委任契約の下ワシントン州タコマシアトル・タコマ造船所で1942年5月18日に AVG-31(航空機搭載護衛艦)として起工した(船体番号242)。1942年8月20日に ACV-31(補助空母)に艦種変更され、1942年8月23日にポール・フォーリー夫人によって進水し、1943年4月9日にハーバート・E・リーガン艦長の指揮下就役した。

西海岸での簡略化した整調に続いてプリンス・ウィリアムは太平洋艦隊に合流し、前線へ航空機と兵員を輸送する任務に就く。1943年7月15日 CVE-31(護衛空母)に艦種変更され、プリンス・ウィリアムは1944年の春まで西海岸とニューカレドニアカントン島サモアおよびエスピリトゥサントの間で活動した。その後サンディエゴでパイロット認証訓練に従事し、4月半ばに輸送任務に戻る。5月7日にオーストラリアタウンズヴィルに到着し、サンディエゴに帰還すると大西洋艦隊に配属される。

6月21日にフロリダ州ポート・エバーグレーズで貨物と航空機を下ろし、ノーフォークへ移動するとLORANが設置された。7月から8月にかけてチェサピーク湾でパイロット認証訓練を行い、7月24日には航空機と兵員をカサブランカに輸送する。損傷した航空機とエンジンを積み込み帰還すると、9月26日にノーフォークに停泊し信頼性試験を行う。

プリンス・ウィリアムは10月中旬に訓練を再開する。1945年1月26日までナラガンセット湾でパイロット認証訓練を行い、その後キー・ウェストへ移動する。同所で訓練を行い、5月半ばにノーフォークに帰還する。

6月2日にプリンス・ウィリアムはパナマ運河を通過し、8日に太平洋艦隊に再合流する。再び輸送任務を命じられ、終戦まで航空機と兵員を西海岸とハワイ間で輸送する。戦争が終わるとプリンス・ウィリアムはマジック・カーペット作戦に参加し、続く7ヶ月にわたって帰還兵と機材を本国へ輸送する。最終任務は1946年3月21日にサンディエゴで完了し、再び大西洋艦隊に転属、4月8日にパナマ運河を通過する。4月23日にノーフォークに到着し、2日後にフィラデルフィアに移動、1946年8月29日に退役する。1955年6月12日に CVHE-31(護衛ヘリ空母)に艦種変更され、1959年3月1日に除籍されるまで大西洋予備役艦隊フィラデルフィア・グループで保管された。プリンス・ウィリアムは1961年3月に日本でスクラップとして売却された。

外部リンク

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