プラネット・ジョーカー
『プラネット・ジョーカー』は、1997年3月7日にナグザットから発売された、セガサターン用の縦スクロールシューティングゲームである。
概要
[編集]3Dグラフィックとアニメーションを融合させた縦スクロールシューティングゲームとして、ナグザットの開発チーム・IMP (Interactive Multimedia Products) によって開発された。キャラクターデザインや、ゲーム中に挿入されるアニメーションは代々木アニメーション学院が制作協力している。コントローラー以外にもシャトルマウスにも対応している。
物語
[編集]2039年の東京都内に突然、謎の軍隊が侵攻する。日本の中枢をわずか1時間で占拠した謎の軍隊の首謀者は、日本のあらゆる生産活動の中止と石油消費の中止を要求。この謎の軍隊を鎮圧するために自衛隊の特殊部隊に所属する3人の女性パイロットに出動命令が下った。作戦名「エイリアンクラッシュ」。
登場人物
[編集]- サトミ・タカヤマ(声:岩見博子)
- 今作の主人公。その才能を見出され、入隊からわずか4年で自衛隊特殊部隊第17小隊隊長に任命される。
- エレン・ロックウェル(声:加藤美由紀)
- 主人公の部下で、アメリカ人。今作の世界では、自衛隊への外国人入隊が認められており、自衛隊入隊前はフリーターだった。
- サラ・ユーガ(声:山口未知世)
- エレンと同じく主人公の部下で、インド人。自衛隊入隊前はヨガ講師だった。
- ミカ・ヤマモト(声:福當亜樹)
- 主人公の同期。運動神経の弱さからオペレータ職につくが、認められて第17小隊の通信担当となる。
- タカオ・タカスギ(声:野上智之)
- 特殊部隊司令官を勤めるエリート軍人。サトミ達の上司。
- ジョーカー(声:平井正一、惣林坊さなえ)
- ジョン・マークウェル(声:松本智行)
- テロの首謀者。30年間行方知れずになる前は、さる地中開拓プロジェクトの最高責任者だった。
- ナレーション(声:北谷彰基)
機体
[編集]- SPM-001 RAVLES
- SPM-002 GEAVER
- SPM-003 WENGER
- SPM-004 OPINEL
- SPM-005 ALMER
- SPM-006 AIDA
- SPM-007 KARSHOW
ゲームの特徴
[編集]- ダメージ制のポリゴン縦シューティング。
- 自機は2足タイプのロボットであり、最高8タイプから選択するが、外見上の区別がつきにくい。またゲーム中のモデリングでは脚部が胴体から離れている。
- 3人の個性的かつ類型的な女性パイロットが登場するが、操作できるのは主人公のサトミ・タカヤマ少尉だけであり、残りはデモシーンのみの存在である。
- バードビューである関係上、左右端の上部に自機の攻撃が届きにくい位置が発生するが、敵機はその位置からも自機を攻撃してくる。
- 画面の進行方向が変わる際、スクロールは一旦停止し、直角に回転した後再開される。
- 面クリア時のスコアカウントが異様に遅く、ボタンを押して早めないとゲームが前に進まない。
- 難易度はEASY・NORMAL・HARDの3段階あるが、EASYで進めると4面終了時に強制的にゲームオーバーになる。
映像・音声の特徴
[編集]評価
[編集]今作は、その作品全体のクオリティの低さから一般にはクソゲーの烙印を押されている。しかし発売当時の雑誌によれば、この作品は公募で集められたゲームクリエイターの卵達が製作した作品であるとのことであり、その若々しい痛さと度胸 (?) が後にカルトなファンに評価されている。なお、実際にはそれは全部作り話で、諸事情から質の低いゲームを売らざるを得なくなったメーカーが、やむをえず公募したクリエイターの卵が作ったように宣伝したという説もある[2]。ただしこの話の出所はインターネットであり、あくまで噂の域を出ないと注釈がされている。[3]
セガサターンマガジンの読者投票では『デスクリムゾン』、『大冒険 セントエルモスの奇跡』、『スタンバイSay You!』などと熾烈な最下位争いを繰り広げた。