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小型ゾイド

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プテラスから転送)
ゾイド > 小型ゾイド

小型ゾイド(こがたゾイド)は、玩具メーカー『トミー』(現タカラトミー)より販売された『ゾイド』シリーズに登場する架空の兵器のカテゴリー。主に小型のゼンマイ駆動キット、およびこれに類する大きさのものを指す。

呼称

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1983年に始まった「メカ生体ゾイド」の初期ラインナップでは、ゼンマイ駆動のキットが8種類と電動モーター駆動のビガザウロで全9種類であった。このころのキットに同封されていた商品カタログは、電動モーター駆動かどうか(電池の必要の有無)などが記載してあるのみで、ゾイドのサイズ(大型・中型・小型など)の区別は付けられていない[1]。その後の商品カタログには「ZOIDS 780円シリーズ」などの価格帯による表記[2]はあったが、「小型」など分類はない。

ゾイドバトルストーリー』1巻に掲載された「全63点ゾイドメカ完全カタログ」では、ゼンマイ駆動のゾイドのうち価格帯が580円のものを「小型マイクロゼンマイタイプ」に分類しており[3]、続く『ゾイドバトルストーリー2』も同様である[4]。『ゾイドバトルストーリー3』『ゾイドバトルストーリー4』および『新ゾイドバトルストーリー』の完全カタログでも、販売が既に終了していたため価格表示は無いが同じように「小型」とだけ表記されている[5][6][7]。ただし、カタログ以外のページでは表記揺れがあり、例えば同1巻の「小型ゾイド戦力比較表」[注 1]では、前述のカタログで「中型マイクロゼンマイタイプ」としているハンマーロックやイグアンなどを「小型ゾイド」と個別に解説している[8]。ただし、同3巻の「小型ゾイド戦力比較表」では、初期の小型ゾイドが戦線を退いたために「かつて中型ゾイドと呼ばれたゴドス、イグアンサイズのゾイドと、新たに戦線に投入され始めたブラックライモス、ベアファイターなど」が小型ゾイドに分類されると変化した理由を説明している[9]

第2期ゾイドシリーズに発刊された『ゾイド公式ファンブック』では、旧1期に発売されたゾイドを紹介する「全軍ゾイド名鑑」の中で、「小型ZOIDS<ゼンマイ駆動タイプ>」にガリウスなどのゼンマイ駆動ゾイド15種をカテゴライズしており[10]、前述の『ゾイドバトルストーリー』の完全カタログと一致する。『ゾイド公式ファンブック2』では新シリーズで発売されたゼンマイ駆動のゾイドを全て「中型・小型ゾイド戦力比較表」にまとめて記載しているが、個別のゾイドが中型・小型のどちらかは明言していないものの[11]、個別のゾイド紹介ページではレブラプターなどに「主力小型ゾイド」などと解説されている[12]

ゲーム作品においては、『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』『ZOIDS 帝国VS共和国 メカ生体の遺伝子』『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』ではユニットサイズが設定されており、「こがた」「S」などのゾイドのサイズがプレイヤーの部隊(パーティ)編成に影響する。『ゾイドバトルカードゲーム』の「S型」の分類では、無動力ゾイドであるSSゾイドもひとまとめにS型に含めている(ただし、ゼンマイ駆動ゾイドの中でカノントータスのみ「M型」)。また、スマートフォン向けに配信されていた『ZOIDS FIELD OF REBELLION』では、MOBA用語でミニオン (en:Minions) に相当するノンプレイアブルゾイドを「小型ゾイド」としている[13]

なお、ゾイド第3期シリーズのゾイドワイルドでは、商品説明で「S型 ゼンマイ動力」という表記があり[14]、記事では「小型ゾイド」と紹介している[15]。ただし、同シリーズでは従来の1/72スケールでは無く、1/35スケールを採用しているため設定上のサイズ感は本項で扱うゾイドより小型である。

アクアドン

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アクアドン
AQUADON[16]
番号 RMZ-05[16]
所属 ヘリック共和国[17]
分類 蛙型[16]
全長 9.8m[16]
全高 2.7m[16]
全幅 5m[16]
重量 5.9t[16]
最高速度 水上43kt[16]
水中32kt[16]
最大潜水深度 12000m[16]
乗員人数 1名
武装 ニコールフォノンメーザー(182型)[16]
水中ミサイル×2[16]
パイクラーエレショット[16]
ホサセマイクロソナー[16]
高速ジェットフィン[16]
バラストタンク[18]

ヘリック共和国軍が初期に開発した水陸両用潜水艇ゾイド[16]。元々は調査用のメカであったが、偵察や軽攻撃などもこなす[18]。また、水上移動のみならず水中に潜航する能力も持ち、さらには陸上での活動も可能[18]

多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後、バトルストーリー(公式ファンブックなど)には登場していない[注 2]

武装・装備
ニコールフォノンメーザー(182型)
テクニカルデータに記載されているが、装備個所は不明[注 3]
水中ミサイル
機体背部に片側1基、左右に計2基備える[18]
パイクラーエレショット
テクニカルデータに記載されているが、装備個所は不明。
ホサセマイクロソナー
テクニカルデータに記載されているが、装備個所は不明。
高速ジェットフィン
脚部のヒレ[18]
バラストタンク
本体両側面に装備する[18]。タンクは水を注排する方式となっており[16]、機体潜水時には内部に注水される[18]
作中の活躍
『ゾイドバトルストーリー』(小学館)
『ゾイドバトルストーリー3』に登場。ZAC2045年5月のフロレシオ海海戦において無人仕様の機体が囮作戦に用いられ、ブラキオスに撃沈された[19]
キット
RMZ-05 アクアドン
1983年発売。動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。地上では後ろ脚を動かしながら車輪走行するが、両舷の注排水タンク(バラストタンク)に発泡スチロールを仕込み浮力を確保しており、後脚が水をかくギミックと併せ、実際に水に浮かべて泳がせることが出来る。
ヘリックメモリアルボックス 1983
2006年7月28日発売。の商品名でエレファンタスガリウスグライドラーグランチュラとの5体セット。

イグアン

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イグアン
IGUAN[20]
番号 EMZ-22(ゼネバス帝国[21]
EZ-017(ガイロス帝国[22]
所属 ゼネバス帝国(旧)[21]
ガイロス帝国[20]
分類 恐竜[21]
イグアノドン型[20]
ロールアウト ZAC2034年[20]
配備数 17000機(ガイロス帝国軍。ZAC2100年秋時点[23])
全長 10.4m[20]
全高 8.2m[20]
全幅 3.5m[21]
重量 23.6t[20]
最高速度 200km/h[20]
乗員人数 1名
武装(旧) 小口径加速ビーム砲×2[21]
連装対空砲[21]
4連グレートランチャー[21]
小口径電磁砲×2[21]
機銃×2[21]
武装・装備(新)[注 4] 4連装インパクトガン[20]
クラッシャーバイス[20]
小口径対空レーザー機銃×2[20]
小口径荷電粒子ビーム砲×2[20]
2連装対ゾイドレーザー機銃[20]
フレキシブルスラスターバインダー[20]
主な搭乗者 ベッカー[24](ゼネバス帝国)
フロスト(ゼネバス帝国)
エディ・クレセント[25](ガイロス帝国)
『ゾイドバトルストーリー』におけるイグアン
中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国軍が開発したイグアノドン型ゾイド[20]。開発当時、小型ゾイドにおいてゴドスの無敵時代が存在し、投入するゼネバス帝国側小型ゾイドは同機にことごとく敗れ去っていた。そのため、ゴドスを鹵獲・研究して開発されたのがこのイグアンとなる[20]。ゴドスと近似した構造の機体ではあるものの、内部は新規設計となっている[21]。ゴドスの姉妹機とも言える機体であるが、フレキシブルスラスターバインダーなどの導入により、総合力ではゴドスを一歩上回る[20]。この機体により帝国軍はゴドスに対抗する手段を得たが、これは同時にゴドスの優秀さ、ゴドスに対抗できるのは(当時の段階では)ゴドスだけということを自ら証明するという皮肉な結果となった[20]
西方大陸戦争開戦時においては モルガに次ぐ量産機であり[20]、開戦前から準備を整えていたガイロス帝国の実戦部隊として活躍。対砦戦などでその保有数を生かし、地上を埋め尽くすほどの配備数で機甲師団の主力を担った[22]第二次大陸間戦争時代においてはガイロス帝国軍の主力機として運用されたが、後継機のレブラプターに役目を譲っていった[26]
『HMM(ハイエンドマスターモデル)』におけるイグアン
こちらの設定では、戦術兵器としてゼネバス軍におけるガリウスの運用実績に連なる独自の系譜のものとし、単なるゴドスのデッドコピーではない対等のライバルと印象付け、同時に兄弟国の因縁とも絡める脚色がなされている。HMM版ゴドスとプテラスの設計上の関連を持たせた設定も引き継がれており、イグアンは実際にはプテラスの設計データをゴドスの改良型と誤認したものが参考になっているとされる。このためゴドスより機体構造が軽量だが、そのぶんキックのインパクトで劣るため、蹴爪で補っている。また、生産施設の都合と使用部品に端を発する運用面の問題で第一次中央大陸戦争後期は増産を妨げられ、西方大陸戦争では開戦初期にこそ使用されたものの、素体となる野生ゾイドが西方大陸にいなかったため本格導入が見送られ、野生体が西方大陸に多数生息していたレブラプターに早々と取って代わられ、さらに後々ネオゼネバス帝国に抜擢され、ようやく小型クラスの主力に返り咲いたことが示唆されている[27]。一方で、同シリーズの『イグアン マーキングプラスVer』では、惑星Zi大異変後に残存数が多かったことから近代化改修がなされたうえでガイロス帝国の主力歩兵ゾイドとして採用されていたとしている[28]
武装・装備
(旧)は中央大陸戦争時の装備呼称、(新)は第二次大陸間戦争時の装備呼称。
小口径加速ビーム砲(旧) / 小口径対空レーザー機銃(新)
頭部に2基搭載する。外形はゴドスが装備するビーム砲(小口径対空レーザー機銃)と同一。
4連グレートランチャー(旧) / 4連装インパクトガン(新)
イグアンの左前脚部に装備される。
連装対空砲(旧) / 2連装対ゾイドレーザー機銃(新)
尾部先端に装備。外形はゴドスが装備する2連装対空砲(2連装対空レーザー機銃)と同一。
小口径電磁砲(旧) / 小口径荷電粒子ビーム砲(新)
尾部に装備する。外形はゴドスが装備する2連バルカン砲(小口径荷電粒子ビーム砲)と同一。
機銃(旧)
コクピット下部に装備する[21]
フレキシブルスラスターバインダー(新)
背部に備える。短時間ながら機動性を向上させるユニットで[20]マグネッサーシステムを利用することでジャンプを可能としている[21]
このユニットにより、ゴドスに対して実戦では優位性を発揮する[20]
クラッシャーバイス(新)
イグアンの右前脚部に装備される。側面にハードポイントを持ち、ここに小口径加速ビーム砲(小口径対空レーザー機銃)を装備した姿も見受けられる[20][29]
キット
タカラトミー
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。単純な二足歩行ギミックにより前進する(後肢は複数のパーツで構成されるが関節は無可動)。脚部など一部パーツにゴドスのものを流用。
EMZ-22 イグアン
1986年2月発売。重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
EZ-017 イグアン
1999年10月発売。こちらではカラーリングの他、オプションであった対空レーザー機銃を角のように頭部左右に装着している。アメリカのハズブロ社より発売された海外版での商品名は「#017 Iguanasaur」。
イグアン(暗黒軍仕様)
イベント『ワンダーフェスティバル2008[夏]』会場で限定販売。パーツの一部を蓄光素材で成型されている。
HMMシリーズ
発売シリーズ第39弾。2013年9月発売。先に発売されたゴドスやプテラスのパーツを流用し、さらにイグアン独自のパーツで構成されている。デカールはガイロス帝国仕様であるが、成形色および組み立て説明書のカラーガイドはゼネバス帝国仕様となっている。キット自体は各関節部の可動ができるようになっており、前傾姿勢や蹴り上げたポーズを取ることが可能。背面にはフレキシブルスラスターの他、さらに首と尾に計三基の放熱ハッチが追加。また、バトルストーリーでしばしばレーザー機銃を装着している右腕の補助ハードポイントに代えて、指のように可動式となったクラッシャーバイスにグリップを握らせて武装を追加できる。
劇中での活躍
『ゾイドバトルストーリー』(小学館)
『ゾイドバトルストーリー』1巻で登場。ZAC2034年ロールアウト。総合力でゴドスを上回ったことから、ゼネバス帝国・ヘリック共和国両軍の力関係を変える活躍をした[30]

バリエーション(イグアン)

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カージナル
カージナル
所属 ゼネバス帝国
分類 イグアノドン型
乗員人数 1名
主な搭乗者 フロスト中佐
キャッシュ[31]
シュガー[31]
マッキー[31]
「ゾイドバトルストーリー」2巻収録のエピソード「舞い降りた赤いイグアン」に登場した空挺部隊用改造イグアン。機体呼称は学年誌付録カードによるもの[32]だが、バトルストーリー作中では友軍への支援要請時に「カージナル(赤い鳥)」というコールサインTACネーム)が使われている[33]
左前肢は通常型と同じく4連グレートランチャーのままだが、右前肢に大型の銃を装着している。背面にはプテラスの主翼を装備しているが、降下後の戦闘場面では取り外されていた。部隊長のフロスト中佐搭乗機は赤いカラーリング、僚機のイグアンはダークイエローとオリーブドラブ迷彩塗装である[33]
作中の活躍
ZAC2042年における共和国と帝国の国境付近のアルメーヘンで、共和国のバーナム川守備隊をフロスト中佐の指揮する部隊機がプテラスに偽装して降下。シルエットに欺かれて油断した共和国軍に奇襲を成功させる。トビー・ダンカンのサイカーチスによってバリゲーターを抑え、ゴドスの大部隊相手に獅子奮迅の活躍をした。20時間以上の継続的な戦闘を経て、最終的には共和国増援部隊のカノントータス部隊によって全滅するものの、帝国からの増援であるアイアンコングMk-II限定型が間に合うまで時間を稼ぎ、侵攻ルートを確保した[33]
イグアンPB
イグアンPB
所属 ガイロス帝国[34]
分類 恐竜型[34]
乗員人数 1名
武装・装備 パイルバンカー[34]
4連装インパクトガン[34]
小口径対空レーザー機銃[34]
2連装対ゾイドレーザー機銃[34]
フレキシブルスラスターバインダー[34]
『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』に登場。パイルバンカーを装備したイグアンで、特殊金属製の槍を打ち出すパイルバンカーによって格闘能力を向上させている[34]
類似の改造例はCP-08 パイルバンカーユニットの取り扱い説明書でも言及されているが、同作例ではゴムキャップを外した腕部に直接取り付ける構造であるため、ゲーム版と同じ仕様を無改造で再現することはできない。また、パイルバンカーの装着によって重心が偏るため、キットにおいて同装備状態では歩行させることもできない。
重装仕様
イグアン 重装仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 恐竜型[21]
乗員人数 1名
武装・装備 大型ビーム砲[21]
4連装インパクトガン[注 5]
スモークランチャー[21]
バルカン砲[21]
ミサイルポッド[21]
大型エネルギーパック[21]
『EMZ-22 イグアン』パッケージ裏に掲載されたバリエーション。
機体各所に大型エネルギーパックや火器を搭載した重武装タイプ。重量の増加・運動性の低下と引き換えに、凄まじい火力を獲得している[21]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「ヘビーイグアン」の名前で登場する[注 5]。ゲーム中の固定武装欄および前述のパッケージイラストでは4連装インパクトガン(4連グレートランチャー)はそのまま残っている。
対空仕様
イグアン 対空仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 恐竜型[21]
乗員人数 1名
武装・装備 対空砲[21]
追尾レーダー[21]
対空レーダー[21]
『EMZ-22 イグアン』パッケージ裏に掲載されたバリエーション[21]
左右の手を対空砲に換装し、首筋にあたる部分に対空レーダーを装備する。腰部左右のインテーク弾倉に交換されたため、機動力はノーマル型に比べて低下した[21]
捕獲用イグアン
捕獲用イグアン
所属 ゼネバス帝国
ガイロス帝国
分類 イグアノドン型
乗員人数 1名
ゲーム『ZOIDS 帝国VS共和国 メカ生体の遺伝子』『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』に登場。左腕に中型ゾイド捕獲装置を装備している。これ以外の武器は装備していないが、『ヘリック共和国VSガイロス帝国』ではフレキシブルスラスターバインダが装備に追加された[34]
イグアン暗黒軍仕様
イグアン暗黒軍仕様
所属 ガイロス帝国
分類 イグアノドン型
乗員人数 1名
第一次大陸間戦争時代に運用されていた暗黒軍仕様のイグアン。黒と緑の配色となり、あらゆる性能が向上している[36]

エレファンタス

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エレファンタス
ELEPANTUS[37]
番号 RMZ-03[37]
所属 ヘリック共和国[17]
分類 象型[37]
全長 8.3m[37]
全高 4m[37]
全幅 5.1m[37]
重量 17.7t[37]
最高速度 95km/h[37]
乗員人数 1名
武装 マクサー35ミリビーム×2[37]
エルパミサイルポッド×2[37]
対空ミサイルランチャー×1[37]
3Dレーダー[37]
広角聴音機[38]

中央大陸戦争初期にヘリック共和国軍が開発した型ゾイド。鼻に相当する部位が無い。元々は当時の基準で堅牢な重装甲であったことから、陸上探査機として用いられていた[37]。偵察用としても従事していたが[8]、中央大陸戦争緒戦において大半の機体は撃破された[37]。その後は練習用機体に転用されている[37]。ZAC2032年~2038年には既に最前線から退いており[38]、多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後は姿が確認されなくなっている[注 2]

武装・装備
マクサー35ミリビーム
エルパミサイルポッド
それぞれ2基ずつ装備する。ただし、エレファンタスには頭部(牙)と腹部側面に火器が存在しており、どちらがどの兵装であるかは説明がなされていない[注 6]
対空ミサイルランチャー
背部に装備する。
3Dレーダー
耳部に装備する[37]
広角聴音機
耳部に装備する[38]
キット
RMZ-03 エレファンタス
1983年発売。小型ゼンマイユニットを動力とする。四足歩行で、そのゼンマイと歩行はゴルゴドス、ハイドッカーにも流用される。
ヘリックメモリアルボックス 1983
2006年7月28日発売。アクアドンガリウスグライドラーグランチュラとの5体セット。

ガイサック

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ガイサック
GUYSACK[39]
番号 RMZ-12(旧)[40]
RZ-002(新)[41]
所属 ヘリック共和国[39]
ボーン一家(フューザーズ)
分類 サソリ[39]
ロールアウト ZAC2029年[39]
配備数 4200機(ZAC2100年秋時点[42])
全長 10.0m[40]
全高 4.0m[40]
全幅 6.2m[40]
重量 22.0t(ノーマルタイプ)[40]
25.0t(重装甲タイプ)[43]
最高速度 120km/h[40]
乗員人数 ノーマルタイプ 1名
重装甲タイプ 2名[注 7]
武装(旧) ポイズンジェットスプレー[40]
硫酸ジェットガン[40]
ロングレンジガン[40]
グレートランチャー[40]
ビーム砲×2[40]
ワイヤー射出器[40]
発電装置[38]
武装(新) レーザークロー×2[41]
レーザーファング[41]
スモークディスチャージャー[41]
対ゾイド30mmビームライフル[41]
主な搭乗者 インディゴ・ランバート軍曹[25][44](新)
バドル・ディサイシブ[25](新)

中央大陸戦争初期にヘリック共和国軍が開発したサソリ型ゾイド[39]。開発ベースは80cmの生物であったが、それをバイオ技術で巨大化させて使用している[40][注 8]。また、グランチュラを元に改造しており、レーザークロー、スタビライザーとウエポンラック兼用の尾を装備している[39][41]。武装は充実する一方で装甲は弱く、その隠密性によって発見される前に敵機を撃破する[39]。中央大陸戦争初期~中期においては砂漠による奇襲攻撃で多大な戦果を挙げた[39]。ノーマルタイプと重装甲タイプが存在し、それぞれで異なる装備を持つ[39][注 9]。中央大陸戦争期のZAC2044~2046年ごろには第一線を退く[47]。ZACZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、共和国軍での運用が続けられた。設計思想の古さから同じく砂漠での奇襲戦法を得意とするステルスバイパーと比べ戦闘力は低いものの、古くからある機種だけに完全自動操縦機であるスリーパー仕様などバリエーションも存在し、ZAC2099年においても現行機として運用された[39][注 10]

武装・装備
(旧)は中央大陸戦争時の装備呼称、(新)は第二次大陸間戦争時の装備呼称。
ポイズンジェットスプレー(旧)
ガイサックの右鋏脚に装備する。
硫酸ジェットガン(旧)
ガイサックの左鋏脚に装備する。ポイズンジェットスプレーとともに、ベースとなった個体が元々、毒液発射能力を身に付けていたために搭載された兵装[48]
ロングレンジガン(旧)
ノーマルタイプの尾部に装備される火器。小口径の砲[39]
グレートランチャー(旧)
背部に装備される。
ビーム砲(旧)
ノーマルタイプの背部に装備される。
ワイヤー射出器(旧) / スモークディスチャージャー(新)
背部に装備される。中央大陸戦争時代の仕様ではワイヤー射出器であったが、第二次大陸間戦争時代の機体ではスモークディスチャージャーに変更された。
発電装置(旧)[38]
背部に装備される。
レーザークロー(新)
ガイサックの鋏脚部。レーザーによって敵の装甲を切断する兵装[48]。ガイサックは砂漠に潜伏し、低い姿勢で敵の攻撃をかいくぐり、この装備や尾部の砲で至近攻撃する戦法を得意とする[39]
エネルギータンク[39]
重装甲タイプでは、ビーム砲の代わりに背部に装備される[39]
レーザーファング(新)
ガイサックの牙部。
対ゾイド30mmビームライフル(新)
重装甲タイプにおいて、ロングレンジガンに代わり装備される尾部の火器。
レーダー[49]
重装甲タイプで尾部に装備される。
キット
タカラトミー版
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。鋏と尾は手動で動く。グランチュラ同様に脚を左右4本(正確には二対)を揺り動かしながら歩行。
ヘリック共和国軍側の初期小型ゾイド共通のコクピットを使ったノーマルタイプとレーダーや新コクピットを装備した重装甲タイプとのコンパチキット。重装甲パーツはゴドスと共通である。グランチュラから一部の部品を流用しているため、それに近い形状に組み立てることも可能だが、8本の脚部は新規であるため完全再現はできない。旧シリーズでは重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
RMZ-11 ガイサック
1984年発売。成型色は大まかに脚部が濃い青灰色、尾部と重装甲パーツが紺青、キャノピーがクリアオレンジ。初期のミスプリント品なのか、商品パッケージの上面に「RMZ-002」と印刷されたものが存在する。
RZ-002 ガイサック
1999年8月発売。成型色は全体的に砂漠に合わせた黄土色、キャノピーは蛍光色調のクリアレッドとなっている。こちらでは重装甲タイプがガイサックの基本モードとしてパッケージに掲載されている。アメリカのハズブロ社より海外版としても発売され、こちらでの商品名は「#002 Gusak」
月刊ゾイドグラフィックス VOL.6 ヘリック共和国 奇襲戦用戦闘機獣 ガイサック
2008年6月発売。RMZ-11 ガイサックの復刻版。
HMM
RZ-002 ガイサック
2024年7月発売。成型色はタカラトミー版と同じであるが、ノーマルタイプと重装甲タイプが選択でき、コックピットもそれぞれ新規造形され、ノーマルタイプのビーム砲、重装甲タイプのタンク、センターユニット、ビームランチャー、エイミングレーダーは組み換えできる。重装甲タイプはタカラトミー版と異なり尾部ガンナーシートが廃止されている。
作中での活躍
バトルストーリー
ZAC2038年の共和国が帝国首都に乗り込んだ際、首都に潜んだ帝国兵掃討の任をゴドスと共に当たったが、いくつかは市街戦に参加し、改造アイアンコングのブロンズコングに迎撃された[50]
西方大陸戦争ではインディゴ・ランバート軍曹とその乗機が72時間砂の中に潜り続け、セイバータイガーを撃破した[44]
アニメ
ゾイド -ZOIDS-』本編のヘリック共和国軍は無人操縦のスリーパーゾイドを警備や防衛線構築に用いていた。
『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』第12話にて登場。バックドラフト団ビット・クラウドから強奪したライガーゼロに同組織所属のウォーリアーが搭乗して対戦したが、ライガーゼロがウォーリアーを自身の操縦席から強制射出してしまい、途中終了した。
ゾイドフューザーズ』第6話では、ジャンクゾーンを根城にする盗賊ボーン一家の緑色のガイサックが多数登場した。
漫画
機獣新世紀・ZOIDS』でアニメと同様に、バンとジークが出会うきっかけを作った。

バリエーション(ガイサック)

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ガイサック・スティンガースペシャル
ガイサック・スティンガースペシャル
番号 Zi-002[51]
分類 サソリ
全長 10.5m[52]
10.0m(ZOIDS SAGA)[53]
全高 4.3m[52]
重量 24.8t[52]
27.1t(ZOIDS SAGA)[53]
最高速度 115km/h[52]
120km/h(ZOIDS SAGA)[53]
武装 高出力レーザークロー×2[52]
レーザーファング[52]
ポイズンジェットガン[52]
対ゾイド20mmバルカン[52]
主な搭乗者 スティンガー(『ゾイド -ZOIDS-』)
西方大陸の賞金稼ぎであるスティンガーの乗機の一つ[54]。鋏を大型化し、各武装を強化。動力機関の出力も向上しているため、最高速度も通常機の三割増しとなっている[54]。機体カラーは赤。
この呼称は『ゾイド公式ファンブック2』に掲載された際のもの[54]。ゾイドバトルカードゲームにおいては『ガイサック・StS』の名称で登場した[51]
作中の活躍
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第23話~25話に登場。スティンガーの機体としてプロイツェン配下のメッテルニヒたちの前に現れた後、貸与された。その後バンを奇襲するが、コクピットを開けられ奪取されている。
ガイサックワーカー
ガイサックワーカー
所属 ヘリック共和国
民間
分類 サソリ型
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第37話に登場した改造ガイサック。行軍のための進路確保や土木作業用として改修された機体で、民間・軍を問わず活躍。腕部がブルドーザーのショベルに交換されたほか、尾部はクレーンが装備されている。第36話では地雷探知機を腕部に装備した探索任務仕様も登場した[55]
盗賊団仕様
ガイサック 盗賊団仕様
分類 サソリ型
搭乗者 ブル
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第1話に登場[55]。機体が青色主体となり、キャノピーには窓枠が備えられている。デザルト・アルコバレーノのブルが搭乗したが、口頭で捕獲した野良ゾイドと説明していることから彼のためにカスタマイズされた機体ではない模様
エレミア砂漠で主人公のバンを追い回したことで、相棒のジークと出会うきっかけとなった。
ヘルスパイダー
ヘルスパイダー
所属 ヘリック共和国
分類 クモ型[56]
月刊コロコロコミック誌2001年12月号付録「ZOIDS改造AtoZ」およびゾイド公式ファンブック3巻に掲載。砂漠での奇襲を得意とする通常機に対し、森林における待ち伏せを主な任務とする改造ガイサック[57]。機体が一回り大型化し、パワーが向上している[57]
読者公募の採用作品で、カスタマイズパーツCP-04 アタックユニットとガイサック、余りランナーなどのプラ材で作られている[56]
ガイサック改
ガイサック改
所属 ヘリック共和国
分類 サソリ型
『HISTORY OF ZOIDS』に登場。尾部のロングレンジガンがオペレーター搭乗型の76ミリレーザー砲座へと換装されている。鋏のレーザーシザースも強化され、これによって敵装甲を破壊し、毒液発射によってパイロットを攻撃する戦法で猛威を振るったとされる[48]
モーリス少尉専用機
ガイサック モーリス少尉専用機
所属 ヘリック共和国
分類 サソリ型
搭乗者 モーリス少尉
『HISTORY OF ZOIDS』に登場。尾部の主砲をニードル状の装備に換装し、機体色を砂漠専用のライトカーキに変更。パイロットであるモーリス少尉は特殊な探査能力を持っていたため、それに合わせ装備を最小限にして行動力を強化する改造が施されている[48]

カノントータス

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カノントータス
CANNON TORTOISE[58]
番号 RMZ-27(旧)[59]
RZ-013(新)[58]
所属 ヘリック共和国[58]
配備数 3000機(ZAC2100年秋時点[42])
分類 カメ[58]
ロールアウト ZAC2034年[60]
全長 9.9m[60]
全高 5.8m[60]
全幅 6.3m[59]
重量 33.6t[60]
最高速度 100km/h[60]
乗員人数 1名
武装(旧) 突撃砲[59]
連装対空砲×2[59]
対空レーダー[59]
武装(新)[注 11] 液冷式荷電粒子ビーム砲[60]
液冷式2連装高速自動キャノン砲×2[60]
複合センサーユニット[60]
反動制御用スパイク[60]
主な搭乗者 ロイ・ジー・トーマス(旧)
ボーデン(旧)[24]
グラブナー大尉(旧)[61]
バディター・ロウエン[25]
『ゾイドバトルストーリー』におけるカノントータス
ヘリック共和国軍が中央大陸戦争時代に開発したカメ型ゾイド[60]。開発にはロイ・ジー・トーマスが技術将校として携わり、搭乗も行った[62]。中央大陸戦争時代(1期シリーズ)と西方大陸戦争(2期シリーズ)の双方で登場するが、1期シリーズの機体は堅甲な装甲と突撃砲によって対要塞・対トーチカ戦を主任務としている[59]グスタフよりも堅牢であるため、攻撃を跳ね返し接近しながら目標を破壊する近距離戦が可能とした資料もみられる[63]一方で、中央大陸戦争中期~後期にかけて後方支援能力を買われ、重砲部隊に従事していたとする資料も存在する[60]。また、頭部には敵からの攻撃を受けた際にボディに収納される機構を導入している[60]。ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、西方大陸戦争でも砲撃力を強化した機体が運用された。汎用性が高く、前面装甲を分厚くして砲弾の貫通性を向上させた突撃戦車タイプや、ボディを大型化した輸送機タイプといったバリエーションも存在する[60][注 12]。対空砲も引き続き装備し、高い生存能力を持つ[58]。また、能力は低いものの浅瀬での水上戦も可能[11][65][注 13]
『ZOIDS concept art』におけるカノントータス
こちらの設定においては、水陸両用の強襲型ゾイドとして扱われ、兵員や物資を輸送可能な特徴を持っている[66]
『HMM(ハイエンドマスターモデル)』におけるカノントータス
こちらの設定では、帝国軍に占領された地域を解放する作戦「X-Day」のために開発され、元は民間企業「ゾイド・ワーカーズ」が開発した作業用ゾイド「ワークトータス203」が原型であるとしている。また、西方大陸戦争時代に開発された荷電粒子砲搭載型のRZタイプはグローバリーIII世号の技術から得たエネルギーコントロールシステムの導入によって荷電粒子砲装備が実現したとしている[64]
武装・装備
(旧)は中央大陸戦争時(1期シリーズ)の装備呼称、(新)は第二次大陸間戦争時(2期シリーズ)の装備呼称。
突撃砲(旧) / 液冷式荷電粒子ビーム砲(新)
カノントータスの主砲部。中央大陸戦争時の同部位は突撃砲となっているが、これは要塞・トーチカ攻撃を主任務とするものの、携行弾数が少なく、ノーマル仕様では短砲身であることから対ゾイド戦には威力がないため、後に長砲身仕様や給弾車仕様が作られたとした資料[59]がある一方で、『ゾイドバトルストーリー』作中ではこの装備でイグアンを撃破する場面が存在する[67]。また、カノントータスは中央大陸戦争時から後方支援を行っていたとする資料もみられる[60]
同部位の装備は西方大陸戦争時に液冷式荷電粒子ビーム砲へと変更、砲撃力が強化されている。同時代のこの主砲は超長距離砲撃が可能な装備として位置付けられており、夜間からの遠距離攻撃で活躍した[60]
連装対空砲(旧) / 液冷式2連装高速自動キャノン砲(新)
機体背部に二基装備する。
対空レーダー(旧) / 複合センサーユニット(新)
機体背部に装備。
反動制御用スパイク(新)
カノントータスの尾部。
赤外線投光器
『HMM』版カノントータスの背部左舷にオプションラッチを介して装備している[64][注 14]
作中の活躍
バトルストーリー
ZAC2037年にスパイコマンド・エコーの手によってウルトラザウルスが鹵獲された際は、ゴジュラスなどの援護もありウルトラザウルスのキャノピーへの砲撃に成功し、同機の奪還に寄与した[68]
ZAC2099年8月には高速部隊の作戦を成功させるべく、ゴルドスとともに援護射撃を行っている[69]
ゲーム
ZOIDS Material Hunters』では、ZOIDS concept art版のアレンジデザインで登場する[70]
キット
タカラトミー版
ファン公募「X-Day」第2回の入選作[71]
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。それぞれ一体成型(装甲を除く)の各四肢を駆動し、単純な四足歩行ギミックにより前進する。重量のある本体を前進させるため、歩行ギミックは歩幅が小さく負荷の軽いものとなっている。そのため、外見に反し、小型ゼンマイユニットを用いるゾイドの中では航続時間の長い部類に属する。連動ギミックは、頚部の伸縮。手動ギミックは、コックピットキャノピー(頭部・後ヒンジ)の開閉、機体後方にあるコンテナハッチの開閉(兵員輸送用の座席があり、パイロットフィギュアを乗せられる)、および各火器の俯仰。
RMZ-27 カノントータス
1986年8月発売。重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
RZ-013 カノントータス
1999年10月発売。
バスタートータス
成型色とシールを変更したカノントータスおよびカスタマイズパーツCP-05大口径ビームキャノンセットを同梱したキットとして、2003年3月27日ごろ、ハピネット加盟店にて限定販売された。キットの形状はカノントータスBCと同一。
HMMシリーズ
カノントータス
シリーズ第11弾。2009年3月発売。砲塔部の旋回や追加装甲の装着といった戦車を大きく意識したアレンジが施され、堅牢な印象がより強くなった。また、旋回ギミックの弊害でオミットされた後部ハッチ展開ギミックに代わって胴体両側面のハッチ展開ギミックと機内キャビンが追加された他、口の開閉や頭部と四肢を胴体に引き込んだHMMオリジナルの形態(設定によれば水中潜行形態とのこと)を変形することが出来る。ただし、複合センサーユニットに追加されたアンテナが非常に細く、そのせいで折れ易いため取扱いには細心の注意を要する。
バスタートータス
第14弾として2009年11月発売。『ZOIDS妄想戦記』に登場したバスタートータスの設定をベースにビームキャノン直下の榴弾砲をシリンダーに変更するなど、独自のアレンジも施されている。また、主砲は大口径ビームキャノンを改良したロングレンジバスターキャノンとしている。

バリエーション(カノントータス)

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カノントータスBC
カノントータスBC
番号 RZ-013 HBG[72]
所属 ヘリック共和国
配備数 3000機(ZAC2100年秋時点[42])
分類 カメ型
全長 9.9m[72][73]
全高 5.8m(ZBCG)[72]
重量 38.3t(ZOIDS SAGA)[73]
33.6t(ZBCG)[72]
最高速度 80km/h(ZOIDS SAGA)[73]
乗員人数 1名
武装 液冷式荷電粒子ビーム砲[60]
大口径ビームキャノン×1[74]
ショックアブソーバー×2[74]
主な搭乗者 タトル少尉(漫画ゾイドバトルストーリー)
カスタマイズパーツCP-05 大口径ビームキャノンセットを装備したRZ-013 カノントータス。
液冷式荷電粒子ビーム砲が後方支援において火力不足であることから開発された。大幅な重量増加によって機動力が極端に低下したが、長距離射撃能力・火力がより一層向上[74]。同時に上がった砲発射時の反動に備え、ショックアブソーバーも新たに装備された[74]
「カノントータスBC」という呼称は『ゾイド公式ファンブック2』掲載時のもの[54]で、BCはビームキャノンの略[75]。月刊コロコロコミック誌掲載時やゲーム『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』では「カノントータスヘビーガン[76][34]、ゾイドバトルカードゲームでは「カノントータスHBG」の名称が使われていたほか[72]、「カノントータス・ビームキャノン[77]や「カノントータスS[78]と呼称する資料も存在ある。
作中の活躍
バトルストーリー
ZAC2100年6月におけるユピト港~デルダロス海の戦いでは、シンカーの奇襲に対し、ネオ・タートルシップの甲板において他のゾイドとともに砲撃を行った[79]
アニメ
『ゾイド-ZOIDS-』第45話ではカノントータス・ヘビーガンの呼称で登場。帝国軍ドラゴンヘッド要塞に配備され、ストームソーダーステルスタイプを迎え撃った。
同作に登場した際のデザインでは液冷式荷電粒子ビーム砲が撤去されており、同部位には大口径ビームキャノンに接続されたシリンダーが追加されている。
漫画
『小学二年生』誌掲載コミック『ゾイドバトルストーリー』では、ガーディアンフォースのタトル少尉が搭乗。電撃部隊の支援を行った後、ジェノブレイカーに捕獲され窮地に陥ったブレードライガーのため援護射撃を行った[80]
バスタートータス
バスタートータス
BUSTER TORTOISE[81]
番号
所属 ヘリック共和国
分類 カメ型
全長 13.2m[82]
全高 7.1m[82]
重量 42.0t[82]
最高速度 75km/h[82]
乗員人数 1名
武装 対城塞720mmビームキャノン[81]
対城塞780mm榴弾砲[81]
ショックアブソーバー[81]
武装
(HMM)[83]
720mmロングレンジバスターキャノン
赤外線投光器
ショックアブソーバー
主な搭乗者 ロン・“バスター”・アイソップ
絶大な信頼を持つRZ-013 カノントータスに大口径ビームキャノンを装備して火力と射程距離を強化した機体[82]。カラーリングはブルーとグレーの機体が存在するが、エースパイロットは自分の好みの機体色を施している[82]
『HMM(ハイエンドマスターモデル)』におけるバスタートータス
こちらの設定では、ロン・アイソップ少尉が搭乗していたカノントータスBCにアイソップ少尉の基本調整による射撃管制システムや曲射攻撃能力を付加した高出力タイプの「720mmロングレンジバスターキャノン」を装備したゾイドとして扱われる[83]。なお、トミー版のバスタートータスに存在した対城塞780mm榴弾砲は省略されている。
作中の活躍
バトルストーリー
ZAC2101年8月。ニクス大陸のトリム高地~ビフロスト高原の戦い[84]、および同年10月のニクス大陸全域の開戦時に姿がみられる[85]
漫画
初出はウェブコミック『ZOIDS妄想戦記』「親子ゲーム」。乾燥した空気という条件下であれば、その射程は約100kmと言われている。この記録を打ち立てたのは、バスタートータスの呼称の元となったヘリック共和国軍狙撃部隊の老エースパイロット、ロン・“バスター”・アイソップ少尉である。彼はこの機体でブレードライガーミラージュのパイロットである息子のピーター・アイソップ大尉とその仲間の危機を救ったが、その際に直線状にしか発射できないビーム兵器の弱点を突かれ、バスタートータスは失われている。その後、バスター・アイソップ少尉にはキャノニアーゴルドスが支給された。『ZOIDS妄想戦記』作中におい大口径ビームキャノンは下部に設置された榴弾砲を覆うほど長大な装置として描かれている。
カノントータスOS
カノントータスOS
所属 皇帝軍
分類 カメ型
全長 9.9m[86]
重量 40.3t[86]
最高速度 100km/h[86]
乗員人数 1名
主な搭乗者 オーピス
カノントータス(オーピス仕様)とも記述される。ゲーム『ZOIDS SAGA』にて登場した改造カノントータス。四天王オーピスの専用機で、装甲と武装が強化されている。
長砲身仕様
カノントータス 長砲身仕様
所属 ヘリック共和国
分類 カメ型
武装・装備 42口径220mm砲[59]
サイドスカート[59]
『RMZ-27 カノントータス』パッケージ裏バリエーションにて登場。突撃砲に代わり、42口径220mm砲を搭載。初速の大きい長砲身に換装したタイプ[59]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「キャノントータス」の名称で登場[注 5]
給弾車仕様
カノントータス 給弾車仕様
所属 ヘリック共和国
分類 カメ型
武装・装備 給弾レール[59]
対空砲[59]
ライト[59]
安定板[59]
『RMZ-27 カノントータス』パッケージ裏バリエーションにて登場。携行弾数が少ないカノントータスをサポートするための仕様。給弾レールによって自動給弾が可能になり、長時間の射撃が可能となった[59]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』においては「サプリトータス」の名称で登場している[注 5]。なお、同作のゾイド図鑑解説では「かつては弾数が少なかったので補給車が必要だった」という説明文があり、カノントータスの携行弾数不足の問題は改善されている可能性が示唆されている。
改造型カノントータス
改造型カノントータス
所属 ヘリック共和国
分類 カメ型
学年誌『小学二年生』1988年3月号掲載。突撃砲の代わりに四連高射砲を取り付けた対空用のカノントータス[87]。「ゾイドバトルストーリー3」にも登場。補給物資を輸送するサイカーチスを撃墜した[88]
カノントータス スーパーキャノン仕様
カノントータス スーパーキャノン仕様
所属 ヘリック共和国
分類 カメ型
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第34話に登場した改造カノントータス。ダブルトータス・スーパーキャノン(通称スーパーキャノン)とも呼称される[55]
スーパーキャノンは本来ゴジュラス用に開発されていた装備であるが、ゴジュラスの生産が追い付かなかったため、代替案として2体連結したカノントータスに搭載することとなった。固定砲台として後方からの支援砲撃を得意とする[55]
デザインを担当したのは片平まさしで、元々はカスタマイズパーツの没案だったものが転用されている[89]
カノントータス ハリー・チャンプスペシャル ウルトラスーパースペシャルガンナー
カノントータス ハリー・チャンプスペシャル ウルトラスーパースペシャルガンナー
所属 チーム・チャンプ
分類 カメ型
武装 プラズマ粒子砲
搭乗者 ハリー・チャンプ
アニメ『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』第12話に登場した改造カノントータス。チーム・チャンプのハリーの乗機で、背部の主砲はプラズマ粒子砲に変更されている。
名称は「ゾイドエンサイクロペディア」(ISBN 978-4-7968-7056-6)より。
カノントータス 天文台仕様[90]
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第49話に登場。火器類の代わりに展望台のような装備を施したカノントータス。
カノントータス支援強化型
電撃ホビーマガジン誌掲載。液礼式荷電粒子砲を三連装化し、脇腹部には長時間活動のためのプロペラントタンクを増設している。デザインはカスタマイズパーツ未製品化スケッチの一つ[91]
ワークトータス203
『HMM カノントータス』の説明書に登場。民間企業ゾイド・ワーカーズが開発したカノントータスの原型とされ、機体内や上部にカーゴスペースや搭載スペースが確保されているとされる[64]
同説明書を執筆したヤマザキ軍曹が作例とともに『電撃ホビーマガジン』に寄稿した説明によれば、呼称の203はZAC2030年代製を意味するものだとしている[92]

ガリウス

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ガリウス
GARIUS[93]
番号 RMZ-01[93]
所属 ヘリック共和国[17]
分類 恐竜型[93]
メガロサウルス[18]
全長 6.5m[93]
全高 7.8m[93]
全幅 3.5m[93]
重量 12.5t[93]
最高速度 270km/h[93]
乗員人数 1名
武装 マクサー35ミリビーム砲[93]
エルパミサイルランチャー[93]
パイクラーエレショット[93]
主な搭乗者 グローグ・ベンソン[25]

ZAC1960年代にロールアウトした[49]ヘリック共和国軍の恐竜型ゾイド。中央大陸戦争開戦時においては戦闘能力・運動性ともに良好な機体であり、偵察任務にも従事した[93]。のちに後継機のRMZ-11 ゴドスが開発されたため第一線から退き、訓練機として使われた[18]。多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後は、姿が確認されなくなっている[注 2]

武装・装備
テクニカルデータにはマクサー35ミリビーム砲、エルパミサイルランチャー、パイクラーエレショットの記述がみられる[93][注 15]が、装備個所は不明。
キット
RMZ-01 ガリウス
1983年発売。動力源は小型のゼンマイであるパワーユニットで、手を小さく上下させながら二足歩行。尾の部分はその場合の支えとなる。ゾイドバトルカードゲームでのガリウスは、格闘攻撃に当たりやすくなるが射撃攻撃は外れやすくなる「細身」という特殊効果を持っていた[94]
ヘリックメモリアルボックス 1983
2006年7月28日発売。アクアドンエレファンタスグライドラーグランチュラとの5体セット。

ガンスナイパー

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ガンスナイパー
GUN SNIPER[95]
番号 RZ-030[96]
所属 ヘリック共和国[95]
配備台数 800機(ZAC2100年秋時点)[42]
分類 ベロキラプトル[95]
全長 11.9m[95]
全高 7.2m[95]
重量 25t[95]
最高速度 200km/h[95]
乗員人数 1名
武装・装備[注 16] バイトファング[95]
AZ80mmビームガン[95]
AZ144mmスナイパーライフル[95]
バイトクロー×2[95]
ストライクアンカークロー×2[95]
ビームマシンガン×2[95]
8連装ミサイルポッド×2[95]
マルチブレードアンテナ×2[95]
3Dセンサー[95]
オールレンジデュアルセンサー[95]
イオンチャージャー[95]
主な搭乗者 ドーセット(ゾイド -ZOIDS-)
キヨミ カズミ(スラッシュゼロ)
『ゾイドバトルストーリー』におけるガンスナイパー
西方大陸戦争期、ヘリック共和国軍がブレードライガーに続いて開発したオーガノイドシステム搭載のベロキラプトル型汎用小型ゾイド[95]
ブレードライガーのサポート機であり[95]、ゴジュラスらと共に共和国軍機甲師団の強襲戦闘隊にも配備される[42]。偶然にも同時期に開発された[95]EZ-027 レブラプターと同様のベロキラプトル型野生体をベースとしている。限定的ながらオーガノイドシステムを採用[95]したことで、従来の小型機を遥かに凌駕するほどの俊敏性と生命力を獲得しつつも[96] 一般兵にも扱える機体となっている[95]。レブラプターとは異なりオールラウンドに戦うことが可能で、全身に火器を装備し砲撃戦に対応するだけでなく、必要に応じて武装を強制排除することでさらに身軽となり、高い格闘戦能力を発揮することが出来る[95]
『HMM(ハイエンドマスターモデル)』におけるガンスナイパー
第一次西方大陸戦争時にブレードライガーの支援機として開発。惑星大異変によって引き起こされた磁気嵐が収まったため、不要となったHRZ-005 ドスゴドスの後継機として、亡命してきたガイロス帝国の技術者が持ち出したEZ-027 レブラプターの設計データを元にドスゴドスのコンセプトと部品を転用して開発した機体であり、当初は「ガンラプター」なる名称が与えられていたが上層部の要望で今の名前になったとされる[97]。一方でドスゴドスの基礎設計をベースとしつつも、ブレードライガーの開発で培われた技術をフィードバックした機体がガンスナイパーであり、ガンスナイパーはOS対応のためにヴェロキラプトル型野生体を採用し、レブラプターと同一の野生体を採用した点に関してはあくまで偶然とした資料も存在する[98]。また、『HMM ガンスナイパー ワイルドウィーゼル仕様』においては、西方大陸戦争によって得られたオーガノイドシステムが既存のゾイドに搭載するよりも当初から搭載を想定した新規開発機がより効果を発揮できることから新規開発されたブレードライガーの随伴機を兼ねる汎用歩兵ゾイドとし、レブラプターと同様のベロキラプトル型野生体の採用はヘリック共和国・ガイロス帝国双方の見解として偶然であったとしている[99]
武装・装備
バイトファング
ガンスナイパーの牙部。
AZ80mmビームガン
腹部に装備された小型ビームガン。
AZ144mmスナイパーライフル
尾部に装備する。デュアルセンサーとの連動によって大型ゾイドのコアをピンポイント狙撃する威力を秘める[95]
バイトクロー
前脚部の爪。
ストライクアンカークロー
後脚部の爪。
ビームマシンガン
前脚部に装備する。格闘戦に移行する際はAZ80mmビームガンとともに排除される[100]
『HMM』版ガンスナイパーにおいてはオプションとしてワイルドウィーゼルユニット装備機用の近距離用装備である「ショートビームガン」が用意されている[101]
8連装ミサイルポッド
背部に装備。後端には展開式の高機動ブースターを備える[100]。このブースターにより、レブラプターを凌駕する瞬発力を発揮する[95]
『HMM』版のガンスナイパーにおいてはブースタースクラムポッド(8連装ミサイルランチャー)として区分され、手足にはマルチパックと呼ばれるミサイルやスモーク、各種物資の積載用格納庫がさらに追加されている[97]
マルチブレードアンテナ
頭部に二基設置される。
3Dセンサー
頭頂部キャノピー上に設置される。
オールレンジデュアルセンサー
尾部先端に設置される。
イオンチャージャー
背部に装備。戦闘時に作動させ、ゾイドコアを活性化させる装置[102]
『HMM』版のガンスナイパーにおいては、背部には代わりにルポルド・スコープ・センサーと呼ばれる射撃用の照準補器が存在する設定となっている[97]
キット
タカラトミー版
動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。単純な二足歩行ギミックにより前進する(足先は別パーツだが無可動)。連動ギミックは、前肢の上下動。歩行ギミックの特徴として、足の接地部分が横から見て概ね円弧状に配されている。これによって、自重で前方に転ぶ動きを前進のアシストに使う。手動ギミックは、コクピットキャノピー(頭部・後ヒンジ)の開閉、前肢の爪の開閉、およびスプリングを用いた背部ミサイルポッドの開放。ゼンマイの竜頭が着脱式となっており、ディスプレイ時は背部にイオンチャージャーとして装着する。発売初期に出荷された商品は、原因は不明ながら同時期に新規製作されたシリーズ商品の中でも金型の質が群を抜いて低いものとなっており、各パーツのディテールの造形が不明瞭であるばかりか、金型のズレによるパーツの変形・8連装ミサイルポッド(組み立て済みの状態で販売)のスプリングギミックの動作不良・果てはパーツ同士の組み合わせが合っておらず、隙間が空いた個体もあったとされている。後に3回にもわたって金型が改修されたが、根本的な品質改善には至らなかった。
デザインは柳沢仁(アーミック)が担当した[103][注 17]
RZ-030 ガンスナイパー
2000年4月発売。成型色は大まかに、頭部・胴体・尾部・四肢の爪がごく暗い紫みの青(藍鉄色に近い)、四肢が暗い紫みの青(プルシアンブルーに近いがさらに淡い)、ミサイルポッドがメタリック調のくすんだ青紫(紫苑色に近いがさらに淡い)、キャノピーがクリアオレンジ、関節キャップが柔らかい黄赤(赤香に近い)。
アメリカのハズブロ社より海外版としても発売され、こちらでの商品名は「#030 Gun Sniper」。
限定ナオミ・フリューゲル専用機 ガンスナイパー
2001年8月発売。ガンスナイパーNSの再現となるが、カラーリング以外の形状はシールも含め通常のガンスナイパーと同様。
HMMシリーズ
RZ-030 ガンスナイパー
シリーズ第13弾。2009年10月発売。HMMシリーズ初の小型恐竜ゾイドである。
小型ながら豊富な可動部分を備え、特に尾部は可動に加えて伸縮も可能。一直線に固定したAZ144mmスナイパーライフルの射撃形態を取ることも出来る。HMM版独自のギミックとして肩部と大腿部のマルチパックのハッチ開閉ギミックがある。タカラトミー版ではイオンチャージャーとされた背部の装備は射撃用照準機のルポルド・スコープセンサーとなり、背部のミサイルポッドとブースターはブースタースクラムポッドとしてユニット化されている。
ガンスナイパーナオミ仕様 with ワイルドウィーゼルユニット
2010年3月発売のシリーズ第18弾として登場。スナイパーライフルを劇中同様のものに変更したガンスナイパーNSと、形状が大幅にアレンジされたワイルド・ウィーゼルユニットのセットとなっている。
ガンスナイパー リノン仕様
2011年3月発売。キットに付属する武装は主砲となるビームガトリングガンおよび3連装キャノンは流用ではなく、新規金型が起こされガンスナイパーのサイズに合わせたものが用意されている。オプションとしてアニメ劇中に登場した買物カゴとその中の商品が付属している。
ガンスナイパー ワイルドウィーゼル仕様
2021年1月発売。成型色をタカラトミー版に近い配色に変更。ワイルドウィーゼルユニットが付属している他、オプションパーツとしてショートビームガンと無色クリアーパーツが付属しショートビームガンはガトリングガンと交換可能。
作中での活躍
バトルストーリー
ZAC2100年3月、ガリル遺跡でのオーガノイドシステム攻防戦ではアーサー・ボーグマン少佐のブレードライガーと共にレブラプターを撃破し、ブレードライガーの進路を確保した[105]
アニメ
『ゾイド -ZOIDS-』の第36話より登場。主にヘリック共和国軍が運用しているが、劇中ではテロリストや暗殺者などといった敵役が使用することも多かった。第36話ではヘリック共和国軍で軍警察の特別捜査官ドーセット機が特殊徹甲弾の一点集中射撃でブレードライガーのEシールド、第57話では共和国軍のガンスナイパー部隊による集中攻撃でジェノブレイカーのEシールドを撃ち抜くという活躍も見せた。
『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』では通常機の他にガンスナイパーNSガンスナイパーLSといったバリエーションが登場している。
『ゾイドフューザーズ』の第4話、第10話にはガンスナイパーLSと同様の装備構成のガンスナイパーが登場している。
なお、アニメ『ゾイド-ZOIDS-』、『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』ではコクピット内でパイロットシートが変形してスナイパーモードに移行するほか[注 18]、尾部スナイパーライフルが射撃状態時に延伸するという独自のシステムが描かれている。

バリエーション(ガンスナイパー)

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ガンスナイパーW2
ガンスナイパーW2
所属 ヘリック共和国軍
配備数 300機(ZAC2100年秋時点[42])
分類 ベロキラプトル
全長 11.9m[106]
重量 33.1t[106]
最高速度 185km/h[106]
乗員人数 1名
武装 バイトファング
AZ80mmビームガン
AZ144mmスナイパーライフル
バイトクロー×2
ストライクアンカークロー×2
ビームマシンガン×2
8連装ミサイルポッド×2
マルチブレードアンテナ×2
3Dセンサー
オールレンジデュアルセンサー
イオンチャージャー
AZ180mm二連装ビームガン×2[107]
AZ144mm二連装パルスレーザーガン×2[107]
レドーム[107]
RZ-030 ガンスナイパーに、カスタマイズパーツCP-13 ワイルドウィーゼルユニットを装備した仕様。火器の増設による砲撃力向上がなされたほか、レドームにより敵機の早期発見と電子戦機能の妨害も可能となった[107]。そのレーダー機能はEZ-022 ゲーターを超えるものとなっている[54]。共和国軍強襲戦闘隊に配備された[42]
この呼称は『ゾイド公式ファンブック2』掲載時のもの[54]。ガンスナイパー・ワイルドウィーゼルとも呼称される[77]。コトブキヤより発売されたプラモデルキットではガンスナイパー ワイルドウィーゼル仕様と記載される[99]
作中の活躍
バトルストーリー
ZAC2100年7月、レッドラスト砂漠では追撃部隊に参加した機体が、デススティンガーに破壊されている[108]
同年10月、ニクシー基地攻略戦では、起動したバーサークフューラーによってシールドライガーDCS-Jと共に撃破されている[109]
アニメ
『ゾイド -ZOIDS-』第52話では共和国基地の機体がヒルツによってコントロールされ、バンのブレードライガーと交戦。うち1機はアンビエントと合体しトゲスナイパーに変貌した。最終的には全機が撃破されている。
ガンスナイパーNS
ガンスナイパーNS
GUN SNIPER NS
番号 Zi-030・NaS[110]
所属 チーム・フリューゲル(スラッシュゼロ)
分類 ベロキラプトル型
全長 11.9m[110]
全高 7.2m[110]
重量 25t[110]
最高速度 200km/h[111]
乗員人数 1名
武装 バイトファング
AZ80mmビームガン
AZ144mmスナイパーライフル
バイトクロー×2
ストライクアンカークロー×2
ビームマシンガン×2
8連装ミサイルポッド×2
マルチブレードアンテナ×2
3Dセンサー
オールレンジデュアルセンサー
イオンチャージャー
武装(HMM)[注 19] バイトファング
AZ80mmビームガン
AZ144mmスナイパーライフル・カスタム
バイトクロー×2
ストライクアンカークロー×2
三連装ビームマシンガン×2
ブースタースクラムポッド×2
マルチブレードアンテナ×2
3Dセンサー
オールレンジデュアルセンサー
肩部マルチパック×2
大腿部マルチパック×2
ルポルド・スコープセンサー
ショートビームガン×2
ワイルド・ウィーゼルユニット
(AZ144mm三連装パルスレーザーガトリングガン×2
AZ180mm二連装ビームガン×2
スモークディスチェージャー×2
レドームユニット)
主な搭乗者 ナオミ・フリューゲル(スラッシュゼロ)
アニメ『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』にて、「紅き閃光」ことナオミ・フリューゲルの愛機として登場する赤いガンスナイパー。アクティブジョイントスタビライザーおよび高性能バランサーを装備した狙撃専用のカスタム機[112]。アニメ作中では、加えてマズル形状も変更されている。搭乗者のナオミが苦手とする接近戦を挑まれ、格闘装備の無いシンカーにすら窮地に立たされたこともあった。
後にブレードライガーLSを駆るレオン・トロスとチームを組み、ロイヤルカップに参戦する。
劇中では単に「ガンスナイパー」と呼称され、2001年に展開していた「ゾイドバトルカードゲーム」カードでは「ガンスナイパーNaS」の呼称が用いられた[110]。その後『ZOIDS SAGA』、『ゾイドタクティクス』、『ゾイドカードコロシアム』といったゲームでガンスナイパーNSの名称が登場した。なお、NSとはナオミスペシャルの略である[113]
ガンスナイパーLS
ガンスナイパーLS
GUN SNIPER LS
番号 Zi-030・RiS[114]
所属 チーム・ブリッツ(スラッシュゼロ)
分類 ベロキラプトル型
全長 11.9m[111][注 20]
全高 7.8m[111]
重量 50.0t[111]
最高速度 140.0km/h[111]
乗員人数 1名
武装[101] バイトファング
AZ80mmビームガン
AZ144mmスナイパーライフル
バイトクロー×2
ストライクアンカークロー×2
ビームマシンガン×2
8連装ミサイルポッド×2
マルチブレードアンテナ×2
3Dセンサー
オールレンジデュアルセンサー
イオンチャージャー
肩部マルチパック×2
大腿部マルチパック×2
ルポルド・スコープセンサー
ワイルドウィーゼルユニット
ビームガトリングガン×2
対ゾイド3連装リニアキャノン×2
8連ミサイルポッド×4
主な搭乗者 リノン・トロス(スラッシュゼロ)
アニメ『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』第7話にて初登場。バックドラフド団のエレファンダーにディバイソンを破壊されたリノン・トロス(チーム・ブリッツ所属)の新しい機体として登場したガンスナイパー。リノンの特別注文によってロメオシティのガンスナイパー専門店において用意され、各種火器類と高性能バランサー、関節各部強化パーツを装備する。これは失ったディバイソンの穴を埋めるべく装備を増強した措置であるが、超重装備仕様からナオミには「邪道」と評されている。第7話作中においてジェミー・ヘメロスはディバイソンを下取りに出してもなおローンが残る装備仕様と説明していた。
劇中では単に「ガンスナイパー」と呼称され、2001年に展開していた「ゾイドバトルカードゲーム」では「ガンスナイパーRiS」の呼称が用いられた[114]。その後、『ZOIDS SAGA』、『ゾイドタクティクス』、『ゾイドカードコロシアム』といったゲームでガンスナイパーLSの名称が登場した。なお、LSはリノンスペシャルの略[113]
『HMM(ハイエンドマスターモデル)』におけるガンスナイパー リノン仕様
こちらの設定では、「ガンスナイパー・ワイルドウィーゼル・フルバーストカスタム」という呼称が与えられ、リノンのオリジナル仕様ではなく、第二次大陸間戦争期にすでに確立されたスタイルだったとする独自設定が追加され、ワイルド・ウィーゼルユニットの「オクト・ウェポン・システム」を利用し、帝国軍の鹵獲兵器を大量装備した特別仕様機と位置づけられている[101]
武装・装備
ワイルドウィーゼルユニット
ガンスナイパーW2と同様の追加装備。
ビームガトリングガン
レッドホーンBGなどと同様の装備。本機では二基搭載する。
対ゾイド3連装リニアキャノン
8連ミサイルポッド
ディバイソンの頬部に装備された物と共通し、四肢に1基ずつ搭載する。
高圧濃硫酸噴射砲
対ゾイド3連装リニアキャノンの両側面に1基ずつ、計2基装備する。
ハイスナイパー
ハイスナイパー
番号 RZ-030HS[115]
所属 ヘリック共和国軍
分類 ベロキラプトル
全長 14.2m[115]
全高 8.5m[115]
重量 33t[115]
最高速度 不明
ゾイド公式ファンブック3巻に掲載。RZ-030 ガンスナイパーを、砲撃力のみに特化した改造機。支援砲火において絶大な力を発揮するが、格闘能力は無きに等しいとされる[116]
初出はゾイドバトルカードゲームであり、同ゲームでは能力として特殊徹甲弾を持つ。
シュナイダーイーグル
シュナイダーイーグル
所属 ヘリック共和国軍[117]
分類 鷲型[117]
イベント冊子「新生ゾイド超改造研究所分室」および漫画「ゾイドバトラー雷牙」で掲載された型の改造ゾイド。ヘリック共和国軍がザバットを参考に開発した機体で、シュナイダーユニットを装備したことにより格闘戦に秀でている。
作例はガンスナイパーをベースにザバット、シュナイダーユニットを使い製作されている。
ファントム仕様
ガンスナイパー ファントム仕様
主な搭乗者 ファントム(ゾイド -ZOIDS-)
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第53話にて登場[55]。テロリストのファントムの乗機で、光学迷彩も装備したほか射撃部に機体脚部を左右に延長する改造も施されている。原型機にあったミサイルポッドも搭載しない。
トゲスナイパー
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第52話にて登場。ガンスナイパーW2アンビエントが合体し突然変異した機体。関節部分が状に変形し、機体色も赤く変化している。棘状パーツは火器として発射可能。ブレードライガーABとの戦闘では、レーザーブレードを回避するも最終的に撃破された。名称は「ゾイドエンサイクロペディア」(ISBN 978-4-7968-7056-6)より。
ガンスナイパーEM
ゲーム『ゾイドタクティクス』に登場。機体色と識別コード、戦闘データをネオゼネバス仕様に変更した鹵獲機体であるが、戦闘能力に差はない[118]
ガンスナイパー キャノン改造
『小学二年生』誌に掲載。両ミサイルポッドの側面にブースターキャノンユニットを取り付け、機体色は銀色に変更されている[119]
『ゾイドカスタマイズステッカー』掲載時では「キャノンスナイパー」と呼称されている[120](後述の改造機とは別作品)。
キャノンスナイパー
キャノンスナイパー
全長 14.9m[121]
全高 7.20m[121]
重量 43.0t[121]
最高速度 130.0km/h[121]
『小学五年生』2000年8月号に掲載。頭部をミサイルポッドに変更し、コクピットは背部に移設。両側面にはビームキャノンセットが取り付けられている[122]

グライドラー

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グライドラー
GLIDOLER[123]
番号 RMZ-02[123]
所属 ヘリック共和国[17]
分類 鳥型
水鳥[18]
全長 5.3m[123]
全高 5.2m[123]
全幅 6.2m[123]
重量 3.9t[123]
最高速度 M2.3[123]
巡航速度 M1[123]
航続距離 20000km[123]
緊急飛行速度 M4.2(ブースターロケット使用時)[124]
乗員人数 1名
武装 ビームバルカン×1[123]
ブースターロケット×1[123]
対空ミサイル×4(対地ミサイル混用可)[123]

ZAC1960年代から運用されていた[125]ヘリック共和国軍の鳥型ゾイド。軽快な運動性を有しており、偵察や連絡用にも用いられた[123] ほか、民間でも使われた[18]。また、小型ではあるものの格闘能力も優れる[124]。中央大陸戦争初期のZAC2018年~2029年ごろまでは戦闘への参加が確認されるが[126]、ZAC2030年~2038年には既に最前線から退いている[18]ペガサロスはこのグライドラーの発展型である。多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後は姿が確認されなくなっている[注 2]

武装・装備
テクニカルデータにはビームバルカン、ブースターロケット、対空ミサイルの記述がみられる[123][注 21]が、装備個所は不明。
キット
RMZ-02 グライドラー
1983年発売。動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。設定上ブースターロケットとされる、水上機のフロートのような巨大な足と不釣合いなほど小さな翼が特徴的で、脚と翼を上下させながら車輪走行し、フレームはペガサロスに流用される。
ヘリックメモリアルボックス 1983
2006年7月28日発売。アクアドンエレファンタスガリウスグランチュラとの5体セット。

バリエーション(グライドラー)

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オロチ型メカ
『戦闘機械獣のすべて』に掲載。湿地専用に生み出されたバージョン[127]。ハイドッカーの物と思わしき首パーツが多数接合されており、コクピットが複数存在するのが特徴。
ドラゴンフライ2
『小学三年生』1985年2月号掲載[128]。レッドホーンの火器パーツなどでミキシングビルドしたボディに、グライドラーのような共和国初期小型ゾイドの共通コクピットを取り付けたトンボ型の機体。『ゾイドバトルストーリー』ではアルバトロスとともに飛行している姿が見られる[129][注 22]

グランチュラ

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グランチュラ
GURANTULA[131]
番号 RMZ-04[131]
所属 ヘリック共和国[17]
分類 蜘蛛型[131]
全長 6.0m[45]
全高 4.8m[45]
全幅 6.0m[45]
重量 4.6t[45]
最高速度 330km/h[45]
乗員人数 1名
武装 マクサー35ミリビーム砲×2[131]
ワイヤー射出機×1[131]
グレートランチャー[45]、パイクラーエレショット×1[131]
主な搭乗者 マーウ・ティン[25]

ヘリック共和国軍の蜘蛛型ゾイド。陸上での高速探査機として開発された[45]。そのため強力な武装は搭載していないが、岩場や砂場での戦いや集団戦闘で効果を発揮[45]。中央大陸戦争期のZAC2044~2046年ごろには第一線を退く[47]

武装・装備
マクサー35mmビーム砲
機体頭部左右に計2門装備する[45]
ワイヤー射出機
機体後端部に装備[45]。敵機の捕縛に用いられる[45]
パイクラーエレショット / グレートランチャー[45]
背部に装備する[45]。資料によってグレートランチャー[45]とする記述と、パイクラーエレショット[131]であるとする二種類の記述が存在する。
キット
タカラトミー版
RMZ-04 グランチュラ
1983年発売。動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。二対の脚を交互させる歩行ギミックは設定どおりガイサックに活かされることとなる。
ZOIDS MZ グランチュラ
1991年ごろ発売。成型色は大まかにコックピットと胴体のフレームと武装が白、脚部が群青色、キャノピーがクリアオレンジ、関節キャップがグレー。シールは新規のものだが、ヘリック共和国の国章があしらわれている。
ヘリックメモリアルボックス 1983
2006年7月28日発売。アクアドンエレファンタスガリウスグライドラーとの5体セット。
HMM
RMZ-04 グランチュラ
2024年12月にコトブキヤショップ限定で発売予定。

バリエーション(グランチュラ)

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エリゴーン
小学館『小学三年生』1984年11月号掲載[130]。コクピット部をゴドス(およびガイサック)の重装甲タイプに、そして後部に回転単装砲二門を装備したタイプ。
デンジャラス
小学館『小学三年生』1984年11月号掲載[130]。後部にハリネズミのような刺状のミサイルを多数装備した改造機。
ムカデ型古代虫
「メカ生体ゾイド 戦闘機械獣のすべて」の改造案[127]。グランチュラを連結し、その上に王蟲のようなカバーを被せている。
エクスグランチュラ
多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後間もないZAC2057年には純粋な強化型として配備されていた。詳細は「エクスグランチュラ」を参照。

ゲーター

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ゲーター
GATOR[132]
番号 EMZ-02のちにEMZ-14(旧)
EZ-022(新)[132]
所属 ゼネバス帝国(旧)[133]
ガイロス帝国(新)[132]
分類 恐竜型[133]
ディメトロドン[132][29]
ロールアウト ZAC2031年[134][注 23]
配備数 10000機(ガイロス帝国軍・ZAC2100年秋時点[23])
全長 11.8m[132]
全高 5.6m[132]
全幅 4.4m[133]
重量 19.9t[132]
最高速度 200km/h[132]
乗員人数 1名
武装(旧) ガトリングビーム砲[133][136]
小口径レーザー×2[133][136]
レーザーカッター[133][136]
機銃×2[133][136]
MAD磁気探知機[133][136]
全天候3Dレーダー[133][136]
武装(新) 小口径ガトリングビーム砲[132]
テイルカッター[132]
GPS磁気探知機[132]
主な搭乗者 ブリック・スパンツ軍曹[25][137](ガイロス帝国)

中央大陸戦争初期に対ゴルドス用としてゼネバス帝国軍が開発したディメトロドン型ゾイド[132]。ゴルドスがその巨体ゆえ発見され易かったことと、性能差を数で埋めるために小型量産機として設計された[132]。背の大きな背鰭にレーダーを内蔵し、各種電子戦に従事[29]。また、マグネッサーシステムを導入し、滑走することで高速移動も可能[29][132]。一方でレーダー性能のために武装を犠牲としたため、対ゾイド戦闘は不得手としている[138]

中央大陸戦争期のZAC2044~2046年ごろには第一線を退く[5]。ZAC2099年からの西方大陸戦争期以降はレーダーを強化しガイロス帝国軍において運用されている[132]。後にネオゼネバスでも導入され、小規模のキメラブロックス運用のための司令機として活用されている[139]

武装・装備
(旧)は中央大陸戦争時の装備呼称、(新)は第二次大陸間戦争時の装備呼称。
ガトリングビーム砲(旧) / 小口径ガトリングビーム砲(新)
機体背部に装備。ハイドッカークラスの敵機なら有効な威力を持ち[140]、対人や対陣地の制圧などに用いられる[132]
小口径レーザー(旧)
尾部左右の突起部[133]
レーザーカッター(旧) / テイルカッター(新)
尾部に装備される。
機銃(旧)
コクピットブロック下部に装備する。
同コクピットブロックは単独での飛行が可能[133]
MAD磁気探知機(新)
尾部に装備する。
全天候3Dレーダー(旧) / GPS磁気探知機(新)
ゲーターの背ビレ部。これによって通信妨害から強行偵察[138]、機密の傍受[132]などを行う。
キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。それぞれ一体成型の各四肢を駆動し、単純な四足歩行ギミックにより前進する。ただし、他の四足歩行ゼンマイゾイドと異なり、脚同士のリンクは右前脚-左後脚、左前脚-右後脚の対角線関係となっており、各組の脚同士は完全に固定された関係にある。手動ギミックは背部ガトリングビーム砲の回転、頭部の左右動、およびコックピットハッチ(頭部・後ヒンジ)の開閉。
EMZ-02/EMZ-14 ゲーター
1984年9月発売。カラーリングは濃赤色と銀色。
EZ-022 ゲーター
1999年10月発売。カラーリングは青紫色とガンメタルである。アメリカのハズブロ社より海外版としても発売され、こちらでの商品名は「#022 Gatordus」。
ゼネバスメモリアルボックス 1984
2006年11月下旬発売。マーダモルガゲルダーザットンとの5体セット。
ゲーター(暗黒軍仕様)
イベント『ワンダーフェスティバル2008[冬]』会場で限定販売。パーツの一部を蓄光素材で成型されている。

バリエーション(ゲーター)

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ゲーターレドームスペシャル
ゲーターレドームスペシャル
所属 ガイロス帝国
全長 11.8m[141]
重量 21.5t[141]
最高速度 200km/h[141]
武装 3Dレドーム

ゾイド公式ファンブック2巻に掲載。敵地で長期間単独行動し情報収集する特別仕様のゲーター[54]。小口径ガトリングビーム砲を3Dレーダードームに換装し、背鰭はオーバーヒート防止のための放熱板となっている[54]。砂漠や森林に潜むためブラウン系の迷彩塗装が施されている。

初出は「コミックGOTTA」誌における改造作例。同誌掲載時は上述の概要に加え、腹部側面にトラベルポッドや対人用のマシンガン、鰭部前面にジャミングポッドや砂漠戦用のフィルター付きインテークを取り付けたと説明されていた[142]

森林戦用仕様
ゲーター 森林戦仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 ディメトロドン型
『EMZ-14ゲーター』のパッケージ裏に掲載されたバリエーションの一つ。森林の多い国境付近での警戒、共和国領内に潜入しての情報収集にあたるために迷彩カラーとなっている[136]
早期警戒用ゲーター(レディー・ファントマ)
早期警戒用ゲーター(レディー・ファントマ)
所属 ゼネバス帝国
分類 ディメトロドン型
装備 360°回転レーダー
『EMZ-14ゲーター』のパッケージ裏に掲載されたバリエーションの一つ。背中の全天候3Dレーダーに代わり、より強力な360°回転式のレーダーを装備。全身にはダークシーグレーの電波吸収塗料を塗装し敵のレーダーに発見されず行動可能[136]
ECM、ECCM、早期警戒を得意としているが、量産効率と整備性の悪さから1~2機のみの生産となっている[136]
サークルゲーター
サークルゲーター
所属 ゼネバス帝国
分類 ディメトロドン型
小学館『小学三年生』1985年2月号掲載。背中のアンテナを円形の弾倉に変更したタイプ[128]。「ゾイドバトルストーリー」1巻5頁にも呼称こそないものの、ブルスタインに随伴する姿が確認できる[143]
ゲーター暗黒軍仕様
ゲーター暗黒軍仕様
所属 ガイロス帝国
分類 ディメトロドン型
第一次大陸間戦争時代に暗黒軍で運用されていたゲーター。黒と緑のカラーが特徴で、電子戦能力を強化されている
ゲーターUZO(アンチゾイドカスタム)
電撃ホビーマガジン誌掲載。前線では戦闘に用いられることの少ないゲーターに対ゾイド戦用の武装強化を施した。GPSと連動したレーザーキャノンは高い射撃制度を誇る。カスタマイズパーツの未製品化デザインの一つ[91]

ゲルダー

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ゲルダー
GERUDER[133]
番号 EMZ-04のちにEMZ-16
ロールアウト ZAC2031年[134][注 23]
所属 ゼネバス帝国[133]
ガイロス帝国[144]
分類 恐竜型[133]
トリケラトプス型[29]
全長 10.73m[133]
全高 4.5m[29]
重量 25.0t[29]
最高速度 200km/h[29]
乗員人数 1名
武装 連装電磁砲×2[145]
3連衝撃レーザー×1[145]
機銃×2[145]

中央大陸戦争初期にゼネバス帝国軍が開発した恐竜型ゾイド。先行して導入されていたマーダは機動性こそ高かったものの、その装甲の弱さゆえに損耗率が高かったことから開発された[145][146]。マーダと比較し機動性は低下したものの、装甲は強化されたため対弾性・生存性は向上している。そのため、最前線での運用が行われた。マグネッサーシステムでの高速移動が可能で、複数の兵士を運ぶこともできる[29]

中央大陸戦争期のZAC2044~2046年ごろには第一線を退く[47]。ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残っていたが、骨董品扱いであった。しかし、プロイツェンの苛烈な総攻撃命令により、ZAC2101年の暗黒大陸(ニクス大陸)の戦いに投入された[144][注 24][注 25]

武装・装備
連装電磁砲
角部に装備。
3連衝撃レーザー
額に装備する。使用時は砲塔がせり出す。
機銃
コックピット下部に装備する。
コックピットは単独での飛行が可能となっている[133][145]
キット
EMZ-04(EMZ-16) ゲルダー
1984年12月発売。動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。パーツは一部ザットンに流用されている。名称は読者公募によるもので[147]、本決定前の仮称には『ケトラー』が用いられていた[146]
単純な四足歩行に加え、手動ギミックはコクピット部の開閉と、背面レバーの操作による3連衝撃レーザーの展開。
ゼネバスメモリアルボックス 1984
2006年11月下旬発売。マーダ、ゲーターモルガザットンとの5体セット。

バリエーション(ゲルダー)

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試作重装仕様
ゲルダー 試作重装仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 恐竜型
武装・装備 ミサイルポッド[145]
回転砲塔[145]
『EMZ-16 ゲルダー』パッケージ裏バリエーションにて登場。背中に回転砲塔を装備、砲塔と本体の左右にはそれぞれミサイルポッドを搭載したタイプ。数機が試作されるとともに実戦投入テストが行われた[145]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「ヘビーゲルダー」の名称で登場。
高速装甲戦闘ブルドーザ(HSACEM)
ゲルダー 高速装甲戦闘ブルドーザ(HSACEM)
所属 ゼネバス帝国
分類 恐竜型
武装・装備 ドーザーブレード[145]
クレーン[145]
『EMZ-16 ゲルダー』パッケージ裏バリエーションにて登場。背中にクレーン、頭部にドーザー・ブレードを装備し、前線での作業に従事したタイプ。牽引・味方の回収、排土作業、障害物除去のほか、頭部に搭載された爆破砲でトーチカ破壊なども行う[145]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「ゲルドーザ」の名称で登場。

ゴドス

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ゴドス
GODOS[60]
番号 RMZ-11(旧)[148]
RZ-014(新)[60]
所属 ヘリック共和国[60]
チーム・マジカルステッパーズ(フューザーズ
分類 恐竜型[60]
アロサウルス型[38]
ロールアウト ZAC2030年[60][注 26]
配備数 13000機(ZAC2100年秋時点[42])
全長 8.6m[60]
全高 8.2m[60]
全幅 3.8m[38]
重量 23t(ノーマルタイプ)[60]
24.1t(重装甲タイプ)[43]
最高速度 150km/h[60]
乗員人数 ノーマルタイプ 1名
重装甲タイプ 2名[注 27]
武装(旧) 2連バルカン砲×2[38]
2連装対空砲[38]
ビーム砲×2[38]
レーザーサーチャー[38]
ロングレンジガン(重装甲タイプ)[148]
武装(新)[注 28] クラッシャークロー×2[60]
小口径荷電粒子ビーム砲×2[60]
2連装対空レーザー機銃[60]
小口径対空レーザー機銃×2[60]
スマッシュアップテイル[60]
レーザーサーチャー[60]
対ゾイド30mmビームライフル(重装甲タイプ)
『ゾイドバトルストーリー』におけるゴドス
中央大陸戦争時代、RMZ-01 ガリウスの後継機として[49][93] ヘリック共和国軍が開発した恐竜型ゾイド。「小型ゴジュラス」[60][150]「恐竜の殺し屋」[148]の異名を持ち、格闘戦を得意とする。特に強力なキック攻撃は同クラスのゾイドの装甲を簡単に貫通してしまう威力を持ち[60]、中央大陸戦争初期には最強の小型ゾイドと謳われた[38]。一方で、攻撃重視の設計であるため、防御力が弱く、損耗率も高い側面を併せ持っている[60]。また、通常仕様のノーマルタイプの他、火器とレーダーを増設し、コックピットを交換した重装甲タイプも存在し、こちらは主に指揮官専用機として運用されている[60][注 29]
中央大陸戦争初期においてゴドスは共和国小型ゾイドの主力量産機となって活躍[60]。後に後継機であるRHI-8 アロザウラー[151]が配備されるとその僚機としての運用が行われた[152]。しかし、アロザウラーがZAC2056年の惑星Zi大異変で激減したために西方大陸戦争においては多数生き残ったゴドスが再び実戦に復帰する運びとなり[153]、同戦争緒戦時は共和国最大の生産台数を誇る機体として活躍した[60]。しかしながら、ZAC2101年以降は本機に代わり、ガンスナイパースナイプマスターといった機体が後継機として台頭しつつある[150]
『ZOIDS concept art』におけるゴドス
こちらでは、対地・対空用の二連砲を装備した近接格闘戦を得意としたゾイドとして登場する[154]
『HMM(ハイエンドマスターモデル)』におけるゴドス
こちらの設定では、グローバリーIII世号よりもたらされたオーバーテクノロジーを応用し、ガリウスをベースに同時期に開発していた小型飛行ゾイド(後のプテラス)と共通規格のパーツで一時的に改良を施した「ゴドウス」を前身としたゾイドとする独自の開発経緯となっている。ちなみにそのまま制式機もゴドウスとする予定だったが、前線ではボディ部のパッケージ表記「GOD.S」をもじったゴドスという名前が定着していたため、それが正式名称とされたとある。西方大陸戦争期にはコクピットを改装した重装甲型を標準仕様とし、さらにドスゴドスで培われたノウハウもフィードバックされて全体的な性能の強化が図られていた[155]
武装・装備
(旧)は中央大陸戦争時の装備呼称、(新)は第二次大陸間戦争時の装備呼称。
2連バルカン砲(旧) / 小口径荷電粒子ビーム砲(新)
ノーマルタイプの腹部両側面に1門、計2基装備される。
第二次大陸間戦争時代においては小口径の荷電粒子砲に変更。直撃なら中型ゾイドをも破壊し得る威力となった[60]
2連装対空砲(旧) / 2連装対空レーザー機銃(新)
ノーマルタイプの背部に装備される。
ビーム砲(旧) / 小口径対空レーザー機銃(新)
尾部に装備される。
レーザーサーチャー
股間部に装備される。
クラッシャークロー(新)
前脚部のクロー。ゴドスは腕や尾の力も強く、白兵戦で力を発揮する[38]
スマッシュアップテイル(新)
ゴドスの尾部
ロングレンジガン(旧) / 対ゾイド30mmビームライフル[39](新)
重装甲タイプにおいて2連バルカン砲(小口径荷電粒子ビーム砲)に代わり装備される。
重装甲タイプは格闘戦のみならず、射撃戦にも対応できる機体となっている[60]
レーダー[49]
重装甲タイプにおいて2連バルカン砲(小口径荷電粒子ビーム砲)に代わり装備される
ロングレンジガン(対ゾイド30mmビームライフル)に取り付けることも可能。
エネルギータンク[39]
重装甲タイプにおいて背部の火器に代わり装備する。
キット
トミー版
動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。単純な二足歩行ギミックにより前進する(後肢は複数のパーツで構成されるが関節は無可動)。
共和国側初期小型ゾイド共通のコクピットを使ったノーマルタイプと、レーダーや新コクピット、ビームライフルを装備した重装甲タイプとのコンパチキット。重装甲パーツはガイサックと共通。胴体のフレームは ガリウスからの流用である。
RMZ-11 ゴドス
1984年発売。成型色は大まかに、共和国共通コックピットが青灰色、装甲と標準装備火器が青灰色、胴体と尾部と四肢の爪が褐返し(ごく暗い青)、重装甲パーツが褐返し、キャノピーがクリアオレンジ、関節キャップが黒。重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
RZ-014 ゴドス
1999年10月発売。成型色は装甲と標準装備火器がシルバーグレー、胴体と尾部が黒、重装甲パーツがシルバーグレーとなっている。
月刊ゾイドグラフィックス VOL.1 ヘリック共和国 戦闘機獣 ゴドス
2007年12月27日発売。RMZ-11の復刻。
HMMシリーズ
シリーズ第28弾。2011年11月発売。キットは先発のプテラスとボディフレームおよび大腿部までのパーツが共通。トミー版に比して下肢を中心に二回りほども大型化。各関節部の可動が出来るようになっており、必殺技ゴドスキックの再現も可能。旧ゴドスや旧ガイサックに付属していた重装甲改造パーツにあたる部品(AZ30mmビームランチャー・エイミングレーダー・背面タンク)も付属しているため、いわゆる指揮官機仕様への変更も可能になっている。HMM版独自仕様として、追加パーツと本体背部のモジュールを組み合わせることによって無人飛行艇を作ることも出来る。
MSS
1/144スケールで、トミー版同様、一般機と指揮官機(重装甲)への変更仕様も可。ゴドスキックも出来るが、公式サイトの紹介ではブリッジも出来るとお遊びも交えて可動範囲をアピールしていた。ゲーム版やドスゴドスのようなポーズもとれる。
作中での活躍
バトルストーリー
中央大陸戦争初期では最強の小型ゾイドとして君臨したが、ZAC2034年にはイグアンがロールアウトし、その優位性はなくなっている[30]
ZAC2099年には再び小型主力機にゴドスは選ばれ、西方大陸戦争に参加。しかし、緒戦では帝国との力の差に圧倒されていった[156]
アニメ
『ゾイド -ZOIDS-』ではレッドリバーの戦いなどに参戦。あまり活躍らしい活躍の場面は無い。第11話でガイロス帝国領の村で村人が自警用として所有している場面も見受けられた。
『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』第4話ではガンスナイパーのような前傾姿勢をとって疾走するシーンがある。
『ゾイドフューザーズ』では、第1話にてチーム・マジカルステッパーズが三機編成でゾイドバトルに出場。チーム・ブラックインパクトと対戦した。
ゾイドジェネシス』ではOPアバンにのみ、その姿を確認することが出来る。
ゲーム
ゾイドシリーズでは早期からラインナップされているが、ゲーム作品に登場するのは『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』が初となり、通常型と野生体の2種類が実装されている。
『ZOIDS 帝国VS共和国 メカ生体の遺伝子』と、続編の『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』ではイグアンよりも遙かに軽快な動きをしており、特に後者では格闘戦時にはガンスナイパーのように尾を振り上げた姿勢で疾走するという動きを披露している。
なお、ゲームおよびアニメ作品に登場するゴドスは、重装甲タイプの頭部(コクピット)に通常タイプの武装というノーマル型・重装甲型の折衷的なデザインで描かれる場合がある(『ZOIDS FIELD OF REBELLION』など)。

バリエーション(ゴドス)

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ゴドスPB
ゴドスPB
所属 ヘリック共和国[34]
分類 恐竜型[34]
武装・装備 パイルバンカー[34]
対ゾイド30mmビームライフル[34]
小口径荷電粒子ビーム砲[34]
レーザーサーチャー[34]
エネルギータンク[34]
ゲーム『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』に登場するゴドス重装甲タイプの改造機で、パイルバンカーによって格闘能力を上げている[34]。アニメに登場するパイルバンカーゴドス(後述)とは異なり、パイルバンカーは右肩の上に装備(接続部位自体は背中)している。
このパイルバンカーはCP-08 パイルバンカーユニットのデザインを踏襲しているものの、ゲーム中のゴドスPBを再現する場合、取付箇所の関係でキット自体の改造が必要となる。
フェニックス2
フェニックス2
所属 ヘリック共和国
分類 恐竜型
小学館『小学三年生』1985年2月号掲載。背部に翼を装備した飛行用ゴドス[128]。同号では改造ゴジュラス・アルバトロスに随行している姿が確認できる。
捕獲用ゴドス
捕獲用ゴドス
所属 ヘリック共和国
分類 恐竜型
ゲーム『ZOIDS 帝国VS共和国 メカ生体の遺伝子』『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』に登場したバリエーション機。左腕に中型ゾイド捕獲装置を装備している。これ以外の武器は装備していないが、『ヘリック共和国VSガイロス帝国』ではレーザーサーチャーが装備に追加された[34]
高速型試験機
ゴドス 高速型試験機
所属 ヘリック共和国
分類 恐竜型
MSSシリーズゴドスの解説に掲載されたバリエーション。頭部や又部、脚部の一部形状を変更しつつロケットブースターを背部に装着したプロトタイプ。試験データは後の飛行ゾイドの開発に生かされたとされる[157]
呼称は明記されていないが、同様のデザインの改造例は1984年に発売された『RMZ-11 ゴドス』のパッケージに掲載されている[148]
強化Eシールド装備型
ゴドス 強化Eシールド装備型
所属 ヘリック共和国
分類 恐竜型
MSSシリーズゴドスの解説に掲載されたバリエーション。背部に大型キャノン砲を備え、腕部にハードポイントを持ちそこにEシールドを装備する。シールドの動力源確保の観点から長時間の行動はできない[157]
このタイプのデザインの初出は『ZOIDS concept art』で、その際の呼称は「ゴドス強化シールドタイプ」となっていた[158]
パイルバンカーゴドス
パイルバンカーゴドス
所属 ヘリック共和国
民間
分類 恐竜型
『ゾイド -ZOIDS-』第37話から登場[55]。右腕にはめ込む形でパイルバンカーを装備した機体。民間では重機として土砂や岩石の破砕や掘削作業などに従事する。第63話ではローザが搭乗し、果敢にもヒルツが搭乗するデススティンガーに立ち向かったこともあった。
ゴドスキャノン
ゴドスキャノン
所属 ヘリック共和国
分類 恐竜型
『ゾイド -ZOIDS-』第42話に登場[55]。両腕を大型キャノン砲に改造した機体。作中ではレイヴンが搭乗し単機でヘリック共和国軍の基地を壊滅させる活躍を見せたが、直後に大破している。
ピットゴドス
『ゾイド -ZOIDS-』第53話に登場[55]。ガイロス帝国伝統のシンカーレースでピット作業を担当する。ピットゴドスオフィサーと呼ばれる仕様違いも存在。
格闘戦用ゴドス
『電撃ホビーマガジン』誌掲載。エースパイロット用に近接格闘能力が強化され、手足のバトルクローが大型化したほか、後頭部にはブレードアンテナを備える。カスタマイズパーツの未製品化デザインの一つ[91]

ゴルゴドス

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ゴルゴドス
GORGODOS[159]
番号 RMZ-06[159]
所属 ヘリック共和国[159]
分類 恐竜型[159]
ステゴサウルス型[45]
全長 12.2m[45]
全高 5.2m[45]
全幅 4.4m[45]
重量 13.3t[45]
最高速度 105km/h[45]
乗員人数 1名
武装 マクサー20ミリビーム砲×2[159]
ミサイルランチャー×2[45]
3Dレーダー[45]

中央大陸戦争初期にヘリック共和国軍が開発した恐竜型ゾイド。ゴルドスとは近縁種であり、性格はおとなしい[45]。背部のレーダーパネルと妨害電波発振機能を強化し、陸上探査機として改造された[159]

地球からの技術伝来後に起こった第一次ゾイド開発競争によって、この機体のようにそれ以前に開発された機体はすべてが旧式化した[160]。中央大陸戦争期のZAC2044~2046年ごろには既に第一線を退いている[47]

武装・装備
マクサー20ミリビーム砲
頭部両頬に装備。20ミリビーム砲と記述する資料も存在する[45]
ミサイルランチャー
腹部に装備する[45]
3Dレーダー
ゴルゴドスの背ビレ部[45]
これによって敵機索敵や妨害電波発振を行う[45]
キット
RMZ-06 ゴルゴドス
1983年発売。動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。フレームはエレファンタス、ハイドッカーと共通し、動きもエレファンタスと同じ。
ヘリックメモリアルボックスII 1983-1984
2007年2月22日発売。ハイドッカーペガサロススパイカーフロレシオスとの5体セット。

サイカーチス

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サイカーチス
SAICURTIS[20]
番号 EMZ-23(ゼネバス帝国)[161]
EZ-018(ガイロス帝国)[20]
所属 ゼネバス帝国[161]
ガイロス帝国[20]
分類 ビートル[161]
カブトムシ型[20]
ロールアウト ZAC2034年[20]
配備数 4500機(ガイロス帝国軍・ZAC2100年秋時点[23])
全長 11.9m[20]
全高 3.7m[20]
全幅 11.2m[161]
重量 17.4t[20]
最高速度 110km/h(歩行時)[162]
390km/h(飛行時)[20][注 30]
乗員人数 1名
武装(旧) 長射程ビーム砲×1[161]
小口径加速ビーム砲×2[161]
武装(新) 対ゾイド20mm2連装ビーム砲[20]
小口径荷電粒子ビーム砲×2[20]
複合センサーユニット[20]
フレキシブルスラスターバインダー×2[20]
主な搭乗者 ブロンコ一等兵[24](ゼネバス帝国)
トビー・ダンカン少尉[50](ゼネバス帝国)
マッケイ少尉(ゼネバス帝国)[61]
ペール・ジョルドット少尉[25][137](ガイロス帝国)
ブラオ(機獣新世紀ZOIDS)
ロート(機獣新世紀ZOIDS)
ゲルプ(機獣新世紀ZOIDS)

中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国軍が開発したカブトムシ型ゾイド[20]。史上初の対地攻撃機ゾイドで、戦闘ヘリ的な機体として扱われる[26]。低空からの狙いすました機銃掃射は驚異的な命中率を記録し、ヘリック共和国軍は大型ゾイド以上にサイカーチスを恐れた[20]。反面、空戦能力は極めて低く、プテラスなど超音速戦闘機ゾイドに対して対抗手段が無い[20]。主な運用は対地攻撃となるが、地上部隊の護衛[163]や後方支援用の自走砲としても機能する[161]

ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、ガイロス帝国軍において運用が続けられた。

武装・装備
(旧)は中央大陸戦争時の装備呼称、(新)は第二次大陸間戦争時の装備呼称。
長射程ビーム砲(旧) / 対ゾイド20mm2連装ビーム砲
角部先端に装備される2連装砲。大型ゾイドの装甲を粉砕可能な威力を持つ[164]。照準はコクピットから行われる[162]
角部側面には偵察用のレーダーも有する[164]
小口径加速ビーム砲(旧) / 小口径荷電粒子ビーム砲
腹部側面に備えるビーム砲。ZAC2099年の西方大陸戦争開戦時にはダブルソーダへの対抗策として火力増強が図られ、小口径の荷電粒子砲に変更された[20]
複合センサーユニット
頭部コクピット前方に設置。
風防としても機能する[162]
水平推進翼[162](旧) / フレキシブルスラスターバインダー(新)
サイカーチスの鞘翅部。軽金属製の羽根による羽ばたきで推進が可能で、消音化されている[162]
西方大陸戦争時において、この部位はイグアンの背部にも用いられているフレキシブルスラスターバインダーとされている。
キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。それぞれ一体成型の六本肢のうち中肢は動かないダミーであり、前後肢のみを駆動する実質的な四足歩行ギミックにより前進する。前肢同士、後肢同士はそれぞれ固定された関係にあり、前肢は左右交互に前後するのみ、後肢は後退する側が下がりながら左右交互に前後(体軸に対して味噌すり運動)するという独特の歩行運動を行う。
連動ギミックは鞘翅の羽ばたき。手動ギミックは頭角の上下動、機体側面の火器の旋回。コクピットは頭角と胸角の間に位置する。
EMZ-23 サイカーチス
1986年3月発売。重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
EZ-018 サイカーチス
1999年10月発売。カラーリングは足以外の部品を赤から銀、銀から赤へと逆転させた上で、赤を暗くし銀をガンメタルに変更。クリアパーツも赤から緑に変更している。
作中での活躍
バトルストーリー
ZAC2034年ロールアウト。「国境の橋争奪戦」でトビー・ダンカンが使用し、渡河中のバリゲーター部隊を壊滅させる活躍を見せた[50]。他にもマードック中尉らが搭乗した機体はテスト飛行中にグスタフを撃破する戦果を挙げている[164]
ZAC2046年3月には中央大陸での共和国封じ込め作戦で、帝国軍に補給支援物資を届ける役目を受け持ったものの、重い物資によってスピードが低下したところをカノントータスに狙われ、次々と撃墜されていった[88]
ZAC2099年の西方大陸戦争ではガイロス帝国軍によって運用され、対地攻撃に対する準備不足だった共和国軍に対し空爆を行った[163]
漫画
機獣新世紀ZOIDS』2巻ではガイロス帝国軍「三色電光(ドライ・ブリッツ)隊」のロート・ブラオ・ゲルプの乗機が三機編成でシールドライガーを相手に肉薄する活躍を見せた。
アニメ
『ゾイド -ZOIDS-』では劇中に登場こそしなかったが、第54話においてリーゼの古代昆虫を説明する際にダブルソーダととも言及されていたことから、存在はしているものと思われる。

バリエーション(サイカーチス)

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試作仕様
サイカーチス 試作仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 ビートル型
武装・装備 試作長射程ビーム砲[161]
防弾板[161]
レーザー測距器[161]
対空用ビーム砲[161]
『EMZ-23サイカーチス』パッケージ裏バリエーションにて登場。角部の主砲を試作長射程ビーム砲に換装し、コクピットに防弾板を追加。背部にも対空用ビーム砲を装備したタイプ[161]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「プロトカーチス」の名前で登場。
工作隊仕様
サイカーチス 工作隊仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 ビートル型
装備 ドーザー
『EMZ-23サイカーチス』パッケージ裏バリエーションにて登場。角部がドーザーに変更されており、これを使って地面を掘り、地雷を埋設することを主眼に置いたタイプ[161]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「サイドーザー」の名前で登場。

ザットン

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ザットン
ZATTON[133]
番号 EMZ-05のちにEMZ-17
所属 ゼネバス帝国[133]
ロールアウト ZAC2031年[134]
分類 恐竜型[133]
ブラキオサウルス[165]
全長 10.1m[133]
全高 8.7m[133]
全幅 4.0m[133]
重量 25.5t[133]
最高速度 150~180km/h[133][166]
乗員人数 1名
武装 連装電磁砲×2[133][166]
3連衝撃レーザー[133][166]
機銃[133][166]
煙幕噴出口[165]

中央大陸戦争初期にゼネバス帝国軍が開発した恐竜型ゾイド。装甲を重視したためゲルダーよりも重量が増加し、偵察や輸送、後方支援任務に使用される[133][166]。マグネッサーシステムも導入しており、高速移動も可能[165]

多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後も姿が確認されていない[注 31]

武装・装備
連装電磁砲
背部に装備する。ゲルダーと共通の装備。
3連衝撃レーザー
腹部前面に装備する。使用時は砲塔がせり出す。
機銃
コクピット下部に装備する。
また、コックピットは単独での飛行が可能[133]
煙幕噴出口
連装電磁砲直下のノズルに配置される[165]
キット
名称は読者公募によるもので[147]、本決定前の仮称には『パッキー』が用いられていた[146]
EMZ-017 ザットン
1984年12月発売。動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。パーツはボディ、四肢などかなりの部分をゲルダーから流用しているが、前後の脚を入れ替えるなどの工夫で印象を変えている。
ZOIDS MZ ザットン
1991年頃発売。成型色は大まかに頭部から尾部までが鮮やかな赤、四肢と電磁砲が黒、コックピットの風防がクリアレッド、関節キャップが青緑色。シールは新規のものだが、ゼネバス帝国の国章があしらわれている。
ゼネバスメモリアルボックス 1984
2006年11月下旬発売。マーダゲーターモルガゲルダーとの5体セット。

バリエーション(ザットン)

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補給隊仕様
ザットン 補給隊仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 恐竜型
『EMZ-17 ザットン』キット箱裏に掲載されたバリエーション。給油、給水、修復などの部隊の補給をするために換装可能な背中ユニットを搭載する。前線部隊用のディープグリーンカラー機体、後方部隊用のオレンジ機体が存在する[166]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「クレーンザットン」の名前で登場。
対空砲仕様
ザットン 対空砲仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 恐竜型
武装・装備 3Dレーダー[133][166]
対空レーダー[133][166]
射撃手コクピット[133][166]
連装対空砲[133][166]
赤外線サーチライト[133][166]
対空レーダー[133][166]
『EMZ-17 ザットン』キット箱裏に掲載されたバリエーション。背部ユニットを砲手搭乗可能の連装対空砲と赤外線サーチライトに換装し、対空レーダーや3Dレーダーを増設した防空援護タイプ。ノーマルにくらべ地上戦には不向きとなっている[166]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「対空ザットン」の名前で登場。

ザバット

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ザバット
ZABAT[167]
番号 EZ-044(ガイロス帝国)[167]
GZ-006(ジェネシス)
所属 ガイロス帝国[167]
ソラシティ(ジェネシス)
分類 コウモリ[167]
全長 10.2m[167]
全高 3.7m[167]
重量 25.0t[167]
最高速度 M2.8[167]
乗員人数 無人または1名
武装
装備
145mmレーザーガン×2[167]
ホーミングボム×1[167]
ハイパーキラークロー×2[167]
マグネッサーウイング×2[167]
赤外線スコープ×3[167]
ドップラーレーダー×2[167]
主な搭乗者 ガイロス帝国一般兵

暗黒大陸戦争期、ガイロス帝国軍が開発したコウモリ急降下爆撃機ゾイド[167]

当初は有人操縦型の偵察機として開発が進められていたが、プロイツェンの命を受け、頭部の換装によって無人機に切り替わる機体として完成した[168]。無人化によってパイロットの安全面を考慮する必要が無くなったことから、生産コストも低く、短期間での量産も可能としている[167]

無人仕様機はゾイド史上初の完全自動操縦によるUCAV機であり[167][注 32]、犠牲を顧みない特攻的な攻撃が可能であるため、爆撃命中率は有人機の2倍に達し、ヘリック共和国軍将兵から「死神」と恐れられている[167]。有人仕様機は伏臥式のコックピットとなっており、パイロットの安全面から、ステルス性を生かした偵察機として運用される[167]。この有人タイプは後にネオゼネバス帝国軍によって電子戦改造を施したキメラ司令機としての検討もなされた[170]

武装・装備
145mmレーザーガン
主翼部に装備する。
ホーミングボム
腹部に搭載。自走型の爆弾で、地上の敵機を攻撃する[169]
ハイパーキラークロー
脚部の爪。
マグネッサーウイング
ザバットの主翼部。
赤外線スコープ
ザバットの頭部中央部に設置される。
ドップラーレーダー
耳部に設置される。赤外線スコープやレーダーの装備によってザバットは索敵能力に優れており、空戦能力においてはプテラスを凌駕する[167]
キット解説
本体は無動力だが、腹部に装着されたホーミングボムがゼンマイと車輪を使用したプルバック式走行ギミックを有する。手動ギミックは、レバー操作による主翼の羽ばたき、スイッチ操作によるホーミングボムの投下、頭部の俯仰、コックピットハッチ(頭部・後ヒンジ)の開閉、外翼部の後退角変更。頭部(コックピット)は有人仕様と無人仕様の二種類が付属する。専用のディスプレイスタンドが同梱され、後肢の爪を引っ掛けて機体を懸吊することで、ホエールキング内での収容状態を再現できる。
EZ-044 ザバット
2001年3月発売。成型色は大まかに、本体外装部が黒(ランプブラックに近い)、後肢の爪が銀色、目がクリアグリーン、ディスプレイスタンドが銀灰色、関節キャップが赤。
GZ-006 ザバット
2005年3月発売。『ゾイドジェネシス』シリーズにおいてカラーリングを変更したもの。本体外装部が銀灰色と濃いガンメタル、目がクリアオレンジ、関節キャップが濃紺。2005年3月下旬ごろに発売された。成型色とゴムキャップ、シールの変更以外、通常のザバットのキットと同一の形状。
作中での活躍
バトルストーリー
ZAC2101年1月。共和国の暗黒大陸進出の前線基地となったニクシー基地に飛来したホエールキングから大量に投下され、空母に改装中のウルトラザウルスに襲い掛かった[169]
無人機ゆえの兵の損失が無い死を恐れぬ特攻同然の攻撃によってニクシー基地も、共和国軍も大きな被害を受けたが、どうにか一次攻撃を耐えきり、二次攻撃を敢行しようとしたが、サラマンダーSSの迎撃によって阻止されたものの、基地施設および守備隊に大きな損害を与えた[169]
無人機としての運用は限定されており、後にネオゼネバスで開発されたキメラブロックスではプログラムを簡略化し攻撃パターンの拡大に成功している[171]
アニメ
『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』では第12話で初登場。バックドラフト団所属の無人仕様機が多数登場する他、ピアスが駆る有人仕様機がジェミー・ヘメロスのレイノスと空中戦を繰り広げた。
作中ではホーミングボムのほか、腹部にミサイル[172]を装着した機体も確認できる。
『ゾイドジェネシス』ではソラシティの防衛を担う無人機として、機体色が灰色のザバット部隊が登場。主翼の砲はリーオの弾を発射するものらしく、バイオラプターグイを撃墜していたが、多勢に無勢で押し切られ、ソラシティは墜落してしまったことで、以降は出番無し。
因みにジェネシスでは無人機だが、頭部パーツは有人機の物だった。
漫画
WEBコミック『バックスVSマヤ編』ではホーミングボムに代わり、腹部に「アンチゾイドコアウェーブ」発生装置を装着した機体が登場。ゾイドコアの機能を抑制する音波を発しマッドサンダーの行軍を止め、ライガーゼロイクスとともにスラッシュライガーらを苦戦させた。

バリエーション(ザバット)

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ザバットコンテナ
ザバットコンテナ
所属 ガイロス帝国
分類 コウモリ
乗員人数 1名
武装
装備
145mmレーザーガン×2
ハイパーキラークロー×2
マグネッサーウイング×2
赤外線スコープ×3
ドップラーレーダー×2
バインドコンテナ[173]
ウエポンバインダー[173](チェンソー/ドリル/アームクロー/ヘキサゴンレンチ)
EZ-044 ザバットの有人仕様機に、カスタマイズパーツCP-19 バインドコンテナを装備した仕様[173]。ホーミングボムと換装する形で腹部に設置される。補給物資から工兵用装備を輸送機としての運用が可能となり[173]、ガイロス帝国戦略空軍輸送飛行隊に配備されている[174]
この呼称は『ゾイド公式ファンブック3』に掲載された軍団組織図によるもの[174]
ブラックハート
ブラックハート
番号 EZP-BH[175]
所属 ガイロス帝国
全長 18m[175]
全高 7.5m[175]
重量 72t[175]
最高速度 不明(設定なし)
ゾイドバトルカードゲームのプロモカードで登場したフクロウ型ゾイド。
元は『JAF-CON10』カスタムゾイドコンテストの入賞作品[176]。ルール上はザバットやレドラーのコマを使用するが、それらのバリエーションに当てはまらない特殊改造機として扱われている。
カードとしてはフクロウがモチーフらしく、夜襲、隠密性、格闘力に重きを置いた機体となっている
ザバットPiS
『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』に登場。ピアスの乗機で、有人型のザバット。腹部にはホーミングボムの代わりにカバー状のパーツが取り付けられている。
この機体呼称はゾイドバトルカードゲーム登場時のもの[177]
ジェノワイバーン
ジェノワイバーン
所属 ガイロス帝国
分類 翼竜型
全長 不明
全高 不明
重量 不明
最高速度 M3.3
ゾイド公式ファンブック3巻掲載。空軍力で劣る帝国軍が開発した翼竜型実験機であり、テスト飛行ではマッハ3.3の機動力を叩き出し、レーザーガンの装備でレドラーを上回る攻撃力を持つ[178]
初出は月刊コロコロコミック誌2002年1月号の改造アイデア読者公募で、ザバットとディロフォースを組み合わせて製作されている[179]

シーパンツァー

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シーパンツァー
SEA PANTHER[180]
番号 EMZ-31(ゼネバス帝国)[180]
EZP-SP(ガイロス帝国)[181]
所属 ゼネバス帝国[180]
ガイロス帝国[144]
ネオゼネバス帝国[182]
分類 ヤドカリ型[180]
全長 9.0m[180]
全高 4.9m[180]
全幅 5.4m[180]
重量 28.5t[180]
最高速度 地上 100km/ht[180]
水中 50kt[180]
乗員人数 1名
主な搭乗者 ウルティ・メイラム[25](新)
武装
装備
高出力ビームキャノン砲[180]
3連装魚雷ポッド[180]
12連装小型ミサイルランチャー[180]
赤外線レーザーサーチライト[180]
超硬度マニピュレーター[180]
水中用機動バーニア[180]
排気口[180]

中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国軍が開発したヤドカリ型水陸両用ゾイド。強力な武装と重装甲に守られており、深海から陸上での作戦行動に対応する万能海底戦車と分類される機体[180]。武装面・装甲面・機動力ともに同クラスのマルダーを凌駕する性能を誇る[144]

ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、ガイロス帝国軍でも運用された。暗黒大陸戦争ではEMZ-13 マーダ、EMZ-16 ゲルダー、EMZ-18 マルダー同様、ZAC2101年の暗黒大陸(ニクス大陸)の戦いに投入された[144]。ただし、大異変の地殻変動によりヤドカリ型野生体が絶滅、新たに生産を行うことは不可能となっている[183]。ZAC2102年にはネオゼネバス帝国によって一部の機体がシンカーマッカーチスとともに沿岸守備隊に配属されている[182]

武装・装備
高出力ビームキャノン砲
外殻部左側面に装備する。同クラスのゾイドでは最高の威力を有する[180]
3連装魚雷ポッド
外殻部右側面に装備する。
12連装小型ミサイルランチャー
コクピットの真後ろに設置。使用時はハッチを展開する。
赤外線レーザーサーチライト
シーパンツァーの眼部。
超硬度マニピュレーター
シーパンツァーの脚部最前列に装備する。
水中用機動バーニア
外殻部広報の側面に装備する。
排気口
外殻部側面に装備する。
キット
EMZ-31 シーパンツァー
1987年5月発売
動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。走行自体は腹部の車輪によるが、鋏肢を含めた六本の肢が連動し、ヤドカリが這う動きを再現している。手動ギミックとしてコクピットおよび背面のミサイル射出ハッチが開閉可能。重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。共通コクピットを採用した最後の機種である。
月刊ゾイドグラフィックス VOL.7 ゼネバス帝国 水陸両用戦闘機獣 シーパンツァー
2008年7月発売。上述キットの復刻版
作中での活躍
バトルストーリー
ZAC2041年にゼネバス帝国軍の上陸作戦(D-DAY)に参加[184]
同年には基地にて駐機していた本機が共和国軍アタックゾイド部隊「ブルーパイレーツ」によって鹵獲される。機体内に発信機を埋め込んでいたため、ブルーパイレーツは共和国基地(ドクロ岩)に帰還した後にレッドホーンを始めとしたゼネバス帝国軍部隊に包囲されることとなるが、ダブルソーダの活躍や底なし沼の罠によって切り抜け、鹵獲したシーパンツァーは共和国に持ち運ばれている[185]
ZAC2044年12月には帝国占領下にあったクック湾において、ウオディックとともに港に停泊している機体が共和国軍の奇襲攻撃を受けている[186]

バリエーション(シーパンツァー)

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試作仕様
シーパンツァー 試作仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 ヤドカリ型
武装・装備 超硬度大型ドリル[180]
熱線砲[180]
ハイドロジェットノズル[180]
安定盤[180]
『EMZ-31シーパンツァー』パッケージ裏に掲載。海での作戦行動を補助するために製造されたタイプ。掘削と艦船の装甲破壊を可能とする小型ドリル(機体前部装備)と背部に超硬度大型ドリル(ハイドロジェットノズルの複合装備)を備える。また、眼部は熱線砲に換装、機体後部には安定盤も装備[180]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「プロトパンツァー」の名前で登場。
重戦仕様
シーパンツァー 重戦仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 ヤドカリ型
武装・装備 バルカン砲[180]
レーザーセンサー[180]
長射程キャノン砲[180]
スモークランチャー[180]
レーザー機銃[180]
アンテナ[180]
『EMZ-31シーパンツァー』パッケージ裏に掲載。背部に大型回転砲塔を装備し陸上での攻撃力増強を図った派生。主砲は徹甲弾、対空弾など数種類の砲弾が用意されている。また、眼部はレーザーセンサーに換装、機体各部にもスモークランチャーゃレーザー機銃、バルカン砲、アンテナなどを増設[180]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「ヘビーパンツァー」の名前で登場。

シュトルヒ

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シュトルヒ
STORCH[187]
番号 EMZ-29(ゼネバス帝国)[188]
EZP ST(ガイロス帝国)[189]
EZ-068(ネオゼネバス帝国)[187]
所属 ゼネバス帝国/ゼネバス首都方面軍第3防空隊[188]
ネオゼネバス帝国/制空戦闘[190]
分類 鳥型[188]
アーケオプテリクス型[187]
全長 13.2m[191]
全高 6.1m[191]
全幅 12.8m[188]
重量 19.2t[191]
最高速度 M2.1[191]
乗員人数 1名
武装(旧) ビーム砲×2[188]
SAMバードミサイル[188]
武装(新) AZ88mmビーム砲×2[191]
SAMバードミサイル[191]
3Dセンサー[191]
エアブレーキ[191]
マグネッサーウイング×2[191]
マグネッサーテイルスタビライザー[191]
主な搭乗者 トビー・ダンカン少尉[50](旧・ゼネバス帝国)
サファイア・トリップ[25]

中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国軍が開発した始祖鳥(アーケオプテリクス)型ゾイド[187]。その野生体は中央大陸の火族が古くから移動手段や戦闘に用いてきたもの[192]。制空権を確保すべく作られたゼネバス帝国初の本格的な戦闘機ゾイドであり[187]、ヘリック共和国軍のRMZ-21 プテラスとはライバル関係にある[8]

その戦力評価は資料によって差異があり、中央大陸戦争時は当初プテラスと互角[8]、後に旋回性能の差でプテラスに劣る[9]、または、中央大陸戦争当時からプテラスを遥かに上回る性能だった[187]ともいわれる。

ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、ネオゼネバス帝国建国後に第一線へ復帰。戦闘力はストームソーダーやレイノスといった共和国飛行ゾイドに劣るものの[191]、その運動性、低空域での戦闘力と、バードミサイルの威力を買われ、ネオゼネバス帝国軍に配備された[187]

武装・装備
(旧)は中央大陸戦争時の装備呼称、(新)は第二次大陸間戦争時の装備呼称。
ビーム砲(旧) / AZ88mmビーム砲(新)
腹部に装備する。
SAMバードミサイル
背部に装備。第二次大陸間戦争時代においては新型コンピュータの採用により誘導能力が向上し、レイノスをも撃墜する威力を持つ[187]
3Dセンサー(新)
頭部に装備する。
エアブレーキ(新)
背部に装備する。
マグネッサーウイング(新)
シュトルヒの主翼部。
シュトルヒはその旋廻性能で敵の攻撃を回避し、バードミサイルによって撃破する戦法を得意とする[193]
マグネッサーテイルスタビライザー(新)
シュトルヒの尾羽。
キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニットで、ゴムキャップを除きランナー部は完全新規。単純な二足歩行ギミックにより前進する(足先は別パーツだが関節は無可動)し、連動ギミックは主翼の羽ばたきのみ。手動ギミックはコクピットハッチ(頭部・後ヒンジ)の開閉、外翼の上反角変更、尾翼の上下動、エアブレーキの展開、および各火器の旋回。
漫画家の宮尾岳は自身のTwitterにおいて、シュトルヒのデザインに参加した旨のコメントをしている。
EMZ-29 シュトルヒ
1986年12月発売。重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
EZ-068 シュトルヒ
2003年5月発売。シールには、型式番号や国章があしらわれていない。
作中の活躍
ZAC2039年のゼネバス帝国首都陥落時ではゼネバス皇帝を乗せたトビー・ダンカン少尉機が脱出機となり、見事に大役を果たした[50]

バリエーション(シュトルヒ)

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シュトルヒアントラー
シュトルヒアントラー
所属 ネオゼネバス帝国
乗員人数 1名
武装 AZ88mmビーム砲×2
エアブレーキ
マグネッサーウイング×2
マグネッサーテイルスタビライザー
プラズマブレードアンテナ×2[191]
主な搭乗者 アクア・エリウス大尉(ネオゼネバス帝国)
サファイア・トリップ中尉(ネオゼネバス帝国)
シュトルヒの一部パーツをディアントラーのものと換装した仕様。
外翼部がプラズマブレードアンテナとなり、格闘能力が向上するとともに[193]無人飛行キメラブロックス(BZ-005 フライシザース)の指揮機としての役割を担う[191]。コックピットは頭部ではなく、背部のバードミサイルを撤去し、そこへディアントラーのものを設置している。
シュトルヒアントラーという名称は『月刊コロコロコミック』2003年5月号で紹介された際のものであり[193]、ゾイド公式ファンブック4巻や公式ファンブックEXでは単に改造シュトルヒとなっている。
作中の活躍
ZAC2106年春に行われたシュトルヒアントラーのテスト戦ではアクア・エリウスとサファイア・トリップの乗機が登場し、アクアの機体はレイノスと交戦している[191]
小隊長機
シュトルヒ 小隊長機
所属 ゼネバス帝国
分類 鳥型
乗員人数 1名
武装 レーダー[188]
アンテナ[188]
ビーム砲[188]
エア・ブレーキ[188]
『EMZ-29シュトルヒ』パッケージ裏に掲載。レーダーと通信機を機体各部に増設し、出力もアップしている。背部ユニットとプロテクターも改変されているが、これは部隊により仕様が異なる[188]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「マークシュトルヒ」の名前で登場。
早期警戒用
シュトルヒ 早期警戒用
所属 ゼネバス帝国
分類 鳥型
乗員人数 1名
武装・装備 レーダー[188]
『EMZ-29シュトルヒ』パッケージ裏に掲載。背部のバードミサイルが撤去されレーダーが設置された。ブラックのカラーリングが特徴。帝国軍で初めて採用された空中早期警戒機[188]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「ナイトシュトルヒ」の名前で登場。

シンカー

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シンカー
SINKER[194]
番号 EMZ-19(ゼネバス帝国)[195]
EZ-032(ガイロス帝国)[194]
所属 ゼネバス帝国[195]
ガイロス帝国[194]
分類 エイ型[194]
イトマキエイ型[165]
ロールアウト ZAC2031年[194]
配備数 3500機(ガイロス帝国軍・ZAC2100年秋時点[23])
全長 10.8m[195]
全高 3.0m[195]
全幅 12.7m[195]
重量 26.6t[195]
最高速度 空中M0.9[194]
水中60kt[194]
乗員人数 1名
武装(旧) ホーミング魚雷×4[195]
加速ビーム砲×2[195]
機銃[195]
大型ブースター×2[195]
煙幕噴出口[165]
武装(新) ARZ加速ビーム砲×2[194]
ホーミング魚雷×4[194]
ロケットブースター×2[194]
主な搭乗者 ゴードン[24](ゼネバス帝国)
トビー・ダンカン[50](ゼネバス帝国)
オルディ・ディン[25][196](ガイロス帝国)
ロッソ・レオーネ、ヴィオーラ・モンターニュ(機獣新世紀ZOIDS)

中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国が開発したエイ型海空両用ゾイド[194]。その野生体は中央大陸の海族が古くから家畜として用いてきたものである[192]

元々は水空両用の輸送、伝達機体として運用されていたゾイドであるが、レッドリバー作戦において共和国軍の空戦力に苦戦を強いられたことから、改修が行われ戦闘用に配備された[197]。攻撃が着弾しても撃墜し辛い堅牢な装甲を持ち[165]、加えて高い旋廻性能を有する[8]。中央大陸戦争初期においては、当時の共和国戦闘機だったペガサロスを凌駕する性能を誇った[197]

ゼネバス帝国軍において初の飛行可能なゾイドであり[195][注 33]、海上戦以外にも奇襲や爆撃、水中戦などにも対応可能な機体であるが、基本仕様機は音速を出せない[194]。また、高空飛行能力は持ち合わせていない[165]。空海両用機ゆえに、プテラスなどの戦闘機型ゾイドには空戦能力で不利な一面も存在する[194]。中央大陸戦争期のZAC2044~2046年ごろに第一線を退く[47]。その後、ZAC2099年からの西方大陸戦争ではガイロス帝国軍によって運用されている[194][注 34]

武装・装備
ホーミング魚雷
主翼(鰭)下に4基装備する。コバンザメ型の弾頭であり、音波探知で誘導される[199]
西方大陸戦争時には最新式に変更され、威力が向上している[194]
加速ビーム砲(旧) / ARZ加速ビーム砲(新)
頭部両側に2門装備する。空中戦での砲撃に使用される[194]
西方大陸戦争時には威力の増強がなされた[194]
機銃(旧)
コックピットブロック下部に装備される。同コクピット採用機体の共通兵装。
なお、コクピットは単独での飛行も可能[195]となっており、シンカーが高速域で飛行する際は、奥に収納される[199]
大型ブースター(旧) / ロケットブースター(新)
飛行用の推進器。この他、水中航行用にスクリューも備える[199]
煙幕噴出口(旧)
尾部付け根に装備する[165]
キット
トミー版
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニットで車輪で走行する(構造上、ゾイドの中ではトップクラスの速度を発揮する)。動輪の車軸からさらにギアで後部のプロペラ(スクリュー)を駆動することにより実際に水に浮かべて泳がせることができる(走行時よりも速度は劣るが、それでも高速で泳ぐ)。浮力はロケットブースター内に収められた発泡スチロールにより確保される。連動ギミックは左右翼の羽ばたき(内外翼がフリーの関節で連結されているため、翼端は若干の位相差を生じる)。手動ギミックはコクピットブロックの前後動、コクピットハッチ(頭部・後ヒンジ)の開閉、尾部下面の舵の左右動。
EMZ-19 シンカー
1985年7月発売。機体色は銀色と濃赤色(ゼネバスレッド)、
EZ-032 シンカー
2000年6月発売。成型色は紫紺色と薄い銀色である。クリアパーツは配色の都合でこちらの方が視認性が高い。
MSS
MSS版では、トミー版の半分のサイズの1/144で発売。羽根(鰭)の動きの他、トミー版では無可動だった尾も可動する。MSS共通ではあるが、可動箇所が増えているためトミー版よりもフレキシブルなポーズをとらせることが可能。トミー版との大きな相違点として、スクリューが機体と比較して小型化し、さらに円筒状のカバーで保護されている点が挙げられる。水上をイメージしたジオラマベースとディスプレイ台付きで、さらにトミー版にはなかった着陸形態になれるランディングギアを持つ(ただし当のライディングギアが短めなため、着陸形態でもロケットブースターが地面と接触してしまう)。なお、パッケージイラストではバリゲーターが容赦なく撃沈されているのが確認できる。
作中での活躍
バトルストーリー
ZAC2031年にはフロレシオ海にてヘリック共和国軍のバリゲーターとフロレシオス艦隊を襲撃した[30][注 35]
ZAC2035~2038年にはブラッドロックの戦いにおいてゴードンの搭乗機がペガサロスを10機以上撃破する活躍を見せた[197]
ZAC2039年にはバレンシア湾基地においてトビー・ダンカンの搭乗機がゼネバス皇帝の暗黒大陸への亡命に使用された[201]。また、ゴードン機はアルファー機のフロレシオスとも交戦している[202]。ブラッドロックではサラマンダーの初陣と遭遇した複数のシンカーが抗戦しているが、敗北している[203]
ZAC2042年には共和国軍の防衛線であるハドリアンウォールへの爆撃に使用された[204]
ZAC2100年以降はヘリック共和国が対抗機種として ハンマーヘッドを開発したことによって中央大陸戦争時代ほどの戦果は期待できなくなったが、未だ現役で運用されている。デルダロス海海戦では共和国軍の空船の計に欺かれ大敗を喫したが[79]、2101年6月に発生したアンダー海海戦においては直前の作戦により時間を稼いだことによって本機を量産することに成功したことで多数の機体が投入された。友軍航空・水上部隊の奮戦が生んだ共和国艦隊の防空の隙を突いた一斉攻撃に成功、艦隊を壊滅状態に追い込んだ[205]
アニメ
『ゾイド -ZOIDS-』では第46話で初登場。通常機以外にヒルツ配下の物がウルトラザウルスとの海戦にて使用された他、レーシング仕様が登場。シンカーレースというガイロス帝国の伝統的イベントで使用されている。アニメでは陸上もホバーのように移動できる。
『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』第7話では、暴走族サンド・スティングレーが大量に使用していた。
『ゾイドフューザーズ』にも登場。主にブルーシティ治安局が使用している。
漫画
機獣新世紀ZOIDS』3巻では海洋虹団(マーレ・アルコバレーノ)のロッソとヴィオーラが超音波砲(ソニックガン)を搭載したシンカーを使用している。
後に同漫画の作者である上山道郎が自身のホームページに掲載した『機獣新世紀ZOIDSEX』では空戦特化型の「スティングレイ」と呼ばれるバリエーションも登場している。
ゲーム
直接活躍するシーンは特にないが、ゾイドサーガDSにおいては主人公と最も相性のいい機体の1つ。これ以外ではディアブロタイガーのみ。このゲームでは外付け武器というものがあり、射撃装備は重力砲や荷電粒子砲まで積載量が許す限り搭載することができるが、機体との相性が良くないと威力が上がらないという難点を持つ(内蔵武器は直接改造可能)。そのため、これらの超兵器を率先して使っていくためには相性の良し悪しが重要であり、その性能を最大まで引き出せるのは主人公+この2機のみとなっている。

バリエーション(シンカー)

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スペースシンカー
スペースシンカー
所属 ガイロス帝国
分類 エイ型
電撃ホビーマガジン2003年2月号に掲載された改造シンカー。その名の通り、宇宙空間への往還を目的とした改造機で、白色主体のカラーリングが施されている。大気圏脱出時は2段式ブースターロケットを装着し、電磁誘導式カタパルトに乗って飛び立つ[206]
ゲーム「ゾイドVS.シリーズ」にも特殊実験型のシンカーとして同名、同カラーの機体が登場する。
大型シンカー
大型シンカー
所属 ゼネバス帝国
分類 エイ型
『ゾイドバトルコミック』に登場する大型のシンカー。外見は通常のシンカーとさほど変わらないが、機体そのものが二回り以上大型化されており、背部には甲板が増設されている。輸送艦としての役割を持ち、数多くの人間を収容することが出来る。作中ではゼネバス皇帝と共にバレシア湾に集結した帝国軍兵士を暗黒大陸へ送り届けた。
高々度試験仕様
シンカー 高々度試験仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 エイ型
武装・装備 大型ブースター[195]
大型サーチライト[195]
大型対空ミサイル[195]
『EMZ-19シンカー』パッケージ裏バリエーションにて登場。サラマンダー迎撃用に開発されたタイプで、大型ブースター、大型サーチライト、大型対空ミサイルを増設している[195]。「HISTORY OF ZOIDS」では「けんか屋」ゴートン愛機の改良型として登場する[197]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「高空シンカー」の名前で登場。
高速洋上仕様
シンカー 高速洋上仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 エイ型
『EMZ-19シンカー』パッケージ裏バリエーション、「HISTORY OF ZOIDS」にて登場。フロレシオス、アクアドンに対抗すべく改修されたタイプ。塗装は2色迷彩[195]
ヒルツ部隊仕様
シンカー ヒルツ部隊仕様
分類 エイ型
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第62話で登場[55]。ウルトラザウルスの重力砲テストに襲撃したヒルツ配下の機体。ピンク色主体で、翼下の魚雷形状は安定翼つきに変更されている。
シンカーレース出場機
シンカーレース出場機
乗員人数 1名
主な搭乗者 ムンベイ
ルドルフ・ゲアハルト・ツェペリン(マスカレード)他(ゾイド -ZOIDS-)
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第53話で登場。ガイロス帝国が開催するレースイベントの機体群で、『オズボーン』『キルミスター』『デッキンソン』『ボネット』『火の玉ムンベイ』『マスカレード』といった名だたる選手ごとのカスタマイズ機が存在する[55]。うち幾つかの機種は『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』第7話において暴走族・サンドスティングレーの機体として流用されている。
シンカー ドクター・ディ仕様
シンカー ドクター・ディ仕様
分類 エイ型
搭乗者 ドクター・ディ
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第46話に登場。ドクター・ディが搭乗した赤色のシンカー。
呼称は小学館刊「ゾイドエンサイクロペディア」を参照[207]
シンカーPBS
シンカーPBS
所属 ブルーシティ治安局(フューザーズ)
分類 エイ型
全長 不明
全高 不明
全幅 不明
重量 不明
最高速度 不明
乗員人数 1名
主な搭乗者 ディド(ゾイドフューザーズ)
アニメ『ゾイドフューザーズ』に登場。ブルーシティ治安局仕様のシンカー。カラーリングは青と白。背面に青いパトライトを二基装着している。第9話では、普段ゴルヘックスPBSを愛機とするディドが搭乗した。
ただし、フューザーズ劇中では「シンカー」とさえ呼ばれていない。その後、ゲーム『ゾイドVS.III』にてシンカーPBSの名称が登場した[208]
シンカーRM
ゲーム『ゾイドタクティクス』に登場。鹵獲したシンカーの識別コード、戦術データ、機体カラーを変更した共和国仕様。ノーマルとの能力差はない[118]
シンカークリムゾン
『小学三年生』誌に掲載された改造機。主翼(胸鰭)が大型化しブレードが増設され、尾部にはブーメラン型魚雷が追加されている。また、機体色は赤色基調となった[209]
キャノンシャークと交戦するが、攻撃を回避し上空に離脱したところをストームソーダーアズールの砲撃を受け撃破されている[209]
シンカー パイルアタック改造
『小学二年生』誌に掲載された改造機。両主翼(胸鰭)部にパイルバンカーユニットを増設している[119]

スナイプマスター

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スナイプマスター
SNIPE MASTER[210][211]
番号 RZ-057[210][211]
所属 ヘリック共和国[210][211]
分類 ベロキラプトル型[210][211]
全長 12.0m[210][211]
全高 7.2m[210][211]
重量 22.0t[210][211]
最高速度 195.0km/h[210][211]
乗員人数 2名
武装
装備
バイトファング×1[210][211]
ザンスマッシャー×2[210][211]
デュアルアンカー×2[210][211]
M&N AZ144mmロングレンジスナイパーライフル[210][211]
ブレードアンテナ×1[211]
スナイパーズシート[210][211]
精密射撃用スナイプスコープ[211][注 36]
対物センサー×2[210][211]
マルチウエポンラック×19[210][211]
主な搭乗者 ガン・エバンス[25]

暗黒大陸戦争期、RZ-030 ガンスナイパーの後継機として開発された、ヘリック共和国軍のベロキラプトル型ゾイド[210][注 37]。ガンスナイパーが至近戦闘においてレブラプターに後れを取ることから開発が行われた[210]。ガンスナイパーと比較し3トンの軽量化を行うことで、運動性能が向上。前脚にザンスマッシャーを装備し、レブラプターと同等の格闘能力を獲得した[210]。ガンスナイパーと比較し装備が整理された結果となったが、機体各部には「マルチウエポンラック」が多数設けられ、拡張性にも優れる[210]

武装・装備
バイトファング
スナイプマスターの牙部。
ザンスマッシャー
前脚の爪部。刃が大型になっており、格闘戦で威力を発揮する[212]
デュアルアンカー
後脚に装備する。スナイパーライフル発射時の反動相殺用として設置された[212]
M&N AZ144mmロングレンジスナイパーライフル
尾部に装備される。スナイプマスターの最強兵器であり、ガンスナイパーのものと比べ、射程・貫通力ともに向上した[212]
ブレードアンテナ
頭頂部に設置される。
スナイパーズシート
背部に装備される。狙撃手が搭乗する座席[212]
スナイパーズシートとスコープを採用により、パイロットの負担を軽減しつつ[213]より高度な狙撃精度と射程距離を実現した[210]
精密射撃用スナイプスコープ
スナイパーズシート上面に設置される。ライフルの命中精度を向上させるスコープ[212]
対物センサー
スナイパーズシート側面に2基設置される。
マルチウエポンラック
武器増設用のハードポイント。
キット
動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。単純な二足歩行ギミックにより前進する(足先は別パーツだが無可動)。連動ギミックは、前肢の上下動。手動ギミックは、コクピットハッチ(頭部・後ヒンジ)の開閉、スナイパーズシートハッチ(背部・後ヒンジ)の開閉、上下両顎の開閉、後肢アンカーの起倒、ライフル砲身の伸縮、ライフルマガジンの着脱、ライフルバイポッドの起倒。設定どおり、3mm規格のパーツに対応する接続ピンを多数備えていることも特徴。ゼンマイの竜頭が着脱式となっており、ディスプレイ時は背部のスナイパーズシート上にスコープとして装着する。
尾部のライフルは取り外し、他のゾイドのパーツとして使用することも想定している[212]
RZ-057 スナイプマスター
2001年12月発売。成型色は大まかに、胴体が青みを帯びた灰色(フォグブルーに近い)、四肢がわずかに黄みを帯びた白(胡粉色に近い)、四肢の爪と尾が黒、目がクリアオレンジ。関節キャップは赤と青の二種類が同梱され、どちらを使用するかユーザー自身で選択可能。シールは一シートだが、関節キャップの色と揃えられるよう、一部のマークは赤と青の二種類があしらわれている。スナイプマスターREDの項も参照のこと。
それまでのゼンマイゾイドの内部フレームは、2つのパーツで左右または上下からゼンマイを挟み込むという構造だったが、本作では分厚い1パーツにゼンマイを横から差し込むという形になっている。同様の形式はその後のドスゴドスにも採用された。
ZOIDS VS初回特典スナイプマスター
スナイプマスターBUのキット。2002年8月発売ゲームソフト『ZOIDS VS.』の初回生産特典として数量限定配布された。成型色は大まかに、胴体が白、四肢が鮮やかなオレンジ、四肢の爪と尾が黒、目がクリアレッド。関節キャップはオレンジと紺の二種類が同梱される。シールは新規のもので、ヘリック共和国の国章は無いが、ブルーユニコン隊のエンブレムに加え、さらには敵役であるロットティガー隊やテラガイストのエンブレムまであしらわれている。カラーリング以外の形状は通常のスナイプマスターと同様。
DLZ-004 スナイプマスター
2005年3月開催のイベント『恐竜博2005 ~恐竜から鳥への進化~』会場限定品として販売された。こちらのバージョンの成型色は全体的に化石を想起させるものとなっており、胴体と四肢がベージュ、四肢の爪と尾が濃いガンメタル、目がクリアオレンジ。関節キャップはマホガニーの一色のみ。シール類は付属しない。このバージョンはあくまで恐竜博とのタイアップ商品であり、ゾイドバトルストーリーやアニメと繋がる設定は特に存在していない。このイベントでは同様に「DLZ-001 ジェノザウラー」、「DLZ-002 レッドホーン」、「DLZ-003 レイノス」が限定販売された。
作中での活躍
ゾイドバトルストーリー
ZAC2101年12月に行われた鉄竜騎兵団(アイゼンドラグーン)の中央大陸侵攻において、スナイプマスターは専ら本土防衛に当たり、鉄竜騎兵団と交戦した。だが、シュトゥルムフューラーやキラードームを始めとしたゾイド群に撃破されている[214]
ゲーム
ZOIDS VS.シリーズ」を通して登場。「スナイパーライフルSP」という超必殺技が設定されている。第一作『VS.』では、ミッションモードの共和国ストーリー主人公であるザン・フェールの最初の乗機(作中で単にスナイプマスターと言えばがスナイプマスターBU仕様を指す)。通常仕様もセッティングで再現可能。『VS.II』からは、スナイプマスターと言えばそのまま通常仕様を指し、スナイプマスターBUはバリエーション機体として登場。他のバリエーション機(スナイプマスターRED、スナイプマスターFB、スナイプマスターAS、スナイプマスターMU)は、『VS.』ではセッティングでの再現(個別呼称は特になし)、『VS.II』以降はバリエーション機として個別名称ありで登場。
『ゾイドタクティクス』では通常機のほか、スナイプマスターFB、スナイプマスターAS、スナイプマスターMU、スナイプマスターBUが登場。
漫画
「ZOIDS web comic バックスVSマヤ編」に登場。味方部隊を攻撃するザバットを撃墜した。

バリエーション(スナイプマスター)

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スナイプマスターRED
スナイプマスターRED
分類 ベロキラプトル型
全長 12.0m
全高 7.2m
重量 22.0t
最高速度 195.0km/h
乗員人数 2名
武装
装備
バイトファング×1
ザンスマッシャー×2
デュアルアンカー×2
M&N AZ144mmロングレンジスナイパーライフル
ブレードアンテナ×1
スナイパーズシート
精密射撃用スナイプスコープ
対物センサー×2
マルチウエポンラック×19
RZ-057 スナイプマスターの関節キャップ(サーボモーター)を赤色に変更した仕様。設定は媒体によって一定しておらず、特殊部隊仕様[213]、試作型[215]、帝国仕様[216]と差異がある。通常機との外見的な差異はキャップの色のみ。
呼称はゲーム「ZOIDS VS.シリーズ」にて登場した際のもの[215]
スナイプマスターFB
スナイプマスターFB
所属 ヘリック共和国
分類 ベロキラプトル型
全長 12.0m[217]
重量 25.1t[217]
最高速度 210.0km/h[217]
乗員人数 2名
武装
装備
バイトファング×1
ザンスマッシャー×2
デュアルアンカー×2
M&N AZ144mmロングレンジスナイパーライフル
ブレードアンテナ×1
スナイパーズシート
精密射撃用スナイプスコープ
対物センサー×2
マルチウエポンラック×19
フレキシブルブースター×2[218]
ロングレンジライフル×2/マイクロミサイル×2(選択式)[218]
RZ-057 スナイプマスターに、カスタマイズパーツCP-24 フレキシブルブースターユニットを装備した仕様。スナイパーズシート部ハードポイントに設置される。機動力と砲撃能力が向上している[178]。フレキシブルブースター先端の兵装はマイクロミサイルとロングレンジライフルを選択式で装備可能となっており、遠・中距離戦用の火器として機能する[219]
呼称は「ZOIDS VS.シリーズ」『ゾイドタクティクス』などのゲーム作品より。FBはフレキシブルブースターの略[220]
スナイプマスターAS
スナイプマスターAS
所属 ヘリック共和国
分類 ベロキラプトル型
全長 12.0m[217]
重量 24.2t[217]
最高速度 185.0km/h[217]
乗員人数 2名
武装
装備
バイトファング×1
ザンスマッシャー×2
デュアルアンカー×2
M&N AZ144mmロングレンジスナイパーライフル
ブレードアンテナ×1
スナイパーズシート
精密射撃用スナイプスコープ
対物センサー×2
マルチウエポンラック×19
アクティブシールド×2[221]
ストライクトンファー×2[221]
ビームキャノン×2[221]
スモークディスチャージャー×1[221]
RZ-057 スナイプマスターに、カスタマイズパーツCP-25 アクティブシールドユニットを装備した仕様。「マルチウエポンラック」に分散して設置される。
追加装備されるアクティブシールドはセンサーによって敵機の砲弾を感知し、自動で防御するオートシールドである[56]。シールドはアームによって広範囲に稼働するために死角ができにくく[178]、敏捷性を重視し装甲が薄くなり易い小型ゾイドの生還率を向上させる[219]。他の装備一式はトンファーやビーム砲といった中近距離用の兵装で固められている[219]
呼称は「ZOIDS VS.シリーズ」『ゾイドタクティクス』などのゲーム作品より。ゲーム『ZOIDS SAGA 2』においては「スナイプマスターA(アクティブ)シールド」と呼称される[220]
スナイプマスターMU
スナイプマスターMU
所属 ヘリック共和国
分類 ベロキラプトル型
乗員人数 2名
武装
装備
バイトファング×1
ザンスマッシャー×2
デュアルアンカー×2
M&N AZ144mmロングレンジスナイパーライフル
ブレードアンテナ×1
スナイパーズシート
精密射撃用スナイプスコープ
対物センサー×2
マルチウエポンラック×19
全方位ミサイル×1[222]
ミサイルベイ×1[222]
ミサイルシート×1[222]
マルチレーダー[222]
RZ-057 スナイプマスターに、カスタマイズパーツCP-26 全方位ミサイルユニットを装備した仕様。「マルチウエポンラック」に分散して設置される。装備するミサイルは3種類の対地・対空用の弾頭が取り揃えられており[178]、中型・大型ゾイドに対しても効果を発揮する[219]
呼称は「ZOIDS VS.シリーズ」『ゾイドタクティクス』などのゲーム作品より。全方位ミサイルユニットは製品パッケージにおいてスナイプマスター、ハンマーロック双方での装着が示唆されているが、取扱説明書内での言及はなされていない。
スナイプマスター・ボーグ
電撃ホビーマガジン2003年1月号に掲載された改造作例。戦闘によってゾイドコアに致命傷を負ったスナイプマスターをゾイドブロックス技術を導入し再生させた機体。その名称はサイボーグに由来する[223]
全身がブロックスの規格となっているため、チェンジマイズによって砲撃形態「ボーグ ヘビィガンナー」や格闘形態「ボーグ ガーデナー」をとることができる[223]
スナイプマスターBU
スナイプマスターBU
番号 なし
所属 ヘリック共和国/ブルーユニコン隊
分類 ベロキラプトル型
全長 12.0m[224]
全高 7.2m[224]
重量 22.0t[224]
最高速度 195.0km/h[224]
乗員人数 2名
武装
装備
バイトファング×1[224]
ザンスマッシャー×2[224]
デュアルアンカー×2[224]
M&N AZ144mmロングレンジスナイパーライフル[224]
ブレードアンテナ×1[224]
スナイパーズシート[224]
精密射撃用スナイプスコープ[224]
対物センサー×2[224]
マルチウエポンラック×19[224]
主な搭乗者 ザン・フェール
スナイプマスター・ブルーユニコン小隊機。ヘリック共和国軍「試作機戦闘試験小隊ブルーユニコン」に配備されたスナイプマスター。白とオレンジという、テスト機として識別しやすいカラーリングが施されている[224]
初出はゲーム「ZOIDS VS.シリーズ」。『VS.』では単にスナイプマスターと呼称(電撃ホビーマガジンの記事では「ブルーユニコン小隊3号機」との表記もあり[225])され、『VS.II』からスナイプマスターBUの名称が登場した。ゲーム『ゾイドタクティクス』にもスナイプマスターBUとして登場。
キラーマスター
キラーマスター
全長 12.0m[226]
全高 7.0m[226]
重量 23.2t[226]
最高速度 M1.5[226]
『小学三年生』2002年3月号、『小学四年生』2002年3月号に掲載された改造スナイプマスター。フレキシブルブースターユニットのパーツを取り付けられているほか、背部には主翼が設けられ飛行可能となっている[226][227]

スネークス

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スネークス
SNAKES[228]
番号 RMZ-25[228]
所属 ヘリック共和国[228]
分類 ヘビ型[228]
ロールアウト ZAC2034年[229]
全長 20.8m[228]
全高 3m[228]
全幅 4.2m[228]
重量 23.6t[228]
最高速度 陸上 180km/h[228]
水上 45kt[230]
乗員人数 1名
武装 ガトリング砲×2[228]
ロケット弾ポッド×2[228]
ビーム砲×2[228]
2連装ミサイル×1[228]
主な搭乗者 マックス伍長[24]

新型ゾイド開発競争が激化していたZAC2034年にロールアウト[30]。ボディ中央部には無音型マグネッサーシステムと水上・地上兼用の補助エンジン搭載[230]。また、格闘戦においては相手に纏わり付いて締め付ける攻撃を敢行する[231]。コクピットは単独での飛行も可能[232]。中央大陸戦争期のZAC2044~2046年ごろには第一線を退いた[47]

西方大陸戦争からは機種名がステルスバイパーに変更された。

武装・装備
ガトリング砲
頭部両側面に装備。秒間2000発を発射できる高性能砲で、対空砲火も可能[230]。上部にはヘビ型ゆえに頭部左右の兵装には温度感知センサーを有しており、夜間でも敵を補足できる[230]
ロケット弾ポッド
尾部に装備する。
ビーム砲
腹部に装備する。
2連装ミサイル
尾部先端に装備する。対ミサイル用迎撃ミサイルとしても機能する[230]
作中の活躍
バトルストーリー
ZAC2034年にスネークスネームでロールアウト。砂漠においてヘルキャットを相手に地中から奇襲攻撃を行った[30]
ZAC2038年には帝国領ミーバロス湾の攻撃に参加。沿岸部に上陸し、防衛するイグアンを捕縛した[231]
惑星Zi大異変にも生き延び、再就役。その際機体呼称をステルスバイパーに変更している。
ゲーム
ファミコンゲームに登場した際は、水上での戦闘がバリゲーター以上に得意な機体とされていた。

バリエーション(スネークス)

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地上支援仕様
スネークス 地上支援仕様
所属 ヘリック共和国
分類 ヘビ型
乗員人数 1名
武装 ロケットランチャー[228]
風速測定器[228]
『RMZ-25 スネークス』パッケージ裏に掲載。多数のロケットランチャーや風速測定機を搭載し味方の援護を目的としたタイプ[228]
カラーリングは、ホワイト・グレー・カーキグリーンを基調とする3色迷彩。
試験部隊仕様
スネークス 試験部隊仕様
所属 ヘリック共和国
分類 ヘビ型
乗員人数 1名
武装 キャリア[228]
アンテナ[228]
レーダー[228]
バルカン砲[注 5]
『RMZ-25 スネークス』パッケージ裏に掲載。無人機や標的機、飛行メカの発射実験用キャリアを背に装備したタイプ。レーダーやアンテナも増設[228]
機体カラーはサンディブラウンに塗りなおされている[228]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「プロトスネークス」の名前で登場。同ゲーム攻略本の解説では「ステルスバイパーから発展した試作機」という記述もある[35]。なお、前述のパッケージイラストでは、通常仕様と同じ武装と思しき装備が幾つか確認できるが、ゲーム中ではバルカン砲(ガトリング砲)のみが固定装備として存在しており、戦闘は苦手とされる[注 5]

ステルスバイパー

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ステルスバイパー
STEALTH VIPER[229]
番号 RZ-020[229]
所属 ヘリック共和国[229]
 チーム・チャンプ
 バックドラフト団
 チーム・バイパー(以上スラッシュゼロ)
配備数 1900機(ZAC2100年秋時点[42])
分類 ヘビ[229][注 38]
全長 20.8m[229]
全高 3.0m[229]
重量 23.6t[229]
最高速度 180km/h[229]
乗員人数 1名
武装
装備
16mmバルカン砲[229]
40mmヘビーマシンガン×2[229]
小口径対空レーザー機銃×2[229]
2連装ロケットランチャー×2[229]
地対空連装ミサイル[229]
主な搭乗者 ヒルツ配下(ゾイド -ZOIDS-)
ザンツ(ジェネシス)
シニアン・レイン(ZBCG)

ヘリック共和国軍が開発したヘビ型奇襲用ゾイド。中央大陸戦争時代はRMZ-25 スネークスと呼称されていた[229]。ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、西方大陸戦争からはステルスバイパーの名称で共和国軍での運用が続けられた。

森林地帯など狭い地形に沿って自在にボディを蛇行させ進むことが出来る[229]。姿勢の低さから隠密性も高く、ステルスバイパーは砂漠や森林に潜伏し、接近してきた敵機を至近距離から撃破する戦法を得意とする[229]。対空用の武装も豊富で地対空ミサイルや機銃などを多数装備しているため、飛行ゾイドに対しても有利に戦える[229]

武装・装備
16mmバルカン砲
頭部コクピットブロックに装備される。
40mmヘビーマシンガン
頭部両側面に装備される。スネークスのガトリング砲と同形状の兵装。
小口径対空レーザー機銃
機体腹部に2基装備される。スネークスのビーム砲と同形状の兵装。
2連装ロケットランチャー
機体尾部に2基装備される。スネークスのロケット弾ポッドと同形状の兵装。
地対空連装ミサイル
尾部先端に装備。スネークスの2連装ミサイルと同形状の兵装。
キット
動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。車輪により走行する。パワーユニットが内蔵される機体中央部には、垂直になった竜頭の軸の基部に設けられたカムによって本体前半および後半を左右に振る機構がある。本体は全体が多関節構成となっており、前後端に接地部分(頭部コクピット直下には車輪を有する)があるため、全体が中央部からの振動に対して適度な位相差をもって追随し、結果としてくねりながら前進する動きとなる。手動ギミックとしては、コクピットキャノピー(頭部・後ヒンジ)の開閉、各火器の旋回および頚部の持ち上げ(鎌首をもたげる)がある。ただし、鎌首をもたげた状態では、事実上走行することは出来ない。コクピット形状はプテラスと共通。
1984年、1985年に行われたアイデアコンテストのイラスト部門へ投稿された「スネーカー」が参考となっている[233]
RMZ-25 スネークス
1986年6月発売。重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。カラーリングは緑と灰色。スネークスは「月刊ゾイドグラフィックス VOL.4 ヘリック共和国 特殊工作任務用戦闘機獣 ゾイドスネークス」の商品名で復刻、限定販売された。
RZ-020 ステルスバイパー
1999年10月発売。カラーリングは茶色と砂色である。ステルスバイパーがアメリカのハズブロ社より発売された海外版での商品名は「#020 Venomous Viper」。
作中での活躍
バトルストーリー
ZAC2099年11月には西方大陸戦争初戦で苦戦する共和国軍の中で、密林でのゲリラ作戦で奮闘。追撃するレドラーを密林からの奇襲で撃破し、共和国軍の撤退を成功させた[234]
漫画
機獣新世紀ZOIDS』ではアーバインの愛機として「トルナード」と呼ばれる個体が登場。
アニメ
『ゾイド -ZOIDS-』では、第35話にてヒルツ配下の男が操縦する機体が登場。オーガノイド・アンビエントの力により一機で基地を壊滅させるだけの性能を誇った。全長が大きく延長され、キットには無い口とその奥の赤外線センサー、ジャミングミストと呼ばれるスモークディスチャージャーが装備されており、煙幕を利用した攻撃でバンのブレードライガーを追い詰めるが、その利点を逆用され敗れた。
『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』では、チーム・チャンプのベンジャミンの乗機として登場。また第6話では、チーム・バイパーが3機編成で使用していたが、突如現れたバックドラフト団のエレファンダーの砲撃により戦闘不能に陥った。第20話ではホログラム機能を備えた機体が、バックドラフト団にスカウトされたラオン博士からシャドーフォックスを奪ったバラッドの前に現れた。
ゾイドジェネシス』の第4話では、盗賊団が運用する機体が登場。緑を基調としたカラーリングで、頭部形状は他の媒体の機体と異なる[235]。こちらも通常より長めのサイズでレインボージャークを締め付けに掛かったが、ルージーのムラサメライガーに撃破される。

バリエーション(ステルスバイパー)

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バウトバイパー
バウトバイパー
番号 RZ-020BB[236]
所属 ヘリック共和国
分類 ヘビ型
全長 20.8m[236]
全高 3m[236]
重量 40.6t[236]
最高速度 不明(設定なし)
ゾイドバトルカードゲーム初出。後にゾイド公式ファンブック3巻に掲載。RZ-020 ステルスバイパーに、折り畳み式の大型アームを二基装着した改造機。格闘能力が飛躍的に向上している[116]
ステルスバイパー(ベンジャミン仕様機)
ステルスバイパー
所属 チーム・チャンプ
分類 ヘビ
主な搭乗者 ベンジャミン(スラッシュゼロ)
「ゾイド新世紀スラッシュゼロ」に登場。頭部両側面のヘビーマシンガンにワイルドウィーゼルユニットの火器を、背部には大口径ビームキャノンを装備。頭頂部の形状も変更されている。
公式での呼称は定められていない。
ステルスバイパー「トルナード」
ステルスバイパー「トルナード」[237]
分類 ヘビ型
乗員人数 1名
搭乗者 アーバイン(機獣新世紀

漫画作品『機獣新世紀ZOIDS』に登場。砂漠に生息していた野良ゾイドであったステルスバイパーに、アーバイン自身がコンバットシステムを登録し、彼の乗機となった[注 39]。ムンベイの助言で特別な整備が施されており、同型機と比較して20%の出力アップを果たしている。作中では、ボディ全体をバネの要領で弾き飛ばす蛇流竜巻(スネークツイスター)と、相手に巻き付き拘束する蛇流縄縛(スネークワインダー)といった技を披露した。また、機体色を周囲と同化させる「森林迷彩モード」も備えている。3巻における改造ハンマーヘッド・ヴァイキング捕獲戦において大きく損傷し、第4巻にてステルスドラゴンへとモデルチェンジしている。

アニメ『ゾイド-ZOIDS-』とは異なり、アーバインの乗機をステルスバイパーに変更した理由について、作者である上山道郎はコマンドウルフは既に先行して登場していたことと、ステルスバイパーがアーバインのキャラクターに合っていたことを挙げている[239]

ステルスドラゴン
ステルスドラゴン
分類 不明
乗員人数 1名
搭乗者 アーバイン(機獣新世紀
漫画『機獣新世紀ZOIDS』4巻以降に登場する型ゾイド。アーバインの愛機であるステルスバイパー「トルナード」のゾイドコアを、僅か10歳の天才女性科学者メリッサ・スーが新造した機体に移植したもの。機体色は黒。三本爪のマニピュレーターを二基装備している。「神龍太極鏡(ドラゴンリフレクター)」と呼ばれる高出力のEシールドは、デススティンガーの荷電粒子砲さえ反射させることが可能。本体には口腔内の二連装機関砲と思しき火器の他には武器らしいものは見受けられない。第5巻では飛行ユニットを装着した姿を披露しているが、デザインを行った上山道郎が公開した画稿ではさらに火力強化ユニットと換装できるとされる[240]
シェイグーン
シェイグーン
所属 ヘリック共和国
分類 竜型
コロコロコミック誌2002年3月号に掲載された型の共和国改造ゾイド。読者アイデアが元となっており、ステルスバイパーをベースにグランチャー、各種プラ材でデコレーション、ボールジョイントで可動化し東洋の竜に見立てている[241]
ステルスバイパー電撃奇襲型
『ゾイドバトルワールド』に掲載された改造ステルスバイパー。体長が4倍以上に延長され、砂漠迷彩塗装が施されている[242]
初出は『小学二年生』2000年5月号。同誌掲載時の呼称は「ステルスバイパー奇襲型」であり、頭部の追加パーツはシールドになるとされる[243]。同誌掲載漫画「ゾイドバトルストーリー」では軍事基地を建設しようとする帝国軍に立ち向かう原住民の乗機として登場する[244]
ステルスコブラ
ステルスコブラ
所属 ヘリック共和国
分類 ヘビ型
乗員人数 1名
コロコロコミック2000年6月号付録に掲載された改造ステルスバイパー。頭部にインテーク状のパーツが設けられ、ミサイルポッドを2基増設。ボディはステルスバイパー5体分のパーツで延長されている[245]

スパイカー

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スパイカー
SPIKER[246]
番号 RMZ-09[246]
所属 ヘリック共和国[17]
分類 カマキリ型[246]
全長 9m[246]
全高 6m[246]
全幅 4.2m[246]
重量 6.4t[246]
最高速度 220km/h[246]
乗員人数 1名
武装 30mm連装対空砲[246][247]
20mm機関砲[246][247]
ハイパーサーベル[246][247]
主な搭乗者 フレイ・ムードラ[25]

中央大陸戦争初期に登場したヘリック共和国軍のカマキリ型ゾイド。密林や草原における格闘戦に優れる[45]。中央大陸戦争期のZAC2044~2046年ごろには第一線を退いた[47]

武装・装備
30mm連装対空砲
背部後端に装備する2連装砲[45]
20mm機関砲
背部に装備する単装砲[45]
ハイパーサーベル
鎌状の前肢部。これを用いて他のメカ生体を捕食する獰猛な性質を持つ[45]
スパイカーはこの他に4本の歩脚先端にも鋭利な爪を有しており、武器として機能する[45]
キット
RMZ-09 スパイカー
1984年4月発売。動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。両腕のハイパーサーベルは回転可動で、歩行は中脚と後ろ脚の基部にある上下する突起を用いてであり、実質脚は飾り同然だが、こういったギミックは後のサイカーチス、ダブルソーダといった昆虫型機と、本機と同モチーフのドントレスにも受け継がれる。
ヘリックメモリアルボックスII 1983-1984
2007年2月22日発売。ゴルゴドスハイドッカーペガサロスフロレシオスとの5体セット。

スピノサパー

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スピノサパー
SPINOSAPPER[248]
番号 RZ-043[248]
所属 ヘリック共和国[248]
分類 スピノサウルス[248]
全長 11.5m[248]
全高 6.8m[248]
重量 23.0t[248]
最高速度 105.0km/h[248]
乗員人数 1名
武装
装備
ストライククロー×2[248]
88mmパルスレーザーガン×2[248]
115mmマシンガン×1[248]
180mmマルチプルランチャー×1[248]
マルチオペレーションアーム×2[248]
(以下選択式)
レーザーチェーンソー×2[248]
レーザーエクスカベイター[248]
主な搭乗者 ゾート・ラスト軍曹[25][249]

第二次大陸間戦争期、ヘリック共和国軍が開発したスピノサウルス型ゾイド[248]。西方大陸戦争末期に実戦投入が開始された[250]。暗黒大陸(ニクス大陸)のような険峻な地形への対応を主眼に置いた、史上初の戦闘工兵ゾイド[248]。CASの設計思想を引き継いだ換装機構を持ち[250]、レーザーチェーンソーやレーザーエクスカベイターといった背部のマルチオペレーションアーム用装備を自在に換装が出来ることが最大の特徴である[248]。これらの装備を駆使し、森林伐採岩盤掘削、基地建設や架橋工事まで幅広く従事する[248]。武装も決して貧弱ではなく、同クラス機との戦闘であれば後れを取ることは無い[248]。ベースとなった野生体はダークスパイナーと同用に西方大陸のスピノサウルス型ゾイドを用いているが、スピノサパーにおいては工兵用機体として戦闘力の上限を低めに設定しているため、必ずしもダークスパイナーなどのような特別な個体は必要としない[251]

武装・装備
ストライククロー
前脚の爪部。レーザーエクスカベイター使用時はアームを保持する。
88mmパルスレーザーガン
口腔内に装備する。
115mmマシンガン
腹部に装備する二連砲。
180mmマルチプルランチャー
尾部に装備する。
マルチオペレーションアーム
レーザーチェーンソーと本体を介するアーム。
レーザーチェーンソー
本体背部に装備する。森林の伐採などに使用される[248]が、戦闘に用いられた描写も存在する[252]
レーザーエクスカベイター
スピノサパーの交換装備の一つ。岩盤を破砕し、味方の進路を切り開く[248]
キット
動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。単純な二足歩行ギミックにより前進する(足先は別パーツだが関節は無可動)。連動ギミックは、前肢の上下動。手動ギミックは、コックピットキャノピー(頭部・後ヒンジ)の開閉、下顎の開閉、前肢の爪の開閉、頚部の前後動、および背面のマルチオペレーションアームの展開(前方へ伸展可能)。
マルチオペレーションアーム用の機材としてレーザーチェーンソーとレーザーエクスカベイターを換装可能であり、アームを屈曲した状態ではモチーフであるスピノサウルスの背びれとして再現される。ゼンマイの竜頭が着脱式となっており、ディスプレイ時は尾部に180mmマルチプルランチャーとして装着する。
アメリカのハズブロ社より発売された海外版での商品名は「#043 Spinosnapper」。
作中での活躍
ゾイドバトルストーリー
ZAC2101年1月、西方大陸(北エウロペ大陸)ニクシー基地がガイロス帝国軍による空爆を受けた際、スピノサパー4連キャノンがEZ-044 ザバット撃墜に奮闘した[169]
同年10月のニクス大陸の戦いにおいては、イグアンと至近戦闘を行った機体も存在する[252]
アニメ
『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』第14話にて初登場。ゾイドパーツ強盗団が使用。「ノコギリ男」の都市伝説を利用し複数体で行動することで、あたかも神出鬼没なノコギリ魔を装っていた。リノンを付け狙いトロスファームゾイドを襲撃したところを返り討ちに遭う。ナオミのガンスナイパーの一撃に耐える優れた防御性能を誇る。
ゲーム
ZOIDS SAGA』シリーズの第一作『ZOIDS SAGA』にのみ登場。なお、登場するのはレーザーチェーンソー装備型のみである。

バリエーション(スピノサパー)

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スピノサパー4連キャノン
スピノサパー4連キャノン
所属 ヘリック共和国・機動陸軍防空戦隊[77]
分類 スピノサウルス
乗員人数 1名
武装
装備
ストライククロー×2
88mmパルスレーザーガン×2
115mmマシンガン(二連)×1
180mmマルチプルランチャー×1
AZ200mm4連装インパクトカノン×1[253]
RZ-043 スピノサパーに、カスタマイズパーツCP-18 4連装インパクトカノンセットを装備した仕様。マルチオペレーションアームと換装する形で背部に設置される。自動照準によって敵を補足可能なセンサーと4方向を個別に砲撃可能なビーム砲を備える[116]
呼称は『ゾイド公式ファンブック3』に掲載された軍団組織図によるもの[77]

ダブルソーダ

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ダブルソーダ
DOUBLE SWORDER[229]
番号 RMZ-30(旧)[254]
RZ-019(新)[229]
所属 ヘリック共和国[229]
テロリスト(フューザーズ)
分類 昆虫型[254]
クワガタ[229]
ロールアウト ZAC2044年[229]
配備数 1600機(ZAC2100年秋時点[42])
全長 11.6m[229]
全高 3.96m[229]
全幅 9.72m[254]
重量 19.7t[229]
最高速度 415km/h[229]
乗員人数 2名
武装
装備
(旧)
4連対空砲×1[254]
対空ビーム砲×2[254]
レーザー照準器×2[254]
武装
装備
(新)
ブレイクソード×2[229]
4連装マシンガン[229]
対ゾイド小口径2連装ビーム砲[229]
レーザーセンサー×2[229]
フレキシブルスラスターバインダー×2[229]
ウイングスタビライザー×2[229]
主な搭乗者 マイケル飛行士[255]
モーゼル伍長[255]
マナ・ポーン[25]
ジェイ(フューザーズ)
カンピオ(ジェネシス)

中央大陸戦争時代、ヘリック共和国軍が開発したクワガタ型ゾイド[229]。その野生体は中央大陸の虫族が古くから家畜として共生してきたもの[192]「空の掃除屋」とも渾名され[254]、運動性能と火力を生かし地上の敵を掃射していく戦闘ヘリ的なゾイドである[229]。ゼネバス帝国軍のEMZ-23 サイカーチスに対抗することを主眼に置いており、後発たるダブルソーダは武装、スピード共に凌駕している[229]。ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、西方大陸戦争緒戦におけるサイカーチスの対地攻撃に苦戦したことを受け、本国から急遽派遣され、運用が行われた[229]

武装・装備
(旧)は中央大陸戦争時の装備呼称、(新)は第二次大陸間戦争時の装備呼称。
4連対空砲(旧) / 4連装マシンガン(新)
頭部に装備する。背部のビーム砲とともに地上掃射に用いられる[229]
対空ビーム砲(旧) / 対ゾイド小口径2連装ビーム砲(新)
背部に装備。
レーザー照準器(旧) / レーザーセンサー(新)
ダブルソーダの触覚部に搭載される。
上空からの偵察にも対応出来るよう、後部座席に各種センサーのためのモニターを備えた複座式のコックピットを採用している[229]
ブレイクソード(新)
ダブルソーダの顎部。格闘戦に用いられる[229]
フレキシブルスラスターバインダー(新)
ダブルソーダの鞘翅部。
ウイングスタビライザー(新)
ダブルソーダの後翅部。これによって敵機を切り裂くことも可能[229]
キット
サイカーチスのパーツを一部流用。動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。それぞれ一体成型の六本肢のうち中肢は動かないダミーであり、前後肢のみを駆動する実質的な四足歩行ギミックにより前進する。前肢同士、後肢同士はそれぞれ固定された関係にあり、前肢は左右交互に前後するのみ、後肢は後退する側が下がりながら左右交互に前後(体軸に対して味噌すり運動)するという独特の歩行運動を行う。
連動ギミックは大顎の開閉。手動ギミックは、機体背面の火器の俯仰、鞘翅・後翅の開閉。コックピットは頭部から胸部にかけての背面に位置する。
RMZ-30 ダブルソーダ
1987年1月発売。重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
RZ-19 ダブルソーダ
1999年10月発売。
作中での活躍
ゾイドバトルストーリー
ZAC2041年の戦いではアタックゾイドを操る共和国コマンド部隊ブルーパイレーツを援護するために登場。ドクロ岩基地を包囲するレッドホーンの虚を突き、さらに橋を破壊し、追撃するレッドホーンを転落させた[185]
ZAC2014年7月には占領された首都からチェスター教授を乗せたアロザウラー頭部の脱出カプセルを回収する活躍を見せた[256]
ZAC2099年9月。西方大陸戦争では、オリンポス山の戦いにおいてガイロス帝国軍の動きを強行偵察し、巨大ゾイド(デスザウラー)の搬送高速部隊に報告[257]。そして同年11月のオリンポス山古代遺跡消滅後は、コマンドウルフのコックピットを回収し、乗っていた唯一の生存者トミー・パリス中尉を救出している[234]
アニメ
『ゾイドフューザーズ』第17話に登場。こちらでも設定より巨大に描かれている。ホエールキング型遊覧船ブルー号をハイジャックしたギャングの一人が搭乗。普段はパーツごとに小分けされていたが、自動的に組み上がって完成するという機能が追加されている。
ゾイドジェネシス』には第4話に登場。こちらも前二作と同じく設定よりも巨大で、ハラヤード付近を縄張りにしていたならず者の一人が搭乗。

バリエーション(ダブルソーダ)

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ダブルソーダS
ダブルソーダS
所属 ヘリック共和国[258]
分類 クワガタ[258]
全長 11.6m[258]
全高 3.96m[258]
重量 19.7t[258]
最高速度 415km/h[258]
ゲーム『ZOIDS 〜白銀の獣機神ライガーゼロ〜』に登場した改造ダブルソーダ[258]
学年誌のムック「ゾイドバトルワールド」では「ダブルソーダ森林戦闘改造型」という呼称で掲載。ブレイクソード先端にノコギリが装着されており、森林でのゲリラ戦に適している[242]
初出は『小学二年生』2000年5月号で、その際はノコギリによって森林を開拓し、友軍の行軍やゲリラ戦を得意とする「ダブルソーダ工作型」とされていた[243]。同誌同号の掲載コミック『ゾイドバトルストーリー』においては帝国軍に立ち向かう原住民の機体として登場する[244]
レーダー強化仕様
ダブルソーダ レーダー強化仕様
所属 ヘリック共和国
分類 クワガタ型
武装・装備 レーザー照準器[254]
対空砲[254]
対空ビーム砲[254]
小型誘導レーダー[254]
『RMZ-30 ダブルソーダ』パッケージ裏掲載。小型の短距離用レーダーとレーザー照準機を増設し、射撃コントロールを強化したタイプ[254]
試作仕様
ダブルソーダ 試作仕様
所属 ヘリック共和国
分類 クワガタ型
武装・装備 対空砲[254]
目標捜索レーダー[254]
パイロットシート[254]
レーダー手シート[254]
『RMZ-30 ダブルソーダ』パッケージ裏掲載。背部に目標捜索用レーダーを持ち、主砲をレーダーコントロール式の自動砲としている。コクピット周囲には装甲を持たない[254]
ダブルソーダ リーゼ仕様
ダブルソーダ リーゼ仕様
番号 Zi-019[259]
全長 測定不能[207]
全高 測定不能[207]
重量 測定不能[207]
最高速度 測定不能[207]
主な搭乗者 リーゼ(ゾイド -ZOIDS-)
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第36話から登場。リーゼの乗機で、オーガノイド・スペキュラーの力でブレードライガーを上回るほど巨大化している。背部にはレッドホーンのリニアキャノンと同型の装備を設置。第46話ではリーゼが搭乗するハンマーヘッドのため陽動に使われ、撃墜された。
同アニメでは人間の精神を操る小型のクワガタムシ型ゾイドも存在し、54話ではドクター・ディの説明によりサイカーチスとダブルソーダ共通の祖先である古代昆虫ゾイドであることが判明している。
この呼称は呼称は書籍『ゾイドエンサイクロペディア』掲載時のもの[207]。ゾイドバトルカードゲームでは「ダブルソーダ・LiS」という呼称が用いられている[259]

ツインホーン

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ツインホーン
TWINHORN[260]
番号 EMZ-28[260]
所属 ゼネバス帝国/ゼネバス首都方面軍第1重機甲部隊[260]
分類 マンモス型[260]
全長 10.1m[260]
全高 8.7m[260]
全幅 4m[260]
重量 25.5t[260]
最高速度 180km/h[260]
乗員人数 1名
武装
装備
火炎放射器×1[260]
ヒート×2[260]
ミサイルポッド×1[260]
加速ビーム砲×2[260]
スモークランチャー×1[260]

中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国軍が開発したマンモス型ゾイド。当時、大部隊の会戦よりも小規模部隊の戦闘が増加したことと、射撃戦中心から白兵戦重視へシフトしつつあった戦術思想を受け、格闘戦用の機体として開発された。元々は帝国親衛隊に配備された機体であるが、戦局の推移に従いその予備兵力とともに前線へと配備された[260]。熟達した親衛隊の隊員が操縦することを念頭としていたため、それまでの帝国小型ゾイドのように一般兵搭乗用の共通コクピットは採用していない[261]。多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後は、姿が確認されなくなっている[注 31]

武装・装備
火炎放射器
ツインホーンの鼻部先端に装備する。
ヒート
ツインホーンの牙部。
ミサイルポッド
背部に装備する。
加速ビーム砲
腰部に装備する。
スモークランチャー
テクニカルデータに記載されているが、装備個所は不明。
作中の活躍
単機での誘導任務としてサーベルタイガーをなぎ倒して突き進むゴジュラスに対し、他機との共同作戦を敢行。空中からのシュトルヒと地上からのサーベルタイガーとツインホーンの連携攻撃を行った[262]
ゼネバス帝国の首都攻防戦にて親衛隊の機体がゴドスと交戦したが、共和国軍を押しとどめることは出来なかった[263]
キット
EMZ-28 ツインホーン
1986年12月発売。動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。鼻は手動で前に向けることができる。キットのランナーはゴムキャップを除き、完全新規。頭部を前後に振りながら四足歩行。「月刊ゾイドグラフィックス VOL.5 ゼネバス帝国 親衛隊用戦闘機獣 ツインホーン」の商品名で復刻、限定販売された。
ツインホーン(暗黒軍仕様)
イベント『ワンダーフェスティバル2008[夏]』会場にて限定販売。パーツの一部を蓄光素材で成型している。

バリエーション(ツインホーン)

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試作機 T-EZ-01-U
試作機 T-EZ-01-U
所属 ゼネバス帝国
分類 マンモス型
武装・装備 ビーム砲[260]
ガトリング砲[260]
電磁砲[260]
『EMZ-28 ツインホーン』パッケージ裏バリエーションにて登場。ツインホーン開発の折に製作された試作1号機で、背部に電磁砲、頭部にビーム砲を装備する。機体カラーはホワイト[260]
他に「02-M」「03-S」「04-K」が作られ、4機の長所を盛り込んだ制式型が導入された。
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「プロトホーン」の名前で登場。
中隊機
ツインホーン 中隊機
所属 ゼネバス帝国
分類 マンモス型
武装・装備 アンテナ[260]
レーダー[260]
『EMZ-28 ツインホーン』パッケージ裏バリエーションにて登場。頭部にアンテナを増設し、背部にはレーダーを設置したタイプ[260]
ツインホーン暗黒軍仕様
ツインホーン 暗黒軍仕様
TWINHORN GUYLOS SPECFICATION
所属 ガイロス帝国
分類 マンモス型
第一次大陸間戦争戦争時代に暗黒軍で改造を施されたツインホーン。格闘能力が強化され、守備隊に配属された[264]

ドスゴドス

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ハイドッカー

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ハイドッカー
HIDOCKER[265]
番号 RMZ-07[265]
所属 ヘリック共和国[17]
分類 恐竜型[265]
ブロントサウルス[45]
全長 14.2m[45]
全高 6.8m[45]
全幅 4.2m[45]
重量 7.9t[45]
最高速度 195km/h[45]
乗員人数 1名
武装
装備
ステルン12.7ミリビーム銃×2[45]
ホギス20ミリ機銃×1[45]
バランサー[45]
エルパサイクロン多用途ミサイルランチャー[45]

中央大陸戦争初期に登場したヘリック共和国軍の恐竜型ゾイド。装甲、武装とも貧弱だが再生能力が高く、設定では尾が千切れても、トカゲのように再生してしまうという[45]

その特性から10名を運べる兵員輸送車として用いられた[45]。中央大陸戦争期のZAC2044~2046年ごろには第一線を退く[47]

武装・装備
ステルン12.7ミリビーム銃
首部付け根に装備する[45]
ホギス20ミリ機銃
背部前面に装備する[45]
バランサー
尾部先端に装備する[45]
エルパサイクロン多用途ミサイルランチャー
背部後端に装備する[45]
キット
RMZ-07 ハイドッカー
1983年発売。動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。パーツはゴルゴドス、エレファンタスのものを一部流用し、基本フレームが同じため、動きも二種と変わらない。
ヘリックメモリアルボックスII 1983-1984
2007年2月22日発売。ゴルゴドスペガサロススパイカーフロレシオスとの5体セット。

バリゲーター

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バリゲーター
BARIGATOR[39]
番号 RMZ-20(旧)[266]
RZ-003(新)[39]
所属 ヘリック共和国[39]
分類 ワニ[39]
ロールアウト ZAC2031年[39]
配備数 2800機(ZAC2100年秋時点[42])
全長 14.5m[266]
全高 4.4m[266]
全幅 4m[266]
重量 24.3t[266]
最高速度 陸上150km/h[266]
水上35kt[18]
乗員人数 1名
武装(旧) ビーム砲×2[266]
誘導ミサイル×2[266]
エネルギー補給口[18]
武装(新) バイトファング[39]
AMD20mmビーム砲×2[39]
地対空4連装ミサイル[39]
スマッシュアップテイル[39]
主な搭乗者 アルファー中尉(旧)[24]
モーデル大尉[61]
ウィルヘルム少佐[61]

中央大陸戦争時代に開発された、ヘリック共和国軍のワニ型水陸両用ゾイド。待ち伏せによる奇襲攻撃を得意とし、川や沼、湿地帯といった環境での戦闘から渡河戦でも活躍する[18]。水中潜航も可能であり、ゲリラ戦や探索任務も行う[39]。ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、西方大陸戦争緒戦では共和国に現存する唯一の水中用ゾイドであったことから海軍兵力として重宝された[39]

帝国の主力海軍戦力であるブラキオスとは中央大陸戦争時代は互角とされたが[9]、西方大陸戦争以降は格闘戦主体の装備構成であることから不利とされる[39]。そのため、海戦を有利に進めるために沿岸や上空からの支援砲撃が推奨されている[39]。また、陸上では動きが若干鈍くなる[39]。火力不足から、本格的な艦隊決戦には向かない[267]

武装・装備
(旧)は中央大陸戦争時の装備呼称、(新)は第二次大陸間戦争時の装備呼称。
ビーム砲(旧) / AMD20mmビーム砲(新)
前脚部に装備する。
誘導ミサイル(旧) / 地対空4連装ミサイル(新)
背部に装備する。
エネルギー補給口(旧)[18]
口腔内に配置される。
バイトファング(新)
バリゲーターの牙部。噛み付いて河川に引きずり込む戦法で地上ゾイドを撃破する[39]
スマッシュアップテイル(新)
バリゲーターの尾部。岩を砕く力を持っている[18]
作中の活躍
ZAC2031年のフロレシオ海海戦にて初登場[134]。同時期に開発された海空両用ゾイドEMZ-19 シンカーには苦戦を強いられた[134][注 35]
キット
ファン公募「X-Day」第一回目の入選作品[71]
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。単純な四足歩行ギミックにより前進する(足先は別パーツだが関節は無可動)。連動ギミックは前肢付け根のピンを介した首の左右スイング(このギミックは何故か箱絵・取説共に未記載)と後肢付け根のピンを介した尾の左右スイング。この尾は多関節構成であり、関節は摩擦抵抗を極力低減するよう作られている。手動ギミックはコックピットキャノピー(頭部・後ヒンジ)の開閉、上顎の開閉、および各火器の旋回。
RMZ-20 バリゲーター
1985年8月発売。成型色はプテラスと同じ濃紺色と白。重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
RZ-003 バリゲーター
1999年8月発売。成型色は濃緑色と灰色である。アメリカのハズブロ社より海外版としても発売され、こちらでの商品名は「#003 Barigator」。
HRZ-08 バリゲーターTS
2008年12月発売。スラスターシステムと呼称されるボタン電池で動くモーター(バッテリーボックスは背中に装備され、コードでキット内のモーターに電気を送る仕組み)を搭載することでゼンマイ駆動型から電動駆動型となっている。ゼンマイモーターは付属していないためノーマル仕様だと稼動しない。

バリエーション(バリゲーター)

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バリゲーターTS
バリゲーターTS
BARIGATOR TS
番号 HRZ-08[268]
所属 ヘリック共和国[268]
分類 ワニ型[268]
全長 14.5m[268]
全高 4.8m[268]
全幅 4m[268]
重量 24.3t[268]
最高速度 水上60kt[268]
乗員人数 1名
武装
装備
バイトファング[268]
地対空4連装ミサイル[268]
AMD20mmビーム砲×2[268]
スマッシュアップテイル[268]
スラスターシステム[268]
主な搭乗者 ログ・バイス
旧式化したバリゲーターに磁気嵐対応措置を施した機体。鹵獲したガイロス帝国軍のゾイドを参考にして装甲材質に強化を施し、さらにスラスターシステムという新機構を搭載し、各種性能が向上している[268]
バリゲーターTSユニット実験機
電撃ホビーマガジン2009年4月号に掲載された改造バリゲーター。イラストはDELTA-M、作例は森洋文が担当している。磁気嵐対応用の装備であるスラスターシステムを搭載するとともに、より高い水圧に耐えられるようコクピットが強化されている。スラスターシステムは制式なものと比較し小型化されておらず、エクスグランチュラの規格に合わせた装備積載を前提とした形状となっている[269]
コクピットは背部へ共通コクピットを設置する方式に変更され、頭部にはAIが搭載された。背部のパーツをAIデータ記録ユニットに変更することで無人仕様として運用可能な計画も立てられたが、AIへの膨大なデータ収集に時間がかかることと、コストの観点からこれは見送られた[269]
キャリーゲーター
キャリーゲーター
番号 RZ-003CG[270]
所属 ヘリック共和国
分類 ワニ
全長 14.5m[270]
全高 4.5m[270]
重量 44.3t[270]
最高速度 不明(設定なし)
ゾイドバトルカードゲームで初出。ゾイド公式ファンブック3巻に掲載。RZ-003 バリゲーターの奇襲攻撃用改造機[116]。背部に装備した6基のアームに小型雷撃艇(ゾイドバトルカードゲームではマリンシェルと呼称)を1隻ずつ、計6隻搭載する。潜水能力も強化されている[116]
モササウルス
月刊コロコロコミック誌2002年6月号に掲載されたモササウルス型海戦用ゾイド。バリゲーターにヘルディガンナーアクティブシールドフレキシブルブースターでミキシング製作されている[271]
設定上の言及は無いが、共和国軍のラベルが貼られている。
工作隊仕様
バリゲーター 工作隊仕様
所属 ヘリック共和国
分類 ワニ型
武装 バイトファング[注 5]
スマッシュテイル[注 5]
戦車橋[注 5]
『RMZ-20 バリゲーター』パッケージ裏に掲載された改造例。機体上部に戦車橋を装備している[266]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「クラフトゲーター」の名称で実装されており、援護型の改造バリゲーターとされる[272]
川岸部隊仕様(MAIN-LAYER)
バリゲーター 川岸部隊仕様(MAIN-LAYER)
所属 ヘリック共和国
分類 ワニ型
武装・装備 バイトファング[注 5]
スマッシュテイル[注 5]
機雷散布ポッド[266]
水中用ミサイルポッド[266]
潜望鏡[266]
『RMZ-20 バリゲーター』パッケージ裏に掲載。水中戦闘を得意とした派生で、機雷散布ポッドや水中用ミサイルポッド(ゲームでは魚雷[注 5])を装備。頭部後方には潜望鏡も持つ[266]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「マインレイヤー」の名前で登場し、水中戦のエキスパートとされる[272]

ハンマーロック

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ハンマーロック
HAMMER ROCK[273]
番号 EMZ-26(ゼネバス帝国)[274]
EZ-056(ガイロス帝国、ネオゼネバス帝国)
所属 ゼネバス帝国[274]
ガイロス帝国(PK師団)[273]
ネオゼネバス帝国[190]
分類 ゴリラ
ロールアウト ZAC2034年[30]
全長 5.6m[274]
全高 6.7m[274]
全幅 5.9m[274]
重量 26.8t[274]
最高速度 180.0km/h[274]
乗員人数 1名
武装(旧) 誘導対空ミサイル×4[274]
機銃×2[274]
連装ビーム砲[274]
バルカン砲パック×1[274]
武装(新) ハンマーナックル×2[273]
誘導対空ミサイル×4[273]
連装ビーム砲×1[273]
バルカン砲パック×1[273]
主な搭乗者 コマンド・エコー(バトルストーリー)
ソリッド(妄想戦記

中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国軍が開発したゴリラ型ゾイド[274]。歩兵メカと分類される[151]アイアンコングの研究成果をベースに開発された機体であり、サポート用の機体として主眼が置かれつつも単独でも十分な作戦遂行能力を持つ[274]

ZAC2056年の惑星Zi大異変後はガイロス帝国軍にて運用される。同時代においてもパワー、格闘能力、高い汎用性を誇り、コクピットまわりと動力機関の小改修のみで新鋭機にも劣らない性能を発揮する高いポテンシャルを示したが[273]、ハンマーロックの能力の高さに着目した帝国摂政ギュンター・プロイツェン元帥の策謀によってガイロス帝国の正規軍である国防軍には回されず、彼の私兵集団であるプロイツェン騎士団(通称PK師団)にのみ配備された[275][注 40]。ネオゼネバス帝国建国後は同国軍の強襲戦闘隊に配備されている[190]

武装・装備
(旧)は中央大陸戦争時の装備呼称、(新)は第二次大陸間戦争時の装備呼称。
誘導対空ミサイル
背部に装備される。対空用のミサイル[212]
機銃(旧)
コクピット下部に装備される。同コクピットブロックを採用した初期ゼネバス帝国製小型ゾイド共通の装備。
コクピットは単独での飛行が可能となっている[274]
連装ビーム砲
ハンマーロックの右肩部に装備される。近距離用の兵装であるが、小型ゾイドを一撃で撃破する威力を有する[212]
バルカン砲パック
ハンマーロックの左肩部に装備される。小型ゾイドや対歩兵の兵装[212]
ハンマーナックル(新)
ハンマーロックの拳部。
劇中の活躍
ZAC2037年にはゼネバス帝国のスパイコマンド・エコー中佐がウルトラザウルスを奪取する作戦で使用した[276]
ZAC2047年7月~12月における戦いではルイス大尉操縦のアロザウラーの派手な立ち回りに複数で翻弄された[277]
ZAC2101年のプロイツェンの反乱時、ガイロス帝国首都ヴァルハラでPK師団の一部として決起。首都防衛予備隊を壊滅させたが、その後に殺到したヘリック・ガイロス連合軍の前に勝ち目の無い戦いだったにもかかわらずに果敢に応戦。中にはサイズとスペック上、勝ち目の無いジェノザウラー相手に肉弾戦を挑んだ機体もあり、本機を含めたクーデター実行部隊は全員壮烈な玉砕を遂げた[278]
ゲーム
『ZOIDS Material Hunters』では、ZOIDS concept art版のアレンジデザインで登場する[279]
キット
トミー(タカラトミー)版
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。モナカ構造の前肢とそれぞれ一体成型の後肢の各四肢を駆動し、単純な四足歩行ギミックにより前進する。手動ギミックは、頭部装甲(後ヒンジ)およびその下のコクピットハッチ(後ヒンジ)の開閉、各火器の旋回、胸部ハッチの開閉。
EMZ-26 ハンマーロック
1986年7月発売。カラーリングは臙脂色と銀色。重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
EZ-056 ハンマーロック
2001年12月発売。カラーリングは黒と灰色(ダブグレーに近い)。カスタマイズパーツとしてCP-26 全方位ミサイルユニットが同時期に発売され、多連装ミサイルポッドと対空ミサイルランチャーに、赤外線暗視ゴーグルを装備するようになる。
月刊ゾイドグラフィックス VOL.9 ゼネバス帝国駆逐格闘戦用戦闘機獣 ゾイドハンマーロック
2008年4月発売。EMZ-26 ハンマーロックの復刻版。
MSS
MSSシリーズでMZ002 ゾイド EMZ-26 ハンマーロックが2013年発売。
MSS初の帝国ゾイドとなる。トミー(タカラトミー)版EMZ-26ハンマーロックと同様のカラーリングだが、フル可動により腕が自由可動する。また、トミー版における腹部展開ギミックがある。

バリエーション(ハンマーロック)

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Mk-III仕様
ハンマーロック Mk-III仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 ゴリラ型
武装・装備 大型ビーム砲[274]
プロテクター[274]
ブースター[274]
『EMZ-26 ハンマーロック』パッケージ裏バリエーションにて登場。右肩に大型ビーム砲、背部にブースターを装備し、各部プロテクターも増加されたタイプ[274]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「ハンマーロック3(ハンマーロック マーク3)」の名称で登場。
指揮官仕様
ハンマーロック 指揮官仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 ゴリラ型
装備 アンテナ
『EMZ-26 ハンマーロック』パッケージ裏バリエーションにて登場。中隊指揮官用に頭部通信アンテナを装備したタイプ。装甲色はゴールドとなっている[274]
ハンマーロック(全方位ミサイルユニット装備機)
ハンマーロック
所属 ガイロス帝国(PK師団)
分類 ゴリラ型
武装・装備 ハンマーナックル×2
全方位ミサイル×1[222]
ミサイルベイ×1[222]
ミサイルシート×1[222]
夜間戦闘用ナイトビジョン×1[222]
マルチレーダー×1[222]
乗員人数 2名
ハンマーロックはプロイツェンの指令によって数々の改造案が作られており[273]、その一つである全方位ミサイルユニットを装備することにより、対空・対地攻撃用ミサイルやレーダー、夜間戦闘用ナイトビジョンが増設される[280]
なお、この形態には固有の公式呼称は存在しない。ハンマーロックは他にもスナイプマスター同様、カスタマイズパーツ・フレキシブルブースターユニットアクティブシールドユニットが用意されているが、いずれも同様である。
飛猿トビザル
飛猿
所属
分類 ゴリラ型
搭乗者 ツカモト
ゾイドジェネレイションズ』に登場するハンマーロックの改造機。ナカトの忍、ツカモトの乗機で、本体のコアに3つのブロックスコアを連動させて胸部のマグネッサーシステムにエネルギーを供給し、高出力・高機動を実現している。主な武装はメタルZi製の忍者刀「シエン」と背部に装備した特注の複合センサー「心眼システム」。他にもダートガン、格闘用クロー、スモークディスチャージャー、ロケットアンカーなどの装備を持つ。サポートブロックスゾイド・鋭華と合体すると中型ゾイドを超えるパワーを発揮する。合体機構は後から追加されたもので、この際心眼システムの小型化や展開式キャノンへの換装が行われている[281]
ハンマーアタック
ハンマーアタック
全長 6.9m[226]
全高 7.2m[226]
重量 32.7t[226]
最高速度 172km/h[226]
『小学三年生』2002年3月号、『小学四年生』2002年3月号に掲載された改造ハンマーロック。アクティブシールドユニットや全方位ミサイルユニットのパーツを取り付けられているほか、両腕部は支柱が内蔵され伸縮可能となっている[226][227]

プテラス

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プテラス
PUTERASU(旧)[282]
PTERAS(新)[283]
番号 RMZ-21(旧)[282]
RZ-010(新)[283]
所属 ヘリック共和国[283]
分類 翼竜[283]
プテラノドン[38]
ロールアウト ZAC2034年[283]
配備数 1500機(ZAC2100年秋時点[42])
全長 10.3m[282]
全高 8.2m[282]
全幅 3.7m[282]
重量 21.6t[282]
最高速度 M2[283]
M2~M2.2(旧)[282]
乗員人数 1名
武装(旧) 20mmバルカン砲×2[282]
空対空ミサイル×2[282]
機関砲[282]
武装(新) 16mmバルカン砲[283]
空対空2連装自動追尾ミサイル[283]
空対地2連装ミサイルポッド×2[283]
主な搭乗者 ロブ・ハーマン『ゾイド -ZOIDS-』
オコーネル『ゾイド-ZOIDS-』
ビーチ・ウィンドゥ[25](新)
『ゾイドバトルストーリー』におけるプテラス
中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国軍の シンカーの対抗機種としてヘリック共和国軍が開発したプテラノドン型ゾイド[38]
ドッグファイトを重視した設計となっており[282]、対シンカー戦においては敵機が水中に潜行する前に撃破する戦法を主眼としている[30]。主翼は小回りが効き[38]、プテラスは旋回性・低空飛行性能にも優れる[283]。また、マグネッサーシステムによるVTOL機能を持っているため、長大な滑走路を必要とせず、いかなる場所でも離着陸と長時間のホバーリングが可能である[283]。中央大陸戦争中期は共和国軍の制空権獲得に貢献[283]。また、サラマンダーの支援機としても活躍した[284]
ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、ZAC2099年からの西方大陸戦争緒戦においては戦闘爆撃機として共和国空軍唯一の飛行ゾイドとして運用される[283]。同時代では戦闘機ゾイドとして設計が旧式化していたことから、戦闘爆撃機ゾイドとして転換されていった[283]
『ZOIDS concept art』におけるプテラス
こちらの設定では、ペガサロスの後継機として登場。飛行ゾイドに対する迎撃から対地攻撃にまで使用される[285]
『HMM(ハイエンドマスターモデル)』におけるプテラス
こちらの設定では、ゴドスやガリウスと同系統の野生体をベースに、部分的にゴドスと機体パーツの共有化をしつつ開発されたゾイドとしている。それにより陸戦ゾイド並の剛性を実現するとともに、生産ラインもゴドスと共有することで量産性も向上した機体と位置付けられている[286]。また、HMMシリーズの解説を担当したヤマザキ軍曹は、『グレートメカニックDX16』誌上で「サラマンダーの護衛機として開発され、西方大陸戦争においては個体数が激減したレイノスやサラマンダーに代わり主力を務めた機体」と説明している[287]
武装・装備
(旧)は中央大陸戦争時の装備呼称、(新)は第二次大陸間戦争時の装備呼称。
20mmバルカン砲(旧) / 空対地2連装ミサイルポッド
本体腹部に装備される[38][283]。中央大陸戦争時代はバルカン砲であったが、西方大陸戦争時代においてはミサイルポッドとなっている。
空対空ミサイル(旧) / 空対空2連装自動追尾ミサイル
本体背部に装備される。
プテラスの武装類はシンカーの装甲を貫通可能な威力を有している[38]
機関砲(旧) / 16mmバルカン砲
頭部に装備される[283][282]
プテラスのコクピットは空気抵抗を考慮し新規設計されたものとなる[38]。また、単独飛行が可能としている[282]スネークスステルスバイパー)にも同形状のコクピットが採用されている。
キット
タカラトミー版
動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。二足歩行と翅の羽ばたきの二つのアクションで前進する(後肢は複数のパーツで構成されるが関節は無可動)。
RMZ-21 プテラス
1986年2月発売。成型色は大まかに装甲と主翼が濃紺色、フレームが僅かにアイボリーがかった白、キャノピーがクリアオレンジ、関節キャップが黒。バリゲーターと同様の配色である。「月刊ゾイドグラフィックス VOL.8 ヘリック共和国 空戦用戦闘機獣 プテラス」の商品名で復刻販売された。重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
RZ-010 プテラス
1999年8月発売。成型色は装甲と主翼が青、フレームがライトグレー、キャノピーがクリアオレンジ、関節キャップが黒。アメリカのハズブロ社より海外版としても発売され、こちらでの商品名は「#010 Ptera Striker」。
HMMキット
先に登場したライガーゼロやコマンドウルフACBS、そしてガンスナイパーLSに合わせて「プテラスボマー・ジェミー仕様」として発売された。シリーズ初の飛行ゾイドでアニメと同じくCP-06ボマーユニットに当たる装備が付属している。通常型のプテラスの形態も再現可能。後に製品化されたゴドスのキットにもボディおよび脚フレームのパーツが流用された。また、旧モデルカラーリングをイメージした外装パーツがコトブキヤショップ限定で発売されている。なお、同社で販売されているメカニカルベース フライング3と互換性があり、飛行したポーズをとって飾ることも可能。
劇中での活躍
バトルストーリー
ZAC2044年の戦いでは共和国基地を奇襲するゼネバス帝国軍・スケルトン部隊によって駐機中の機体が破壊される。その後、残存機がスケルトン部隊を追撃するも、デスザウラーの荷電粒子砲を受け撃破されている[288]
ZAC2045年5月のフロレシオ海海戦においてはウルトラザウルスの艦載機として運用される。対艦ミサイルと対ウオディック用の追尾型水中魚雷を装備し、帝国艦隊を攻撃した。パトロールにあたっていた機体はレドラーの切断翼によって撃墜されるが、空中戦の長期化によってレドラーの燃料が底を尽きたことから帝国軍側が投降し、同開戦に勝利している[19]
ZAC2048年1月に敢行されたデスバードによる共和国軍研究所への空爆に際しては迎撃に複数のプテラスが参戦するも、デスバードに比べ超高度に耐えられる構造でなかったことから兵装が凍結し使用出来ぬまま撃墜されている[289]
第一次大陸間戦争ではマッドフライの艦載機として登場している[290]
ZAC2099年に再就役。同年8月にはデスザウラー復活計画を進めていたオリンポス山への突破口を開くために、ブラキオスが聳えるメリクリウス湖に対して空爆を行った[69]
ZAC2101年6月にはプテラスボマーとともにアンダー海海戦にも参加した[205]
アニメ
『ゾイド -ZOIDS-』ではヘリック共和国軍のロブ・ハーマンやその他の乗機として何度も登場。ヘリック共和国軍の主力ゾイドだが、開戦時にはデザルト・アルコバレーノを利用したガイロス帝国軍の特殊工作に用いられている。劇中ではロブ・ハーマンやオコーネル搭乗機体を含めて、ほとんど敵ゾイドに撃ち落とされる描写が多く、オーガノイド・シャドーの攻撃によって撃墜される描写もあった。

バリエーション(プテラス)

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プテラスボマー
プテラスボマー
PUTERAS BOMBER
所属 ヘリック共和国
配備数 1800機(ZAC2100年秋時点[42])
分類 翼竜型
全長 10.3m[217]
重量 27.6t[217]
最高速度 M1.2[217]
乗員人数 1名
武装 16mmバルカン砲
空対空2連装自動追尾ミサイル
空対地2連装ミサイルポッド×2
ミサイルパック×2[291]
対地ミサイル用レーザー誘導装置×2[291]
拡張ウェポンベイ×2[291]
エクステンショナー×2[291]
プテラスに、カスタマイズパーツCP-06 ボマーユニットを装備した仕様。プテラスの火力不足を補った仕様で[291]、爆撃能力と索敵能力の充実により戦闘機としては旧式なプテラスを戦闘爆撃機へと転換させた[54]
武装・装備
ミサイルパック
脚部に装備される。爆撃用の空対地ミサイル[245]
対地ミサイル用レーザー誘導装置
ウェポンベイ先端に搭載する。ミサイルの命中率を向上させる装置[245]
拡張ウェポンベイ
翼部にエクステンショナーを介して接続される。上面には空対空ミサイルを備える[245]
エクステンショナー
主翼と拡張ウェポンベイの中間に位置するパイロン
作中の活躍
バトルストーリー
ZAC2100年5月にはストームソーダーによる制空権確保を受け、西方大陸・レッドラストの帝国補給線空爆に参加した[292]
ZAC2101年6月にはアンダー海海戦にも参加している[205]
アニメ
『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』では第18話において、チームチャンプの対戦チームがプテラスボマーを使用している。
ゲーム
『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』では「プテラスアタッカー」の名称で登場。戦闘爆撃型と解説されているが、設定・ステータス共に対地攻撃・対空攻撃の両方が強化されている[34]
プテラスボマー ジェミー仕様
プテラスボマー ジェミー仕様[注 41]
PUTERAS BOMBER JAMIE Ver.
番号 RZ-010
所属 チーム・ブリッツ(スラッシュゼロ)
分類 翼竜型
全長 10.3m
全高 8.2m
重量 21.6t
最高速度 M2
乗員人数 1名
武装(HMM) 16mmバルカン砲
空対空ミサイルZAAM-011アロー×2
空対地ミサイルZAGM-065ランス×12
レーザー誘導式ミサイルユニット×2
20mmダブルバルカンポッド×2
拡張ウェポンベイ(ミサイル×5)×2
主な搭乗者 ジェミー・ヘメロス
アニメ『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』に登場。ジェミー・ヘメロスの愛機だったが、トロス博士がレイノス購入の資金繰りのために勝手に売り飛ばしてしまった。
第4話では、入浴中を誤って覗いてしまったビットを追跡するためにリノンが無断で使用。バックドラフト団に捕われてしまうも、単身ホエールキングを破壊して脱出した。
外観上はノーマルのプテラスボマーとの差異は無い。
プテラスレドームスペシャル
プテラスレドームスペシャル
所属 ヘリック共和国
分類 翼竜型
全長 10.3m[293]
重量 23.4t[293]
最高速度 M2.1[293]
武装 16mmバルカン
2連装ミサイル
3Dレドーム
RZ-010 プテラスの背部に、カスタマイズパーツCP-13 ワイルドウィーゼルユニットレドームを搭載した偵察機仕様。ヘリック共和国軍デストロイヤー兵団に配備され、ウルトラザウルス・ザ・デストロイヤーに正確な砲撃目標の位置を伝達する[54]
ステラス
ステラス
所属 ヘリック共和国
分類 翼竜型
最高速度 マッハ4
ゾイドバトルストーリー4巻に登場。RMZ-21 プテラスの超高高度偵察機仕様改造機。4万mの超高空を飛行可能。ステルス機能を有し、スパイカメラを搭載している[294]。また、高度3万mにおいてマッハ4で飛行可能としている[295]
作中ではヘリック共和国軍基地を脅かしていた爆撃機仕様改造デスザウラーデスバード」を追跡。基地を発見し、空撮写真を撮影した[295]
偵察型プテラス
偵察型プテラス
所属 ヘリック共和国
分類 翼竜型
学年誌『小学三年生』1986年9月号掲載[296]。プテラスの背部にレドームを取り付け、全体を白色基調にした機体。「ゾイドバトルストーリー」1巻にも登場し、上空から位置情報を伝達することでウルトラザウルスの砲撃を支援した[297]
プテラス・ジェミニイ
プテラス・ジェミニイ
所属 ヘリック共和国
分類 翼竜型
乗員人数 3名
漫画『機獣新世紀ZOIDS』に登場[298]プテラスを横列に2体繋げた情報戦略機。背面に大型のレドームを1基装備している。
夜間爆撃仕様
プテラス 夜間爆撃仕様
所属 ヘリック共和国
分類 翼竜型
武装・装備 多目的兵器[282]
レーダー[282]
レーザー測距器[282]
バーニア[282]
ロケット弾パック[282]
『RMZ-21 プテラス』パッケージ裏バリエーションにて登場。量産が間に合わないサラマンダーに代わり改装されたプテラスの爆撃仕様で、夜間用レーダーやレーザー測距器、ロケット弾パックを増設。腹部には多目的ウェポンベイを装備している[282]
複座型仕様
プテラス 複座型仕様
所属 ヘリック共和国
分類 翼竜型
乗員人数 2名
武装・装備 大口径バルカン砲[282]
バーニア[282]
W垂直尾翼[282]
『RMZ-21 プテラス』パッケージ裏バリエーションにて登場。コクピットをパイロット養成用にタンデムシートとしたタイプ。ボディのバルカンは対地用の大口径バルカンに換装され、脚部にバーニア追加、尾翼が2枚に変更したことで低空性能が向上。対地攻撃用として運用された[282]
練習機仕様
プテラス 練習機仕様[注 42]
所属 ヘリック共和国
乗員人数 2名
主な搭乗者 クルーガー『ゾイド-ZOIDS-』
フィーネ『ゾイド-ZOIDS-』
ムンベイ『ゾイド-ZOIDS-』
オスカー・ヘメロス
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第17話から登場[55]。外観上は羽根と脚部を黄色に変更したほかはノーマルと差がないが、コクピットが複座に変更されている。
作中の活躍
ヘリック共和国の首都ニューヘリックシティの攻撃に出撃するガイロス帝国軍に対し、クルーガー大佐の作戦でマウントオッサ火山に爆撃を行って爆発させ、帝国軍の鋏撃ちを断念させる活躍もした。また、作中ではムンベイとフィーネも搭乗している。
『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』においてもジェミーの父オスカーの乗機として登場する。
シミュレーション仕様
プテラス シミュレーション仕様
所属 ヘリック共和国
分類 翼竜型
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第35話から登場[55]。全身グレーの機体で、バンのブレードライガーと模擬戦を繰り広げた。
偵察用レドーム仕様
プテラス 偵察用レドーム仕様[注 43]
所属 ヘリック共和国
分類 翼竜型
主な搭乗者 オコーネル
フィーネ
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第35話から登場[55]。背部にミサイルの代わりにレドームを装備。ロブ・ハーマンの部隊で哨戒を行っていたが、ステルスバイパーに撃墜された。第57話ではフィーネも搭乗。
シルバープテラス
シルバープテラス
所属 ヘリック共和国
主な搭乗者 バン・フライハイト『ゾイド -ZOIDS-』
ムンベイ『ゾイド-ZOIDS-』
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第44話から登場[55]。両腰部にガトリング砲を計2門装備。機体カラーは黒色主体。

フロレシオス

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フロレシオス
FUROLESIOS[246]
番号 RMZ-10[246]
所属 ヘリック共和国[17]
分類 海竜型
プレシオサウルス[18]
全長 13m[246]
全高 7.1m[246]
全幅 9m[246]
重量 8.85t[246]
最高速度 水上40kt[18]
水中45kt[18]
乗員人数 1名
武装 20ミリ対空機関砲×2[246][301]
ホーミング魚雷×2[246][301]
ホサセマイクロソナー[246][301]
煙幕噴出口[246][301]
バラストタンク[18]

中央大陸戦争初期に登場したヘリック共和国軍の海竜型ゾイド。高性能駆逐艦としての役割を与えられている[301]。中央大陸戦争初期ではヘリック共和国軍の水上戦の要として機能した[18]

元々はその長い首でコクピットから海の監視と生物の生態観察を行うことに適した機体で、海における生活のためのゾイドであった。この一部の改造タイプでは水陸両用型も存在したものの、基本的には水上専用タイプが主流であった。帝国、共和国に分裂した際に戦闘メカへと転用され、対空機関砲や魚雷、レーダーを搭載し、すべてが水陸両用に改造された。海上からの上陸作戦、物資の輸送などの支援活動に加え、元来持っていた観察に適した作りを生かし、沿岸警備でも活躍した[302]

中央大陸戦争期のZAC2044~2046年ごろには第一線を退いた[47]

武装・装備
20ミリ対空機関砲
尾部先端の両側面に装備する[18]
ホーミング魚雷
背部後端に装備される[18]
ホサセマイクロソナー
背部後端に装備される[18]
煙幕噴出口
前肢のヒレ部に装備する[18]
バラストタンク
背部両側のタンク[18]。これによりフロレシオスは潜水航行を可能とする[301]
作中の活躍
ZAX2031年にはフロレシオ海においてバリゲーターを随行させ、シンカーと交戦した[134][注 35]
ZAC2045年5月のフロレシオ海海戦においては自動操縦仕様の機体が囮として数百機投入され、ブラキオスに撃沈されている[19]
キット
RMZ-010 フロレシオス
1984年6月発売。動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。アクアドンと同じく車輪走行だが、前鰭が前後に動くギミックを追加。アクアドンと同じく実際に水に浮かべて泳がせることが出来る。
ヘリックメモリアルボックスII 1983-1984
2007年2月22日発売。ゴルゴドスハイドッカーペガサロススパイカーとの5体セット。

バリエーション(フロレシオス)

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アルファー沿岸警備隊<フロレシオス>
アルファー沿岸警備隊<フロレシオス>
所属 ヘリック共和国
分類 海竜型
主な搭乗者 アルファー中尉
HISTORY OF ZOIDSおよび小冊子「ゾイド情報 HOBBY NEWS 6」に掲載されたバリエーション。共和国軍アルファー中尉率いる沿岸警備隊の機体で、初期型はノーマルのフロレシオスの色違いであったが、後期型はレーダーや魚雷が増設されている[302]。アルファー中尉乗機のベースとなった機体は「ドルフィン号」と呼ばれる[303]

ペガサロス

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ペガサロス
PEGASUROS[304]
番号 RMZ-08[304]
所属 ヘリック共和国[17]
分類 鳥型[304]
猛禽類[38]
全長 10m[304]
全高 8m[304]
全幅 3.2m[304]
翼長 13m[304]
重量 4.7t[304]
最高速度 M2.5[304]
ブースターロケット使用時M3.4[124]
乗員人数 1名
武装 30ミリビームバルカン×1[304]
20ミリパルスビーム砲×2[304]
対空ミサイル×1[304](空対地ミサイル×2[38])
ブースターロケット[304]

ヘリック共和国軍がグライドラーの後継機として開発した[123] 鳥型ゾイド[304]ペガサス型ゾイドがプロトタイプになったと言われる[305]。中央大陸が統一されていたZAC1960年~1975年ごろにロールアウトした機体であり[49]、開発ベースとなった機械鳥ゾイドは他の機械鳥を捕食する獰猛さを持つ[304]。谷間にある基地から飛び立てるほど滑走距離が短く、その上昇能力は高度一万メートルまで9秒かからない。また、元々は狩猟用のメカであったことから旋回性に優れ、小回りが利く強みも持つ[305][注 44]。特に、対地攻撃ではその真価を発揮した[197]。しかしながら、シンカーの登場によりその優位性を喪失している[197]。これに対抗するため単独戦法から編隊戦法にシフトするなどで対抗も講じ、一定の効果も発揮したが[197]プテラスのロールアウト後は空中戦を同機に任せ、対地攻撃機にシフトした[38]

ZAC2044~2046年ごろには既に第一線を退いている[5]

武装・装備
30ミリビームバルカン
頭部先端に装備する[38]
20ミリパルスビーム砲
頭部側面に装備する[38]
対空ミサイル / 空対地ミサイル
背部に装備する。空対地ミサイルとする資料[38]、対空ミサイルとする資料[304]が存在する。
ブースターロケット
尻部に装備する[38]
キット
RMZ-08 ペガサロス
1983年発売。動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。グライドラーのパーツを流用し、翅をはばたかせながら車輪で走行。
ヘリックメモリアルボックスII 1983-1984
2007年2月22日発売。ゴルゴドスハイドッカースパイカーフロレシオスとの5体セット。
劇中での活躍
地球人の共和国参謀・ブラッドリーの作戦によりゼネバス帝国首都の直接攻撃に参加[306][注 45]。グランドバロス山脈の戦いではゴードンの駆るシンカーを相手に大敗を喫した[197]

バリエーション(ペガサロス)

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レッドイーグル号
レッドイーグル号
所属 ヘリック共和国
分類 鳥型
乗員人数 1名
搭乗者 リヒトホーヘン中佐
書籍『HISTORY OF ZOIDS』および冊子『ゾイドHOBBY NEWS 5』掲載。共和国軍リヒトホーヘン中佐の機体。全体に赤いカラーが施されている。初期は実弾中心の装備だったが、後に迷彩塗装やレーザー火器も導入された[305]
こうした中央大陸戦争初期に作られたエースパイロット用のペガサロスにはレッドイーグル号の他にイエロースターと呼ばれる機体も存在しており、空中戦でエースの座を競い合ったとされている[307]

ヘルキャット

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ヘルキャット
HELCAT[132]
番号 EMZ-24(ゼネバス帝国)[308]
EZ-023(ガイロス帝国)[132]
所属 ゼネバス帝国[308]
ガイロス帝国[132]
分類 ヒョウ[132]
ロールアウト ZAC2034年[132]
配備数 4500機(ガイロス帝国軍・ZAC2100年秋時点[23])
全長 13.2m[132]
全高 5m[132]
全幅 3.8m[308]
重量 24.0t[132]
最高速度 180~200km/h[308][注 46](旧。10分間のみ450km/可能[310][5][309])
190km/h(新)[132]
乗員人数 1名
武装
装備
(旧)
2連装加速ビーム砲[308]
2連高速キャノン砲[308]
武装
装備
(新)
小口径2連装レーザー機銃[132]
対ゾイド20mm2連装ビーム砲[132]
複合センサーユニット[132]
3Dレーダーアンテナ[132]
主な搭乗者 ヨハン・H(ホルスト)・シュタウフィン軍曹[25][196](新・ガイロス帝国/鉄竜騎兵団)
ドク(フューザーズ

中央大陸戦争中期、ゼネバス帝国軍が開発したヒョウ型高速戦闘ゾイド[132][注 47]。ヘリック共和国軍のガイサックに多大な損害を受け、奇襲戦の重要性を学んだことから誕生した[132]。コクピットは単独の飛行が可能[308]

元祖ステルスゾイドであると同時に、高速機の草分けでもある[132]砂漠戦を得意とするガイサックに対し、ヘルキャットは森林山岳での奇襲戦を想定して設計された[132]。脚部には消音機能が施され、ボディ排気口はブラックホール化されている[308]。極限まで熱放射を抑えた排気システムと消音機能により、赤外線に感知されず敵に気付かれず接近できるため「密林の暗殺者」という異名を持つ[132]。また、脚部にはサスペンション機能を設けており、密林や砂漠、岩場といった地形においても高速域で走破することが可能となっている[309]。この技術は後にサーベルタイガーに活用された[132]

ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、第二次大陸間戦争ではガイロス帝国軍によって運用が続けられた。光学迷彩を導入した機体も存在したとされる[311]。しかしながら、同時代では旧式化が進行しており[312]、コマンドウルフやガンスナイパーといった共和国機に対し、勝率は30%程度となっている[11]ライトニングサイクスのロールアウト後は第一線を退きつつある[275]

武装・装備
(旧)は中央大陸戦争時の装備呼称、(新)は第二次大陸間戦争時の装備呼称。
2連装加速ビーム砲(旧) / 小口径2連装レーザー機銃(新)
ヘルキャットの胸部に装備される。高速走行中においても発射が可能な兵装[309]
2連高速キャノン砲(旧) / 対ゾイド20mm2連装ビーム砲(新)
ヘルキャットの背部に装備される砲。
複合センサーユニット(新)
ヘルキャットの背部前方ブロックに装備される。
3Dレーダーアンテナ(新)
尾部に装備されるレーダー。
高速走行中は垂直尾翼のように機体を制御するバランサーとしても機能する[309]
作中の活躍
バトルストーリー
ZAC2036年にはサーベルタイガーとともにゴドスへの攻撃を行った[313]
ZAC2042年のハドリアンウォールの戦いにおいては、サーベルタイガーとともに同地へ攻撃を敢行し、コマンドウルフと交戦している[204]
ZAC2099年10月にはオリンポス山頂において復活計画が進められていたデスザウラーの護衛として配備されている姿が確認できる[314]
アニメ
『ゾイド -ZOIDS-』第39話で初登場。光学迷彩機能を用いて、バンのブレードライガーとトーマのディバイソンTSを手こずらせた。光学迷彩を持つとする描写は、アニメ『ゾイド -ZOIDS-』が初出である。
『ゾイドフューザーズ』ではドクの専用機として登場。ファイアーフェニックスを失って傷心のRDのミスで傷付いてしまったが、後半でリヒタースケールを打倒するためのZiファイター連合軍に参加した。
ゲーム
『ZOIDS Material Hunters』では、ZOIDS concept art版のアレンジデザインで登場する[315]
キット
動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。単純な四足歩行ギミックにより前進する(爪先は別パーツだが無可動)。連動ギミックは無し。手動ギミックも頭部コクピットハッチの開閉および背部ビーム砲の旋回のみとなる。
1984年、1985年に行われたアイデアコンテストのイラスト部門へ投稿された「ゾイドジャガー」が参考となっている[233]
EMZ-24 ヘルキャット
1986年4月発売。重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
EZ-023 ヘルキャット
1999年10月発売。成型色を変更。アメリカのハズブロ社より海外版としても発売され、こちらでの商品名は「#023 Atak Kat」。
月刊ゾイドグラフィックス VOL.2 ゼネバス帝国 戦闘機獣 ヘルキャット
2007年10月発売。EMZ-24 ヘルキャットの復刻版。
ヘルキャットノワール
2003年9月に『ゾイドVS.II』の初回生産特典として数量限定配布された(この通常版のほか、さらにデザートライガーのキットも付属する『ゾイドVS.II初回版デザートライガーセット』も数量限定販売された)。成型色は大まかに本体が暗緑色と黒、帝国共通コクピットが銀色、コクピットの風防がクリアグリーン、関節キャップが赤。シールは新規のものでガイロス帝国の国章の他、ロットティガー隊のエンブレム、さらには敵役であるブルーユニコン隊やテラガイストのエンブレムまであしらわれている。カラーリング以外の形状は通常のヘルキャットと同様。
REALIZE MODEL RMZ-004 ヘルキャット ガイロスカラー
2025年4月発売予定。可動、組み立てやすさ、コレクション性、アニメの再現性、リアリティに重点を置いている1/100プラキットシリーズ。頭部のコックピットハッチが開閉可能。帝国小型ゾイド共通コックピットは着脱可能。ステルスつま先をクローパーツに差し替えることで前に爪が引き出した状態にすることが可能。一般兵士のフィギュアが付属。

バリエーション(ヘルキャット)

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ヘルキャットノワール
ヘルキャットノワール
所属 ガイロス帝国/ロットティガー隊
分類 ヒョウ[316]
全長 13.2m[316]
全高 5.0m[316]
重量 24.0t[316]
最高速度 190km/h[316]
乗員人数 1名
武装 小口径2連装レーザー機銃[316]
対ゾイド20mm2連装ビーム砲[316]
複合センサーユニット[316]
3Dレーダーアンテナ[316]
主な搭乗者 コウキ・デモン
ヘルキャットの強行偵察用改造機。敵基地への侵入を想定し、装甲および攻撃力が強化されている[316][注 48]
初出はゲーム『ZOIDS VS.II』。ミッションモードにおいて、帝国ストーリー主人公であるコウキ・デモンが、ガイロス帝国軍ロットティガー隊に合流して最初に搭乗する機体である。
アニメ『ゾイドフューザーズ』第15話では、良く似たカラーリングのヘルキャットが登場している。
指揮官仕様
ヘルキャット 指揮官仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 ヒョウ
乗員人数 1名
武装・装備 センサー
アンテナ[308]
通信用アンテナ[308]
スモークランチャー[308]
レーダー[308]
バルカン砲[308]
『EMZ-24 ヘルキャット』パッケージ裏に掲載。指揮官用にレーダーや通信機の強化を図ったタイプで、スモークランチャーも設置されている。カラーリングはレッドブラウン[308]
強行偵察仕様
ヘルキャット 強行偵察仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 ヒョウ
乗員人数 1名
武装・装備 排気口[308]
小口径ビーム砲[308]
レーダー[308]
カメラ[308]
『EMZ-24 ヘルキャット』パッケージ裏に掲載。機動力向上のために武器を小口径ビーム砲1門のみとし、出力・足回り・排気口を強化している。頭部と前足にはカメラ、背部にはレーダーも設置。カラーリングはマットブラック[308]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「アウェアキャット」の名称で登場。
チロル
チロル
分類 ヒョウ
主な搭乗者 ニコル
バン・フライハイト
『ゾイド -ZOIDS-』第51話にて登場。古代ゾイド人の少女リーゼの死んだ友人のニコルが愛機としていた。
機体呼称は「ゾイドエンサイクロペディア」(ISBN 978-4-7968-7056-6)より
ヘルキャット(チームモルド仕様機)
ヘルキャット(チームモルド仕様機)
所属 バックドラフト団・チームモルド
分類 ヒョウ
『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』第4話で登場。セイバータイガーSSの装備一式をそのまま小型化したような兵装を背部に取り付けている。同じくチーム・モルド仕様機のセイバータイガーとともに活躍した。
公式において固有名詞は付けられていない。
ヘルキャットRM
ゲーム『ゾイドタクティクス』に登場。鹵獲したヘルキャットの識別コード、戦術データ、機体カラーを変更した共和国仕様。ノーマルとの能力差はない[118]
ヘルグリフォン
学年誌『小学三年生』1986年8月号に掲載された改造ヘルキャット。決戦タイプとも称され、集団で大型ゾイドに攻撃し疲弊したところを背部に増設した回転ノコギリで攻撃する[317]

マーダ

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マーダ
MERDA[133]
番号 EMZ-01のちにEMZ-13(ゼネバス帝国)
EZP MD(ガイロス帝国)[318]
所属 ゼネバス帝国[133]
分類 恐竜型[133]
オルニソレステス[29]
全長 12.2m[133]
全高 6.8m[133]
重量 17.5t[133]
最高速度 450~500km/h[133][319]
乗員人数 1名
武装 中口径電磁砲[133][319]
自己誘導ミサイルポッド[133][319]
小口径レーザー[133][319]
機銃×2[133][319]
主な搭乗者 ライン・ホーク[25]

ゼネバス帝国軍初期の恐竜型ゾイド。帝国機甲師団の主力を担った機体であり、戦争初期にはその機動力から高い生存性を発揮した[319]。通常の歩行では機動力の限界と搭乗者への疲労があったことから、VTOLノズルによりホバーシステムを採用している[319]。そのため、踵部に装備したマグネッサーシステムによって磁力風を発生させ、地面を滑走可能[29]。格闘戦では脚部によるキックや尾部による攻撃も行う[29]。コックピットは単独での飛行が可能[133][319]

ZAC2044~2046年には既に前線を退いており[5]、ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残るがやはり旧式化著しく、骨董品扱いである。しかし、プロイツェンの苛烈な総攻撃命令により、第二次大陸間戦争ではゲルダーマルダーシーパンツァー同様、ZAC2101年の暗黒大陸(ニクス大陸)の戦いに投入された[144]

武装・装備
中口径電磁砲
自己誘導ミサイルポッドと選択式で装備可能。
自己誘導ミサイルポッド
背部に装備する兵装の一つ。
小口径レーザー
テクニカルデータに記載されているが、装備個所は不明。
機銃
コクピット側面に装備する[319][注 49]
キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。ゼネバス帝国ゾイド1号にして、尾が支えになっているガリウスとゴジュラスを除けば、ゾイドで初めて完全な二足歩行を実現している。背中の武装は電磁砲とミサイルポッドのいずれかを選ぶ必要がある。構造上、頭部と電磁砲もしくはミサイルポッドが手動で動く。
EMZ-13 マーダ
1984年7月発売。タカラトミーより「ゼネバスメモリアルボックス 1984」の商品名でゲーターモルガゲルダーザットンとの5体セットでキットが復刻。2006年11月下旬頃に限定販売された。
マーダTS
2009年3月発売。『トイホビーマーケット』の通販限定発売。パーツの一部が蓄光素材となっており、ゼンマイモーターの代わりにボタン型電池内蔵の電動モーターで駆動するようになっている。ベース機では換装式だったミサイルポッドと電磁砲は、電池ボックスに設けられた3mm軸によって両方装備可能。

バリエーション(マーダ)

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マーダTS
マーダTS
所属 ガイロス帝国
分類 恐竜型
ガイロス帝国が滅びたゼネバス帝国から接収し、特殊物質ディオハリコンを組み込んで強化したマーダの暗黒軍仕様型。旧機種ながら元ゼネバス将兵の士気を維持するための採用であったが、惑星Zi大異変の磁気異常によってマグネッサーVTOLノズルが使用不可となったことで、その有用価値を大きく減らすことになり廃棄寸前となっていた。そこで共和国から若干ながら回収したスラスターシステムを試験的に搭載。それにより、完全には行かずともその高速性を取り戻し戦線復帰を果たした[320]
グライマーダー
グライマーダー
所属 ゼネバス帝国
分類 恐竜型
学年誌『小学三年生』1985年2月号掲載の改造タイプ。飛行可能にした白いマーダ[128]。後部に主翼を持っているが、グライダー双胴機のような尾翼形状をしている。
『ゾイドバトルストーリー』1巻においてはゴジュラス飛行タイプとの交戦が確認できる[129]
サンドガウォーク
サンドガウォーク
所属 ゼネバス帝国
分類 恐竜型
小学館『小学三年生』1985年3月号掲載。左右に二つのファンを装備して低空飛行するモデル。ガンビーノ中隊の所属機[321]。砂漠の戦いにおいてはデストローラータイモルガとともに共和国軍のアイザック戦闘大隊やプラントン偵察中隊と交戦した[321]
特殊工作隊仕様
マーダ 特殊工作隊仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 恐竜型
『EMZ-13 マーダ』パッケージ裏に掲載。共和国領内に侵入するためのカラーバリエーションで、金属質の森林地帯での行動を考慮しグリーンとブラウンの二色迷彩が施されている[319]
砂漠戦用仕様
マーダ 砂漠戦仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 恐竜型
『EMZ-13 マーダ』パッケージ裏に掲載。帝国領の砂漠地帯での行動を目的としたカラーバリエーション。デザートカラーが施されているが、使用している塗料の問題なのか、強い熱射の影響でボディ下部の下地色は露出している[319]

マルダー

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マルダー
MALDER[322]
番号 EMZ-18(ゼネバス帝国)[322]
EZP MR(ガイロス帝国)[323]
所属 ゼネバス帝国[322]
ガイロス帝国
分類 カタツムリ型[322]
全長 8.5m[322]
全高 6.5m[322]
全幅 4.3m[322]
重量 34.6t[322]
最高速度 100~120km/h[322]
乗員人数 2名
武装 自己誘導ミサイルランチャー[322]
加速ビーム砲[322]
中口径電磁砲[322]
レーザーセンサー×2[322]
機銃×2[322]
主な搭乗者 フェアリーナ・アーイ[25]

中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国軍が開発したカタツムリ型ゾイド。当時の小型ゾイドの中でも特に機体重量があり、移動速度が制限されるため、後方からの火力支援や移動トーチカとして運用された。火器を豊富に搭載し、砲撃戦、対空防御に威力を発揮する[322]

中央大陸戦争期のZAC2044~2046年ごろには第一線を退いた[5]。再生産されれば第二次大陸間戦争時代においても戦力に成り得る機体であり[144]、同時代ではZAC2101年の暗黒大陸(ニクス大陸)での戦いに投入された[252]。また、同種の大型化した野生体に着目した共和国が、これをベースとして輸送ゾイドホバーカーゴを開発している[324]

武装・装備
自己誘導ミサイルランチャー
外殻部の前面ハッチに収納される。
加速ビーム砲
外殻部の右側面に装備する[注 50]
中口径電磁砲
外殻部の左側面に格納される。使用時はハッチと砲身が展開する。
レーザーセンサー
マルダーの触角部。
機銃
コクピットブロック下部に装備する。
作中の活躍
ミサイル攻撃でペガサロス飛行隊に攻撃を加えた[325]
キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。下面の車輪による走行と連動して右側面の砲身の上下とボディが伸び縮みするギミックを有し、これはホバーカーゴにも手動走行時のギミックとして継承された。手動ギミックはコクピット開閉、左側面銃座のスライド展開、前部ミサイルランチャーの展開およびバネによるミサイル射出と充実している。諸元にもあるように二人乗りであり片方は内蔵式の銃座に乗り込む仕様。
EMZ-18 マルダー
1985年6月発売。「月刊ゾイドグラフィックス VOL.3 ゼネバス帝国 支援砲撃用ゾイド マルダー」の商品名で復刻、限定販売された。ただし、こちらのバージョンではパイロットフィギュアが一体のみとなっている。
マルダー(暗黒軍仕様)
イベント『東京おもちゃショー2008』会場にて限定販売。パーツの一部を蓄光素材で成型したもの。

バリエーション(マルダー)

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森林戦仕様
マルダー 森林戦仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 カタツムリ型
『EMZ-18マルダー』商品パッケージに掲載。中のミサイル銃座を撤去し、兵員の乗車スペースを設けた装甲兵員輸送車。機体カラーは三色迷彩が施されている[322]
対空自走仕様
マルダー 対空自走仕様
所属 ゼネバス帝国
分類 カタツムリ型
武装・装備 大型加速ビーム砲[322]
対空ミサイル[322]
『EMZ-18マルダー』商品パッケージに掲載。対空用に大型加速ビーム砲と対空ミサイルを装備したタイプ。多弾頭ミサイルポッドも持ち、対地支援も可能としている[322]
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「対空マルダー」の名前で登場。
マルダー暗黒軍仕様
マルダー 暗黒軍仕様
所属 ガイロス帝国
分類 カタツムリ型
第一次大陸間戦争時代に暗黒軍で用いられたマルダー。黒と緑のカラーリングで、防御力が向上。味方の盾として活用された[326]

モルガ

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レブラプター

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レブラプター
REV RAPTER[194]
番号 EZ-027[194]
所属 ガイロス帝国[194]
配備数 1100機(ZAC2100年秋時点[23])
分類 ベロキラプトル型[194]
全長 11.4m[194]
全高 7.56m[194]
重量 23.5t[194]
最高速度 210km/h[194]
乗員人数 1名
武装 キラーファング[194]
ハイパークロー×2[194]
ストライクハーケンクロー×2[194]
カウンターサイズ×2[194]
イオンチャージャー[194]
主な搭乗者 キルシェ・ハルトリーゲル[25][137]
『ゾイドバトルストーリー』におけるレブラプター
西方大陸戦争時、ジェノザウラーのサポート機としての運用も視野に入れ開発されたガイロス帝国軍のベロキラプトル型ゾイド[102]。安全性を考慮し出力を抑えたオーガノイドシステムを採用[194]。システムが限定的なことから、操縦性の問題はない[275]。その戦闘力はイグアンの3倍以上とされ、同クラスの小型ゾイドを圧倒[194]。戦力比較においては単機でゴドスを数機纏めて破壊できるだけでなくコマンドウルフのような中型ゾイドを凌駕する。また、生命力の高さからダブルソーダの機銃では倒すことはできない[11]。砲火を掻い潜り接近、白兵戦を行う戦法を得意とし[194]、ジェノザウラーとの随行時は突撃戦によって前線部隊の先陣を切り開く[327]
牙や四肢の爪の他、背部にも状の刃「カウンターサイズ」を2基装備し、格闘武器が充実した機体である。その一方で機動力と凶暴性を最大限に発揮するため、標準では火器を搭載していない[327][注 51]
『HMM(ハイエンドマスターモデル)』におけるレブラプター
武装・装備
キラーファング
レブラプターの牙部。
ハイパークロー
レブラプターの前脚に装備される爪。
ストライクハーケンクロー
レブラプターの後ろ脚に装備される爪。
カウンターサイズ
背部に装備される、鉤爪状の兵装。
イオンチャージャー
背部に装備される。戦闘時にはこの装置を作動させ[102]、ゾイドコアのさらなる活性化と強化を可能としている[328]
キット
タカラトミー版
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。単純な2足歩行ギミックにより前進する(爪先は別パーツだが無可動)。連動ギミックは前脚の上下動、背部カウンターサイズの小さな前後動。手動ギミックはコクピットハッチ(頭部・後ヒンジ)の開閉、下顎の開閉、および前肢の爪の開閉。小型ゾイドとしてはゼンマイの竜頭が着脱式となった初めてのキットであり、ディスプレイ時は背部にイオンチャージャーとして装着する。
EZ-027 レブラプター
2000年3月発売。成型色は大まかに頭部・胴体・前肢が暗い紫みの赤(葡萄色に近い)、後肢・尾部が黒、胴体のフレーム・イオンチャージャーがグレー、四肢の爪・カウンターサイズがガンメタル、目がクリアグリーン、関節キャップが青。コクピットハッチにはメタリックブラックの部分塗装が施されている。
アメリカのハズブロ社より海外版としても発売され、こちらでの商品名は「#027 Rev Raptor」。日本版とは綴りが一部異なる。
特別限定仕様 レブラプター
キットは、小学館発行の学年誌小学四年生~小学六年生の三誌)2000年09月号誌上通販にて限定販売された[329][330][331]ほか、2001年春の次世代ワールドホビーフェアにて少量限定販売された。内容はカラーリングを変更したレブラプターおよびカスタマイズパーツCP-08 パイルバンカーユニットを同梱した商品となっている。成型色は大まかに頭部・胴体・前肢が紫、後肢・尾部が黒、胴体のフレーム・イオンチャージャーがグレー、四肢の爪・カウンターサイズがガンメタル、目がクリアグリーン、関節キャップがごく暗い赤(ボルドーに近い)。カラーリング以外の形状は、シールも含めレブラプターPBと同様。
レイヴェンラプター
2003年5月発売。カラーリングを変更したレブラプターおよびカスタマイズパーツCP-08 パイルバンカーユニットを同梱した商品となっている。シールは新規のもの。カラーリング以外の形状は、レブラプターPBと同様。
HMMシリーズ
EZ-027 レブラプター
シリーズ第51弾。2021年9月に発売。タカラトミー版より生物感の強いものに変更されクローが鋭くなっている。HMM独自のものとしてカウンターサイズが伸縮自在となっている。
EZ-027 レイヴェンラプター
シリーズ第52弾。2021年11月発売。成型色を変更した機体色とパイルバンカーユニットのセット。
EZ-027 レブラプター夜警仕様
2023年9月にコトブキヤショップ限定で発売され、成型色を変更した機体色と成型色の異なる2つのパイルバンカーユニットのセット。
作中での活躍
バトルストーリー
ZAC2100年3月。西方大陸戦争中盤の南エウロペ大陸のエルガイル海岸上陸作戦にジェノザウラーと共に参加。集団戦闘でゴジュラスを撃破した[332]。その後のガリル遺跡における争奪戦ではブレードライガーに対して奇襲攻撃を敢行するも、迎撃され、直後ストームソーダーから投下されたガンスナイパーによって撃破されている[105]
同年7月には第二次全面会戦において共和国ロブ基地を強襲したが、慢性の補給不足に陥っていたことで共和国の逆襲によって後退を余儀なくされた[333]
同年9月にはその他大勢の帝国ゾイドとともにウルトラザウルス・ザ・デストロイヤーのウルトラキャノンの直撃を受けている姿が確認できる[334]
ZAC2101年11月のヴァルハラにおけるプロイツェンの反乱では、ハンマーロックに撃破された姿が確認できる[278]
アニメ
『ゾイド -ZOIDS-』では20話で初登場。スリーパー(無人操縦機)や投光器を付けた機体も登場した。設定にあるような強力な戦闘力はあまり見られなかったものの、主人公バン・フライハイトが本機を奪取して搭乗。レブラプター同士での戦闘では同型機を圧倒した。
『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』では、名称不明のチームが多く使用しており、バックドラフト団も大量に所有するなど、作中での出番は多い。
ゲーム
『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』に登場出来なかったゾイドの一つだったが、『ゾイドVS.III』、『ゾイドタクティクス』、『ゾイドカードコロシアム』には登場している。
『ゾイドインフィニティフューザーズ』ではOPでゴジュラスギガにやられる役で登場するが。ゲーム内には登場しない。
漫画
機獣新世紀ZOIDS』に登場。コミックス版では口腔内に機銃が搭載されている。

バリエーション(レブラプター)

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レブラプターPB
レブラプターPB
所属 ガイロス帝国
配備数 700機(ZAC2100年秋時点[23])
分類 ベロキラプトル型
全長 11.4m[335]
重量 26.8t[335]
最高速度 205km/h[335]
乗員人数 1名
武装 キラーファング[194]
ハイパークロー×2[194]
ストライクハーケンクロー×2[194]
カウンターサイズ×2[194]
イオンチャージャー[194]
パイルバンカーユニット[336]
EZ-027 レブラプターCP-08 パイルバンカーユニットを装備した仕様。元々申し分のない格闘能力を持っていたレブラプターであるが、戦闘の激化からより高い至近戦闘能力を要求されたことから導入された[336]。特殊金属の槍を射出し、大型ゾイドの装甲を貫く[336]能力を付加させるとともに城壁突破も視野に入れた[337]仕様。ガイロス帝国機動陸軍装甲師団強襲戦闘隊に配備されている[23][174]
この呼称は『ゾイド公式ファンブック2』掲載時のもの[338]。レブラプターパイルバンカーとも呼称される[174]。月刊コロコロコミック誌掲載時では「レブバンカー」という呼称も用いられた[337]
作中の活躍
バトルストーリー
ZAC2100年7月における第二次全面開戦に投入された機体が確認できる[339]
漫画
学年誌掲載漫画『ゾイドバトルストーリー』にガーディアンフォースの機体が登場。コマンドウルフAUとともに敵基地に潜入し、迎撃するイグアンを撃破した[80]
レブラプターWPB
レブラプターダブルパイルバンカー。EZ-027 レブラプターCP-08 パイルバンカーユニットを二基装備した仕様。
レブラプターWPBという名称は、『ゾイドVS.II』、『ゾイドVS.III』、『ゾイドタクティクス』、『ゾイドカードコロシアム』といったゲームで登場した。
レブハーケン
レブハーケン
番号 EZ-027RH[340]
所属 ガイロス帝国
分類 ベロキラプトル型
全長 12.7m[340]
全高 8.2m[340]
重量 24.3t[340]
最高速度 不明
乗員人数 1名
ゾイドバトルカードゲーム、ゾイド公式ファンブック3巻に掲載。EZ-027 レブラプターの格闘性能をさらに強化した改造機[116]。前肢の爪をカウンターサイズを束ねた物に変更し、カウンターサイズをアーム取り付け式のレーザーソードに換装。オリーブドラブとレッドブラウンの迷彩塗装で奇襲効果を高めてある[116]。前頭部には髑髏を模したレリーフが施されている。
レブハンター
レブハンター
REV HUNTER[341]
所属 帝国軍[342]
分類 ベロキラプトル型[341]
全長 12.0m[341][342]
全高 7.56m[341]
重量 24.0t[341][342]
最高速度 210km/h[341][342]
乗員人数 1名
武装 キラーランス
ハイパークロー
キラーファング
ゲーム『ZOIDS SAGA 2』で初登場、『サイバードライブゾイド 機獣の戦士ヒュウ』にも登場する。接近戦を得意とする素早いゾイド[343] で、追撃能力に優れた改造機。前脚ハイパークローが新型となり、カウンターサイズの代わりにキラーランスと呼ばれる、変形する鋏型の武器を装備。
レブラプター(夜警仕様機)
レブラプター(夜警仕様機)[注 52]
所属 ガイロス帝国
分類 ベロキラプトル型
全長 11.4m
全高 7.56m
重量 23.5t
最高速度 210km/h
乗員人数 1名
武装 キラーファング
ハイパークロー×2
ストライクハーケンクロー×2
カウンターサイズ×2
イオンチャージャー
パイルバンカーユニット
レブラプタージェノザウラーと同様の黒と紫のカラーリングを施し、夜警任務やスパイ任務、特殊工作に対応させた仕様。前肢で作業も可能としている[329]。また、金色のパイルバンカーユニットを装備する。
なお、学年誌掲載時点では「夜戦用」、「夜警専用のレブラプター」と紹介されており[329]、キットの商品名は「特別限定仕様 レブラプター」となっている。
レイヴェンラプター
レイヴェンラプター
RAVEN RAPTOR[344]
所属 ガイロス帝国
分類 ベロキラプトル型
全長 15.3m[345]
全高 10.3m[345]
重量 26.0t[345]
最高速度 200km/h[345]
乗員人数 1名
武装 キラーファング[344]
ハイパークロー×2[344]
ストライクハーケンクロー×2[344]
カウンターサイズ×2[344]
イオンチャージャー[344]
パイルバンカーユニット[344]
主な搭乗者 ハインケル・サーベラー
ガイロス帝国の「黒騎士」ハインケル・サーベラー中佐が駆る漆黒のレブラプター。パイルバンカーユニットを装備することで中型ゾイドに対する格闘性能を向上させている[345]
作中の活躍
バトルストーリー
ZAC2101年8月、ニクス大陸のトリム高地~ビフロスト高原の戦い[84]、同年10月のニクス大陸全域の開戦時において姿がみられる[85]
漫画
初出はウェブコミック『ZOIDS妄想戦記』「紅の未来・黒き過去」。パイルバンカーユニットによって重量が増加しているが、俊敏性を高めてあるため運動性能はノーマル機以上とされる。パイロットの腕と相まって、シュトゥルムテュランと単機で互角に渡り合った。
レブラプター空挺改造
レブラプター空挺改造
所属 ガイロス帝国
分類 ベロキラプトル型
乗員人数 1名
『ゾイドバトルワールド』に掲載された改造レヴラプター。背中にレドラーの羽根を装着し、ジェットエンジンではないことを生かし音を立てず敵地に忍び込むことを得意とする[242]
初出は『小学二年生』2000年5月号で、その際の呼称は「レブラプター空挺型」[243]。同誌同号掲載漫画「ゾイドバトルストーリー」では帝国軍の機体として登場するが、電撃奇襲型ステルスバイパーに撃破されている[244]。学年誌『小学三年生』2000年12月号付録掲載時の呼称は「ウイングラプター」となっている[346]
レブアタッカー
レブアタッカー
全長 11.4m[121]
全高 7.56m[121]
重量 46.5t[121]
最高速度 128.0km/h[121]
『小学五年生』2000年8月号に掲載。背部にビームガトリングユニットやアサルトユニットのパーツを増設。右腕にはカウンターサイズが移植されている[122]
投光器搭載仕様
レブラプター 投光器搭載仕様
所属 ガイロス帝国
分類 ベロキラプトル型
乗員人数 1名
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第22話に登場[55]。背部にサーチライトを装備した仕様。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 表題は「小型ゾイド」だが、当該ページの本文によれば「小型、中型ゾイドの戦力比較」である。
  2. ^ a b c d ただし、ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』『ZOIDS 帝国VS共和国 メカ生体の遺伝子』『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』『ゾイドバトルカードゲーム』には実装されている。
  3. ^ 『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』の戦闘時アニメーションでは、同武器を使用すると両肩の部分からビームが発射される。また、前作『ZOIDS 帝国VS共和国 メカ生体の遺伝子』では、武器名称が「バルカン砲」になっているが同じ場所から発射されている。
  4. ^ プラモデルキット「HMM イグアン」の解説では脚部のレッグユニット、両腰部のサブジェネレーターポッド、股間部のレーザーサーチャー等に追加されている。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜 公式ガイドブック(2000年、小学館)[35]。なお、ゲーム画面中のひらがな表記・短縮名は、漢字表記・玩具キットの正式名表記(第2期シリーズの名称)で記載している。
  6. ^ ゲーム『ZOIDS 帝国VS共和国 メカ生体の遺伝子』においては腹部の装備がエルパミサイルランチャー、頭部の装備がマクサー35mmビームとなっている。
  7. ^ キットにフィギュアは2体付属
  8. ^ 書籍に掲載された野生体のデザインは、グランチュラとガイサックで個別のものとなっている[38][45]
  9. ^ なお、ゲーム『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』ではノーマルタイプを「ガイサックカスタム」・重装甲タイプをただの「ガイサック」としている[34]。また、『ZOIDS SAGA』では後者を「ガイサック重装甲型」と表記している[46]
  10. ^ ゾイドシリーズにおいてスリーパー仕様のガイサックの初出はアニメ『ゾイド-ZOIDS-』となる
  11. ^ プラモデルキット「HMM カノントータス」においては独自の追加装備として赤外線投光器が設置されている
  12. ^ ノーマル仕様でも後部ハッチ[59]が存在する。『HMM』版では装備個所が「胴体側面ハッチ」として脇腹部に変更されており、後端部にはジェネレーターが内蔵された設定となっている[64]
  13. ^ 第1期シリーズ(中央大陸戦争時)には水上戦能力の言及は存在しなかった。
  14. ^ トミー版のキットの段階でも同部位に突起状のディティールは存在するが、こちらは設定上の言及はなされていない。
  15. ^ ゲーム『ZOIDS 帝国VS共和国 メカ生体の遺伝子』においては股間部の装備がパイクラーエレショット、脇腹部の装備がエルパミサイルランチャーとなっている。
  16. ^ 「HMM-013 RZ-030 ガンスナイパー」においてはイオンチャージャー(ゾイド核活性化装置)であったパーツは照準器であるルポルド・スコープセンサーへと改変されている。また、大腿部と肩部にはマルチパック(ミサイルポッド)が独自に追加されている。
  17. ^ ゴジュヤナのペンネームでも活動[103]。書籍の協力や『ゾイドコアボックス』では柳沢仁名義でクレジットされる[103][104]
  18. ^ 『ゾイド-ZOIDS-』第36話ではスナイパーモード移行中にブレードライガーの反撃を躱せず戦闘不能に追い込まれている。
  19. ^ 「ガンスナイパーナオミ仕様 with ワイルドウィーゼルユニット」キットによる形態。アニメーション作中では登場しない。キットの組立説明書における解説では本来、ワイルド・ウィーゼルユニットはナオミの戦闘スタイルとは合致しない装備であるが、ロイヤルカップ後に開催された個人バトルロワイヤル大会「サバイバルカップ」にて、一対多数の状況に対応する為にこの装備を用いたとされている[98]
  20. ^ 全長・全高・重量・最高速度の記述は資料ごとに差異が存在する。
    TCG・ゾイドバトルカードゲームカードの記述では全長14.9m、全高9.2m、重量67t[114]
    ゲームZOIDS SAGAシリーズのデータベースでは重量は60.0t、最高速度は120km/h。
    プラモデルキット「ゾイドハイエンドマスターモデル」取扱説明書では全長11.9m、全高7.2m、重量25.0t、最高速度200km/hとなっている。
  21. ^ ゲーム『ZOIDS 帝国VS共和国 メカ生体の遺伝子』においては腹部前面の青色のパーツがビームバルカンとなっている。
  22. ^ この他に「ドラゴンフライ」というトンボ型の改造ゾイドが存在しており[130]、ドラゴンフライ2は1型と比べ大型化した機体として扱われる[128]。「ドラゴンフライ」も『ゾイドバトルストーリー』においてドラゴンフライ2とともに飛行している姿が見られる[129]
  23. ^ a b ただし、トミー刊「HISTORY OF ZOIDS」では地球人が移住する以前のZAC2018年~ZAC2029年の戦いにおいてもゲルダーとゲーターの姿が確認できる[135]
  24. ^ この時の機体色は全身がほぼ黒一色でコクピットの風防は緑。機体ナンバーはEZ-0までが確認できるが下2桁は不明
  25. ^ 機体解説が変更され新商品宣伝が加わっただけで物語に関しては同じである公式ファンブック4巻にも登場はしているが、「骨董品までもが」戦闘に狩り出されたとの表記はない。
  26. ^ トミー刊『HISORY OF ZOIDS』においては、地球人よりもたらされた技術をゾイドに導入するエピソード「再会」において、ゴドスの残骸らしき姿が確認できる[149]。一方で、『月刊ゾイドグラフィックス VOL.1 ゴドス』の付属冊子においては、この機体の登場時期をZAC2029年以前に運用されていたゴジュラス アーリーモデルと同時期としている[49]
  27. ^ キットにフィギュアは2体付属
  28. ^ コトブキヤより2011年11月に発売された『HMM ゴドス』においては、頭頂部にマルチセンサーが追加されている。加えて、両腕と両足はそれぞれアームユニット、レッグユニットとして機体諸元に記載されている。
  29. ^ 重装甲タイプは、ゲームによって「重装甲ゴドス」[34]や「重装甲型ゴドス」[46]と表記される
  30. ^ 資料によっては飛行速度をマッハ1.2とする記述も存在する[162]
  31. ^ a b ただし『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』には登場
  32. ^ ただし、作中では母艦から無線操作される描写も存在する[169]
  33. ^ 同時に、ゼネバス帝国軍において初めての水中戦用ゾイドでもある
  34. ^ ZAC2100年においてはこの機体に長きに渡って苦戦し続けてきた経験から、ヘリック共和国軍は量産性を除いたすべての性能で凌駕する対抗機種であるハンマーヘッドを開発・配備している[198]
  35. ^ a b c 学年誌掲載分ではこの際にシンカーに搭乗していたパイロットはゴードン、フロレシオスを率いていたパイロットはアルファーとしている。また、バリゲーターはフロレシオスの護衛という位置づけだった[200]
  36. ^ 「狙撃戦用スナイパースコープ」と記載した資料もみられる[210]
  37. ^ ガンスナイパーにはオーガノイドシステムが組み込まれていたが、スナイプマスターについては不明。
  38. ^ 「バイパー」とはマムシクサリヘビ類のことを意味する。
  39. ^ 『ゾイドワイルドファンブック Vol.1』掲載コミックではアーバインが14歳のころにトルナードと遭遇している。同作におけるアーバインの左眼部にはゾイドの電子眼が埋め込まれているが、本来成長しない機械部品をトルナードがうなり声を上げることによってアーバインの体に合わせて成長させている[238]
  40. ^ ただし、「EZ-004レッドホーン」のパッケージや、「公式ファンブック」ではゼネバス帝国時のカラー機体が映っている。
  41. ^ 機体諸元は「HMM-025 RZ-010 プテラスボマージェミー仕様」より[286]。ただし、このスペックノートでは全長、全高、重量、最高速度の数値はノーマルのプテラスから引用されている。
  42. ^ 『ゾイドバトルカードゲーム』においては「プテラス・FiS」という呼称で登場する[299]
  43. ^ 『ゾイドバトルカードゲーム』においては「プテラス・OcS」という呼称で登場する[300]
  44. ^ 資料によっては羽根が小さいために小回りが利かず、シンカーに苦戦したとする記述も存在する[38]
  45. ^ 中央大陸戦争初期においてゼネバス帝国は飛行ゾイドを保有していなかったため、対地攻撃で活躍した(漫画「ゾイド創世記」ではキット化されてはいない翼竜型の飛行ゾイドを保有している描写も存在する)
  46. ^ 歩行速度は120km/hとした資料も存在する[309]
  47. ^ ジャガー型と記述する資料も存在した[309]
  48. ^ ゲーム媒体においては高速移動を可能にし、消音装置も改良されたとする記述もみられる[118]
  49. ^ 他の共通コクピットを持つ帝国小型ゾイドでは下部に装備される。
  50. ^ 2008年3月発売の「月刊ゾイドグラフィックスVOL.3」の付属冊子においては、本装備を荷電粒子砲としている。
  51. ^ レブラプターは前脚肘部にハードポイントが存在するため装備追加は可能となっており、バトルストーリー[105]やアニメ『ゾイド -ZOIDS-』および『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』ではこの部分にレッドホーンセイバータイガーが装備しているAEZ20mmビームガンを装備した機体も見受けられた。加えて、アニメやゲーム『ゾイドバトルカードゲーム 西方大陸戦記』では背部カウンターサイズ上に同様の火器を装備した機体も見受けられた。
  52. ^ 全長、全高、重量、最高速度のスペックは『特別限定仕様 レブラプター』の商品パッケージによるものだが、『EZ-027 レブラプター』の本体設定と同様のものを記載しており、パイルバンカー装着時の設定には言及がなされていない。

出典

[編集]
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  342. ^ a b c d 『ZOIDS SAGA 2』トミー、2003年4月18日発売、ゲーム内データベース。
  343. ^ 『サイバードライブゾイド 機獣の戦士ヒュウ』のストーリー中の会話より
  344. ^ a b c d e f g 『ゾイド妄想戦記 レイヴェンラプター』トミー、2003年5月29日発売、商品パッケージ。
  345. ^ a b c d e プロイツェンの反逆 2003, p. 69.
  346. ^ ゾイドまるあそびバトルゲームブック 2000, p. 2-5.

参考文献

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  • 書籍
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    • 『入門百科グラフィック4 メカ生体ゾイド 戦闘機械獣のすべて』小学館、1986年4月10日。ISBN 4-09-102004-6 
    • 立山誠浩『小学館スペシャル4 ゾイドバトルストーリー』小学館、1987年1月10日。 
    • 立山誠浩『小学館スペシャル11 ゾイドバトルストーリー2』小学館、1987年11月1日。ISBN 4-09-104761-0 
    • 立山誠浩『小学館スペシャル15 ゾイドバトルストーリー3』小学館、1988年5月1日。 
    • 立山誠浩『小学館スペシャル11月号 ゾイドバトルストーリー4』小学館、1988年11月30日。 
    • 三浦卓嗣『小学館スペシャル4月号 新ゾイドバトルストーリー』小学館、1990年4月9日。 
    • 窪内裕『ワンダーライフスペシャル 機獣新世紀ゾイド公式ファンブック』小学館、2000年3月20日。ISBN 4-09-102830-6 
    • 窪内裕『ワンダーライフスペシャル 機獣新世紀ゾイド公式ファンブック2』小学館、2001年3月1日。ISBN 4-09-102863-2 
    • 窪内裕『ワンダーライフスペシャル 機獣新世紀ゾイド公式ファンブック3』小学館、2002年3月1日。ISBN 4-09-106030-7 
    • 窪内裕『ワンダーライフスペシャル 機獣新世紀ゾイド公式ファンブック4』小学館、2004年2月1日。ISBN 4-09-106132-X 
    • 『ゾイドエンサイクロペディア』小学館、2009年1月。ISBN 978-4-7968-7056-6 
    • 『ゾイドバトルワールド』小学館、2000年6月20日。ISBN 4-09-102846-2 
    • 『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜 公式ガイドブック』小学館、2000年10月。ISBN 4-09-102862-4 
    • 『まるごとシールブック ゾイドカスタマイズステッカー』小学館、2000年9月1日。ISBN 4-09-734349-1 
    • 『ゾイドサーガ必勝攻略法』双葉社、2002年1月。ISBN 4-575-16293-0 
    • 『ゾイドサーガII必勝攻略法』双葉社、2003年5月。ISBN 4-575-16379-1 
    • 『ゾイドコアボックス』小学館、2003年10月24日。ISBN 4-09-941086-2 
      • 窪内裕「機獣新世紀ゾイドバトルストーリー THE AVENGE OF PROITEN プロイツェンの反逆 (ゾイドコアボックス付属書籍)」2003年10月24日。 
      • 柿沼秀樹「THE ZOIDS BIBLE Zi HISTORY FILE (ゾイドコアボックス付属冊子)」2003年10月24日。 
    • 『ゾイド〜白銀の獣機神ライガーゼロ〜必勝攻略法』双葉社、2001年7月。ISBN 978-4-575-16272-1 
    • 田村登正『ゾイドジェネレイションズ』メディアワークス、2007年8月。ISBN 978-4-8402-4004-8 
    • 徳山光俊『ZOIDS concept art2』ホビージャパン、2011年7月15日。ISBN 978-4-7986-0253-0 
    • 徳山光俊『ZOIDS concept art3』ホビージャパン、2012年7月13日。ISBN 978-4-7986-0435-0 
    • 『月刊コロコロコミック12月号増刊 ゾイドワイルドファンブック Vol.1』小学館、2019年12月。 
    • 渡辺俊(編集)『ZOIDS ~ART OF HMM 2006-2020~』小学館、2020年9月22日(初版発行)。ISBN 978-4-7780-3836-6 
  • ムック
  • コミック
  • 雑誌
    • 月刊コロコロコミック
      • 『月刊コロコロコミック 2000年1月号』小学館、1999年12月15日。 
      • 『月刊コロコロコミック 2000年2月号』小学館、2000年1月15日。 
      • 『月刊コロコロコミック 2000年3月号』小学館、2000年2月15日。 
      • 『月刊コロコロコミック 2000年4月号』小学館、2000年3月15日。 
      • 『月刊コロコロコミック 2000年6月号』小学館、2000年5月15日。 
        • 「「ゾイド超改造公式ガイドBOOK」(月刊コロコロコミック 2000年6月号付録冊子)」。 
      • 『月刊コロコロコミック 2000年7月号』小学館、2000年6月15日。 
      • 『月刊コロコロコミック 2001年12月号』小学館、2001年11月15日。 
        • 「「ゾイド新世紀カスタマイズBOOK ZOIDS超改造AtoZ」(月刊コロコロコミック 2001年12月号付録冊子)」。 
      • 『月刊コロコロコミック 2002年1月号』小学館、2001年12月15日。 
      • 『月刊コロコロコミック 2002年3月号』小学館、2002年2月15日。 
      • 『月刊コロコロコミック 2002年6月号』小学館、2002年5月15日。 
      • 『月刊コロコロコミック 2003年5月号』小学館、2003年4月15日。 
    • 小学一年生
      • 『小学一年生 1987年2月号』小学館。 
    • 小学二年生
      • 『小学二年生 1988年3月号』小学館。 
      • 『小学二年生 2000年5月号』小学館。 
      • 『小学二年生 2000年9月号』小学館。 
    • 小学三年生
      • 『小学三年生 1984年11月号』小学館。 
      • 『小学三年生 1985年1月号』小学館。 
      • 『小学三年生 1985年2月号』小学館。 
      • 『小学三年生 1985年3月号』小学館。 
      • 『小学三年生 1985年8月号』小学館。 
      • 『小学三年生 1985年10月号』小学館。 
      • 『小学三年生 1986年5月号』小学館。 
      • 『小学三年生 1986年6月号』小学館。 
      • 『小学三年生 1986年7月号』小学館。 
      • 『小学三年生 1986年8月号』小学館。 
      • 『小学三年生 1986年9月号』小学館。 
      • 『小学三年生 1987年2月号』小学館。 
      • 『小学三年生 1987年5月号』小学館。 
      • 『小学三年生 1987年6月号』小学館。 
      • 『小学三年生 1988年12月号』小学館。 
        • 「改造ゾイド決戦カード(小学三年生 1988年12月号付録)」、小学館。 
      • 『小学三年生 2000年9月号』小学館。 
      • 『小学三年生 2000年12月号』小学館。 
        • 「「ゾイドまるあそびバトルゲームブック」(小学三年生 2000年12月号付録冊子)」。 
      • 『小学三年生 2002年3月号』小学館。 
    • 小学四年生
      • 『小学四年生 2000年9月号』小学館。 
      • 『小学四年生 2002年3月号』小学館。 
    • 小学五年生
      • 『小学五年生 1986年3月号』小学館。 
      • 『小学五年生 2000年8月号』小学館。 
      • 『小学五年生 2000年9月号』小学館。 
      • 『小学五年生 2001年5月号』小学館。 
        • 「ゾイド激改造BOOK 小学五年生 2001年5月号付録冊子」、小学館。 
      • 『小学五年生 2002年1月号』小学館。 
    • 小学六年生
      • 『小学六年生 2000年9月号』小学館。 
    • コミックGOTTA
      • 『コミックGOTTA 2000年10月号』小学館。 
    • 電撃ホビーマガジン
      • 『電撃ホビーマガジン 1999年5月号』メディアワークス。 
      • 『電撃ホビーマガジン 2002年3月号』メディアワークス。 
      • 『電撃ホビーマガジン 2002年4月号』メディアワークス。 
        • 「ZOIDS BOOK2002 電撃ホビーマガジン 2002年4月号付録冊子」、メディアワークス。 
      • 『電撃ホビーマガジン 2002年5月号』メディアワークス。 
      • 『電撃ホビーマガジン 2002年8月号』メディアワークス。 
      • 『電撃ホビーマガジン 2002年9月号』メディアワークス。 
      • 『電撃ホビーマガジン 2003年1月号』メディアワークス。 
      • 『電撃ホビーマガジン 2003年2月号』メディアワークス。 
      • 『電撃ホビーマガジン 2003年6月号』メディアワークス。 
      • 『電撃ホビーマガジン 2009年4月号』メディアワークス。 
      • 『電撃ホビーマガジン 2009年5月号』メディアワークス。 
    • 月刊ホビージャパン
      • 『月刊ホビージャパン 2001年11月号』ホビージャパン。 

関連項目

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