プシュポートカター
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プシュポートカター(梵: पुष्पोत्कटा, Puṣpotkaṭā)は、インド神話に登場するラークシャサの女性(ラークシャシー)である。叙事詩『マハーバーラタ』によると、プシュポートカターは富の神クヴェーラがラークシャサの都ランカーの支配者として君臨していた頃、クヴェーラ神によって彼の父であるヴィシュラヴァスに、ラーカー、マリーニーとともに侍女として与えられた。侍女となった3人はそれぞれヴィシュラヴァスとの間に子を生んだ。プシュポートカターは後にラークシャサの王となるラーヴァナとクムバカルナを、ラーカーはカラとシュールパナカーを、マリーニーはヴィビーシャナを生んだ[1][2][3]。
『ラーマーヤナ』では、ヴィシュラヴァスの妻と結婚してラーヴァナとその兄弟たちの母となったラークシャシーの名はカイカシーとなっている[4][5][6]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『ラーマーヤナ 世界文学全集III-2』阿部知二訳、講談社、1966年。
- 『原典訳 マハーバーラタ4』上村勝彦訳、ちくま学芸文庫、2002年。ISBN 4-480-08604-8。
- 『インド神話 マハーバーラタの神々』上村勝彦訳、ちくま学芸文庫、2003年。ISBN 4-480-08730-3。
- 菅沼晃編 編『インド神話伝説辞典』東京堂出版、1985年。ISBN 4-490-10191-0。