ブレシアの十日間
表示
ブレシア包囲戦 ブレシアの十日間 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
第一次イタリア独立戦争中 | |||||||
ブレシアの十日間 | |||||||
| |||||||
衝突した勢力 | |||||||
ブレシア[1][2] | オーストリア帝国[3] | ||||||
指揮官 | |||||||
ティート・スペーリ ジュゼッペ・マルティネンゴ Pietro Boifava [4][5][6] |
ユリウス・フォン・ハイナウ元帥 ヨハン・グラーフ・ヌゲント少将 † [7][8] | ||||||
戦力 | |||||||
多数のバリケード[9] 武装兵[7][10]2,000–3,000人 |
オーストリア守備兵:[11] 4個中隊 大砲30門 ヌゲント旅団:[7][8] 歩兵・騎兵2,300人 大砲4門 30ポンド砲(Mörser-Batterie) | ||||||
被害者数 | |||||||
戦死 約1,000人 [12][13] 市民を含む [14] 処刑 16人[10] |
3月31日-4月1日: [7] 戦死 53人[7] 将校3人を含む 戦傷 209人[7] 将校13人を含む 行方不明 54人[7] |
ブレシアの十日間 (イタリア語: Dieci giornate di Brescia) は、1849年3月23日から4月1日にかけて[1]、北イタリアのブレシアで発生したオーストリア帝国に対する反乱である[1][2][3]。
勃発
[編集]19世紀前半、ブレシアはオーストリアの傀儡国ロンバルド=ヴェネト王国に属していた。1849年3月23日、サルディーニャ王国とオーストリアが激突したノヴァーラの戦いと同じ日に、ブレシアでティート・スペーリ率いる反乱が勃発した。なお、ノヴァーラの戦いはオーストリアの勝利に終わったが、その知らせはまだブレシアに届いていなかった。
経過
[編集]ブレシアに駐屯していたヌゲント将軍率いるオーストリア軍は、急いで城塞に立て籠もり、市街に向け砲撃した。これにより、歴史的建造物が多く破壊された。反乱勃発後8日目にしてオーストリア軍の救援が到着し、ブレシアは包囲された。翌日、この援軍を率いるユリウス・ヤコブ・フォン・ハイナウ元帥(後に「ブレシアのハイエナ」とあだ名される)が、ブレシア市に無条件降伏を要求した。しかし反乱軍はこれを拒絶したが、深夜まで戦い続けた末、スペーリら反乱軍の幹部たちは降伏を決断した。ところが4月1日、降伏文書の調印が終わらないうちにオーストリア軍がブレシア市になだれ込み、住民を虐殺した。
戦いを通じて1,000人の市民が殺された。十日間のブレシア市の果敢な抵抗を讃え、ブレシア市は「イタリアのライオン」 (Leonessa d'Italia)と呼ばれるようになった。
脚注
[編集]- ^ a b c d Corti, Siro (1885). Breve storia del Risorgimento italiano narrata alla gioventù. Turin
- ^ a b Wochenblatt, Freitag, 6. April (1849). Wochenblatt für den Königlich-Bayerischen Gerichtsbezirk Zweibrücken No. 41.. Zweibrücken
- ^ a b W. & R. Chambers (1868). Chambers's encyclopaedia: Vol. 2. London
- ^ Bradshaw, George (1898). Bradshaw's illustrated hand-book to Italy. London
- ^ Murray, John (1858). Handbook for travellers in northern Italy Part I. and Part II.. London
- ^ Stramacci, Mauro (1991). Goffredo Mameli: tra un inno e una battaglia. Rome
- ^ a b c d e f g Aus der Kaiserlich Königlichen Hof- und Staatsdruckerei (1850). Kriegsbegebenheiten bei der Kaiserlich österreichischen Armee in Italien vom 20. März bis 1. April 1849. Vienna
- ^ a b Rüstow, Wilhelm (1862). Der italienische Krieg von 1848 und 1849. Zürich
- ^ Wagener, Friedrich Wilhelm Hermann (1862). Staats- und Gesellschafts-Lexikon. Berlin
- ^ a b Sked, Alan (2011). Radetzky: Imperial Victor and Military Genius. New York
- ^ Schweigerd, Carl Adam (1857). Geschichte des K.K. Linien-Infanterie-Regimentes No. 8, Erzherzog Ludwig. Vienna
- ^ Keates, Jonathan (2005). The siege of Venice. New York
- ^ Colburn, Henry (1860). The United service magazine, Part 1. London
- ^ July–December Vol.II (1859). The Eclectic review. London
参考文献
[編集]- Brescia 1849. I caduti delle dieci giornate di Gianluigi Valotti - La Compagnia della Stampa - 2018: EAN: 9788884867520