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ブループラネット賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブループラネット賞
ブループラネット賞のロゴ
受賞対象地球環境の改善に顕著な貢献をした個人や団体
日本
主催公益財団法人 旭硝子財団
初回1992年
公式サイトhttps://www.af-info.or.jp/blueplanet/index.html

ブループラネット賞(英: Blue Planet Prize)は、公益財団法人 旭硝子財団が主催する国際的な環境賞である。地球環境問題の解決に向けて顕著な貢献をした個人や組織に贈られる。1992年に創設され、毎年2件が選ばれる。受賞者には、各50万米ドルと記念品が贈られる[1]

選考基準

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ブループラネット賞は、持続可能な社会の実現に確かな展望をあたえる観点から、地球環境の保全・再生に向けた理念構築や科学的理解、あるいは対策や実践活動に大きく貢献した個人または団体を顕彰する賞である。個人 (単独あるいは複数),組織(非営利に限る)のいずれも対象となり、国籍,性別,信条などは問われないが,個人の場合は生存者に限られる。自薦は受け付けられない。[2]

選考は、毎年8月から10月にかけて国内外の推薦人(旭硝子財団データベース登録者)による推薦制度で行われる。推薦を受け付けた後、約半年かけて選考委員(非公開)による数次の審議により受賞候補を選出し、 選出した候補者を顕彰委員会に諮った後、理事会で受賞者を正式決定する。審査については秘密事項となっており、審査・選考過程などについてのお問い合わせには一切応じない。[2]

過去の受賞者

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受賞年 受賞者 国籍 所属 受賞理由
2024 ロバート・コスタンザ英語版、生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム (IPBES) アメリカ合衆国・オーストラリア、事務局:ドイツ ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン、
2023 リチャード・トンプソン (海洋生物学者)英語版タマラ・ギャロウェイ英語版ペネロープ・リンデキューデバラティ・グハ=サピール イギリスベルギー プリマス大学エクセター大学プリマス海洋研究所ルーヴァン・カトリック大学 マイクロプラスチック汚染や災害データベースの研究に対して[3]
2022 ジグミ・シンゲ・ワンチュクスティーブン・カーペンター英語版 ブータン王国アメリカ合衆国 ブータン王国国王陛下ウィスコンシン大学陸水学センター (CFL) 国民総幸福量(GNH)の提唱や湖の生態系の研究に対して[4]
2021 ヴィーラバドラン・ラマナサン英語版モハン・ムナシンゲ英語版 アメリカ合衆国スリランカ カリフォルニア大学サンディエゴ校 (UCSD)スリランカ持続可能な開発財団 (MIND) 気候変動や持続可能な開発に関する研究に対して[5]
2020 デイビッド・ティルマン英語版サイモン・スチュアート英語版 アメリカ合衆国イギリス ミネソタ大学サウサンプトン大学 生物多様性や絶滅危惧種の研究に対して[6]
2019 エリック・ランバンジャレド・ダイアモンド ベルギーアメリカ合衆国 ルーヴェン・カトリック大学カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) 森林の保全や文明の興亡に関する研究に対して[7]
2018 ブライアン・ウォーカー英語版マリン・ファルケンマーク オーストラリアスウェーデン オーストラリア国立大学 (ANU)ストックホルム国際水問題研究所 (SIWI) 生態系のレジリエンスや水資源の管理に関する研究に対して[8]
2017 ハンス・J・シェルンフーバーグレッチェン・C・デイリー英語版 ドイツアメリカ合衆国 ポツダム気候影響研究所 (PIK)スタンフォード大学 気候変動や生態系サービスの研究に対して[9]
2016 パバン・シュクデフ英語版マルクス・ボルナー英語版 インドスイス グリーンインディアイニシアティブ財団国際農業研究協議会 (CGIAR) 森林の経済的価値や気候変動への対策に対して[10]
2015 パーサ・ダスグプタジェフリー・サックス イギリスアメリカ合衆国 ケンブリッジ大学コロンビア大学 環境と開発の関係に関する研究に対して[11]
2014 ハーマン・デイリーダニエル・ハント・ジャンゼンコスタリカ生物多様性研究所 アメリカ合衆国コスタリカ メリーランド大学ペンシルベニア大学コスタリカ生物多様性研究所 環境経済学や熱帯雨林の保全に対して[12]
2013 松野太郎ダニエル・スパーリング英語版 日本アメリカ合衆国 京都大学マサチューセッツ工科大学 (MIT) アフリカの自然保護や野生動物の研究に対して[13]
2012 ウィリアム・E・リース英語版マティス・ワケナゲル英語版トーマス・E・ラブジョイ英語版 アメリカ合衆国フランス スタンフォード大学フランス国立科学研究センター (CNRS) 植物生態学や地球生態系の研究に対して[14]
2011 ジェーン・ルブチェンコス英語版ベアフット・カレッジ英語版 アメリカ合衆国インド アメリカ海洋大気庁 (NOAA)ベアフット・カレッジ 海洋生態系の保全や地域社会の自立支援に対して[15]
2010 ジェームス・ハンセン英語版ロバート・ワトソン英語版 アメリカ合衆国イギリス アメリカ航空宇宙局 (NASA)イースト・アングリア大学 気候変動の科学的な警告や政策提言に対して[16]
2009 宇沢弘文ニコラス・スターン 日本イギリス 東京大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス (LSE) 環境経済学や気候変動に関する報告書の作成に対して[17]
2008 クロード・ロリウス英語版ジョゼ・ゴールデンベルク英語版 フランスブラジル フランス国立科学研究センター (CNRS)サンパウロ大学 氷床コアの研究やバイオエタノールの開発に対して[18]
2007 ジョセフ・L・サックス英語版エイモリ・B・ロビンス英語版 アメリカ合衆国アメリカ合衆国 カリフォルニア大学バークレー校アフリカ野生動物基金 (AWF) 環境法や野生動物保護の分野での活動に対して[19]
2006 宮脇昭エミル・サリム英語版 日本アメリカ合衆国 京都大学アフリカ野生動物基金 (AWF) アフリカの自然保護や野生動物の研究に対して[20]
2005 ニコラス・シャックルトンゴードン・ヒサシ・サトウ英語版 イギリスアメリカ合衆国 ケンブリッジ大学マサチューセッツ工科大学 (MIT) 古気候学や人工光合成の研究に対して[21]
2004 スーザン・ソロモングロ・ハルレム・ブルントラント アメリカ合衆国ノルウェー アメリカ海洋大気庁 (NOAA)元ノルウェー首相 オゾン層の研究や持続可能な開発に関する報告書の作成に対して[22]
2003 ジーン・E・ライケンズ英語版F・ハーバート・ボーマン英語版ヴォー・クイー アメリカ合衆国ベトナム コーネル大学ハノイ大学 森林生態系や熱帯農業の研究に対して[23]
2002 ハロルド・A・ムーニー英語版J・ガスターヴ・スペス英語版 アメリカ合衆国フランス スタンフォード大学フランス国立科学研究センター (CNRS) 植物生態学や地球生態系の研究に対して[24]
2001 ロバート・メイノーマン・マイアーズ英語版 オーストラリアイギリス オックスフォード大学独立研究者 生物多様性や生態系の複雑性に関する研究に対して[25]
2000 ティオ・コルボーンカールヘンリク・ロベール英語版 アメリカ合衆国スウェーデン コロラド大学デンバー校ブレーキング大学 内分泌かく乱物質や持続可能な社会の構築に関する研究に対して[26]
1999 ポール・R・エーリック曲格平英語版 アメリカ合衆国中国 スタンフォード大学中国科学院 人口問題や環境教育に対して[27]
1998 ミファイル・I・ブディコ英語版デイビッド・R・ブラウワー英語版 ロシアアメリカ合衆国 ロシア科学アカデミーフレンズ・オブ・ジ・アース 気候変動や環境保護運動に対して[28]
1997 ジェームズ・ラブロックコンサベーション・インターナショナル英語版 イギリスアメリカ合衆国 独立研究者コンサベーション・インターナショナル ガイア理論や生物多様性保全の活動に対して[29]
1996 ウォーレス・S・ブロッカーM.S.スワミナサン研究財団英語版 アメリカ合衆国インド コロンビア大学M.S.スワミナサン研究財団 地球科学や農業生物工学の分野での先駆的な研究に対して[30]
1995 バート・ボリンモーリス・ストロング スウェーデンカナダ ストックホルム大学国連地球サミット事務局長 気候変動や持続可能な開発に関
1994 オイゲン・サイボルト英語版レスター・R・ブラウン ドイツアメリカ合衆国
1993 チャールズ・デービッド・キーリング国際自然保護連合 アメリカ合衆国スイス
1992 眞鍋淑郎国際環境開発研究所英語版 アメリカ合衆国イギリス
2022年のブループラネット賞受賞講演の画像
2022年のブループラネット賞受賞講演の様子

脚注

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  1. ^ ブループラネット賞とは”. 2021年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ2023年6月16日閲覧。
  2. ^ a b 候補者推薦について | ブループラネット賞 | 公益財団法人 旭硝子財団
  3. ^ 歴代受賞者リスト2023”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  4. ^ 歴代受賞者リスト2022”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  5. ^ 歴代受賞者リスト2021”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  6. ^ 歴代受賞者リスト2020”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  7. ^ 歴代受賞者リスト2019”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  8. ^ 歴代受賞者リスト2018”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  9. ^ 歴代受賞者リスト2017”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  10. ^ 歴代受賞者リスト2016”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  11. ^ 歴代受賞者リスト2015”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  12. ^ 歴代受賞者リスト2014”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  13. ^ 歴代受賞者リスト2013”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  14. ^ 歴代受賞者リスト2012”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  15. ^ 歴代受賞者リスト2011”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  16. ^ 歴代受賞者リスト2010”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  17. ^ 歴代受賞者リスト2009”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  18. ^ 歴代受賞者リスト2008”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  19. ^ 歴代受賞者リスト2007”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  20. ^ 歴代受賞者リスト2006”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  21. ^ 歴代受賞者リスト2005”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  22. ^ 歴代受賞者リスト2004”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  23. ^ 歴代受賞者リスト2003”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  24. ^ 歴代受賞者リスト2002”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  25. ^ 歴代受賞者リスト2001”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  26. ^ 歴代受賞者リスト2000”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  27. ^ 歴代受賞者リスト1999”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  28. ^ 歴代受賞者リスト1998”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  29. ^ 歴代受賞者リスト1997”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。
  30. ^ 歴代受賞者リスト1996”. 旭硝子財団. 2022年1月14日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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