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ブルース・セクション (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ブルース・セクションBlues Section)は、フィンランドブルースロックR&Bバンド。

概要

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1967年に結成。1968年秋に解散。このバンドからウィグワムタサヴァラン・プレジデンティ (Tasavallan Presidentti)という2つのバンドが生まれており、ワイルド・フラワーズからソフト・マシーンキャラヴァンが生まれたのに似ている。1970年に一時的に再結成している。

来歴

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  • 1967年
ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズに影響を受けたハッセ・ワリとマンス・グランドストロエムを中心に結成。その後、ジム・ペンブローク、エドワード・ヴェサラ、イーロ・コイヴィストイネンが加入。
ドラムが、ヴェサラから、ライモ・ロータリンへ、そしてロニー・オスターベルグに交代。
ファースト・アルバム『Blues Section』録音。
  • 1968年
春にグランドストロエム脱退、ペッカ・サーマント加入。
ペンブローク脱退。
フランク・ロブソン加入、数ヶ月在籍。
オスターベルグをボーカルとしてシングル曲を録音。
夏にコイヴィストイネン、サーマント脱退。オスターベルグをボーカルとしてシングル曲を録音。
秋に解散。
年末にオスターベルグはウィグワムを結成。
  • 1969年
ペンブロークがウィグワムに加入。
ロブソン、グランドストロエムがタサヴァラン・プレジデンティを結成。
  • 1970年
ワリ、コイヴィストイネン、サーマント、オスターベルグで一時的に再結成してブルース・セクション名義の曲を録音。
  • 1972年
グランドストロエムがタサヴァラン・プレジデンティを脱退。
  • 1974年
グランドストロエムがウィグワムに加入。

メンバーと担当楽器

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第1期 1967年

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  • ハッセ・ワリ (Hasse Walli) - ギター
  • ジム・ペンブローク (Jim Pembroke) - ボーカル
  • イーロ・コイヴィストイネン (Eero Koivistoinen) - サクソフォーン
  • マンス・グランドストロエム (Måns Groundstroem) - ベース
  • エドワード・ヴェサラ (Edward Vesala) - ドラム

第2期 1967年

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  • ハッセ・ワリ (Hasse Walli) - ギター
  • ジム・ペンブローク (Jim Pembroke) - ボーカル
  • イーロ・コイヴィストイネン (Eero Koivistoinen) - サクソフォーン
  • マンス・グランドストロエム (Måns Groundstroem) - ベース
  • ライモ・ロータリン (Raimo Rautarinne) - ドラム

第3期 1967年 - 1968年春

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  • ハッセ・ワリ (Hasse Walli) - ギター
  • ジム・ペンブローク (Jim Pembroke) - ボーカル
  • イーロ・コイヴィストイネン (Eero Koivistoinen) - サクソフォーン
  • マンス・グランドストロエム (Måns Groundstroem) - ベース、ピアノ、オルガン
  • ロニー・オスターベルグ (Ronald "Ronnie" Österberg) - ドラム

+

  • オットー・ドナー (Otto Donner) - ピアノ、フルート (ゲスト/ファースト・アルバム)
  • イーロ・オヤネン (Eero Ojanen) - チェレスタ (ゲスト/ファースト・アルバム)
  • ペッカ・サーマント (Pekka Sarmanto) - ベース (ゲスト/ファースト・アルバム)

ファースト・アルバム『Blues Section』録音。

第4期 1968年春

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  • ハッセ・ワリ (Hasse Walli) - ギター
  • ジム・ペンブローク (Jim Pembroke) - ボーカル
  • イーロ・コイヴィストイネン (Eero Koivistoinen) - サクソフォーン
  • ペッカ・サーマント (Pekka Sarmanto) - ベース
  • ロニー・オスターベルグ (Ronald "Ronnie" Österberg) - ドラム

+

  • オットー・ドナー (Otto Donner) - ピアノ、オルガン (ゲスト/シングル)
  • シニッカ・ソッカ (Sinikka Sokka) - バック・ボーカル (ゲスト/シングル)

第5期 1968年春 - 夏

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  • ハッセ・ワリ (Hasse Walli) - ギター
  • イーロ・コイヴィストイネン (Eero Koivistoinen) - サクソフォーン
  • ペッカ・サーマント (Pekka Sarmanto) - ベース
  • ロニー・オスターベルグ (Ronald "Ronnie" Österberg) - ドラム
  • フランク・ロブソン (Frank Robson) - ボーカル、オルガン

+

  • イーロ・オヤネン (Eero Ojanen) - ピアノ (ゲスト/シングル)

第6期 1968年春 - 夏

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  • ハッセ・ワリ (Hasse Walli) - ギター
  • イーロ・コイヴィストイネン (Eero Koivistoinen) - サクソフォーン
  • ペッカ・サーマント (Pekka Sarmanto) - ベース
  • ロニー・オスターベルグ (Ronald "Ronnie" Österberg) - ボーカル、ドラム

+

  • オットー・ドナー (Otto Donner) - ピアノ、オルガン (ゲスト/シングル)
  • イーロ・オヤネン (Eero Ojanen) - ピアノ (ゲスト/シングル)
  • フランク・ロブソン (Frank Robson) - オルガン (ゲスト/シングル)

第7期 1968年夏 - 秋

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  • ハッセ・ワリ (Hasse Walli) - ギター
  • ロニー・オスターベルグ (Ronald "Ronnie" Österberg) - ボーカル

+

  • オットー・ドナー (Otto Donner) - トランペット (ゲスト/シングル)
  • ユハニ・アールトネン (Juhani Aaltonen) - サクソフォーン (ゲスト/シングル)
  • Studio-Orchestra (ゲスト/シングル)

第8期 1970年

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  • ハッセ・ワリ (Hasse Walli) - ギター
  • イーロ・コイヴィストイネン (Eero Koivistoinen) - サクソフォーン
  • ペッカ・サーマント (Pekka Sarmanto) - ベース
  • ロニー・オスターベルグ (Ronald "Ronnie" Österberg) - ドラム

ディスコグラフィ

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スタジオ・アルバム

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  • Blues Section (1967年 第3期)

コンピレーション・アルバム

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  • Some Of Love (1969年)
  • Once More For The Road (1980年)
  • Classics - The Ultimate Collection (1990年)
  • Blues Section 2 (1995年 第3期~第7期) ※第3期~第7期のシングル曲、バッキングを務めたシングル曲をまとめた作品

シングル

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  • "Call Me On Your Telephone" / "Only Dreaming" (1967年 第3期 Blues Section & Jim Pembroke名義)
  • "Hey, Hey, Hey" / "Shivers Of Pleasure" (1967年 第3期 Blues Section & Jim Pembroke名義)
  • "Semi-Circle Solitude" / "Cherry Cup-Cake Twist" (1968年 第4期 Jim Pembroke & Blues Section名義)
  • "Faye" / "Sun Of Love" (1968年 第5期 Blues Section & Frank Robson名義)
  • "Kauan Kuljen" / "Hei Vaan" (1968年 第6期 Ronnie & Blues Section名義)
  • "Ei Kauempaa" / "Kun Yö Hyväilee" (1968年 第7期 Ronnie & Blues Section名義)

オムニバス

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  • Love Proge 2 (1998年 “Shivers Of Pleasure”(第3期)、“Sun Of Love”(第5期)、“Football”(第3期)、“Lucy Jane”(第8期)、“For Mods Only”(第8期)で参加)

その他

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  • Teatteri 67 : Pax-Kabaree (1967年) ※ワリ、コイヴィストイネン、サーマント、オスターベルグがブルース・セクション名義で録音したEP盤
  • Kirka Babitzin : "Anna Suukko Vain" / "Silloin Ihminen Kaunein On" (1967年) ※第3期メンバーがバッキングを務めている。
  • Otto Donner : "Pääskytorni" / "Kuka Kertoisi Minulle" (1968年) ※ワリ、サーマント、オスターベルグがバッキングを務めている。

関連項目

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外部リンク

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