ブルトラム
表示
ブルトラム | |
---|---|
基本情報 | |
国 |
トルコ ブルサ県 |
所在地 | ブルサ |
路線網 | 3系統(2023年現在)[1][2][3] |
開業 | 2011年[4][5] |
所有者 | ブルラス[6] |
路線諸元 | |
路線距離 | 16.5 km[3] |
軌間 |
1,435 mm(T1号線・T2号線) 1,000 mm(T3号線)[3][7] |
電化方式 |
直流750 V (架空電車線方式)[3][7] |
ブルトラム(トルコ語: BurTram)は、トルコの都市・ブルサの路面電車。超低床電車が使用されている近代的なライトレール路線とドイツで使用されていた旧型車両が用いられる保存路面電車路線が存在し、2023年現在は地下鉄(ブルサライ)や路線バスなどの公共交通機関と共にブルサ都市圏自治体が所有するブルラス(BURULAŞ)によって運営されている[1][6][4][5]。
概要
[編集]ブルサ市内における路面電車の建設計画は20世紀初頭の時点で存在しており、第一次世界大戦を経て運営組織の設立、発電所や車庫などの建設工事が行われたがこの時点で路面電車の開通は実現せず、発電所の電力も各種産業に転用された。以降も路面電車の導入は長らく行われなかったが、2011年に保存路面電車であるT3号線の建設が始まり、同年の5月28日と11月5日の2段階に分けて営業運転が開始された。そして、翌2012年からは本格的な路面電車(ライトレール)路線であるT1号線の建設が進められ、2013年10月12日に開通した[4][5][8][9]。
その後はT1号線から分岐するT2号線の計画が進められたが、不安定な経済情勢やインフレの影響により建設開始は当初の計画よりも遅れ、営業運転が開始されたのは2022年7月2日となった[注釈 1]。これを含め、2023年現在ブルトラムは以下の3つの系統で運行が行われている[1][2][10][11]。
系統名 | 起点 | 終点 | 電停数 | 総延長 | 軌間 | 参考・備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
T1 | Knet Meydanı | Arabayatağı | 16箇所 | 6.0km | 1,435mm | 環状線[7] |
T2 | Knet Meydanı | Terminal | 11箇所 | 8.3km | 1,435mm | |
T3 | Zafer Plaza | Çınarönü | 9箇所 | 2.2km | 1,000mm | 保存路面電車 |
車両
[編集]2023年現在、ブルトラムで使用されている車両は以下の通り。T1号線・T2号線ではトルコ国内で生産された超低床電車が使用されている一方、保存路面電車でもあるT3号線ではドイツから譲渡された車両が在籍している[3]。
- T1・T2号線
- T3号線
-
ゴータカー
(2021年撮影)
ブルトラム 車両主要諸元 | |||||
---|---|---|---|---|---|
形式 | シルクワーム | M6C | ゴータカー | ||
使用系統 | T1号線 | T2号線 | T3号線 | ||
編成 | 5車体連接車 | 2車体連接車 | 2軸車 | ||
運転台 | 片運転台 | 両運転台 | |||
電圧 | 直流750V | ||||
全長 | 27,800mm | 28,500mm | 20,400mm | 11,000mm | |
全幅 | 2,400mm | 2,450mm | 2,300mm | 2,200mm | |
全高 | 3,500mm | 3,460mm | 3,310mm | 3,400mm | |
重量 | 34.0t | 39.3t | 29.8t | 14.0t | |
最高速度 | 70km/h | 40km/h | |||
定員 | 着席 | 56人 | 38人 | 36人 | 22人 |
脚注・参考 | [12][3][7] |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ T2号線は開通後1週間無料で利用が可能であった。
出典
[編集]- ^ a b c “Hareket Saatleri”. Burulas. 2023年9月1日閲覧。
- ^ a b “Hat Güzergahı”. Burulas. 2023年9月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “Teknik Özellikler”. Burulas. 2023年9月1日閲覧。
- ^ a b c Kerem Oğuz Sımıt, Mehmet Rızelıoğlu & Turan Arsran 2016, p. 492.
- ^ a b c Kerem Oğuz Sımıt, Mehmet Rızelıoğlu & Turan Arsran 2016, p. 493.
- ^ a b Kerem Oğuz Sımıt, Mehmet Rızelıoğlu & Turan Arsran 2016, p. 490.
- ^ a b c d Kerem Oğuz Sımıt, Mehmet Rızelıoğlu & Turan Arsran 2016, p. 494.
- ^ BASIN BÜLTENİ (2012年1月17日). “107 YILLIK TRAMVAY HAYALİ CUMHURİYETTE GERÇEKLEŞTİ”. Bursa Büyükşehir Belediyesi. 2023年9月1日閲覧。
- ^ BASIN BÜLTENİ (2013年10月11日). “İpekböceği ile yolculu seferler başlıyor”. Bursa Büyükşehir Belediyesi. 2023年9月1日閲覧。
- ^ “Testing begins on Bursa’s T2 tramline”. Tramways & Urban Transit. LRTA (2022年6月2日). 2023年9月1日閲覧。
- ^ “T2’de yolculu seferler başladı”. Bursa Büyükşehir Belediyesi (2022年7月2日). 2023年9月1日閲覧。
- ^ a b Dr Mike Bent (2015年4月30日). “Türk tramvay endüstrisi – İpekböceği”. Rail Turkey Tr. 2023年9月1日閲覧。
- ^ “İpekböceği Tramvay”. Durmaray. 2023年9月1日閲覧。
- ^ “Von Rhein und Ruhr in alle Welt”. Strassenbahn Magazin. 2023年9月1日閲覧。
- ^ Dirk Budach (2022年9月6日). “Gotha in Istanbul”. Urban Transport Magazine. 2023年9月1日閲覧。
参考資料
[編集]- Kerem Oğuz Sımıt; Mehmet Rızelıoğlu; Turan Arsran (2016). “TÜİRKIYE’NİN İLK YERLI TRAMVAYİ İPEKBÖCEĞİ HATTI ÜZERİNE BIR ANALİZ”. Uludağ Üniversitesi Mühendislik Fakültesi Dergisi (Uludağ Üniversitesi) 21 (2): 489-498 2023年9月1日閲覧。.
外部リンク
[編集]- ブルラスの公式ページ”. 2023年9月1日閲覧。 “