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ブルおじさん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ブルおじさん』(Fit to Be Tied 、1952年7月26日)はトムとジェリーの作品のひとつ。

スタッフ

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作品内容

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ブルドッグのスパイク(ブルおじさん)が街を歩いている途中、誤って画鋲を踏んでしまった。あまりの痛さに絶叫するスパイク。そこへジェリーが現れ、スパイクの足の裏に刺さった画鋲を抜いてやる。

するとスパイクは「ありがとう。お前は俺の命の恩人だ」とジェリーに感謝の礼を述べた後、懐からベルを取り出し「これは俺からの礼だ。もしお前が困った事に遭遇したら、これを鳴らしてくれ」とジェリーに渡した。ジェリーは早速トムに襲われかけたが、ベルを鳴らしてスパイクを呼ぶと、スパイクはトムをコテンパンに仕留める。

ジェリーに手出しができなくなり召使いにされてしまったトムは不愉快で仕方ない。しかし新聞の見出しを目にした途端、トムがニヤリと笑った。

「新法令により、犬への首輪・鎖を義務付ける」

早速トムは鎖で繋がれたスパイクの所へ向かい、自分の所までギリギリ届かない範囲で彼を「仕返し」と言わんばかりに殴ったり叩いたりからかったり散々コケにしまくり、ジェリーに対しても自由に攻撃できるようになった。ジェリーが目前でベルを鳴らしても彼を助けることの出来ないスパイクは浮かぬ顔。通りすがる度に自身を虐げるトムに対しスパイクは距離を縮めてトムに反撃を試みるも、あえなく逃げられて失敗。立場は逆転し、ジェリーはトムの召使いにされてしまう羽目に。

しかし、今度はジェリーが新聞の見出しに笑みを見せた。

「動物愛護団体からの抗議により、犬への首輪・鎖を義務付ける法令は廃止に」

気を良くしたジェリーは早速トムを丸めた新聞紙で殴った。何も知らないトムがやり返すと、ジェリーがベルを鳴らす。「そんなもの知るか」と言わんばかりにジェリーに攻撃を続けるトム。しかし彼の背後には自由の身となったスパイクが現れ、今までの恨みを晴らすかのごとくトムに復讐する。

復讐の後、スパイクはトムに首輪とリードをつけて歩かせ、ジェリーのベルの合図の度に蹴りを入れて行くのであった。

登場キャラクター

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トム
ジェリーがベルを鳴らすたびにスパイクからボコボコにされてしまう。その後「犬へ首輪と鎖の装着を義務付け」の新聞記事を読むと「ジェリーがベルを鳴らしてもスパイクが助けに行けない」とわかり、羽を伸ばしてジェリーを攻撃。だがその後「動物愛護団体からの抗議により、犬へ首輪と鎖の装着を義務付ける法令廃止決定」を知らずにスパイクより再度ボコボコにされ、最後は首輪とリードを付けられてスパイクより蹴りを入れられた。
ジェリー
スパイクの足裏に刺さった画鋲を抜いてあげ、それが縁でスパイクと意気投合。救助要請用のベルをスパイクよりもらい、トムにいじめられるとベルを鳴らしてスパイクに助けを求めた。最後はトムを散歩させる際、自身がベルを鳴らすたびにスパイクがトムに蹴りを入れ、「自身をいじめたトムを懲らしめる道具」として用いた。
スパイク
街を散歩中に足裏へ刺さった画鋲を抜いてくれたジェリーに感謝。お礼として「救助要請用ベル」をジェリーに渡し、ジェリーがベルを鳴らすと即座に駆けつけてトムを退治する。法令により鎖でつながれるも、のちに「動物愛護団体の抗議により、犬へ首輪と鎖の装着を義務付ける法令廃止決定」が報じられた新聞記事をジェリーに見せられると、再度ジェリーがベルを鳴らすたびにトムを退治。最後は「トムに首輪とリードを付けて散歩させ、ジェリーがベルを鳴らすたびにトムを蹴る」仕返しをした。

備考

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  • 本作は『命の恩人』(The Bodyguard、1944年)と基本的にコンセプトの似たストーリーであるが、オチは全く逆の展開となっている。
  • 本作でトムがスパイクをコケにするシーンは『映画大会』(Smarty Cat、1955年)での上映作にも用いられている。

日本でのテレビ放映

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TBS系および他系列で1964年1990年頃まで時折放映された。DVDにも収録されている。

関連項目

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