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ブリタニー・リンシコム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブリタニー・リンシコム
基本情報
名前 ブリタニー・リンシコム
生年月日 (1985-09-19) 1985年9月19日(39歳)
国籍 米国人
経歴
プロ転向 2004年
プロ勝利数 8
優勝数
LPGAツアー 8
LPGAメジャー選手権最高成績
ANA 優勝(2009年、2015年)
全米女子プロ 2位(2014年)
全米女子OP 5位(2009年)
全英女子OP 9位T(2010年)
エビアン 8位T(2014年)
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ブリタニー・グレース・リンシコム(Brittany Grace Lincicome、1985年9月19日-)は、米国LPGA 女子プロゴルファーフロリダ州ガルフポート在住。

リンシコムは女子ゴルフ界で最長ドライバー飛距離を持つ一人で、ルーキーイヤーであった2005年にはLPGA平均ドライバー飛距離270.3ヤードを記録し首位、翌2006年にはさらに飛距離を伸ばし278.6ヤードでLPGAの2位となった[1]。驚異的な飛距離により「Bam-Bam(バンバン)」というネックネームを付けられた[2]。2009年のナビスコ選手権と2015年のANAインスピレーションの2つの女子メジャー大会で優勝している。

アマチュア実績

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フロリダ州セントピーターズバーグで生まれた。100以上のアマチュア大会に出場し、2001年と2003年シャトーエランにおける全米ジュニアゴルフ協会選手権、2003年のアビラジュニアクラシック、2004年のハーダーホールインビテーショナルなどで優勝した。2004年にはLPGAツアーの全米女子オープンとステートファームクラシックにアマチュアとして出場した。全米女子オープンでは初日を首位で終えるなどの活躍をした。

プロ実績

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2004年、翌年のツアー出場シード権のためのLPGAファイナルクオリファイトーナメントで20位に入り、12月に19歳でプロ転向した[3][4]。同年春にはホームスクーリングで高校を卒業した。初勝利は2006年のHSBC女子ワールドマッチプレー選手権 (HSBC Women's World Match Play Championship) で、準々決勝でミッシェル・ウィーを破り、準決勝ではロレーナ・オチョワ、決勝ではジュリ・インクスターをそれぞれ破っての優勝だった。2007年にはジンオープンで2勝目を挙げたが、この時も最終日最終ホールでオチョワに競り勝っての優勝だった。

2007年、ソルハイムカップのメンバーに初めて選ばれたが、シングルスでローラ・デービースに敗れた。リンシコムは12歳の時、LPGA大会であるJCペニークラシックでデービースのパーティーのスコアボードを運ぶ係員をしたことがあり、デービーズはリンシコムのことを(好意的な意味)で「サインガール」と呼ぶ[5]

2009年、LPGAメジャー大会の一つであるクラフトナビスコ選手権ではクリスピー・マクファーソンに1打差をつけられた最終ホールでイーグルを決めて優勝し、池に飛び込んだ。

2014年のLPGA選手権ではサドンデスのプレーオフでパク・インビに敗れた。最終ホールを1打リードして迎えたがそこでボギーをたたき並ばれてプレーオフに突入、プレーオフの1ホール目でもボギーを打ってしまい、パーだったパクに敗れた。

2回目のメジャー優勝は2015年4月にANAインスピレーションで達成した。2009年の優勝時と同様に最終ホールでイーグルをとり、これによりプレーオフに持ち込んだ。友達でもあるステーシー・ルイスとのサドンデスプレーオフの3ホール目でルイスがボギーして優勝した[6]

2018年の男子PGAツアーであるバルバソル選手権で、リンシコムはスポンサー招待枠により本選出場した。これは2008年のミッシェル・ウィー以来の男子大会への女子出場(史上では5人目)となった。結果は 9 打及ばず予選落ち(78 – 71)したが、2日目のスコア 71 は男子大会で女子がアンダーパーでラウンドした二人目の記録となった[7]

プロでの勝利(8勝)

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LPGA ツアーでの勝利(8勝)

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伝説
メジャー選手権(2勝)
その他のLPGAツアー(6勝)
番号 日付 大会名 優勝スコア パー表示 2位との打数差 準優勝 優勝賞金( $
1 2006年 7月9日 HSBC女子世界マッチプレー選手権 3&2 ジュリ・インクスター 500,000
2 2007年 4月15日 ジン・オープン 67-72-67-72 = 278 −10 1ストローク ロレーナ・オチョア 390,000
3 2009年 4月5日 クラフトナビスコチャンピオンシップ 66-74-70-69 = 279 −9 1ストローク クリスティ・カー
クリスティ・マクファーソン
300,000
4 2011年 6月5日 ShopRite LPGAクラシック 72-64-66 = 202 −11 1ストローク クリスティ・カー
自我信
225,000
5 2011年8月28日 CNカナディアンウィメンズオープン 68-68-69-70 = 275 −13 1ストローク ステイシー・ルイス
ミシェル・ウィー
337,500
6 2015年 4月5日 ANAインスピレーション (2) 72-68-70-69 = 279 −9 プレーオフ ステイシー・ルイス 375,000
7 2017年 1月29日 ピュアシルクバハマLPGAクラシック 64-65-69-68 = 266 −26 プレーオフ レクシー・トンプソン 210,000
8 2018年 1月28日 ピュアシルクバハマLPGAクラシック (2) 74-67-66 = 207 −12 2ストローク スー・ウェイリン 210,000

LPGAツアープレーオフ記録(2勝–5敗)

番号 大会名 相手 結果
1 2010 ベルマイクロLPGAクラシック パク・セリ
スーザン・ペターセン
ペターセンは2ホール目パーで脱落。パクが3ホール目バーディーで勝利。
2 2012 女子全豪オープン ジュリエタグラナダ
ジェシカ・コルダ
ステイシー・ルイス
ユ・ソヨン
ヒ・ギョンソ
コルダが2番ホールバーディーで優勝。
3 2014 LPGAチャンピオンシップ パク・インビ 最初のホール パーで敗北。
4 2014 LPGA KEB-HanaBankチャンピオンシップ ペク・キュジュン
チョン・インジ
ベクは最初のホール バーディーで勝利
5 2015 ANAインスピレーション ステイシー・ルイス 3ホール目をパーで優勝
6 2017年 ピュアシルクバハマLPGAクラシック レクシー・トンプソン 1ホール目をバーディーで優勝
7 2018年 マラソンクラシック チダパ・スワンナプラ 最初の追加ホールでスワンナプラがバーディーで敗北

メジャー選手権

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勝利(2勝)

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大会名 54ホール終了時 優勝スコア 2位との差 準優勝
2009 クラフトナビスコチャンピオンシップ 2打ビハインド −9(66-74-70-69 = 279) 1ストローク クリスティー・カークリスティ・マクファーソン
2015 ANAインスピレーション 4打ビハインド −9(72-68-70-69 = 279) プレーオフ1 ステイシー・ルイス

1サドンデスのプレーオフでステイシー・ルイスを下した:リンシカム(5-5-5)とルイス(5-5-6)。

タイムライン

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2019年以前の大会の並び順は時系列と一致しない

トーナメント 2004 2005年 2006 2007 2008年 2009 2010 2011 2012
ANAインスピレーション T2 CUT 1 T21 T13 CUT
全米女子オープン T55 T31 7 T14 T58 5 T25 T27 T18
LPGA選手権 T33 T49 T6 T34 CUT T14 T20 T25
女子全英オープン CUT T56 T11 CUT T28 T9 T30 CUT
トーナメント 2013 2014 2015 2016年 2017年 2018年 2019年
ANAインスピレーション CUT T59 1 T36 CUT CUT T52
全米女子オープン T9 T15 CUT T38 CUT T25
LPGA選手権 T17 2 4 T22 T14 T40
エビアン選手権 ^ T44 T8 CUT T22 T32 T49
女子全英オープン T52 T38 T50 T43 T39 CUT

^エビアン選手権は2013年にメジャーとして追加

  優勝
  10位以内
  不出場

CUT =ハーフカットで予選落ち


T =タイ

サマリー

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トーナメント 優勝 2位 3位 トップ5 トップ10 トップ25 大会数 予選通過
ANAインスピレーション 2 1 0 3 3 5 13 8
全米女子オープン 0 0 0 1 3 8 15 13
LPGA選手権 0 1 0 2 3 9 14 13
女子全英オープン 0 0 0 0 1 2 14 10
エビアン選手権 0 0 0 0 1 2 6 5
合計 2 2 0 6 11 26 62 49
  • 連続予選通過数 – 10試合(2009全米オープン– 2011全英オープン)
  • 連続最長トップ10 – 4試合(2014 WPC – 2015 WPC)

LPGAツアーでの実績サマリー

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出場試合数 予選通過回数* 優勝 2位 3位 10位以内 最高成績 賞金額
($)
賞金ランキング 平均スコア スコアランキング
2004 2 2 0 0 0 0 T55 n/a n/a 73.00 n/a
2005 20 12 0 0 0 0 T18 127,452 72 73.18 73
2006 23 20 1 0 1 5 1 853,013 14 72.08 40
2007 22 20 1 1 0 4 1 871,384 13 72.14 24
2008 22 11 0 0 0 1 T7 114,963 92 73.72 129
2009 22 15 1 0 0 4 1 647,147 21 72.31 51
2010 23 22 0 1 0 6 T2 663,808 15 71.25 15
2011 21 21 2 1 2 6 1 1,154,234 6 71.03 9
2012 24 20 0 2 1 6 T2 581,631 23 71.53 22
2013 23 16 0 0 1 3 T3 449,113 32 71.93 44
2014 26 21 0 2 0 6 2 790,661 17 71.31 23
2015 26 23 1 0 0 5 1 933,521 12 71.41 29
2016 25 23 0 0 0 3 T8 390,128 47 71.24 34
2017 24 20 1 0 0 3 1 579,061 32 70.40 22
2018 21 19 1 1 1 7 1 833,586 22 70.39 17
2019 7 5 0 0 0 0 T22 59,023 131 71.75 n/a
  • 2019年シーズンまで公式。 [8]

* マッチプレイや予選落ち無しのその他の大会を含む。

チーム出場

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アマチュア

  • ジュニアソルハイムカップ (全米代表):2002(優勝)、2003

プロ

ソルハイムカップ結果

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合計 マッチ数 合計
W–L–H
シングル
W–L–H
フォーサム
W–L–H
フォーボール

W–L–H

獲得ポイント ポイント%
生涯 21 7–12–2 1–5–0 1–3–1 5–4–1 8 38.1
2007 3 0–2–1 0–1–0

L.デービースに 4&3 で敗北

0–0–0 0–1–1

P.ハースト と組んで敗北


P.クリーマーと組んでタイ

0.5 16.7
2009 4 2–2–0 1–0–0

S.グスタフソン に 3&2 で勝利

0–1–0

K.マクファーソン と組んで 3&2 で敗北

1–1–0

B.ラング と組んで 5&4 で勝利

K.マクファーソンと組んで1アップで敗北

2 50.0
2011 4 2–2–0 0–1–0

C.ブリヨン に 2 ダウンで敗北

1–0–0

C.クリーマーに1アップで勝利

1–1–0

V. ハーストと組んで 5&4 で敗北

P.クリーマー と組んで 3&1 で勝利

2 50.0
2013 3 1–1–1 0–1–0

J. E. シャドフ に 3&2で敗北

0–0–1

L.サラス と組んでタイ

1–0–0

B.ラング と組んで 4&3 で勝利

1.5 50.0
2015 4 0–4–0 0–1–0

K.イシェール に3&2 で敗北

0–2–0

M.ウィー と組んで 2&1 で敗北

A.スタンフォード と組んで 1 ダウンで敗北

0–1–0

A.リーと組んで 2 ダウンで敗北

0 0.0
2017年 3 2–1–0 0–1–0

C.シガンダ に 4&3 で敗北

0–0–0 2–0–0

B.ラング と組んで 3&2 で勝利

B.ラング と組んで 2 アップで勝利

2 66.7
  1. ^ Average Driving Distance – 2006”. LPGA Tour. August 20, 2014閲覧。
  2. ^ Sirak, Ron (February 8, 2010). My Town: Brittany Lincicome. http://www.golfdigest.com/golf-tours-news/2010-02/golf_sirak_travel_0208. 
  3. ^ LPGA Qualifying Tournament History 2004”. LPGA Tour. August 20, 2014閲覧。
  4. ^ LPGA Qualifying Tournament History 2004”. LPGA Tour. August 20, 2014閲覧。
  5. ^ Ginn Open 2007 Interview with Brittany Lincicome”. LPGA Ginn Open (April 15, 2007). November 23, 2007時点のオリジナルよりアーカイブ。September 17, 2007閲覧。
  6. ^ 2015 ANA Inspiration Final Round Notes and Interviews”. LPGA (April 5, 2015). April 6, 2015閲覧。
  7. ^ Ross (July 21, 2018). “Lincicome, while missing the cut, ends her historic week on a high note”. PGA Tour. April 23, 2020閲覧。
  8. ^ Brittany Lincicome stats”. LPGA. November 27, 2019閲覧。

外部リンク

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