ブラック・タイガー (アルバム)
『ブラック・タイガー』 | ||||
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Y&T の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | イングランド サリー リッジ・ファーム | |||
ジャンル | ハードロック、ヘヴィメタル | |||
時間 | ||||
レーベル | A&Mレコード | |||
プロデュース | マックス・ノーマン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
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チャート最高順位 | ||||
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Y&T アルバム 年表 | ||||
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『ブラック・タイガー』(Black Tiger)は、アメリカ合衆国のハードロック・バンド、Y&Tが1982年に発表したスタジオ・アルバム。前身のイエスタデイ&トゥデイ時代を含めると4作目、Y&Tと改名してからは2作目に当たる。
背景
[編集]前作『アースシェイカー』は、イギリスでは『ケラング!』誌の輸入盤チャートで1位を獲得するほどの人気を得ており、そのことからイギリスでレコーディングが行われた[4]。既にオジー・オズボーンとの共同作業で知られていたマックス・ノーマンが、プロデュース及びエンジニアリングで参加した[5]。
リマスターCDに追加されたボーナス・トラック「サムバディ・フォー・ミー」は、「フル・コンタクト・ラヴ」という曲の改作で、2005年に新しくリードギターのパートが録音された[6]。
反響
[編集]バンドの母国アメリカではチャート入りを果たせなかった。一方、イギリスでは本作で全英アルバムチャートに初登場を果たし、8週チャート圏内に入って最高53位を記録した[2]。日本では前作『アースシェイカー』に引き続きオリコンLPチャートでトップ100入りして、2週チャート圏内に入って最高79位を記録[3]。
評価
[編集]Eduardo Rivadaviaはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け「"Forever"や"Barroom Boogie"のように印象的な瞬間があるにしても、"Hell or High Water"や"My Way or the Highway"のような、きまりの悪く他愛無い曲のために散漫になっている」と評した[7]。
一方、Scott AlisogluはBlbbermouth.netのレビューで10点満点中8点を付け、「バンドが世界のステージに立つようになったのは1982年の『ブラック・タイガー』のリリースによるもので、4人はますますメロディを強調して、ブルースに根差した威勢の良いハードロックと融合した」と評した[6]。また、The Metal Observerのレビューでは10点満点中9.5点が付けられ、アルバムについては「メロディック・ハードロック史における真の重要作」、収録曲「フォーエヴァー」については「とてもヘヴィで、バンドにとって最高の曲の一つ」「完璧な構成、完璧なコーラス、それに完璧で理想的なソロ」と評された[1]。
収録曲
[編集]全曲ともY&T作。1.はインストゥルメンタル。
- フロム・ザ・ムーン - "From the Moon" – 0:42
- オープン・ファイアー - "Open Fire" – 4:10
- ドント・ワナ・ルーズ - "Don't Wanna Lose" – 4:05
- ヘル・オア・ハイ・ウォーター - "Hell or High Water" – 3:43
- フォーエヴァー - "Forever" – 5:47
- ブラック・タイガー - "Black Tiger" – 4:18
- バールーム・ブギ - "Barroom Boogie" – 4:19
- マイ・ウェイ・オア・ザ・ハイウェイ - "My Way or the Highway" – 4:43
- ウィンズ・オブ・チェンジ - ""Winds of Change" – 6:20
リマスターCDボーナス・トラック
[編集]- サムバディ・フォー・ミー - "Somebody for Me" – 3:54
参加ミュージシャン
[編集]- デイヴ・メニケッティ - ボーカル、ギター
- ジョーイ・アルヴィス - ギター、バッキング・ボーカル
- フィル・ケネモア - ベース、バッキング・ボーカル
- レオナード・ヘイズ - ドラムス、パーカッション、バッキング・ボーカル
国内カバー
[編集]- 西城秀樹 - BIG GAME'83 HIDEKI FINAL IN STADIUM CONCERT Record-1 SIDE A1
脚注
[編集]- ^ a b “Review - Y & T - Black Tiger”. The Metal Observer. 2016年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月4日閲覧。
- ^ a b Y & T | Official Charts - 2023年8月27日閲覧
- ^ a b 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.326
- ^ 日本盤リマスターCD(UICY-20243)ライナーノーツ(伊藤政則)
- ^ Max Norman | Credits | AllMusic
- ^ a b CD Reviews - Black Tiger (Re Release) Y&T - Blabbermouth.net - 2014年3月4日閲覧
- ^ Black Tiger - Y&T | AllMusic - Review by Eduardo Rivadavia