ブラック・ケネディ オバマの挑戦
ブラック・ケネディ オバマの挑戦 Barack Obama: Der schwarze Kennedy | ||
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著者 | クリストフ・フォン・マーシャル | |
訳者 | 大石りら | |
発行日 |
2007年 2008年8月1日 | |
発行元 |
オレル・フュズリ 講談社 | |
ジャンル | 伝記 | |
国 | ドイツ | |
言語 | ドイツ語 | |
ページ数 | 256 | |
コード |
ISBN 978-3280061084 ISBN 978-4062147736(日本語) | |
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『ブラック・ケネディ オバマの挑戦』(Barack Obama – Der schwarze Kennedy)は、ジャーナリストのクリストフ・フォン・マーシャルによるアメリカ合衆国大統領バラク・オバマのドイツ語の伝記本である[1]。本書は、マーシャルがベルリンの新聞『ターゲスシュピーゲル』の記者として2007年の大半をバラク・オバマの2008年大統領選挙運動に同行しながら執筆した。本書は幼少期から大学時代、イリノイ州シカゴでのコミュニティ・オーガナイザーとしての活動、そして2008年大統領選挙を含む政治キャリアまでのオバマの半生が網羅されている。マーシャルはオバマの印象を、「彼の人生はアメリカン・ドリームを象徴している」と評している[2]。
『サンフランシスコ・クロニクル』紙は、2007年12月での原書出版時点でオバマとジョン・F・ケネディの類似性を暗示するこのタイトルは奇抜に受け止められていたが、その後両者を比較する報道が増えたため、先見の明があったと分析している。また同紙は、ケネディはドイツ国内で人気があり、1963年の冷戦中の西ベルリンでの「私は一人のベルリン市民である」演説が記憶されているため、彼との比較は反響を呼んでいるとも論じている。さらにNDR TVの司会者のステフェン・ハラシュカは、「60年代のドイツ人はケネディに多くの夢と希望を託した。オバマに対しても同じだ」と述べた[3]。
本書はドイツ国内でのオバマへの関心と支持の喚起に貢献したとされ、「黒いケネディ」(der schwarze Kennedy)は人気の表現となった。一方でマーシャルはオバマの民主党予備選挙の競合相手のヒラリー・クリントンとその夫のビル・クリントン元大統領もまたドイツやヨーロッパ諸国で支持されていると指摘した.[4][5]。
日本語版
[編集]日本語版にマーシャル自身による「日本語版のための序文」が寄せられている。
- クリストフ・フォン・マーシャル 著、大石りら 訳『ブラック・ケネディ オバマの挑戦』講談社、2008年8月1日。ISBN 978-4062147736。
参考文献
[編集]- ^ Kulish, Nicholas (January 6, 2008). “Germany's Got a Crush on Obama”. New York Times Politics Blog 18 December 2008閲覧. ""Only a small, informed minority knew about Barack Obama in December," said Christoph von Marschall, Washington bureau chief for the Tagesspiegel newspaper, whose book, Barack Obama, The Black Kennedy, came out then. He said after the Iowa Caucuses last week, interest in Mr. Obama and sales of the book – which was sold out on the German Amazon Web site – suddenly surged."
- ^ “Wer ist der schwarze Kennedy?” (ドイツ語) 11 December 2021閲覧。
- ^ Europe's enthralled by U.S. presidential race, San Francisco Chronicle, February 17, 2008
- ^ Views of the race from across the Atlantic, Alex Koppelman, Salon.com, March 7, 2008
- ^ Clinton or Obama? Germany Gripped by US Primaries Drama, DW-World, March 5, 2008