ブラックボードアーキテクチャパターン
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ブラックボードアーキテクチャパターンとは、ソフトウェア工学における行動デザインパターン[1]の一種である。専門的な処理機能を持つ多様なモジュールを統合し、複雑で非決定的な制御戦略を実装するためのコンピュータ向けの枠組みである[1][2]。
Hearsay-Ⅱという初期の音声認識プロジェクトのメンバーらによって、同定された。
構造
[編集]ブラックボードアーキテクチャは3種類のコンポーネントから成る。
- ブラックボード(黒板、共有読み書きメモリ): モジュールのための解析用スペースを含む、読み書き自由のメモリ構造。
- ナレッジソース(KS): 専門的な処理機能を持つモジュール。ブラックボードに読み書きを行うことが可能。
- アービター(制御コンポーネント): 全体を制御するモジュール。どのKSを有効化させるか、または無効化させるかを決定し、実行する[3]。
応用
[編集]以下のような分野で利用されている。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b “Blackboard Design Pattern”. Microsoft TechNet. Microsoft. 5 February 2016閲覧。
- ^ Lalanda, P., Two complementary patterns to build multi-expert systems, Orsay, France: Thomson CSF Corporate Research Laboratory
- ^ 『ゲームAI技術入門 : 広大な人工知能の世界を体系的に学ぶ』Yoichiro Miyake, 陽一郎 三宅、Gijutsuhyoronsha、2019年10月。ISBN 978-4-297-10828-1。OCLC 1125985645 。
- ^ Lalanda, P., Two complementary patterns to build multi-expert systems, Orsay, France: Thomson CSF Corporate Research Laboratory