ブラックドラゴン
ジャンル | 横スクロールアクション |
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対応機種 |
アーケード(AC) 対応機種一覧
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開発元 | カプコン第3企画室 |
発売元 | カプコン |
プロデューサー | 岡本吉起 |
プログラマー | 赤堀雅行 |
音楽 | 河本圭代 |
美術 |
倉本幸代 SATOCHIN 河本憲孝 MIYAJI 福本容子 ののむらなおえ 木嶋美紀 |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア |
業務用基板 (865.00キロバイト) |
稼働時期 |
INT 1987年8月 発売日一覧
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対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:12 |
コンテンツアイコン |
Fantasy Violence Violence |
デバイス |
8方向レバー 2ボタン |
CPU | Z80(@4MHz) |
サウンド |
Z80(@3MHz) YM2203(@3.580MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 256×224ピクセル 60.00Hz パレット1024色 |
『ブラックドラゴン』(BLACK DRAGON)は、カプコンより1987年に発売された業務用アクションゲーム。
日本国外版のタイトルは主人公の名前と同じ「Black Tiger」。その後のカプコン製ゲーム全般で使用される通貨単位『ゼニー』の初登場は本作である。
スティーヴン・スピルバーグ監督映画『レディ・プレイヤー1』(2018年)の原作者アーネスト・クラインは最も好きなゲームとして本作を挙げており、原作小説である『ゲームウォーズ』(2014年)でもプロットに使用された。
ゲーム内容
[編集]システム
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全8ステージ。8方向レバーでキャラクターの移動と攻撃ボタンとジャンプボタンを使用する。このゲームは残機とライフを併用したものとなっており、残機は初期設定で3人、バイタリティは1つしかないが、一定のスコア獲得で1目盛り拡張する。またブラックタイガーはアーマーを装備しており、攻撃を受けると画面下に示したアーマーが色によって変わっていき、0になると剥がされてしまう。アーマーを装備していない状態で敵や敵の攻撃に触るとバイタリティを1つ(一部では2つ)消耗し、0になると1ミス。またステージ途中にある特定のトラップ(サボテン、溶岩、トゲの山など)に落ちたりタイムが0になるとアーマーやバイタリティに関係なく即ミスとなる。
アイテム
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アイテムはステージの道中に落ちているものを拾うことと、買い物をすることで入手できる。買い物は獲得したゼニーを消費する。また、買い物でなくとも鍵を持っていると宝箱を開けることができるが、中にはダメージを受けるトラップが設けられているものもある。このシステムは後に同社のアーケードゲーム『マジックソード』(1990年)に受け継がれた[1]。
ストーリー
[編集]はるか昔、天空より稲妻とともに現れた3匹のドラゴンによって1つの王国が闇の中に葬られた。しかし、長い暗黒の時代は王国に1人の勇者を誕生させた。彼の名は「ブラックタイガー」。タイガーは王国に光と平和を取り戻すべく、戦いの旅に出た。
他機種版
[編集]No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
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1 | SON SON II | 1989年1月27日 |
PCエンジン | カプコン | NECアベニュー | 2メガビットHuCARD[2] | H54G1003 | - | |
2 | Black Tiger | 1990年 |
Amiga Amstrad CPC Atari ST コモドール64 ZX Spectrum |
Softworx | U.S. Gold | フロッピーディスク カセットテープ |
- | - | |
3 | Capcom Classics Collection Remixed | 2005年3月21日 2005年3月21日 |
PlayStation Portable | カプコン | カプコン | UMD | ULUS-10097 ULES-00347 |
- | アーケード版の移植 |
4 | Capcom Classics Collection Volume 2 | 2006年11月24日 2006年11月24日 |
PlayStation 2 Xbox |
カプコン | カプコン | DVD-ROM | SLUS-21473 SLES-54561 |
- | アーケード版の移植 |
5 | ブラックドラゴン | 2010年12月7日 PAL 2011年1月21日 2011年1月24日 |
Wii | カプコン | カプコン | ダウンロード (バーチャルコンソールアーケード) |
- | - | アーケード版の移植 |
6 | カプコンアーケードキャビネット -レトロゲームコレクション- |
2013年2月19日 2013年2月19日 2013年2月20日 2013年2月20日 |
PlayStation 3 (PlayStation Network) Xbox 360 Xbox Live Arcade) |
M2 | カプコン | ダウンロード | - | - | アーケード版の移植 |
7 | カプコンアーケード2ndスタジアム Capcom Arcade 2nd Stadium Capcom Arcade 2nd Stadium |
2022年7月22日[3] 2022年7月22日 2022年7月22日 |
Nintendo Switch PlayStation 4 Xbox One PC(Steam) |
カプコン | カプコン | ダウンロード | - | - | アーケード版の移植 |
なお、PCエンジンの『SON SON II』は本作をベースとして、テーマを西遊記に変更したアレンジ移植作である。
スタッフ
[編集]- アーケード版
- プロデューサー:KIHAJI(岡本吉起)、TAKOPEE、MR.X
- キャラクター・デザイン:KURAMOYAN(倉本幸代)、SATOCHIN、KAWAMOYAN(河本憲孝)、MIYAJI、FUKUMOYAN(福本容子)、NONO(ののむらなおえ)、RATTCHAN(木嶋美紀)
- サウンド、音楽:TAMASAN(河本圭代)
- ハードウェア:CRAZY KUBOZOO(くぼぞのたかし)
- スペシャル・サンクス:BLBOM、AKIMAN(安田朗)、DONKUN、KAKKUN(かくたゆかり)、HANACHAN、WANFUU
- プログラマー:IMO.(AKAPA)(赤堀雅行)
- PCエンジン版
- エグゼクティブ・プロデューサー:濱田典彦(カプコン)、なんぶしげのぶ(NECアベニュー)
- 企画:ひがしたにまさや、岡本吉起
- ディレクター:多部田俊雄(NECアベニュー)、松田浩二
- オブジェクト・デザイン:うえだすすむ、しょうのたかし
- スクロール・デザイン:ののむらなおえ、京谷有紀、倉本幸代、城戸美樹
- サウンド:坂口由洋、松前真奈美
- プログラマー:赤堀雅行、伊藤嘉人
- スペシャル・サンクス:安田朗
評価
[編集]評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- PCエンジン版
- ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューでは合計25点(満40点)[7]、『マル勝PCエンジン』では5・6・6・8の合計25点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.98点(30点満点)となっている[2]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で162位(485本中、1993年時点)となっている[2]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では「かわいいキャラと軽快な音楽が特徴のゲーム」と紹介されている[2]。
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合 得点 4.31 3.61 3.65 3.83 3.41 3.18 21.98
脚注
[編集]- ^ 「ビデオゲーム フルリスト」『ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊』第6巻第7号、新声社、1991年7月1日、175 - 216頁、雑誌03660-7。
- ^ a b c d e 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、17頁。
- ^ 緑里孝行 (2022年7月22日). “名作アーケードコレクションの第2弾「カプコンアーケード 2ndスタジアム」本日発売!バラエティ豊かな全32タイトルがラインナップ” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2022年7月26日閲覧。
- ^ a b c “Son Son II for TurboGrafx-16(1989)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年3月9日閲覧。
- ^ “Black Tiger by US Gold”. Computer and Video Games (Future Publishing) (93): 55. (July 1989) .
- ^ a b c d “Black Tiger for ZX Spectrum(1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年3月9日閲覧。
- ^ a b “SONSON II まとめ [PCエンジン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2019年3月9日閲覧。
- ^ Lucas M. Thomas (February 4, 2011). “Black Tiger Wii Review”. IGN. Ziff Davis LLC.. December 14, 2018閲覧。
- ^ van Duyn, Marcel (June 24, 2011). “Black Tiger(Wii) Review”. NintendoLife. December 14, 2018閲覧。
- ^ “Black Tiger reviews at Metacritic.com”. Metacritic. December 14, 2018閲覧。
- ^ a b c “Black Tiger for Amiga(1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年3月9日閲覧。
- ^ a b c “Black Tiger for Atari ST(1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年3月9日閲覧。
- ^ Caswell, Mark (April 1990). “Get a tiger in your computer”. The Games Machine (Newsfield Publications) (29): 37 .
- ^ “Black Tiger for Commodore 64(1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年3月9日閲覧。