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ブギス文字 (Unicodeのブロック)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブギス文字 (Unicodeのブロック)
Buginese
範囲 U+1A00..U+1A1F
(32 個の符号位置)
基本多言語面
用字 ブギス文字
主な言語・文字体系
割当済 30 個の符号位置
未使用 2 個の保留
Unicodeのバージョン履歴
4.1 30 (+30)
公式ページ
コード表 ∣ ウェブページ
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ブギス文字(ブギスもじ、英語: Buginese)は、Unicodeの56個目のブロック

解説

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インドネシアスラウェシ島南部(南スラウェシ州)で話されるブギス語などを表記するためのブギス文字(或いはロンタラ(Lontara)文字[1])を収録している。ただし、現在はブギス語の表記にはラテン文字が主に使用されており、ブギス文字はあまり使用されていない。

ブギス文字はブラーフミー文字から派生した所謂ブラーフミー系文字(インド系文字)の一つであり、音素文字のうち子音字に母音記号を付加することで発音を切り替えるアブギダに分類される。書字方向ラテン文字などと同様に左から右へ横書き(左横書き)し、単語毎に分かち書きをする。

子音字の中には複数の子音列(子音クラスタ)を一つの文字で表すものも含まれている。

符号位置の順序はおおむね伝統的なブギス文字の順序に従っている。

Unicodeのバージョン4.1において初めて追加された。

収録文字

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コード 文字 文字名(英語) 用例・説明 ラテン文字転写
子音字
U+1A00 BUGINESE LETTER KA 子音[k]を表す。 k
U+1A01 BUGINESE LETTER GA 子音[ɡ]を表す。 g
U+1A02 BUGINESE LETTER NGA 子音[ŋ]を表す。 ng
U+1A03 BUGINESE LETTER NGKA 子音列[ŋk]を表す。 ngk
U+1A04 BUGINESE LETTER PA 子音[p]を表す。 p
U+1A05 BUGINESE LETTER BA 子音[b]を表す。 b
U+1A06 BUGINESE LETTER MA 子音[m]を表す。 m
U+1A07 BUGINESE LETTER MPA 子音列[mp]を表す。 mp
U+1A08 BUGINESE LETTER TA 子音[t]を表す。 t
U+1A09 BUGINESE LETTER DA 子音[d]を表す。 d
U+1A0A BUGINESE LETTER NA 子音[n]を表す。 n
U+1A0B BUGINESE LETTER NRA 子音列[nr]を表す。 nr
U+1A0C BUGINESE LETTER CA 子音[c]を表す。 c
U+1A0D BUGINESE LETTER JA 子音[ɟ]を表す。 j
U+1A0E BUGINESE LETTER NYA 子音[ɲ]を表す。 ny
U+1A0F BUGINESE LETTER NYCA 子音列[ɲc]を表す。 nyc
U+1A10 BUGINESE LETTER YA 子音[j]を表す。 y
U+1A11 BUGINESE LETTER RA 子音[r]を表す。 r
U+1A12 BUGINESE LETTER LA 子音[l]を表す。 l
U+1A13 BUGINESE LETTER VA 子音[w]を表す。 v
U+1A14 BUGINESE LETTER SA 子音[s]を表す。 s
U+1A15 BUGINESE LETTER A 子音[ʔ]を表す。
U+1A16 BUGINESE LETTER HA 子音[h]を表す。 h
母音記号
U+1A17 BUGINESE VOWEL SIGN I 母音[i]を表す。 i
U+1A18 BUGINESE VOWEL SIGN U 母音[u]を表す。 u
U+1A19 BUGINESE VOWEL SIGN E 母音[e]を表す。 é
U+1A1A BUGINESE VOWEL SIGN O 母音[o]を表す。 o
U+1A1B BUGINESE VOWEL SIGN AE 母音[ə]を表す。 e
各種記号
U+1A1E BUGINESE PALLAWA 欧文におけるピリオド(.)やコンマ(,)に相当し、休止を伴うことを表す[2] .
U+1A1F BUGINESE END OF SECTION 節(セクション)の終わりを表す。

小分類

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このブロックの小分類は「子音字」(Consonants)、「母音記号」(Vowels)、「各種記号」(Various signs)の3つとなっている[1]

子音字(Consonants

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この小分類にはブギス文字のうち、基本的な子音字が収録されている。

母音記号(Vowels

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この小分類にはブギス文字のうち、子音字に結合する母音記号が収録されている。

各種記号(Various signs

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この小分類にはブギス文字のうち、約物などのさまざまな記号が収録されている。

文字コード

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ブギス文字(Buginese)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
  0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
U+1A0x
U+1A1x
注釈
1.^バージョン16.0時点


履歴

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以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

バージョン コードポイント[a] 文字数 L2 ID ドキュメント
4.1 U+1A00..1A1B,1A1E..1A1F 30 L2/03-191 Michael Everson (9 June 2003), Final proposal for encoding the Buginese script (英語)
L2/03-253 Daniel Kai (13 August 2003), Lepcha, Limbu, Syloti, Saurashtra, Tai Le and Bugis Proposals (英語)
L2/03-254 Daniel Kai (13 August 2003), Introduction to the Bugis Script (英語)
L2/03-320 Michael Everson (1 October 2003), Revised final proposal for encoding the Lontara (Buginese) script (see also L2/03-191) (英語)
  1. ^ 提案されたコードポイントと文字の名前は、最終決定と異なる場合がある。

出典

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  1. ^ a b "The Unicode Standard, Version 15.1 - U1A00.pdf" (PDF). The Unicode Standard (英語). 2024年10月29日閲覧
  2. ^ Michael Everson (2003年6月9日). “Final proposal for encoding the Buginese script” (英語). Unicode. 2024年10月29日閲覧。

関連項目

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