フロリダ (カクテル)
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フロリダ (Florida) とは、カクテルの1つである。
レシピは色々と存在するが、基本的にはアルコール度数1%未満のカクテルとして知られノンアルコールカクテルに分類される。このフロリダは、1920年代のアメリカの禁酒法時代に誕生したと言われている[1][2][3][4]。しかし、近年はノンアルコールカクテルではないフロリダも存在している。なお、フロリダはオレンジやレモンの産地としても知られているが、このカクテルにはそのオレンジとレモンの果汁を使用する。
標準的なレシピ
[編集]- オレンジ・ジュース : レモン・ジュース = 2:1
- アンゴスチュラ・ビターズ = 2dash(約2ml)
- シュガー・シロップ = 1tsp(約5ml)
作り方
[編集]オレンジ・ジュース、レモン・ジュース、アンゴスチュラ・ビターズ、シュガー・シロップをシェークして、大型のカクテル・グラス(容量90ml以上)に注げば完成である。
備考
[編集]- オレンジ・ジュースについて
- オレンジ・ジュースを多めにすると、より鮮やかなオレンジ色にカクテルが仕上がる[5]。このため、オレンジ・ジュースとレモン・ジュースの比率を、3:1とする例[6][7][8]も見られる。
- なお、オレンジ・ジュースは、その場でオレンジを絞ったものを使用するのがベストであるが、市販のジュースを用いても良い。
- レモン・ジュースについて
- レモン・ジュースは、その場でレモンを絞ったものを使用するのがベストであるが、市販のジュースを用いても良い。
- シュガー・シロップについて
- 粉砂糖を使用しても良いが、この場合は、溶け残らないように注意が必要である。
- また、シュガー・シロップの代わりに、グレナデン・シロップを使用することもある[9]。
- 甘さの調節のために分量の変更が行われることもある。具体的には、使用量を2drop(約0.4ml)とする例[10]、使用量を2dash (約2ml)とする例[11]も見られる。
- アンゴスチュラ・ビターズについて
- アンゴスチュラ・ビターズは、アロマチック・ビターズで代用しても構わない[7]。
- アンゴスチュラ・ビターズの使用量を、1dashとする例[8]も見られる。
- ビターズを抜いて作った場合、飲酒が禁じられている者でも飲むことができるカクテルとなる。このビターズを省いた処方のフロリダであれば、この後に自動車などの運転をしても咎められることはない。
- 使用するグラスについて
- 日本ではカクテル・グラスに作るのが基本ではあるものの、ワイン・グラスに作る場合もある[7]。しかし、日本以外では、カクテル・グラスを用いる[7]。
その他のレシピ
[編集]近年では、ジンを加えたフロリダも存在する[12][1]。 よって、このレシピのフロリダはノンアルコールカクテルではない。日本ではフロリダは一般的にノンアルコールカクテルとして知られているので注意が必要である。なお、同じく日本では法律の関係で、この処方のフロリダを未成年者が飲むことはできないことになっている。また、ジンは加えないものの、グラスに氷を入れて、グレープフルーツ・ジュースと炭酸水を加えたレシピも存在する[1][2][13][14]。 なお、後者のレシピの場合、ミントの葉を飾ることもある[2][13]。 また、後者のレシピの場合、ストローも添えられる[13]。
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 永田 奈奈恵 監修 『ポケットガイド カクテル』 p.126 成美堂出版 1998年1月20日 ISBN 4-415-08549-0
- ^ a b c 澤井 慶明 監修 『カクテルの事典』 p.158 成美堂出版 1996年12月20日発行 ISBN 4-415-08348-X
- ^ 中村 健二 『カクテル』 p.169 主婦の友社 2005年7月20日発行 ISBN 4-07-247427-4
- ^ YYTproject 編集 『おうちでカクテル』 p.113 池田書店 2004年10月20日発行 ISBN 4-262-12918-7
- ^ 岡 純一郎 監修 『カクテルベスト100』 p.205 西東社 1991年7月30日発行 ISBN 4-7916-0927-1
- ^ 稲 保幸 『カクテル こだわりの178種』 p.184 新星出版 1998年7月15日発行 ISBN 4-405-09640-6
- ^ a b c d 稲 保幸 『スタンダードカクテル』 p.164 新星出版 1993年2月25日発行 ISBN 4-405-09577-9
- ^ a b 稲 保幸 『カクテル・レシピ1000』 p.180 日東書院 2005年7月10日発行 ISBN 4-528-01412-2
- ^ 上田 和男 『カクテル』 p.158 西東社 2001年3月15日発行 ISBN 4-7916-0994-8
- ^ 杉田 米三 『最新カクテルブック』 p.91 柴田書店 1969年12月20日発行
- ^ 稲 保幸 『洋酒とカクテル入門』 p.134 日東書院 1987年2月10日発行 ISBN 4-528-00361-9
- ^ 花崎 一夫 監修 『ザ・ベスト・カクテル』 p.174 永岡書店 1990年6月5日発行 ISBN 4-522-01092-3
- ^ a b c 後藤 新一 監修 『カクテル・ベストセレクション100』 p.142 日本文芸社 1996年5月20日発行 ISBN 4-537-01747-3
- ^ 後藤 新一 監修 『カクテル123』 p.173 日本文芸社 1998年12月15日発行 ISBN 4-537-07610-0
参考文献
[編集]- 永田 奈奈恵 監修 『ポケットガイド カクテル』 成美堂出版 1998年1月20日 ISBN 4-415-08549-0
- 澤井 慶明 監修 『カクテルの事典』 成美堂出版 1996年12月20日発行 ISBN 4-415-08348-X
- 上田 和男 『カクテル』 西東社 2001年3月15日発行 ISBN 4-7916-0994-8
- 後藤 新一 監修 『カクテル・ベストセレクション100』 日本文芸社 1996年5月20日発行 ISBN 4-537-01747-3
- 後藤 新一 監修 『カクテル123』 日本文芸社 1998年12月15日発行 ISBN 4-537-07610-0
- 花崎 一夫 監修 『ザ・ベスト・カクテル』 永岡書店 1990年6月5日発行 ISBN 4-522-01092-3
- 稲 保幸 『スタンダードカクテル』 新星出版 1993年2月25日発行 ISBN 4-405-09577-9
- 稲 保幸 『カクテル こだわりの178種』 新星出版 1998年7月15日発行 ISBN 4-405-09640-6
- 稲 保幸 『洋酒とカクテル入門』 日東書院 1987年2月10日発行 ISBN 4-528-00361-9
- 稲 保幸 『カクテル・レシピ1000』 日東書院 2005年7月10日発行 ISBN 4-528-01412-2
- 稲 保幸 『カクテルガイド』 新星出版 1997年4月15日発行 ISBN 4-405-09629-5
- 杉田 米三 『最新カクテルブック』 柴田書店 1969年12月20日発行
- アンテナハウス 編集 『カクテル物語』 同文書院 1991年12月18日発行 ISBN 4-8103-7043-7
- 中村 健二 『カクテル』 主婦の友社 2005年7月20日発行 ISBN 4-07-247427-4
- YYTproject 編集 『おうちでカクテル』 池田書店 2004年10月20日発行 ISBN 4-262-12918-7