コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

フラッシュダンス (ミュージカル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

『フラッシュダンス』(Flashdance The Musical ) は1983年の映画『フラッシュダンス』の舞台化ミュージカル。2008年7月、イングランドプリマスにあるロイヤル劇場でワールド・プレミアが上演され[1]、続いて2009年5月までイングランド・ツアー公演、2011年1月までロンドンのウエスト・エンドにあるシャフテスバリー劇場で16週間公演が行なわれた[2]。2013年、ブロードウェイ公演に続く全米ツアー公演が行なわれた[3][4]

構想

[編集]

アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグで昼は溶接工、夜は「フラッシュダンサー」で、高名なシップリー・ダンス・アカデミーに入学することを夢見る18歳のアレックスを中心に物語は展開する。

トム・ヘドリージョー・エスターハス脚本、トム・ヘドリー原案によるパラマウント映画の『フラッシュダンス』をベースにしており、イギリス公演によると「間違いなく個性的な、夢を追い求め何事にも打ち勝つ愛のミュージカルである」。映画からのヒット曲『Maniac 』、『Manhunt 』、『Gloria 』、アカデミー歌曲賞およびゴールデングローブ賞 主題歌賞を受賞した『フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング』が使用されている。

2010年、ロンドン公演

[編集]

イギリス版ミュージカルはデイヴィッド・イアンのプロデュース、ニコライ・フォスター演出、アーリーン・フィリップス振付、トム・ヘドリーおよびロバート・カリー脚本、ロビー・ロス作曲、ロビー・ロスおよびロバート・カリー作詞により製作された[5]

2008年、ロンドン公演のキャストはアレックス・オウエンズ役にヴィクトリア・ハミルトン=バリット、ニック・ハーレイ役にノエル・サリヴァン、ハンナ・オウエンズ役にバーニー・ノーラン、ジミー・カミンスキー役にブルーノ・ラングリー。この公演では映画から5曲、オリジナル16曲の計21曲が使用された。この公演のサウンドトラックの発売予定はない。

2010年9月24日金曜日、プレヴュウ公演が始まる予定であったが、技術的問題により翌日からに延期された。2011年1月15日、予定より早く閉幕。

以降の公演

[編集]

ブロードウェイ公演と全米ツアー公演が行なわれる。2011年12月、「2012年秋」にロンドン版がブロードウェイで上演されると発表された[6]が、2012年3月、公式サイトでは再演のロゴと「あなたの街にやってくる」というタグのあるたった1ページが表示され、当時2013年1月1日から6日にこの物語の舞台であるピッツバーグのハインツ・ホールで上演されることのみが確約されていた[7]。その後、全米ツアーの後の2013年8月にブロードウェイ公演が上演されることが発表された[8]

2013年秋、オランダ製作のミュージカル『フラッシュダンス』がジム・バッカム主演でオランダ・ツアーが行なわれる。

出演者

[編集]
役名 2008年オリジナル・ツアー オリジナル・ウエスト・エンド公演
アレックス・オウエンズ ヴィクトリア・ハミルトン=バリット ヴィクトリア・ハミルトン=バリット
ニック・ハーレイ ノエル・サリヴァン マット・ウィリス
ハンナ・オウエンズ バーニー・ノーラン サラ・イングラム
ジミー・カミンスキー ブルーノ・ラングレイ サム・マッケイ
グロリア ルーシー・スティーヴンス シャーロット・ハーウッド
ジャスミン ハレニア・スコット トゥイニー・リー・ムーア
キーシャ キャリル・トーマス ハンナ・レヴァン
エイブ マイケル・コンウェイ ブレンダン・カル
ハリー キャヴィン・スポークス ラッセル・ディクソン
ジョー キャヴィン・スポークス ラッセル・ディクソン
ドクター・クール サイモン・ハーヴェイ リッキー・ロジャス
サミー サイモン・ハーヴェイ アンドリュー・スピレット
CC マイケル・コンウェイ ロビー・ホワイト

映画と舞台の相違

[編集]
  • 映画版のジェニーとティナ・テックは舞台版では同一にされグロリアという役になっている。
  • ストリップ・バーであったザンジバーはストリップではなくポール・ダンスのみになっている。
  • リッチー・ブラジックの役はカットされ、ジミー・カミンスキーが登場するが、共通点は少ない。
  • アレックスはニックが騙したとしてケンカになるシーンは舞台版には出てこない。
  • アレックスの有名な椅子のシーンを除き「フラッシュダンサーズ」のソロは全てカットされているが、このシーンは第1幕最後の場面転換に移動されている。
  • 映画での使用曲が舞台版にもいくつか使用されているが、使用場面が違う。例えば『Manhunt 』はソロのダンスのシーンではなく、ニックとアレックスにより歌われる。『Gloria 』は映画ではジェニーのアイス・スケートのソロのシーンで流れるが、グロリアのストリップ・クラブでのシーンで使用される。『ホワット・ア・フィーリング』は映画同様アレックスのオーディションのシーンで使用される。
  • 映画ではニックがアレックスにオーディションを受けるよう説得するが、ミュージカルではアレックスの友人たちが説得し、オーディションに同行する。

楽曲

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ http://www.playbill.com/news/article/115024-Flashdance-Musical-to-Make-World-Premiere-in-UK-in-July
  2. ^ http://www.londontheatredirect.com/news/367/CLOSING--Flashdance-The-Musical-at-The-Shaftesbury-Theatre.aspx
  3. ^ http://www.pittsburghlive.com/x/pittsburghtrib/ae/s_777663.html
  4. ^ http://pittsburgh.broadway.com/buzz/159505/what-a-feeling-flashdance-national-tour-will-launch-in-pittsburg h/
  5. ^ “Flashdance”, Playbill, http://www.playbill.com/news/article/115024.html 
  6. ^ FLASHDANCE THE MUSICAL Coming to Broadway in Fall 2012, http://www.timesonline.com/entertainment/local_entertainment/flashdance-and-war-horse-lead-broadway-parade-to-pittsburgh/article_331101ad-1a32-5bd1-b3d4-cc4a3406256b.html 
  7. ^ 'Flashdance' and 'War Horse' lead Broadway parade to Pittsburgh, http://www.timesonline.com/entertainment/local_entertainment/flashdance-and-war-horse-lead-broadway-parade-to-pittsburgh/article_331101ad-1a32-5bd1-b3d4-cc4a3406256b.html 
  8. ^ Flashdance ― The Musical Will Arrive on Broadway in August 2013, http://www.playbill.com/news/article/169683-Flashdance-The-Musical-Will-Arrive-on-Broadway-in-August-2013 

外部リンク

[編集]