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フライ・トゥ・ジャマイカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『フライ・トゥ・ジャマイカ』
セルジュ・ゲンスブールスタジオ・アルバム
リリース
録音 1979年1月12日 - 1月24日 キングストン ダイナミック・サウンズ・スタジオ
ジャンル フレンチ・ポップスレゲエ
時間
レーベル フィリップス・レコード
プロデュース Philippe Lerichomme
専門評論家によるレビュー
セルジュ・ゲンスブール アルバム 年表
くたばれキャベツ野郎
(1976年)
フライ・トゥ・ジャマイカ
(1979年)
Enregistrement public au Théâtre Le Palace
(1980年)
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フライ・トゥ・ジャマイカ』(原題:Aux armes et cætera)は、セルジュ・ゲンスブール1979年に発表したアルバム。

解説

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全曲でレゲエを取り入れた内容のアルバム。レコーディングもレゲエの本場であるジャマイカで行われ、ジャマイカ人ミュージシャンがバックを務めた。

「祖国の子供たちへ」は、フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」の歌詞の一部が引用されたパロディ楽曲である。この曲は物議を醸し、ゲンスブールは右翼に非難されることとなり、また、『フィガロ・マガジン』誌のレビューでは「国歌の冒涜」と評された。それに対してゲンスブールは『Le Matin Dimanche』紙で反論を執筆し、また、クロード=ジョゼフ・ルジェ・ド・リールの直筆による「ラ・マルセイエーズ」の原詩をオークションで購入した[1]

本作発表後、ゲンスブールは14年ぶりにライヴ活動を再開するが、1980年1月4日のストラスブール公演では、右翼やフランス空軍の旧パラシュート部隊、治安維持のための機動隊が会場を取り囲み騒動に発展した[2]。バッキング・メンバーが全員ステージ裏に逃げる中、セルジュ一人がステージに立ち、「そんなに歌いたければ歌ってやるから唱和しろ」として「ラ・マルセイエーズ」をアカペラで歌い、気骨を示した。

収録曲

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特記なき楽曲はセルジュ・ゲンスブール作詞・作曲。

  1. あなたと僕のLOVE関係 - "Javanaise Remake" - 3:08
  2. 祖国の子供たちへ - "Aux armes et cætera" (Claude-Joseph Rouget de l'Isle, Serge Gainsbourg) - 3:06
  3. 俺には間借人がいる - "Les locataires" - 2:10
  4. 醜男の美学 - "Des laids des laids" - 2:36
  5. バカ者の集会で - "Brigade des stups" - 1:58
  6. 中年アバズレ (ユー・ラスカル・ユー) - "Vieille Canaille" (Sam Theard, Jacques Plante) - 3:02
  7. ローラ・ラスタケールという女 - "Lola Rastaquouère" - 3:41
  8. リラックス・ベイビー・ビー・クール - "Relax Baby Be Cool" - 2:31
  9. デイジー・テンプル - "Daisy Temple" - 3:55
  10. 建物中に水とガス - "Eau et gaz à tous les étages" - 0:36
  11. そんなに時間はとらない - "Pas long feu" - 2:37
  12. マリルーがレゲエを踊ったら - "Marilou Reggae Dub" - 3:48

参加ミュージシャン

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脚注

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  1. ^ 日本盤CD(PHCA-1054)ライナーノーツ(谷理佐、1997年3月4日)
  2. ^ 星からの悪い知らせ』日本盤CD(UICY-3150)ライナーノーツ(ジャン=フランソワ・ブリュー、訳:石井朱美)