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六フッ化オスミウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
六フッ化オスミウム
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標準状態における六フッ化オスミウムの単位格子。
識別情報
CAS登録番号 13768-38-2
PubChem 123327
ChemSpider 109930
特性
化学式 OsF6
モル質量 304.22 g/mol
外観 黄色の結晶性固体[1]
密度 5.09g/mL[2]
融点

33.4 °C, 307 K, 92 °F [1]

沸点

47.5 °C, 321 K, 118 °F [1]

構造
空間群 Pnma, No. 62
格子定数 (a, b, c) a = 938.7 pm Å,b = 854.3 pm Å,c = 494.4 pm[2] Å
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

六フッ化オスミウム: Osmium hexafluoride)または、フッ化オスミウム(VI): Osmium(VI) fluoride)とは、化学式OsF6で表される無機化合物である。オスミウムフッ化物であり、六フッ化物の一種である。

生成

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六フッ化オスミウムは300 にて気体となった十分な量のフッ素原子と金属オスミウムの間で直接反応が起きることで以下のように生成される。

特徴

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六フッ化オスミウムは黄色結晶であり、33.4 ℃で融解し、47.5 ℃で沸騰する[1]。-140 ℃にて観測された結晶の空間群直方空間群Pnmaであった。格子定数は、a = 9.387 Åb = 8.543 Å、c = 4.944 Åである。単位胞当たり4つの式単位[注 1]を持ち、密度は5.09 g/cm3である[2]

液相気相の状態における六フッ化オスミウム分子は、八面体形分子構造をとる。Os-F間の結合長は1.827 Åである[2]

また、OsF6加水分解するとOsOF4が生成される[3]

OsF6+H2O->OsOF4+2 HF

脚注

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注釈

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  1. ^ この場合は分子1個あたりである。

出典

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  1. ^ a b c d Lide, David (2009-05-29). “Section 4, Physical Constants of Inorganic Compounds” (英語). CRC Handbook of Chemistry and Physics (90th ed.). CRC Press. pp. 4-85. ISBN 978-1420090840 
  2. ^ a b c d Drews, T.; Supeł, J.; Hagenbach, A.; Seppelt, K. (2006-03-28). “Solid State Molecular Structures of Transition Metal Hexafluorides” (英語). Inorganic Chemistry 45 (9): 3782–3788. doi:10.1021/ic052029f. PMID 16634614. 
  3. ^ Paine, R. T. (1 June 1973). “Partial hydrolysis of rhenium and osmium hexafluorides. An improved synthesis and characterization of rhenium oxide tetrafluoride” (英語). Inorganic Chemistry 12 (6): 1457–1458. doi:10.1021/ic50124a060. 

関連文献

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外部リンク

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