フォークランドオオカミ
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(フォークランドキツネから転送)
フォークランドオオカミ | |||||||||||||||||||||||||||
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ジョン・ジェラード・キューレマンス (1842–1912)によるイラスト。
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保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||||||||
EXTINCT (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Dusicyon australis (Kerr, 1792)[3] | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
フォークランドオオカミ[2] | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
フォークランドオオカミ(学名:Dusicyon australis)は、フォークランド諸島に固有で、同地で唯一の在来のイヌ科動物であったが、開拓移民による島の開発と狩猟などによって生息数を減らし、1876年に絶滅に追い込まれた[4]。歴史時代におけるイヌ科の種の絶滅が確認されたのはこれが初めてである。Dusicyon属で唯一、現代に生息していた種であった。体長約90cm、体重約15kg程の中型犬並みの体躯であった。
伝統的には、クルペオギツネを含むスジオイヌ属Lycalopexに最も近縁であると考えられていた[4]。しかし2009年に、DNA配列の分岐分析によって、最も近縁な現生種はタテガミオオカミであり、フォークランドオオカミとタテガミオオカミの分岐はおよそ670万年前であることが明らかになった[5]。
本種は東フォークランド島と西フォークランド島の両方に生息していたが、1834年にフォークランド諸島を訪れたチャールズ・ダーウィンによれば、島間で分化があったかどうか不明確である[6]。毛皮は黄褐色で、尾の先は白い。食性は不明だが、フォークランド諸島に在来齧歯類がいないことから、雁やペンギンのような地上営巣性鳥類、ジムシを含む昆虫を食べていたほか、海岸での腐肉食も行っていたと推定されている[7]。巣穴に住んでいたと言われることもある[8]。
脚注
[編集]- ^ a b Sillero-Zubiri, C. 2015. Dusicyon australis. The IUCN Red List of Threatened Species 2015: e.T6923A82310440. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2015-4.RLTS.T6923A82310440.en. Accessed on 06 September 2024.
- ^ a b 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1–53頁。
- ^ a b c W. Christopher Wozencraft, “Order Carnivora,” In Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (eds.), Mammal Species of the World: A Taxonomic and Geographic Reference (3rd ed.), Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 532–628.
- ^ a b 増井光子 「イヌ科の分類」『世界の動物 分類と飼育2 (食肉目)』今泉吉典監修、東京動物園協会、1991年、127-149頁。
- ^ “New Clues To Extinct Falklands Wolf Mystery”. EurekAlert. Science Daily (2009年11月3日). 2011年9月3日閲覧。
- ^ Darwin, Charles (1839). Narrative of the surveying voyages of His Majesty's Ships Adventure and Beagle between the years 1826 and 1836, describing their examination of the southern shores of South America, and the Beagle's circumnavigation of the globe. Journal and remarks. 1832–1836. (The Voyage of the Beagle). III. London: Henry Colburn. pp. 149–150
- ^ Glover Morrill Allen (June 1942). Extinct and vanishing mammals of the Western Hemisphere: with the marine species of all the oceans. Cooper Square Publishers. ISBN 978-0-8154-0433-0 4 September 2011閲覧。
- ^ Massam, Steve. “The Evans Warrah, The Identification”. Falkland Islands Museum and National Trust. 2011年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月4日閲覧。