フォトニックラティス
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種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒989-3204 宮城県仙台市青葉区南吉成6丁目6-3 LABO・CITY仙台 |
業種 | 精密機器 |
法人番号 | 4370001012441 |
事業内容 | フォトニック結晶チップの製造・販売。フォトニック結晶を応用した機器の製造・販売(複屈折評価装置、偏光計測装置など)。試作・技術移転・特許ライセンシング。 |
代表者 | 大沼 隼志(代表取締役社長) |
資本金 | 9000万円(2022年4月1日時点) |
従業員数 | 40人(2022年4月1日時点) |
決算期 | 3月末日 |
外部リンク | https://www.photonic-lattice.com/ |
株式会社フォトニックラティス(英: Photonic Lattice, Inc.)は、株式会社フォトロン(株式会社IMAGICA GROUP子会社)の子会社で、フォトニック結晶チップの製造・販売、フォトニック結晶を応用した機器の製造・販売(複屈折評価装置、偏光計測装置など)、試作・技術移転・特許ライセンシングをしてるメーカーである[1]。
概要
[編集]“フォトニック結晶”の最先端研究を行っていた東北大学の川上研究室が母体となって2002年に設立されたベンチャー企業。
独自技術で開発したフォトニック結晶とその応用製品の製造・販売を行っている。
主な事業
- フォトニック結晶偏光光学素子の設計・製造・販売
- フォトニック結晶応用製品の製造・販売
- 試作・技術移転・特許ライセンシング
多くの特許群を保有し、独自製品で光通信や液晶パネル、レンズ業界を中心に顧客を獲得。 近年、東南アジア、北米、欧州でもビジネスを展開している。
沿革
[編集]- 1996年 - コア技術である「自己クローニング法によるフォトニック結晶作製技術」の発明 (東北大学電気通信研究所[2])。
- 2002年 - 株式会社フォトニックラティス設立(代表取締役社長 川上彰二郎)。東北大学NICHe内で活動開始。
- 2003年 - ベンチャーキャピタル3社から増資を実施。
- 2004年 - 本社をあおばインキュベーションスクエア(仙台市青葉区)に移転。事業本格化。
- 2005年 - ベンチャーキャピタルを含む3社から増資を実施
- 2006年 - フォトニック結晶を利用した初の偏光計測機(偏光カメラPI-100)をリリース。
- 2007年 - ベンチャーキャピタルを含む4社から増資を実施。
- 2009年 - 複屈折測定装置WPA-100をリリース。フォトニック結晶光学素子が『みやぎ優れMONO』に認定[3]。『元気なモノ作り中小企業300社』に選出。
- 2011年 - 東日本大震災にて被災。本社を仙台市青葉区南吉成(現所在地)に移転(代表取締役社長 岸田勝人 就任)。
- 2012年 - ISO9001認証 取得。
- 2013年 - 新製品5機種をリリース。
- 2014年 - 第39回井上春成賞受賞[4]。代表取締役社長 佐藤尚 就任。
- 2015年 - 複屈折評価システムWPA-200が「みやぎ優れMONO」に認定[5]。
- 2016年 - 全国発明表彰(21世紀発明奨励賞)受賞[6]。
- 2017年 - 資本金を90百万円に減資、資本準備金を53百万円に変更。ISO 14001認証 取得。
- 2020年 - 共同開発パートナーである株式会社フォトロンのグループに入る。[7]
事業
[編集]フォトニック結晶偏光光学素子の設計・製造・販売
[編集]最先端の光制御技術「フォトニック結晶」を用いた偏光子、波長板を希望のデザインに合わせ提供している。
- 軸対象偏光変換素子 SWPシリーズ
- DUV偏光子/波長板
- レーザ発振用反射型偏光子
- カスタム偏光子/波長板
フォトニック結晶応用製品の製造・販売
[編集]2次元複屈折評価システムPA/WPAシリーズ
[編集]透明部品の歪み、フィルムの位相差ムラを評価できる装置。顕微鏡サイズから大きいサイズ(約50cm)まで、測定物に応じたラインナップあり。
- PA-300、PA-300-L、PA-300-XL
- WPA-200、WPA-200-L、WPA-200-XL
近赤外2次元複屈折評価システムPA/WPA-NIRシリーズ
[編集]測定波長850nm帯のPA/WPAシリーズ。可視光を透過しない樹脂・カルコゲン化物ガラス(顔認証、LiDARシステム等)の品質管理、プロセス開発ツール。
- PA-300-NIR
- WPA-200-NIR
膜厚・屈折率分布測定エリプソメータME/SEシリーズ
[編集]薄膜の厚み/屈折率を非接触・非破壊測定を高速・高精度・高精細に測定可能。
- ME-210、ME-210-T
- SE-101
偏光イメージングカメラPI/WPIシリーズ
[編集]偏光画像を動画撮影できるカメラ。輝度差の小さい物体の輪郭認識や、レーザ光の偏光計測などに利用可能。PIは直線偏光度、主軸方位、WPIはストークスパラメータを取得可能。
- WPI-200
- PI-300
顧客の主な業種、用途
[編集]レンズ、フィルム、ガラス、半導体、自動車
製品紹介や測定事例、デモ動画
[編集]- 複屈折を測定できるPA/WPAシリーズの測定原理、装置構成、測定事例について
- 複屈折解析用の使い易く、強力なソフトウェア「PA/WPA View」のご紹介。
- 複屈折で歪み、応力の測定・評価が可能。論より証拠。Webデモで実際に確認。
その他
- topics一覧
拠点
[編集]- 本社 - 宮城県 仙台市青葉区 南吉成6丁目6-3 LABO・CITY仙台
関連会社
[編集]- 株式会社フォトロン
- IMAGICA GROUP
参考文献
[編集]- 川上彰二郎、大寺康夫、川嶋貴之「フォトニック結晶の作製と光デバイスへの応用」『応用物理』68巻12号、応用物理学会、1999年、1335-1345頁、doi:10.11470/oubutsu1932.68.1335。[8]
- 花泉修、佐藤尚、大寺康夫、川嶋貴之、三浦健太、酒井義剛、鵜養和邦、石野直人 ほか「自己クローニングによるフォトニック結晶の作製とデバイス応用技術」『レーザー研究』29巻Supplement号、レーザー学会、2001年、4-5頁、doi:10.2184/lsj.29.Supplement_4。[9]
- 川嶋貴之、大寺康夫、川上彰二郎「自己クローニング法によるフォトニック結晶の作製と光学デバイスへの応用」『表面科学』22巻11号、日本表面科学会、2001年、723-728頁、doi:10.1380/jsssj.22.723。[10]
脚注
[編集]- ^ フォトニックラティス会社概要
- ^ 国立大学法人東北大学電気通信研究所公式ウェブサイト
- ^ フォトニック結晶光学素子 | 認定製品 | みやぎ優れMONO
- ^ 受賞者|井上春成賞
- ^ 2次元複屈折評価システム『WPA-200(-L)』 | 認定製品 | みやぎ優れMONO
- ^ 全国発明表彰|公益社団法人発明協会
- ^ 株式会社フォトロンによる当社株式取得に関するお知らせ
- ^ 『応用物理』68巻12号、応用物理学会、1999年、 1335-1345頁
- ^ 『レーザー研究』29巻Supplement号、レーザー学会、2001年、 4-5頁、 doi:10.2184/lsj.29.Supplement_4
- ^ 『表面科学』22巻11号、日本表面科学会、2001年、 723-728頁、 doi:10.1380/jsssj.22.723