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フォスター港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フォスター港 (南極)
Port Foster
スペイン語: Puerto Foster
デセプション島の地図
海洋 南氷洋 / 大西洋
デセプション島
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フォスター港(ふぉすたーこう)またはフォスター湾(ふぉすたーわん)は南極大陸サウス・シェトランド諸島デセプション島にある大きなである[1][2][3]

地名

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この港は1820年頃には捕鯨者や海賊に知られ、初めはイギリスウィリアム・スミス船長にちなんでウィリアムズ港と呼ばれた。その数年後、イギリス海軍のヘンリー・フォスター(Henry Foster)が軍艦HMS Chanticleer号艦長として1828年から1829年に遠征すると、フォスター湾と改称された[4]

解説

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島の中心にあるカルデラは巨大な火山噴火の跡をとどめ、噴火後の大規模な洪水により直径7-10キロメートルの盆地とフォスター湾ができた。島の起源は第四紀の火山で海抜850メートルである。南東海岸に幅およそ150メートルの狭い開口部があり〈海神のふいご〉(英語でネプチューン・ベローズ)と呼ばれ、港と外洋を結ぶ。南極の暴風を完全に遮断するこの湾は、重要な自然の良港である。火山の影響で温泉水が混じる湾内の海水温は外海よりも高く、また温泉では70℃近い温度を記録する[3]

〈海神のふいご〉(ネプチューン・ベローズ)を抜けてフォスター港へ入る。
フォスター港(1957年)

火山活動で海底がかく乱されるため、底生生物は生態学的に非常に興味深い層をなす。チリの提案と承認を受け、1987年に2地域を南極特別保護地域英語版(ASPA=Antarctic Specially Protected Area)第145号に登録した[5]

領有権の主張

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アルゼンチンは南極大陸部としてティエラ・デル・フエゴ州、南極大陸の領有権を主張する。チリは南極コミューンのうち、チリ領南極のマガジャネス・イ・デ・ラ・アンタルティカ・チレーナ州を領有、イギリスの主張では同地域を自国領に属するという。これら3国は南極条約に署名している。

出典

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  1. ^ “Carta H-762, Isla Decepción - Fuelles de Neptuno (esc. 50.000 - 67 cm x 59 cm)”. Carta náutica con toponimia en castellano(スペイン語の海図と地名) (ブエノスアイレス: es:Servicio de Hidrografía Naval(海軍水路学サービス)). (2006). http://www.histarmar.com.ar/Antartida/Decepcion/MapayGral/Mapalg.JPG. 
  2. ^ Mapa de la isla Decepción con la toponimia británica(英語地名入りデセプション島地図)”. 2015年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月17日閲覧。
  3. ^ a b Capítulo 2 - Isla Decepción(第2章-デセプション島)”. bibing.us.es. 2015年2月17日閲覧。
  4. ^ Paquete de medidas de gestión de la isla Decepción” (pdf) [デセプション島の管理パッケージ]. 南極条約事務局. 2015年2月17日閲覧。
  5. ^ Port Foster, Deception Island, South Shetland Islands(サウス・シェトランド諸島デセプション島フォスター港)”. Management Plan for Antarctic Specially Protected Area No. 145: Measure 3, Appendix 2. 南極条約事務局(Antarctic Treaty Secretariat) (2005年). 2013− 09-29閲覧。

外部リンク

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