コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

フィーバーネプチューン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フィーバーネプチューンは、1994年9月にSANKYOが発売した、深海をイメージした図柄が巨大なドラムに描かれているパチンコ機のシリーズ名。発売時のキャッチコピーは「深海神現わる」であった。

『フィーバーネプチューン』と『CRフィーバーネプチューン』の2機種がある。

概要

[編集]

ドラム型のデジパチ。現金機はノーマルタイプで、CR機は確変搭載タイプである。[1]本機が発売された1994年に新台枠として登場したのがNASUKA枠である。[2]このNASUKA枠は、ステレオ音源搭載、丸型全面ガラス、フィット感のあるハンドルが特徴の台枠で、イタリアのデザイナーによる特注デザインの台枠である。[3]

同時期に発売されたドラム型の機種として、同社から1994年に発売された『フィーバーキャッスル』と大同(現:ビスティ)から1994年に発売された『雅D』がある。

『CRフィーバーネプチューン』の大当たり最高継続数は15回となっており、大当たり時の各ラウンドの入賞個数は9個までである。[4]確変中は小当たり確率もアップするので、止め打ちなどの技術介入で出玉の維持だけでなく、次回大当たりまでに出玉を増やすことも可能である。[5]全9種類ある図柄のうち、赤7•赤BAR•人魚図柄揃いで確変に突入し、以後2回まで継続する。確変中の大当たり確率は設定1では6倍に、設定2と3では7倍にアップする。さらにメインデジタルの消化時間も通常時の約9.2秒から約5.1秒に短縮される。[3]

本機は、変則的なゲージ構成のため、ドラム下のステージ経由以外の玉は、デジタル回転のためのスタートチャッカーに入賞しにくい機種である。通常時は左打ちだけでなく、右打ちをした場合でもステージに玉が乗ることがあるので、左右どちらからでもスタートチャッカーへの入賞は可能である。[6]

大当たりラウンドを継続させるためのVセンサーはアタッカー内の左側にあるので、大当たり中に右打ちをすると、アタッカー右側に入賞することが多くなるのでパンクすることがある。[6]

本機は、左と右のドラム図柄配列が全く同じである。[7]

スペック

[編集]
  • フィーバーネプチューン
    • 賞球数 7&15
    • 大当たり最高継続 16R
    • 大当たり確率 1/205
  • CRフィーバーネプチューン
    • 賞球数 5&15
    • 大当たり最高継続 15R
    • 大当たり確率
      • 設定1 1/352
      • 設定2 1/371
      • 設定3 1/391
    • 確変中大当たり確率
      • 設定1 1/59
      • 設定2 1/53
      • 設定3 1/56
    • 確変突入率 1/3
    • 確変期間 以後2回の大当たりまで

図柄

[編集]
  • 赤7
  • 青7
  • 赤BAR
  • 青BAR
  • 人魚
  • ジョーズ
  • NEPTUNE
  • 潜水艦

演出

[編集]

リーチアクションは、ノーマルリーチを含め3種類ある。ノーマルリーチから発展する「コマ送りリーチ」と、左図柄が停止する前に、全図柄が揃った状態で回転する「深海竜巻リーチ」がある。全てのリーチアクションに図柄停止後の再始動アクションがある。

リーチアクションは全部で3通り。
  • ノーマルリーチ
  • コマ送りリーチ
    • ノーマルリーチから発展し、大当たり絵柄1コマ前から1コマ過ぎまで、カクカクとコマ送り動作を行う(ダブルリーチ時はいつもより余計にカクカクしてくれるのであった)。
  • 深海竜巻リーチ
    • 左絵柄が停止する前に、全絵柄がそろった状態でグリングリンと回転する。
『パチンコ必勝ガイド1994 11•6号』p.6

現金機とCR機では、リーチアクションに変更点があり、CR機はコマ送りリーチがなくなっている。ノーマルリーチも大当たり図柄が停止するまでに最大で6周する仕様に変更されている。深海竜巻リーチから大当たりとなる場合は、揃う図柄は決められており、赤7•人魚•青BARの3種類の図柄のいずれかで大当たりとなる。[8]

ドラム上のデジタルには、ラッキーナンバー用のデジタルが表示される。[9]

CR機の確変中は、大当たり確率がアップするだけでなく、小当たりの確率や小デジタルの変動時間も通常時とは異なる。小当たり確率は通常時は1/11のところ、確変時は10/11までアップする。小デジタルの回転時間も通常時は約27秒のところ、確変時は約5秒まで短縮される。小当たり当選時の電チューは、最大3秒間開放され、3個入賞で閉じる仕様である。[5]

コンシューマ移植

[編集]

サウンドトラック

[編集]
  • 『パチンコ・ミュージック・フロム SANKYO FEVER WARS』 キングレコード、1998年8月21日。KICA-1217。
    • BGMが収録されている。
  • 『ザ・パチンコ・ミュージック・フロム・SANKYO SPECIAL ~愛のパチパチロック~』 キングレコード、1996年2月21日。KICA-1173。
    • BGMが収録されている。

脚注

[編集]

参考文献

[編集]
  • 成澤浩一編著『白夜ムック44 パチンコ必勝大図鑑 1000』白夜書房、1999年5月15日。ISBN 978-4-89367-596-5 
  • 末井昭編著『パチンコ必勝ガイド 1994 11•6号』白夜書房、1994年11月6日。 共通雑誌コード T1026661110390。
  • 末井昭編著『パチンコ必勝ガイド 1995 1•1号』白夜書房、1995年1月1日。 共通雑誌コード T1026661020392。
  • 末井昭編著『パチンコ必勝ガイド 1995 1•15-2•5合併号』白夜書房、1995年2月5日。 共通雑誌コード T1026661010393。
  • 末井昭編著『パチンコ必勝ガイド 1995 3•2号』白夜書房、1995年3月2日。 共通雑誌コード T1026661030391。
  • 末井昭編著『デジパチ必勝ガイド VOL.9』白夜書房、1995年1月15日。 共通雑誌コード T1017580010489。
  • フィーバーキャッスル | SANKYOヒストリー | SANKYOファンサイト 2022年7月20日閲覧。
  • 雅 D | SANKYOヒストリー | SANKYOファンサイト 2022年7月20日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]