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ファン・フェーン (オートバイ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ファン・フェーン・OCR1000
アウトシュタットに展示されていたシトロエン・GSのエンジンを再利用した1977年式ファン・フェーン・OCR1000。
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
エンジン 996 cm3 
水冷ロータリー
最高出力 100 hp / 6,000 rpm[1]
最大トルク 13.8 kgm / 3,500 - 6,000 rpm
乾燥重量 292[2][注釈 1] kg
車両重量 294[3][注釈 1] kg
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ファン・フェーン[注釈 2][4][5]Van Veen または Van Veen Kreid)はかつてオランダアムステルダムにあったオートバイメーカー。創立者はクライドラーのオートバイ輸入業者ヘンク・ファン・フェーン[3]

1974年、ファン・フェーンはコモトール英語版製の1,000ccロータリーエンジンを搭載し、前後キャストホイールとブレンボのディスクブレーキを装備したプロトタイプ第1号を完成させ、OCR1000として11月のケルン・モーターサイクル・ショーに出品した[6]

ロータリーエンジン車という話題性とは裏腹に評論家筋の評判は芳しくなく、エンジンの供給問題や[3]信頼性、約300kgにもなる車重、コストパフォーマンスの悪さ(15,000USドル[注釈 3])などネガティブな要素も災いし、生産台数は1978年から1981年にかけて僅か38台のみに止まった[1]

2011年、OCR1000の残存パーツを購入したアンドリエス・ウィーレンハは、10台の車両を完成させ販売した[3]

注釈/脚注

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注釈

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  1. ^ a b 2011年式の数値。
  2. ^ または「ファン・フィーン」。英語圏での発音は「ヴァン・ヴィーン」。1970年代当時日本のバイク雑誌やコミック等では主に「バンビーン」と表記された。
  3. ^ 当時のレートで約450万円

脚注

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  1. ^ a b c Van Veen OCR 1000 - Dutch Wankel Powered Superbike”. www.odd-bike.com. 13 March 2019閲覧。
  2. ^ Cathcart, Alan (January–February 2018). “Rotary Revival: Van Veen OCR 1000”. April 13, 2018閲覧。
  3. ^ a b c d Koopman, Hans (September–October 2011). “2011 Van Veen OCR 1000 Rotary Engine Motorcycle”. モーターサイクル・クラシック英語版 7 (1). http://www.motorcycleclassics.com/more-classic-motorcycles/van-veen-OCR-1000-rotary-engine-motorcycle.aspx 7 March 2013閲覧。. 
  4. ^ 月刊 モーターサイクリスト 1978年7月号”. 日本の古本屋. www.kosho.or.jp. 2020年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ2020年8月18日閲覧。
  5. ^ 【一気読みレビュー!】粗くて荒っぽいが世界の名車、特にバンビーンOCRに蕩ける『熱風の虎』全5巻 - LAWRENCE - Motorcycle x Cars + α = Your Life.”. LAWRENCE. lrnc.cc. 2020年8月18日閲覧。
  6. ^ モーターサイクル・メカニクス英語版, December 1974, pp.34-36. Koln Show. "Only the ingenuity of Honda and their flat-four Gold Wing 1,000 cc special stopped the Wankel-powered machines taking the Koln (Cologne) Motor Cycle Exhibition by storm!". Accessed 16 September 2015
  • "Van Veen Group", brochure about the history of the Van Veen Group. About 1980.