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范冰冰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ファン・ビンビンから転送)
ファン・ビンビン
范 冰冰
范 冰冰
2018年
生年月日 (1981-09-16) 1981年9月16日(43歳)
出生地 中華人民共和国の旗 中国山東省煙台
職業 俳優
ジャンル 映画テレビドラマ
主な作品
映画
導火線 FLASH POINT
孫文の義士団
X-MEN:フューチャー&パスト
355
テレビドラマ
武則天 -The Empress-
受賞
アジア・フィルム・アワード
主演女優賞

2016年『わたしは潘金蓮じゃない
サン・セバスティアン国際映画祭
最優秀女優賞

2016年『わたしは潘金蓮じゃない』
第23回東京国際映画祭
最優秀女優賞

2010年『ブッダ・マウンテン〜希望と祈りの旅
金馬奨
最優秀助演女優賞

2007年『心中有鬼』
金鶏奨
最優秀主演女優賞

2017年『わたしは潘金蓮じゃない』
百花奨
最優秀主演女優賞

2004年『手機』
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范 冰冰
ファン・ビンビン
職業: 女優
各種表記
繁体字 范氷氷
簡体字 范冰冰
拼音 Fàn Bīngbīng
ラテン字 Fan Bingbing
和名表記: ファン・ビンビン
発音転記: ファン・ビンビン
英語名 Bingbing Fan
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范冰冰ファン・ビンビン: Fan Bingbing1981年9月16日[1] - )は、中国山東省煙台市出身の女優。身長168cm、体重52kg。

人物・経歴

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山東省煙台市に生まれ、育ちのため、膠東方言を話す事が出来る。テレビのトーク番組で、はにかみながら煙台方言を披露したことがある。実弟は中国のアイドルグループNINE PERCENT范丞丞(ファン・チャンチャン)。

上海師範大学付属の謝晋影視芸術学院を経て上海戯劇学院を卒業。映画やテレビドラマへの出演などで女優として活動。テレビドラマ『還珠姫〜プリンセスのつくりかた〜』(原題『還珠格格』)への出演をきっかけに一躍有名となった。以後数多くのテレビドラマや映画に出演。松下電器などCM出演も多い。また2005年にはアルバム『剛剛開始(Just Beginning)』を発売し、歌手デビューを果たした。

2006年、日中合作映画『墨攻』に出演。2007年の日本公開時にはプロモーションで来日し、日本でも知名度が上昇した。同年、『心中有鬼』で金馬奨最優秀助演女優賞受賞。

また個人事務所である「氷氷影視伝媒有限公司(范氷氷工作室)」を設立。同時に演劇学校も設立し校長となるが、多忙のため実質的には彼女の両親が運営に当たっている。

2008年には、初製作ドラマ『臙脂雪』が放映され、続く『少女武則天』も放映された。また、ジャッキー・チェンの映画会社であるJCEムービーズなど3社が共同出資したタレント事務所「博納英龍演芸経紀有限公司」との業務提携を発表した。

2009年には、ジャッキー・チェン主演映画『新宿インシデント』の他、『孫文の義士団』『ソフィーの復讐』などに出演。2010年には『運命の子』、2011年には『新少林寺/SHAOLIN』や韓国映画『マイウェイ 12,000キロの真実』、2013年にはハリウッド映画『アイアンマン3』、2014年にもハリウッド映画『X-MEN:フューチャー&パスト』に出演するなど、中国のトップ女優となる。

2016年、映画『わたしは潘金蓮じゃない中国語版』で、第64回サンセバスチャン国際映画祭・シルバー・シェル賞(最優秀女優賞)を受賞[2]

2017年9月、資産総額10億元(約150億円)以上を持つ北京出身の俳優の李晨中国語版[3]との婚約を発表した[4]が、下記の脱税事件の後、2019年7月に婚約を解消したことを明らかにした[5]

活動再開後の2020年には日本のファッション誌「美ST」の表紙を飾り、2022年には米国映画『355』に出演。2023年には映画『緑の夜』に出演した。

脱税事件

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2018年5月末、中国中央テレビの元アナウンサー崔永元SNSで范の二重契約問題と巨額な脱税疑惑を暴露したため、中華人民共和国の税務当局が調査に乗り出した[6][7]。これを受け、同年6月27日に、中国共産党中央宣伝部など5つの中国共産党・政府機関は連名で、映画やテレビに出演する俳優の報酬を制作費の40%に制限するという規定を発表した[8]。これにより、彼女が出演している『エア・ストライク』は中国国内では上映中止となった。

同年9月中旬には脱税疑惑が発覚して以降、范が長期間に渡って消息不明になっていると報じられた[9]。その後、追徴課税や罰金などで合計8億8000万元(約146億円)の支払いを命じられたことが10月3日に報じられ[10]、范は同日に新浪微博を更新して謝罪[11]。10月15日、北京首都国際空港にて約4ヶ月ぶりに公の場に姿を現した[12]

主な出演作品

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映画

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テレビドラマ

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TVCM

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  • サントリーウーロン茶
    • 『ごはんの幸福・ラーメン篇』(2010年)
    • 『ごはんの幸福・小籠包篇』(2010年)
    • 『プレミアムクリア・「あ、香り」篇』(2010年)
    • 『ホットホットガール篇』(2011年)
    • 『ご近所ピクニック篇』(2011年)

脚注

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  1. ^ 范氷々 - IMDb(英語)
  2. ^ サンセバスチャン映画祭結果発表!アジア勢が主要賞を獲得”. シネマトゥデイ. p. 1/2 (2016年9月25日). 2016年9月26日閲覧。
  3. ^ 実は驚きの「隠れ富豪」だった!?ファン・ビンビンの恋人俳優リー・チェン、声明文で否定―中国 レコードチャイナ 2016年10月20日
  4. ^ 芸能界の大物カップル、ファン・ビンビンとリー・チェンが今年後半にも結婚か?―中国 レコードチャイナ 2018年2月27日
  5. ^ “脱税で147億円支払ったファン・ビンビン 婚約者と破局”. NEWSポストセブン. (2019年7月7日). https://www.news-postseven.com/archives/20190707_1407309.html 2019年7月7日閲覧。 
  6. ^ 福島香織 (2018年6月13日). “女優・范冰冰に脱税疑惑? 芸能ゴシップを深読み 軍部関与もささやかれる「陰陽契約」の実態”. 日経ビジネスオンライン: p. 2/5. https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/218009/061200158/?P=2 2018年9月9日閲覧。 
  7. ^ “中国、有名女優に脱税疑惑 映画界震撼、関連株下落”. 日本経済新聞. (2018年6月5日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31379840V00C18A6FF1000/ 2018年9月9日閲覧。 
  8. ^ “映画界に「拝金主義」 俳優の報酬に制限=中国当局”. BBC. (2018年6月29日). https://www.bbc.com/japanese/44653017 2018年9月9日閲覧。 
  9. ^ “中国人女優の范冰冰さんが消息不明、脱税に関与との報道も”. ロイター. (2018年9月18日). https://jp.reuters.com/article/filmfestival-cannes-ash-is-purest-white-idJPKCN1LY0IZ 2018年9月18日閲覧。 
  10. ^ “女優・范さん脱税に146億円支払い命令=業界慣行にメス、格差批判に配慮-中国”. 時事通信. (2018年10月3日). https://web.archive.org/web/20181003151822/https://www.jiji.com/jc/article?k=2018100300942&g=int 2018年10月5日閲覧。 
  11. ^ “ファン・ビンビンさん「脱税ごめんなさい」 中国トップ女優 4カ月ぶりに消息判明”. 共同通信. (2018年10月3日). https://nordot.app/420122076713075809 2018年10月3日閲覧。 
  12. ^ “130日ぶりに姿見せる、脱税騒動で“失踪”の女優ファン・ビンビンに「痩せた」の声も―中国”. Record China. (2018年10月16日). https://www.recordchina.co.jp/b653391-s0-c70-d0044.html 2018年10月16日閲覧。 

外部リンク

[編集]