范冰冰
ファン・ビンビン 范 冰冰 | |||||
---|---|---|---|---|---|
2018年 | |||||
生年月日 | 1981年9月16日(43歳) | ||||
出生地 | 中国山東省煙台 | ||||
職業 | 俳優 | ||||
ジャンル | 映画・テレビドラマ | ||||
主な作品 | |||||
映画 『導火線 FLASH POINT』 『孫文の義士団』 『X-MEN:フューチャー&パスト』 『355』 テレビドラマ 『武則天 -The Empress-』 | |||||
|
范 冰冰 ファン・ビンビン | |
---|---|
職業: | 女優 |
各種表記 | |
繁体字: | 范氷氷 |
簡体字: | 范冰冰 |
拼音: | Fàn Bīngbīng |
ラテン字: | Fan Bingbing |
和名表記: | ファン・ビンビン |
発音転記: | ファン・ビンビン |
英語名: | Bingbing Fan |
范冰冰(ファン・ビンビン、英: Fan Bingbing、1981年9月16日[1] - )は、中国山東省煙台市出身の女優。身長168cm、体重52kg。
人物・経歴
[編集]山東省煙台市に生まれ、育ちのため、膠東方言を話す事が出来る。テレビのトーク番組で、はにかみながら煙台方言を披露したことがある。実弟は中国のアイドルグループNINE PERCENTの范丞丞(ファン・チャンチャン)。
上海師範大学付属の謝晋影視芸術学院を経て上海戯劇学院を卒業。映画やテレビドラマへの出演などで女優として活動。テレビドラマ『還珠姫〜プリンセスのつくりかた〜』(原題『還珠格格』)への出演をきっかけに一躍有名となった。以後数多くのテレビドラマや映画に出演。松下電器などCM出演も多い。また2005年にはアルバム『剛剛開始(Just Beginning)』を発売し、歌手デビューを果たした。
2006年、日中合作映画『墨攻』に出演。2007年の日本公開時にはプロモーションで来日し、日本でも知名度が上昇した。同年、『心中有鬼』で金馬奨最優秀助演女優賞受賞。
また個人事務所である「氷氷影視伝媒有限公司(范氷氷工作室)」を設立。同時に演劇学校も設立し校長となるが、多忙のため実質的には彼女の両親が運営に当たっている。
2008年には、初製作ドラマ『臙脂雪』が放映され、続く『少女武則天』も放映された。また、ジャッキー・チェンの映画会社であるJCEムービーズなど3社が共同出資したタレント事務所「博納英龍演芸経紀有限公司」との業務提携を発表した。
2009年には、ジャッキー・チェン主演映画『新宿インシデント』の他、『孫文の義士団』『ソフィーの復讐』などに出演。2010年には『運命の子』、2011年には『新少林寺/SHAOLIN』や韓国映画『マイウェイ 12,000キロの真実』、2013年にはハリウッド映画『アイアンマン3』、2014年にもハリウッド映画『X-MEN:フューチャー&パスト』に出演するなど、中国のトップ女優となる。
2016年、映画『わたしは潘金蓮じゃない』で、第64回サンセバスチャン国際映画祭・シルバー・シェル賞(最優秀女優賞)を受賞[2]。
2017年9月、資産総額10億元(約150億円)以上を持つ北京出身の俳優の李晨[3]との婚約を発表した[4]が、下記の脱税事件の後、2019年7月に婚約を解消したことを明らかにした[5]。
活動再開後の2020年には日本のファッション誌「美ST」の表紙を飾り、2022年には米国映画『355』に出演。2023年には映画『緑の夜』に出演した。
脱税事件
[編集]2018年5月末、中国中央テレビの元アナウンサー・崔永元がSNSで范の二重契約問題と巨額な脱税疑惑を暴露したため、中華人民共和国の税務当局が調査に乗り出した[6][7]。これを受け、同年6月27日に、中国共産党中央宣伝部など5つの中国共産党・政府機関は連名で、映画やテレビに出演する俳優の報酬を制作費の40%に制限するという規定を発表した[8]。これにより、彼女が出演している『エア・ストライク』は中国国内では上映中止となった。
同年9月中旬には脱税疑惑が発覚して以降、范が長期間に渡って消息不明になっていると報じられた[9]。その後、追徴課税や罰金などで合計8億8000万元(約146億円)の支払いを命じられたことが10月3日に報じられ[10]、范は同日に新浪微博を更新して謝罪[11]。10月15日、北京首都国際空港にて約4ヶ月ぶりに公の場に姿を現した[12]。
主な出演作品
[編集]映画
[編集]- 2002年
- 一見鍾情
- 手足情探
- 河東獅子吼
- 2003年
- 手機
- 2004年
- 花都大戦 ツインズ・エフェクトII(千機變II 花都大戰)レッド役
- 2005年
- 西遊記リローデッド(情癲大聖)姫:小善役
- 2006年
- 墨攻(墨攻)逸悦役
- 2007年
- 導火線 FLASH POINT(導火線)ジュディ役
- 心中有鬼
- 愛は迷走中〜Call For Love(愛情呼叫転移)2話目の「生の歓歌」寧燦役 2007日本・中国映画週間で上映(映画祭邦題:コール・フォー・ラブ)
- ロスト・イン・北京(苹果)ピングオ役
- 寄生人
- 合約情人
- 命運呼叫轉移
- 2008年
- カンフーヒップホップ(精舞門) TINA役
- 帰り道(回家的路)
- 桃花運
- 2009年
- 新宿インシデント(新宿事件) リリー役
- 孫文の義士団(十月圍城)ユエル役
- ソフィーの復讐(非常完美)ジョアンナ役
- 麦田(麥田)驪役 第22回東京国際映画祭で上映
- 尋找微杢
- 2010年
- カンフーヒップホップ2(精舞門2)
- 運命の子(趙氏孤児)荘姫役
- 未来警察 Future X-cops(未來警察)チョウ・メイリー役
- ブッダ・マウンテン〜希望と祈りの旅(観音山)ナン・フォン役
- 東風雨
- 重慶ブルース(日照重慶) 第23回東京国際映画祭で上映
- 2011年
- 新少林寺/SHAOLIN(新少林寺)顔夕(がんせき)役
- マイウェイ 12,000キロの真実(마이웨이)(韓国映画)シュエライ役
- 赤い星の生まれ(建党偉業) 2011日本・中国映画週間で上映
- 鑑湖女侠
- 等待
- Stretch(フランス映画)
- 2012年
- ロスト・イン・タイランド(人再囧途之泰囧) 第6回したまちコメディ映画祭in台東、2013東京/沖縄・中国映画週間(映画祭邦題:ロスト・イン・タイ)で上映
- 二重露光〜Double Xposure〜(二次曝光)ソンチュイ役 第8回大阪アジアン映画祭、あいち国際女性映画祭2013で上映
- The Moon & The Sun(アメリカ映画)
- 一夜驚喜
- 2013年
- アイアンマン3(Iron Man 3)(アメリカ映画)
- 2014年
- 白髪妖魔伝(白髮魔女傳之明月天國)玉羅刹(練霓裳)役
- X-MEN:フューチャー&パスト(X-Men: Days of Future Past)(アメリカ映画)ブリンク役
- 2015年
- 楊貴妃 レディ・オブ・ザ・ダイナスティ(王朝的女人・楊貴妃)楊貴妃役 未体験ゾーンの映画たち2017で上映
- 2016年
- 封神伝奇 バトル・オブ・ゴッド(封神伝奇)妲己役
- わたしは潘金蓮じゃない(我不是潘金蓮) 第12回大阪アジアン映画祭で上映
- スキップ・トレース(絶地逃亡、Skiptrace)(中国・香港・アメリカ合作)
- 爵跡 無道王朝伝説(爵迹)(中国・カンボジア合作)
- 背徳と貴婦人(画框里的女人、Le portrait interdit)(中国・フランス合作)ウラナラ役
- 2017年
- スカイハンター 空天猟(空天猟)
- 2018年
- エア・ストライク(大轟炸)
- 2022年
- 355(The 355)(アメリカ映画)リン・ミ・シェン役
- 2023年
- 緑の夜(绿夜)
テレビドラマ
[編集]- 1996年
- 女強人
- 1997年
- 導遊小姐(又名:愛之旅)
- 還珠姫〜プリンセスのつくりかた〜第1部(還珠格格Ⅰ)
- 郷野傳奇(又名:大黑蛾)
- 1998年
- 馬永貞 - 爭霸上海灘
- 還珠格格II
- 1999年
- 人間壯王
- 達摩祖師
- 小李飛刀(小李飛刀)
- 青春出動
- 2000年
- 風雨歩高院(又名:紅塵往事)
- 乱世飄萍
- 中關村風雲(又名:黑魂)
- 2001年
- 始皇帝烈伝 ファーストエンペラー(秦始皇)
- レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 書剣恩仇録(書劍恩仇錄)
- 中華英雄伝(新霍元甲)
- スピリット・オブ・ドラゴン 〜精武英雄 陳真〜(精武英雄、2002年)
- 少年包青天II
- 愛情寶典(又名:送入青樓嫁對郎)
- 皇宮寶貝
- 血滴子(又名:江山為重)
- 2002年
- 給我一个媽(又名:情縁的天空)
- 豪門驚夢
- 省委書記
- 塵埃落定
- 特警飛龍
- 婀娜公主
- 2003年
- 聚寶盆
- 名捕震關東(又名:四大名捕)
- ヒロイック・レジェンド(萍踪侠影)
- 四號女監(又名:第三顆子彈)
- 福星高照猪八戒
- 天一生水
- 2004年
- 壮志凌雲包青天
- PRIDE -プライド-(小魚児与花無缺)
- 巾幗英雄穆桂英
- 楊貴妃(大唐芙蓉園)
- 2005年
- 美麗新天地
- 2006年
- 2008年
- 臙脂雪
- 2009年
- ラストロマンス 〜金大班〜(金大班的最後一夜)
- 人間情縁
- 2011年
- 西遊記
- 2015年
- 武則天 -The Empress- (武媚娘傳奇) 武則天役
- 2020年
- 巴清傳奇 Legend of Ba Qing(又名:赢天下 Win the World) 巴清(Ba Qing)役
TVCM
[編集]- サントリーウーロン茶
- 『ごはんの幸福・ラーメン篇』(2010年)
- 『ごはんの幸福・小籠包篇』(2010年)
- 『プレミアムクリア・「あ、香り」篇』(2010年)
- 『ホットホットガール篇』(2011年)
- 『ご近所ピクニック篇』(2011年)
脚注
[編集]- ^ 范氷々 - IMDb
- ^ “サンセバスチャン映画祭結果発表!アジア勢が主要賞を獲得”. シネマトゥデイ. p. 1/2 (2016年9月25日). 2016年9月26日閲覧。
- ^ 実は驚きの「隠れ富豪」だった!?ファン・ビンビンの恋人俳優リー・チェン、声明文で否定―中国 レコードチャイナ 2016年10月20日
- ^ 芸能界の大物カップル、ファン・ビンビンとリー・チェンが今年後半にも結婚か?―中国 レコードチャイナ 2018年2月27日
- ^ “脱税で147億円支払ったファン・ビンビン 婚約者と破局”. NEWSポストセブン. (2019年7月7日) 2019年7月7日閲覧。
- ^ 福島香織 (2018年6月13日). “女優・范冰冰に脱税疑惑? 芸能ゴシップを深読み 軍部関与もささやかれる「陰陽契約」の実態”. 日経ビジネスオンライン: p. 2/5 2018年9月9日閲覧。
- ^ “中国、有名女優に脱税疑惑 映画界震撼、関連株下落”. 日本経済新聞. (2018年6月5日) 2018年9月9日閲覧。
- ^ “映画界に「拝金主義」 俳優の報酬に制限=中国当局”. BBC. (2018年6月29日) 2018年9月9日閲覧。
- ^ “中国人女優の范冰冰さんが消息不明、脱税に関与との報道も”. ロイター. (2018年9月18日) 2018年9月18日閲覧。
- ^ “女優・范さん脱税に146億円支払い命令=業界慣行にメス、格差批判に配慮-中国”. 時事通信. (2018年10月3日) 2018年10月5日閲覧。
- ^ “ファン・ビンビンさん「脱税ごめんなさい」 中国トップ女優 4カ月ぶりに消息判明”. 共同通信. (2018年10月3日) 2018年10月3日閲覧。
- ^ “130日ぶりに姿見せる、脱税騒動で“失踪”の女優ファン・ビンビンに「痩せた」の声も―中国”. Record China. (2018年10月16日) 2018年10月16日閲覧。
外部リンク
[編集]- Fan Bingbing 范冰冰 (@realBingbingFan) - X(旧Twitter)
- Fan Bingbing 范冰冰 (@bingbing_fan) - Instagram
- Fan Bingbing 范冰冰 (bingbingfan0916) - Facebook
- 范冰冰 - 新浪微博
- ファン・ビンビン - allcinema
- ファン・ビンビン - KINENOTE
- Bingbing Fan - IMDb
- 范冰冰_新浪博客 : 本人のブログ