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ファンケンテレキーVS.プレイスボ・シンドローム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ファンケンテレキーVS.プレイスボ・シンドローム』
パーラメントスタジオ・アルバム
リリース
録音 デトロイト ユナイテッド・サウンド・スタジオ、ハリウッド サウンド・レコーダーズ
ジャンル ファンク
時間
レーベル カサブランカ・レコード
プロデュース ジョージ・クリントン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 13位(アメリカ[1]
  • パーラメント アルバム 年表
    ライヴ!! Pファンク・アース・ツアー
    (1977年)
    ファンケンテレキーVS.プレイスボ・シンドローム
    (1977年)
    モーター・ブーティー・アフェア
    (1978年)
    テンプレートを表示

    ファンケンテレキーVS.プレイスボ・シンドローム[注釈 1]』(原題:Funkentelechy Vs. the Placebo Syndrome)は、アメリカ合衆国ファンクバンドパーラメント1977年に発表した6作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    マザーシップ・コネクション』(1975年)で初登場したキャラクターのスター・チャイルドと、スヌーズ・ガンでファンク感覚を麻痺させる「Sir Nose D'Voidoffunk」との戦いをコンセプトとした作品で、パーラメントは後の作品でも、この戦いの続きを描いた[2]。なお、収録曲「バップ・ガン」のタイトルは、スター・チャイルドの武器(撃たれるとファンク力が上がる)の名前である[2]。本作のオリジナルLPには、8ページのコミックと「Sir Nose D'Voidoffunk」のポスターが封入されており[3]、コミックを描いたオーヴァートン・ロイド英語版は、本作を機にPファンク・ファミリー入りを果たした[4]

    「フラッシュ・ライト」は、元々はブーツィー・コリンズ率いるブーツィーズ・ラバー・バンド用に作られた曲である[5]。なお、クレジットによれば、コリンズは本作のレコーディングでベースもギターも弾いておらず、ベースはコーデル・モースンが担当した[3]

    反響・評価

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    アメリカのBillboard 200では、パーラメントのアルバムとしては『マザーシップ・コネクション』と並ぶ最高位の13位を記録した[1]。また、『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートでは2位に達した[1]。本作からのシングル「フラッシュ・ライト」は、Billboard Hot 100で16位に達して自身2作目の全米トップ40シングルとなり、『ビルボード』のR&Bシングル・チャートではバンドにとって初の1位獲得を果たした[1]

    Ned Raggettはオールミュージックにおいて満点の5点を付け「明らかにバンドの最高傑作の一つ」「少なくとも3曲は、パーラメントが発表してきた曲の中でも最良の部類に入る」と評している[6]アージ・オーヴァーキル英語版は、本作収録曲「ファンケンテレキー」の歌詞からバンド名を取った[6]

    収録曲

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    Side 1
    1. バップ・ガン - "Bop Gun (Endangered Species)" (George Clinton, Garry Shider, Bootsy Collins) - 8:36
    2. サー・ノウズ・ドボイドブファンク - "Sir Nose d'Voidoffunk (Pay Attention - B3M)" (G. Clinton, B. Collins, Bernie Worrell) - 10:10
    3. ウィザード・オブ・ファイナンス - "Wizard of Finance" (G. Clinton, Ronald Ford, Glenn Goins) - 4:24
    Side 2
    1. ファンケンテレキー - "Funkentelechy" (G. Clinton, B. Collins) - 10:59
    2. プレイスボ・シンドローム - "Placebo Syndrome" (G. Clinton, Billy Nelson) - 4:23
    3. フラッシュ・ライト - "Flash Light" (G. Clinton, B. Collins, B. Worrell) - 5:48

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    注釈

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    1. ^ 1982年再発LP (25S-118)、1993年再発CD (PHCR-4186)、2014年再発CD (UICY-76607)の帯に準拠。日本初回盤LP (VIP-6499)では『ファンキー・パーティ』という邦題が付いていた。

    出典

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    1. ^ a b c d Parliament - Awards”. AllMusic. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月20日閲覧。
    2. ^ a b Pファンク入門”. HMV&BOOKS online. ローソンエンタテインメント (2009年4月23日). 2019年7月20日閲覧。
    3. ^ a b Parliament - Funkentelechy Vs. The Placebo Syndrome (Vinyl, LP, Album) | Discogs
    4. ^ ジョージ・クリントン& PARLIAMENT/FUNKADELIC来日記念特集〜ヴィジュアル& Pアート面から紐解くPファンクの魅力”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2016年). 2019年7月20日閲覧。
    5. ^ Flash Light by Parliament”. Songfacts. 2019年7月20日閲覧。
    6. ^ a b Raggett, Ned. “Funkentelechy Vs. The Placebo Syndrome - Parliament”. AllMusic. 2019年7月20日閲覧。