ファンケンテレキーVS.プレイスボ・シンドローム
『ファンケンテレキーVS.プレイスボ・シンドローム』 | ||||
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パーラメント の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | デトロイト ユナイテッド・サウンド・スタジオ、ハリウッド サウンド・レコーダーズ | |||
ジャンル | ファンク | |||
時間 | ||||
レーベル | カサブランカ・レコード | |||
プロデュース | ジョージ・クリントン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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パーラメント アルバム 年表 | ||||
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『ファンケンテレキーVS.プレイスボ・シンドローム[注釈 1]』(原題:Funkentelechy Vs. the Placebo Syndrome)は、アメリカ合衆国のファンク・バンド、パーラメントが1977年に発表した6作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]『マザーシップ・コネクション』(1975年)で初登場したキャラクターのスター・チャイルドと、スヌーズ・ガンでファンク感覚を麻痺させる「Sir Nose D'Voidoffunk」との戦いをコンセプトとした作品で、パーラメントは後の作品でも、この戦いの続きを描いた[2]。なお、収録曲「バップ・ガン」のタイトルは、スター・チャイルドの武器(撃たれるとファンク力が上がる)の名前である[2]。本作のオリジナルLPには、8ページのコミックと「Sir Nose D'Voidoffunk」のポスターが封入されており[3]、コミックを描いたオーヴァートン・ロイドは、本作を機にPファンク・ファミリー入りを果たした[4]。
「フラッシュ・ライト」は、元々はブーツィー・コリンズ率いるブーツィーズ・ラバー・バンド用に作られた曲である[5]。なお、クレジットによれば、コリンズは本作のレコーディングでベースもギターも弾いておらず、ベースはコーデル・モースンが担当した[3]。
反響・評価
[編集]アメリカのBillboard 200では、パーラメントのアルバムとしては『マザーシップ・コネクション』と並ぶ最高位の13位を記録した[1]。また、『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートでは2位に達した[1]。本作からのシングル「フラッシュ・ライト」は、Billboard Hot 100で16位に達して自身2作目の全米トップ40シングルとなり、『ビルボード』のR&Bシングル・チャートではバンドにとって初の1位獲得を果たした[1]。
Ned Raggettはオールミュージックにおいて満点の5点を付け「明らかにバンドの最高傑作の一つ」「少なくとも3曲は、パーラメントが発表してきた曲の中でも最良の部類に入る」と評している[6]。アージ・オーヴァーキルは、本作収録曲「ファンケンテレキー」の歌詞からバンド名を取った[6]。
収録曲
[編集]- Side 1
- バップ・ガン - "Bop Gun (Endangered Species)" (George Clinton, Garry Shider, Bootsy Collins) - 8:36
- サー・ノウズ・ドボイドブファンク - "Sir Nose d'Voidoffunk (Pay Attention - B3M)" (G. Clinton, B. Collins, Bernie Worrell) - 10:10
- ウィザード・オブ・ファイナンス - "Wizard of Finance" (G. Clinton, Ronald Ford, Glenn Goins) - 4:24
- Side 2
- ファンケンテレキー - "Funkentelechy" (G. Clinton, B. Collins) - 10:59
- プレイスボ・シンドローム - "Placebo Syndrome" (G. Clinton, Billy Nelson) - 4:23
- フラッシュ・ライト - "Flash Light" (G. Clinton, B. Collins, B. Worrell) - 5:48
参加ミュージシャン
[編集]- ジョージ・クリントン、ドーン・シルヴァ、デビー・ライト、ジャネット・ワシントン、リン・メイブリー、レイ・デイヴィス - ボーカル
- バーニー・ウォーレル - キーボード、シンセサイザー、ホーン・アレンジ
- ゲイリー・シャイダー - ギター、ボーカル
- グレン・ゴインズ - ギター、ボーカル
- マイケル・ハンプトン - ギター
- コーデル・モースン - ベース、ボーカル
- ジェローム・ブレイリー - ドラムス、パーカッション
- フレッド・ウェズリー - ホーン、ホーン・アレンジ
- クレイ・ローリー、ダニー・コルテス、ダリル・ディクスン、メイシオ・パーカー、リック・ガードナー、リチャード・グリフィス、ヴァレリー・ドレイトン - ホーン
- ビリー・ネルソン、ブーツィー・コリンズ、フランク・ワディ、ゲイリー・クーパー、ジョエル・ジョンソン、ルー・ゴールドマン、フェルプス・コリンズ、リック・ギルモア、ロバート・ジョンソン、ロン・フォード - バッキング・ボーカル、手拍子ほか
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 1982年再発LP (25S-118)、1993年再発CD (PHCR-4186)、2014年再発CD (UICY-76607)の帯に準拠。日本初回盤LP (VIP-6499)では『ファンキー・パーティ』という邦題が付いていた。
出典
[編集]- ^ a b c d “Parliament - Awards”. AllMusic. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月20日閲覧。
- ^ a b “Pファンク入門”. HMV&BOOKS online. ローソンエンタテインメント (2009年4月23日). 2019年7月20日閲覧。
- ^ a b Parliament - Funkentelechy Vs. The Placebo Syndrome (Vinyl, LP, Album) | Discogs
- ^ “ジョージ・クリントン& PARLIAMENT/FUNKADELIC来日記念特集〜ヴィジュアル& Pアート面から紐解くPファンクの魅力”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2016年). 2019年7月20日閲覧。
- ^ “Flash Light by Parliament”. Songfacts. 2019年7月20日閲覧。
- ^ a b Raggett, Ned. “Funkentelechy Vs. The Placebo Syndrome - Parliament”. AllMusic. 2019年7月20日閲覧。