ファレノプシス・シレリアナ
表示
ファレノプシズ・シレリアナ | ||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ファレノプシズ・シレリアナ
| ||||||||||||||||||||||||
分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||
Phalaenopsis schileriana Rchb. |
ファレノプシズ・シレリアナ Phalaenopsis schileriana Rchb. はコチョウラン属のランの一つ。この属では大柄で美しいものの一つとされる。
特徴
[編集]常緑の多年草で着生植物[1]。葉は3-5枚あり、線状長楕円形で長さ20-40cmにもなる。表側は暗緑色の地色に灰緑色の横縞模様が入り、裏面は暗紫色を帯びる。
開花は主として春。花茎は弓状に伸びて長さ1mに達し、よく分枝して30-50の花を、時にはそれ以上の数を付ける。花は順次咲いて、その開花期間は6週間にもわたる[2]。花は淡桃色、径6cmになり、香りがある。萼片は楕円形から卵状楕円形、側萼片の基部には赤紅色の斑紋がある。側花弁は幅広い菱形。唇弁は三裂して白から桃紫色で、中裂片は卵形で先端の両側に突起があって錨状になる。
種小名は本種を最初に導入開花させた Consul Schiller の名による。
分布と生育環境
[編集]フィリピンに産する。ルソン島南部の森林の高木に着生する[2]。
利用
[編集]洋ランとして栽培される。本属でも大型の美麗種であり、フィリピン産のランではもっとも美しいものの一つ[2]とも言われる。
また、交配親としても重要で、ピンク系の花を作出する場合に重視される。
出典
[編集]参考文献
[編集]- 唐澤耕司監修、『蘭 山渓カラー図鑑』(1996)、山と渓谷社
- 塚本洋太郎・椙山誠治郎・坂西義洋・脇坂誠・堀四郎、『原色薔薇・洋蘭図鑑』、(1956)、保育社