ファイヨー・オン・ザ・バイユー
『ファイヨー・オン・ザ・バイユー』 | ||||
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ネヴィル・ブラザーズ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
ルイジアナ州ボガルーサ スタジオ・イン・ザ・カントリー ルイジアナ州ニューオーリンズ シー・セイント・スタジオ ニューヨーク アトランティック・スタジオ | |||
ジャンル | R&B、ソウル、ニューオーリンズ・ファンク | |||
時間 | ||||
レーベル | A&Mレコード | |||
プロデュース | ジョエル・ドーン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ネヴィル・ブラザーズ アルバム 年表 | ||||
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『ファイヨー・オン・ザ・バイユー[注釈 1]』(Fiyo on the Bayou)は、アメリカ合衆国のR&Bグループ、ネヴィル・ブラザーズが1981年にA&Mレコードから発表した2作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]収録曲のうち2曲は、アート・ネヴィルが所属していたミーターズの曲のリメイクで、「ヘイ・ポッキー・ウェイ」はアルバム『Rejuvenation』(1974年)に「Hey Pocky A-Way」というタイトルで収録されており[2]、「ファイヤー・オン・ザ・バイユー」は1975年にリリースされた同名アルバムからの曲である[3]。アーロン・ネヴィルは、それに関して「これらの曲をもっと多くの人々に聴いてほしかった」とコメントしている[4]。
「ブラザー・ジョン」は、ヒューイ・"ピアノ"・スミスのクラウンズで活躍したシンガーでありマルディグラ・インディアンのビッグ・チーフでもあった"スカーフェイス"・ジョン・ウィリアムズを追悼してシリルが書き、ワイルド・チャピトゥーラスのデビュー作『The Wild Tchoupitoulas』(1976年)で演奏されたもの[5]。
「モナ・リザ」はナット・キング・コールの歌唱で大ヒットした曲のカヴァー。本作のレコーディングに当たって、ネヴィル・ブラザーズのファンだったベット・ミドラーがプロデューサーのジョエル・ドーンを紹介したという経緯があり[4][6]、本作ではミドラーに捧げる歌として取り上げられた。
「ファイヤー・オン・ザ・バイユー」と「シッティング・イン・リンボー」ではシシー・ヒューストンがボーカル・アレンジを担当し、娘のホイットニー・ヒューストンと共にバックグラウド・ボーカルで参加している[7]。
反響・評価
[編集]本作はBillboard 200で166位に達し、バンド初の全米チャート入りを果たした[1]。本作からは「シッティング・イン・リンボー」がシングル・カットされたが[8]、シングルの方はチャート入りを果たせなかった[1]。
音楽評論家のロバート・クリストガウは本作にB+を付け「ジャック・ニッチェがプロデュースした前作と違い、このアルバムはガンボのような響きで、魂は上向きになり肉体は抗えない」と評している[9]。また、キース・リチャーズは本作を、1981年に発表された最高のアルバムの一つと評した[4]。『ローリング・ストーン』誌が選出した「1980年代のベスト・アルバム」では66位にランク・イン[4]。
収録曲
[編集]- ヘイ・ポッキー・ウェイ "Hey Pocky Way" (Art Neville, George Porter, Joseph Modeliste, Leo Nocentelli) – 4:13
- スウィート・ハニー・ドリッパー "Sweet Honey Dripper" (Art Neville) – 5:18
- ファイヤー・オン・ザ・バイユー "Fire on the Bayou" (Art Neville, Cyril Neville, G. Porter, J. Modeliste, L. Nocentelli) – 5:18
- テン・コマンドメンツ・オブ・ラヴ "Ten Commandments of Love" (Marshall Paul) – 3:45
- シッティング・イン・リンボー "Sitting in Limbo" (Guilly Bright-Plummer, Jimmy Cliff) – 4:14
- ブラザー・ジョン/アイコ・アイコ "Brother John / Iko Iko" (Cyril Neville, Earl King) – 5:36
- モナ・リザ(ベット・ミドラーに捧ぐ) "Mona Lisa" (Jay Livingston, Ray Evans) – 3:46
- ラン・ジョー "Run Joe" (Joe Willoughby, Louis Jordan, Walter Merrick) – 3:35
参加ミュージシャン
[編集]- アーロン・ネヴィル - ボーカル
- アート・ネヴィル - キーボード、ボーカル
- チャールズ・ネヴィル - サクソフォーン、パーカッション
- シリル・ネヴィル - パーカッション、ボーカル
- レオ・ノセンテリ - ギター(all songs)、ベース(on #5)
- デヴィッド・バラード - ベース
- ハーマン・アーネスト - ドラムス
ホーン・セクション
- デヴィッド・ファットヘッド・ニューマン - テナー・サクソフォーン・ソロ
- アマディ・キャステネル - サクソフォーン
- カール・ブロウイン - バリトン・サクソフォーン
- ジム・ウェバー - トランペット
- ジョセフ・フォックス - トランペット
- ジム・ダッガン - トロンボーン
- ワーデル・カゼア - ピアノ(on #4)、ホーン・アレンジ、ストリングス・アレンジ
- レオン・ペンダーヴィス - ストリングス・アレンジ
- アル・ブラウン - ストリングス・コントラクター
ゲスト・ミュージシャン
- ドクター・ジョン、キーボード(on #6, #8)、パーカッション(on #6)、アレンジ(on #6, #8)
- ラルフ・マクドナルド - パーカッション(on #1, #2, #5, #8)
- アイヴァン・ネヴィル - パーカッション(on #3)
- チャールズ・ネヴィル・ジュニア - パーカッション(#3)
- ケネス・ウィリアムス - パーカッション(on #3)
- Quay Hozchen - バックグラウンド・ボーカル(on #2)
- ザック・サンダース - バックグラウンド・ボーカル(on #2)
- バビ・フロイド - バックグラウンド・ボーカル(on #2)
- シシー・ヒューストン - ボーカル・アレンジ、バックグラウンド・ボーカル(on #3, #5)
- ホイットニー・ヒューストン - バックグラウンド・ボーカル(on #3, #5)
- エルテサ・ウェザーズバイ - バックグラウンド・ボーカル(on #3, #5)
- シャーメイン・ネヴィル - バックグラウンド・ボーカル(on #3)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 旧規格盤(D18Y4111)の表記は『ファイヤー・オン・ザ・バイユー』だったが、後の再発盤で表記が変更された。
出典
[編集]- ^ a b c “Neville Brothers - Awards”. AllMusic. 2016年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月31日閲覧。
- ^ Rejuvenation - The Meters | AllMusic
- ^ Fire on the Bayou The Meters | AllMusic
- ^ a b c d “The Neville Brothers, 'Fiyo on the Bayou' - 100 Best Albums of the Eighties”. Rolling Stone. 2015年12月3日閲覧。
- ^ The Cosimo Code - John "Scarface" Williams
- ^ Ankeny, Jason. “Neville Btothers - Biography & History”. AllMusic. 2015年12月3日閲覧。
- ^ Neville Brothers* - Fiyo On The Bayou (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ The Neville Brothers - Sitting In Limbo (Vinyl) at Discogs
- ^ Christgau, Robert. “CG: The Neville Brothers”. 2015年12月3日閲覧。