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ピヴァ川 (モンテネグロ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ピヴァ川
所在
モンテネグロの旗 モンテネグロ
ボスニア・ヘルツェゴビナの旗 ボスニア・ヘルツェゴビナ
特性
水源  
 • 所在地 ゴリヤ山地
河口・合流先  
 • 所在地
ドリナ川
 • 座標
北緯43度20分54秒 東経18度50分23秒 / 北緯43.3484度 東経18.8396度 / 43.3484; 18.8396座標: 北緯43度20分54秒 東経18度50分23秒 / 北緯43.3484度 東経18.8396度 / 43.3484; 18.8396
延長 35 km (22 mi)
流域面積 1,784 km2 (689 sq mi)
流域
流路 ドリナ川サヴァ川ドナウ川黒海

ピヴァ川セルビア語: Пива)は、モンテネグロ国内とモンテネグロ・ボスニア・ヘルツェゴビナ国境を流れる河川である。ゴリヤ山地に端を発し、35kmを経てタラ川と合流してドリナ川に改名する。

流路

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ムラティニェダム下流から望む橋梁
上記の橋梁から見た渓谷

源流はゴリヤ山地にあるシニャツ源泉(Сињац)である。この源泉は単にピヴァ川源泉と呼ばれる事もあり、位置的にはピヴァ修道院にほど近い。

1kmもしないうちにコマルニツァ川が合流してくる。この河川は上流に向かうとゴブヴィツァ川トゥシナ川となるため、最後に合流するドリナ川と併せて、「五つの名前を持つ河川」などと呼ばれることもある。

ピヴァ川はその後ビオチ山ヴォルヤク山マグリッチ山等の合間を長さ33km、深さ1200mの渓谷を作りながら流下し、ムラティニェダムによって形成されたピヴァ湖に達する。ダムは高さ220m、湖も12.5km2あり、ダムの高さはヨーロッパ有数、湖の大きさも同国二位となっている。

その後も河川は北上を続け、シュチェパン・ポリェでタラ川と合流してドリナ川に改名する。最後の3kmはモンテネグロとボスニア・ヘルツェゴビナの国境になっている。

ピヴァ高地

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ピヴァ川流域にはピヴスカ・ポヴルシュ(Pivska Površ, Пивска Површ)という石灰岩の高地がある。ドゥルミトルとマグリッチ山、レブルシュニク山に囲まれた地帯の事を指し、長さ55km、幅30km、標高は1200mから2159mに及んでいる。ピヴァ川がこの高地を東西に分割しており、西側をピヴスカ・ジュパ(Pivska Župa, Пивска Жупа)、東側をピヴスカ・プラニナ(Pivska Planina, Пивска Планина)と呼ぶ。人の居住は疎らで、主に牧羊が営まれている。

参考文献

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  • Mala Prosvetina Enciklopedija, Third edition (1985); Prosveta; ISBN 86-07-00001-2
  • Jovan Đ. Marković (1990): Enciklopedijski geografski leksikon Jugoslavije; Svjetlost-Sarajevo; ISBN 86-01-02651-6